「がはアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!????????」
突然思いもよらぬ腹部への痛烈な一撃。
一瞬何が起こったのか、彼女は理解できなかった。
(お、お腹にィ…!て、鉄球がァァ……!??)
自身のちょうどへそ辺りに深々とめり込んだ鉄球。
腹からこみ上げる不快な激痛に苛まれながらも、咄嗟にそれを放ったものを確認しようとする少女。
だがその鎖の先は途切れており、"まるで何もない空間から突然現れた"かのような錯覚を覚えさせた。
ガチャンッ!!
「うッ…うぐぅぅ…!!」
腹にめり込んだ鉄球がそこから離れ地面に落ちた瞬間、咄嗟に両手で傷ついたお腹を庇おうとする少女。
ガチャンッ!!
「ッ!?」
お腹を押さえようとしていた両手が、突如その反対側へと強い力で引っ張られる。
「な…っ!?」
ガチャンッ!!
さらには両足にも同じ負荷がかかった感触を覚える。
「な、なに…ッ、これ…!?」
見るといつの間にか自分の両手足首に拘束具が取り付けられている。
そしてその拘束具から伸びる鎖は、それぞれ彼女の周りに生じていた4つの魔法陣へと続いていた。
「ま、まさか…さっきの鉄球も…ここから!?」
『ご名答』
「ッ!? だ、誰ッ!!??」
突然響いてきた妖艶な女の声。
『まあ、このオークを統べる者…とでも言っておきましょうか?向こう見ずなおヘソ丸出しお嬢ちゃん』
「ど、どこにいる!?姿を現せッ!!」
自分の四肢を引き延ばさんとする拘束に必死に抵抗しながら叫ぶ少女。
『アハハハハハハ!!!!!!!!もうちょっとしたら姿を見せてあげるわ。でももう少し姿の見えない私と遊んでちょうだい!』
「!、ひ、卑怯だぞ!!この…ッ!!」
「ッ!?」
彼女のお腹の目の前にいきなり出現した新たな魔法陣。
また先の鉄球攻撃が繰り出されるのかと思い、少女は咄嗟に腹筋に力を込めた。
「む、無駄だぞ!!さっきは不意打ちだったけど、あんな鉄球もうきかないぞッ!!僕はお腹をちゃんと鍛えてるんだッ!!」
『あらそうなの?まあ無駄にお腹を出してるわけでもないってことね。だったら…』
魔法陣の中心部が激しく輝いた次の瞬間、
「ッ!!??」
【続く】
ポロシャツ
2021-10-19 21:55:32 +0000 UTC黒魔道師2971号
2021-10-19 15:52:48 +0000 UTC