「ハァー、ハァー、ハァー」
苦し気に息をつく梨緒。
「ハァー、ハァー、うッぷ…」
カラーン
力なく垂れた右手から、箸が床に落ちる…
「あー、大分キツそうだねぇ梨緒姉ちゃん?…でもまだこんなに残ってるよホラ?」
もはや"ソレ"に目を向けることすら今の彼女にとっては苦痛であった。
…20分前、梨緒はライナに連れられるままある飲食店に来ていた。
そこはいわゆる"大食い"御用達の店…
梨緒はそこでこの店一番の特盛メニューに"挑戦"させられていた。
(な、何で私が…こんなこと…)
(あれぇ?僕の言うこと聞かないの~?じゃあこのオヘソとって…)
(わ、分かった!やる!やればいいんだろ…)
そうして望まぬ大食いを強いられた梨緒。
それから20分後、彼女は地獄の苦しみに苛まれていた。
「ほら、梨緒姉ちゃん、新しいお箸!」
「も、もう…これ以上は…無理…だ…」
人並みには食べ、一般的な大盛の量くらいであればなんとか食べることが出来る梨緒であったが、この店最大の特盛はあまりにも彼女の胃の容量を遥かに上回っている。
少なくとも普通の大盛の3倍近くの量…
なんとか半分近くまでは進んだが、今や彼女のお腹は限界まで膨れ上がりこれ以上食物を喉に通すことを体が拒絶していた。
「え~?せっかく半分まで来たのにィ?」
意地悪い笑みを浮かべるライナ。
「じゃ、完食出来ないんならこのオヘソ、取っちゃおうかな~?」
腹を中から圧迫されていることで、一際飛び出した梨緒のデベソ。
捲れ上がったポロシャツの裾が引っ掛かった、その『でっばり』をライナは指で嫌らしく弄りだした。
ビリッ!
「はうゥゥッ!!?…や、やめろぉッ!」
自身の最も敏感な場所に電撃という刺激を与えられ、以前ヘソを取られそうになった際に味わった恐怖心を思い起こされる梨緒。
「じゃ、残り半分頑張って食べてね!あ、モドすなんて論外だよ!汚いし!!」
「う、ぐぐ…」
ライナが持ってきた新しい箸を手に取る梨緒。
今再び、彼女の絶望的な戦いが始まった…
【続く】
ポロシャツ
2022-01-30 12:04:36 +0000 UTCケンジ
2022-01-30 10:38:16 +0000 UTCポロシャツ
2022-01-30 08:03:28 +0000 UTCなな
2022-01-30 07:55:40 +0000 UTC