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ルールオブローズの思い出

PS2のホラーゲーム。開発はパンチライン。このパンチラインはPS1ソフトmoonの開発会社ラブデリックから分岐した会社で、PS2ソフトのチュウリップなどいかにもラブデリックな雰囲気を醸しているゲームも発表しているのだが、本作ルールオブローズはラブデリック系と一見気づきにくい正統派のホラーゲームの様相を呈している。と見せかけて中身の方はなかな怪しくて良かった記憶がある。


リアルタイムでプレイしてそれ以来なので、細かいことは殆ど記憶になく今日も今日とて記憶を辿って記していくのだが、このルールオブローズというゲームも主人公ジェニファー(恐らく16~18歳くらいの女性)が幼少期過ごした孤児院の廃墟に訪れ、当時の忘れてしまった記憶を辿っていくというストーリー構成である。

このブログでゲームの思い出話を記すたびなんとなくルールオブローズみたいだなと本作を微かに思い出してしまう。


たしか50年代とか60年代のアメリカかイギリスかが舞台。

たしか孤児院時代に何かが起こったのにその何かがすっぽりと記憶から抜けていることに主人公は違和感を覚えていて、バスを乗り継いで孤児院に夜分に到着するところからゲームはスタートする。ジェニファーは記憶を取り戻すために、廃墟になった孤児院にどうにか不法侵入を試みる。孤児院は塀に囲まれており、とりあえず周回するジェニファー。誰もいないはずの孤児院の方の塀から、子供のような物たちがヒソヒソ囁きながらジェニファーの様子を覗いてくる。なかなかじめっとした恐怖感を煽ってきて良い。このゲームはビックリ系の演出はなく終始その世界の雰囲気だけで迫ってくるだけで、自分はこういったホラーが好みで、ビックリ系の演出のホラーはけっこう冷めてしまう。


どうにか不法侵入を果たしたジェニファーは夜で真っ暗の院内の物を物色しながら、あ~あったあった。うわ~懐かしいな~。といった具合に思い出を辿っていく。

どの時代でもどの国でも人はノスタルジックにひたることが大好きなようだ。

中でもジェニファーは高校生がたった数年前の小学生くらいのことを一丁前に懐かしむアレのようだ。高校生が自分が少しは大人になったことを確認するようで可愛いげがあるやつだ。ジェニファーは高校生になったら小学校や中学校の時のメンツで同窓会を開く幹事タイプなのかもしれない。ジェニファーは大学生になったらはしゃいでいる女子高生を見て、私にもああいう時期あったな~、どこにあんな元気あったんだろ~と、サークルの飲み会の集合場所の白木屋に向かいながらまた自分が大人になったことを確認するタイプでもあるのかもしれない。


とにもかくにも、残念ながらジェニファーには孤児院の同窓会のお便りが届くこともなければ、恐らく幹事をしようにもみんなの連絡先もわからない状態であろうということで、学び舎に単独で侵入する判断をくだす。


記憶と幻想が混濁してという理屈だったか当時の孤児院のツレだった少女たちが高校生のジェニファーの前に当時のまま姿をあらわす。そこでジェニファーは思い出していく。孤児院の少女達には厳格なヒエラルキーが存在したことを。これもやはりどこの場所でも時代でもそういうもののようだ。


そして館内には、誰かが当時画用紙にお絵かきした恐ろしい妖精さんたちが湧き出し、ジェニファーをしばいてくる。つまりザコ敵なのだが、この妖精さんたちが気持ち悪くてまた非常に良い。確か恐ろしい妖精さん、鳥の妖精さん、など種類があってみんな形がやけにいびつである。スライム的ポジションの恐ろしい妖精さんは、小学生くらいの少年で頭はスキンヘッドなのだがファッションはフォーマルな装いで小学校入学式のカツオくんみたいな出で立ちである。とにかくこの少年がこのゲームでは終始湧き、すぐに画面が少年で一杯になる。ホラーゲームによくある手法でプレイキャラである主人公のジェニファーは非常に弱く油断すると一瞬で妖精さんにハメボコられてゲームオーバーになってしまう。その様はさながらお姉さんにたかるマセた近所の少年たちのようにも映る。


確か一応武器も存在するのだが傘とか木刀とかを振り回して時間をかけて少年たちを一人ずつおびき寄せてどつきまわしてい行くしかなかったと思う。漫画シュガーの主人公リンが地元のヤンキーにしばかれて、一人一人ヤンキーの家をまわって丁寧に時間をかけてボコボコにしたように。感覚として同じくPS2のSIRENにも近い弱さであるがSIRENほどは難しくなかったと思う。

回復アイテムはロリポップやスコーンといったお菓子だ。めちゃくちゃ院内に落ちているものを拾っていく。少年を木刀で一人一人しばきあげて、スイーツを食すのがジェニファーのファイトスタイルだ。


