2024年もいよいよ終わりそうなので、今まとめないともうまとめるタイミングがない!
まず大変久しぶりの更新となってしまいました、と毎回前書きしている気がする……(更新しな過ぎでもはやただの寄付箱みたいになってる)。
今年は去年より忙しくないようにしようと思ったのに、結局大差ないどころかよりギチギチでずっと動くことになり、まあ……自分が悪い……まして春にコロナ、年末にインフルエンザに罹りさらにタイムロスしている。
なにもかも引きずりながら24年を駆け抜けたので、今後はかっちりかっちり一つずつ終わらせていくことが求められる。
いやマジで洒落にならないんですよ(今この瞬間も)。
ということで、とにかく2024年の総括ですが。
まず2月のワンフェス2024冬でまたネクロテックのガレージキットが出てましたね、『大鰐通りの大鴉』(2014年、プロステティック・ミンサーズ収録)でした。
https://twitter.com/R_anvencrest/status/1754421656192487531
前年には流鏑馬姫を立体化されていた中国のディーラーの方がまたやってくれましたということで……浮遊しているデザインをレリーフ上に落とし込んでて、また素晴らしい芸術作品になっておりました。マジでスゴい。
版権者なのでサンプルをもらってるんだけどすごいキット過ぎて組めない(流鏑馬姫も死蔵されてる)。
ほんまに誰かに頼みたい。
そして3月にはVRC用の3Dアバターが発売されました、『鳩血蘭』(2023年、シニスター・リージョン収録)。
https://twitter.com/nao_minty/status/1763503817986048077
まさかの操作できる、ある種の憑依対象としてのネクロテックがデジタル空間に解き放たれるという事態。
これまた非常に丁寧に、色々制約もあるだろうに元絵のデザインを再現してもらえて本当にありがたい限りでした。
なによりVRC用アバターということで、色んな方がこの"ガワ"でバーチャル夏の田舎やバーチャル普通の町中空間等々色んな所に行ったり、カラーリングや一部デザインにカスタマイズを施したりしてくれたおかげで、見たことないし見ることはないと思い込んでいたいくつもの画を見られたのが良かったです。
あと秘かに、やっぱ何でもない3D空間に佇んでいるだけで非常に色々な磁場を発していたので、元デザインした人間としてやっぱこれイイよなア?と誇りを取り戻したりしていた。
それから6月には、ある種の盟友たる田畑佑樹氏(旧:試金氏)より召集の声がかかり、楽曲「monarchy of Mortality」にアートワークで参加してました。
尋常ならざる格好良さに加え、これボイスライブラリ(Chis-A)なん!?と驚愕もした素敵な音楽です。
https://youtu.be/tibjT96VQ_I?si=a9p5qq1x83k51aU9
そこから……なんやかんやあって。
なんとか11月のコミティア150に新刊『ディスメンバード・コンステレーション』を持っていくことができました。
初参加のコミティアが2012年のコミティア100だったので、イベント的にも個人的にも節目を感じながらの参加。
で、これまでネクロテック本電子版は4~5冊ごとにまとめてお得感を出していましたが、なんかで間が空くといつまで経っても出ないという事態がコロナ禍で発生しこれは良くないとなったので(具体的にはアーカイヴス3の収録作が2018~2023にまたがってしまった)、今後は1冊ごとに出すことにします。
メロンブックスとアリスブックス委託分もあとちょっとだけ在庫が残っているので、物理でほしい人はまだ間に合う!
