「ァ、あ…ォォ…」
臍乳頭に突き立てられた鍼…
それが彼女の臍の頂点から奥底まで貫通した一瞬、瑞希の意識は完全に弾け飛んでいた。
「ぉ…ォォ………」
「フェフェフェ、あまりもの衝撃に気が飛んでしまったかの…!」
愉快そうに笑いながら、瑞希の臍に突き立てた鍼の取っ手をピンと指ではじく斎田。
「フぇあッ!!??」
ビクンと反射的に跳ね上がる体。
そしてプルプルと小刻みに臍と鍼を震わせながら悶え続ける。
そしてまた鍼を弾くと、反射的にその体が跳ね…
淡々とそれが何度か繰り返される。
「…もはや完全に意識を失ってしまったようじゃの、それじゃフィニッシュといくか」
瑞希の元から離れ、メディカルワゴンに移動する男。
ワゴンに据え置かれた、これまで瑞希の臍を様々な器具で痛め責めぬいてきた忌まわしきアタッシュケース…
その中でまだ触れていなかったダイヤルを斎田は摘まんだ。
「これで昇天するが良い…さらばじゃ!!」
斎田が思い切りダイヤルをひねった瞬間、
「ギャフゥアッッッッ!!!!!!」
凄まじい衝撃音と共に一瞬部屋を満たさんばかりに発せられる閃光。
そしてすぐさま肉を焦がしたような匂いが辺りに立ち込める。
「ォ…………、ゥゥ………ぉ…………」
完全に白目を剥き気を失った瑞希。
かすかに震えるそのむき出しのお腹の中央に付いた、黒く焼き焦げた奇怪な肉塊。
それが"臍"であるとは、初見の者にはもはや判別がつかないほどの惨状と化した彼女の大切な部位…
その口からだらしなく垂れ落ち続ける唾液がスーツを伝い、滝のようにそれを濡らし始めていた。
「フェフェフェフェ、随分楽しませてもらったぞ小娘…さて、どうやってこの鍼を抜くかの…?肉に癒着してしまっているから、鍼を引き抜くと臍が千切れてしまうかもしれんし…いや、いっそのこと鍼はこのままにして…この臍のまま…」
気を失ってもなお、臍を完全に焼き焦がされてもなお、男の狂気は留まることを知らない。
その後、彼女とその臍がどうなったか誰も知る由はなかった…
(終)
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2021-07-13 12:31:25 +0000 UTCヤム
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