ボスも存在してそのボスも木刀なりでしばかければいけない。

そのボスが当時院内のセクハラ先生やら変態用務員のジェニファーの記憶の具現化とかそんなのであり、ギチギチに拘束具で全身縛って地面を転がってくる先生や、少女に犬のように首輪をひかれながら犬のように雄叫びをあげ犬のように四足歩行でせまってくる白ブリーフ一枚の男性とかだった記憶がある。かなりあいまいだが、あまり性的に健康さを感じないボスだったことは確かだと思う。このゲームは発売に関して海外で物議を醸したそうで、恐らくそういった部分でのことでだと思う。


ジェニファーには相棒の犬が途中から仲間になってくれて、(これが実体だったか、ジェニファーの記憶だったかは覚えていない)いるだけでも癒しになってくれるのはいいのだが、その初登場時があまりにも酷くて当時ちょっとびっくりした記憶がかすかにある。人間には残酷な描写をするゲームはたくさんあっても動物にはあまりそういった執念を見せるゲームは他に見たことがなかったので。



ここまである程度ブログに記してから、改めて今しがた調べてみた。

プレイしたのが一回きりだったのでかなり自信がなく、ジェニファーの武器が棒切れ的なものだったような記憶はあるが木刀のようなヤンキーじみたものだったかは正直不安だったのだが、実際の武器には鉄パイプがあってジェニファーは思ってる以上にめちゃくちゃヤンキーだった。鉄パイプ武器にしてるの熱血物語くにおくんとグラップラー刃牙のヤンキーでしかみたことない気がする。更に後半には拳銃も登場するらしくヤンキーどころかギャングの域に達していた。

他には大型ハンマーや肉切り包丁やアイスピックなど猟奇殺人の定番のような物も多く、多分これも製作者のセンスの一環なのだろう。


セクハラ先生だと思っていた人間はセクハラどころかバキバキのペドフィリアだったみたいだし、児童虐待の描写も多く孤児院内のカーストも本作では非常に重要で残酷なテーマだったみたいで、あまり記憶にはないが思ったよりゲームにしてはハードめではある。当時の子供の自分は普通に楽しんだが、勝手なものであまり子供には楽しんで欲しくはない内容だ。


童話の影響の指摘も見かけた。童話にまつわる記憶の話になるのだが、自分が子供の頃、親の本棚で絵本ではないグリム童話かアンデルセン童話かなんかしらの童話の活字短編集の本を見つけてなんとなく読んでみた。その中で豚潰しごっこというあまり穏やかとは言い難いタイトルのものがあった。内容は少年少女が肉の解体屋ごっこをしようというものであり、豚役にのろまで太った子を選び、ごっこ遊びの中で本当にその肥満少年を挽き肉にしてしまうといった内容が淡々と描写されていく。村では大人たちが殺人を犯してしまった少年を問題視し、大人と同等に裁判にかけるべきか論争が起きる。村の長だかが少年たちに林檎とお金を差し出し、どちらかを与えるので選択しろと促すと少年たちは笑顔で林檎を選んだので、責任には問われなかったというオチだったと思う。

童話や寓話というには現代社会のデリケートな問題に対し非常にダイレクトな風刺であるように思う。一時期、本当は怖いグリム童話というものが結構流行っていた記憶がある。しかしこれもまた記憶が曖昧なのだが幼少期に読んだ何の話かは忘れたがグリム童話の絵本で、イジワルをしていた姉にもめげず主人公の少女は王子様と結ばれるといった構成だったと思う。そしてその話の締めとして、結婚式の見世物に王子様が嘘をついたその姉に鉄の靴を履かせて太陽に焼かれた鉄板の上で焼け死ぬまで踊り続けさせました。めでたしめでたし。みたいなオチで絵柄もコボちゃんみたいなほんわか系で姉以外はめっちゃ笑顔で爆笑オチみたいに締められていけど、別に幸せになったんだからわざわざ姉しばかんでも良くない?と子供心にしこりが残った記憶がある。そういった不気味さがこのゲームにはあるのかもしれない。



現在では非常に高いプレミアがついてしまっている。もう移植されないゲームはプレミアが高騰する一方でしか無いのが残念だ。ゲームハードなどの問題が有りレトロゲームは後世に残しづらい。ラブデリックの代表作のmoonが20年越しにSwitchにて初移植されたことがどんなに目出度いことか。



と去年の書きかけの記事。なぜアップしないまま書くのを挫折したのかは不明。


と書きかけである。見直してもだらだと冗長な記事だ。そしてゲームを知らない方には不親切すぎてきっとわかりづらいだろう。確か当初は更にラブデリックやmoonについてもだらだらと思いを書いて消した記憶がある(それかmoon単独の記事をあげたか)     期間限定供養。



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