それはそれとして、今回のコミティア参加はなんというか身につまされるというか、前回までもああだったから今回もこれで良いだろ、を何年も続けてきたのは良くなかったな……となんか急に思い出すなどしました、会場で例年の3分の2ぐらいの売れ方だったので……いや、読者の皆さんがかなり広く日本全土に散ってるとか、11月という微妙なタイミングのコミティアは参加しにくい人が多いとか色々あるとは思うんですが。
本の出来を向上させたいのはもちろん、これまでブルータル過ぎたサークルスペースをもうちょっとみんながやってるようにちゃんとやろうとか、イラスト島に行くの怖い(周りがパワーあり過ぎ&センスあり過ぎで)なんとかなんないの、という理由でずっとイラストではなくジャンル:SFファンタジーで申請してたのもやめようとかそんなことを思った。
まあでもこれはまず、来年も私が死んでないという大前提があるので、まずそこを頑張ります。
来年どういうものを出すか、どういう予定があるかはこれの後に有料記事の方で!(最悪)
あとは備忘的に。
・今年観た映画とか
『バニー・レイクは行方不明』
実は観てなかった有名作枠。出て来る奴全員怪しい!こわ!とはなりつつも、最終的には途中で想像したいちばん最悪な可能性よりはだいぶ優しいところに着地したので、後味は悪くなかった。
ずっと画と人物が美しいのも良かった。
『蛇の道』『蜘蛛の瞳』
すごかったとしか言いようがないので皆さんも観てください。
心胆寒からしむ作品という意味ではリメイクもされた蛇の道なのですが、もはやこの映画何をやってんのかわからん!という凄みは蜘蛛の瞳の方にある。
個人的には『蜘蛛の瞳』でダンカンに揺さぶられてグニャグニャしてる哀川翔や、アホほど不発する銃、ずるずるとずり落ちる阿部サダヲ、あと大杉漣が出ているシーン全て等がお気に入りのシーンです。
『イシナガキクエを探しています』
公開捜査番組というテイ、という外枠のせいでちょっとまだるっこしくはあったものの、水中の映像や謎の写真、そしてキクエの"処理"の映像で頂点に達する「これ流していいやつじゃなくない?」感はテレビという大外枠ありきなので、そこ含めて良かった。
元警視庁の人の何か言ってるようで何も言ってない発言は、あまりにも無内容じゃない?という気はしたが、でもたぶん実際のテレビもあんな感じかも……。
あんなに不気味だったのに最後の最後ただ一枚の写真の提示でエモーショナルな着地をするのが良かった。
与えられた情報を元に「そういうことだったのかな?」と思うことしかできない考察という行い、それ自体は本来怖さと好奇心を満たす方句のものなのに、あれ一枚で「そういうことだったのかな?」に切ない感情が通うのは普通に鮮やかなことをしていると思う。
『ドラマ版FALLOUT』
マキシマスのロールプレイとして軸がブレまくっている振舞いで最初から最後までずっと笑っていた、いや、オープンワールドRPGのプレイヤーあるあるだけど、そういう方向の原作再現ってあるんだ!?
まあそれ以外の部分の原作再現度も極めて高いからこそできることですよね。
『イコライザー The Final』
こんなに良い感じにマッコールさんが終の棲家を得たのにデンゼル・ワシントン的にはまだやる気あるらしく、そっとしといてあげてくれよと思いました。
それはそれとして、悪人に警告→殺害のテンポの速さに磨きがかかり過ぎていて本当に怖い。この人が善人の味方(善人の味方であって善人というには怖過ぎである)で本当に良かった。
『エイリアン:ロムルス』
今エイリアンを作ってこんなに手堅いことあるんだ!?
あと1~4どころかプロメテウスとコヴェナントも拾うんだ!?
新しいところはない(映画の骨組みが同監督のドント・ブリーズじゃねえか!)けど大満足、最後のオフスプリングスくんのデザイン以外特に文句が出ない出来栄えだった。
『MAD GOD』
壮大なグロテスクとブラックユーモア地獄絵巻だけど……
ウンコが好き過ぎだろ。
ウンコが好き過ぎだろ!!
以上です。
『飯沼一家に謝罪します』
ほぼ確定的に受け取って良い情報と、想像の余地がある部分の良い感じのバランスをついにジャストで掴んだんじゃないかという作品だった。
不気味さや謎の感傷性はイシナガキクエの方があったけど、こっちも最後の最後「スンヤセン」に込められた測り知れないものの重みが与える余韻が、単に怖いだけで終わらず良い。
それはそれとして何だろうこのやたらパワーのある人脈……とかじぶんオリジナルの儀式の失敗を問い詰められたのでじぶんオリジナルの儀式で償います(こいつ本当に反省してるのか……?)みたいな謎のツッコミどころ残りも引き続きラブリー。
・今年やったゲーム
『Warframe』
再開したらアホほど遊びまくっている。10年やっている。お前たちもスペースニンジャになれ。
『悪夢のような日々でした』
『ヴィクトルズ・テスト・ナイト』
『Exorcist: Reviewer of Minds』
もはやそれ自他がひとつのジャンルともいえる727NotHoundゲー。ぜんぶお手軽に楽しく怖く難しいのでおすすめ!クビトリドオルズのデモまだ遊べてなくてすんません!!
『エルデンリングDLC』
本編でもだいぶ最悪っぽかった存在の下限を更新しないで……ゆっくり進め過ぎてまだ全然終わってない!ナイトレインまでにはクリアしたい。
『HADESⅠ&Ⅱ』
キャラ同士の掛け合いっていいなあと思わされた。日本のアニメ風だと拒絶反応が出るものも洋風だと平気になるのはこれは何なのだろうか?
『Arctic Eggs』
滅茶苦茶良い雰囲気の音楽とともに、卵を焼くゲームってなに???
でも本当に良作奇ゲーでよかった、ゴキブリに本気のトラウマがある人以外にはおすすめ。
『真女神転生Ⅲリマスター』
『真女神転生V Vengeance』
死ぬほど久しぶりにやったらやっぱり女神転生っておもしれ~~~~~~となり、原稿が大ピンチになりました。
いやあ、今この時代にターン制RPGやってもやっぱり面白いんだなあ……VVなんかもう色んな工夫を凝らしてて、まだまだターン制バトルってやれるんだなあ……というしみじみとした感動すら覚えた。
でも変にアニメキャラみたいなノリはやめた方が良いと思う。
あとアバタール・チューナーもリマスターしろ!!!!!!!!!
『REKA』
バーバ・ヤーガの弟子の魔女っ子となり、鶏脚の小屋を自分でクラフトして、美しい北の夕暮れの野をノシノシ歩ける。まだアーリーアクセスだけど……最高か?
『カルトに厳しいギャル』
スピーディーで無駄がない、独特のゆるいノリが脳に焼き付くクラシカルFPS。
イロモノに見えるかも知れないけど極めて質実剛健な楽しさがあるゲーム。
エンディングで流れる歌を何故か作者本人が歌っているバージョンにすることができるあたり、研ぎ澄まされた作風と合わせてジョン・カーペンター的なイズムを感じた。
『ととのいシミュレーター』
カルトに厳しいギャルと同作者のホラーゲーム。
なんで温泉でととのいチキンレースをするゲームがホラーになるのかよく分からないが、ただひとつ言えるのはととのうのは実際のところあんまり身体に良くないということです。
いやこれも案外掌編ホラーとしてちゃんとしてたりするので困るんですよね。
『The Forever Winter』
第三次世界大戦で荒廃した世界を舞台に、勢力同士が争う戦場で物漁りするPvPvEルーターTPS。
アーリーアクセスで色々ガタガタだし容量がやたらデカいし、重いし、でもビジュアルがあんまりにも良過ぎるのでぜんぶ許す。
とにかく画が良い、どこを切り取っても暗く美しいポストアポカリプス風景、自キャラや敵キャラのデザインもこれこれ~~~~!!
そんなゲーム。
『Withering Rooms』
一瞬クロックタワー系ホラーかと見せかけて、自由度の高いローグライトソウルライク2Dアクション。そんなことある???と思ったがこれがやたらと……面白い!
あとたぶんBloodborneの世界観を死ぬほど考察して「"俺"の"悪夢"は"これ"や!!」と叫んでリリースしてると思うぐらい世界観も良い。
『失踪した友人の部屋に残されていたゲーム』
モキュメンタリーホラーという形式にすることで、アセットとかサンプルそのままで作られたゲームパートが一転「マジモン感がすごい」代物に変わるという発想の転換が凄い。
考察要素も入り組み過ぎず曖昧過ぎず、最後まで遊んだ人間にある程度の回答を与えてくれる作りになっているのも、手癖で作ってる訳ではないのが窺えて、ホラーにちゃんと取り組んでくれているなあ、良いなあ、という気持ちになった。
・今年聴いた音楽
Cocteau Twins『Heaven Or Las Vegas』
Slowdive ほぼ全部
Ride 『Nowhere』『Going Blank Again』
Alcest『Les Chants de l'Aurore』
Beth Gibbons『Lives Outgrown』
シューゲイザーを改めて履修とか、AlcestもBeth Gibbonsも新作滅茶苦茶良かったとか、そういう環境で聴いたからか私個人の中で『Heaven Or Las Vegas』がなんか外が滅茶苦茶寒い時にちょっと熱いくらいの屋内で聴くものというイメージが固着しているとか。
Slowdiveはなんとなく避けていたのだが今年はほぼSlowdive一色だったというぐらい気に入りました。
とりわけ「Sleep」が良過ぎ(よりによって権利関係が複雑な楽曲になっているが……)。
https://www.youtube.com/watch?v=hfRL4haQ5eo
Alcestの『Les Chants de l'Aurore』は実に充実の内容で、これから聴く人には『Souvenirs d’Un Autre Monde』よりもこっちが1枚目でも良いかも知れない。
Beth Gibbonsの『Lives Outgrown』はもう百点満点というか、Beth Gibbonsの声が好きすぎる(暗いんだけど、いやもうほんと暗いんだけど、暗いです……)。
そして本はビビるぐらい読めてない。
以上、そんな感じです。
来年も良いお年を。
なにより今現在インフルエンザがクソほど流行っているのでマジ気を付けてください、私も罹ったし私のリアル周りでも分かる範囲でもう6人罹っているぐらい。この過疎地の秋田で……下手すると人間より熊が多い秋田で……。
今度こそ終わりです。
メグリム・ハルヨ