パカァァァンッッッッ!!!!!!
「アドバンテージ!夏木梨緒!」
「ハァー…ハァー…」
荒く息をつく梨緒。
ここでポイントをとればゲームは終了…
あの鬼娘が要求した5人抜きも終了となる。
(こ、こんな馬鹿げた試合…早く終わらせて…)
ふと目を落とした梨緒の目に映る、腹部の中央…
汗で一際透けて映るその"出っ張り"に思わず顔を顰めるも、すぐ気を取り直して相手へと視線を見据える。
(もうこれで…終わりだッ!)
受け取ったボールを宙に放り投げる梨緒。
だがここで気持ちの焦りが出たのか、思ったより逸れた方向へ飛んでしまう。
「ぐッ!!」
なんとか態勢をひねり、ボールを捉えんとする梨緒。
ギュッ
「うぐッ!?」
無理に体勢をひねったことで、ギチギチに彼女の体を締め上げていた拘束ベルトが彼女の腹部の"出っ張り"を容赦なく引っ張る。
(へ、へそがぁぁ…ッ!?)
だがそれでもここで落とすわけにはいかない一念で渾身のサーブを放つ梨緒。
パカァァァァァァァァァンッッッッッ!!!!!!!!!
強制的に"変形"させられる臍の苦痛と恥辱に耐えながら放たれた梨緒の一撃。
それは相手の反応より早く、コートに矢の如く突き刺さり…
「…ゲームセット!マッチウォンバイ夏木梨緒!」
審判のコールが響き、梨緒はようやく人心地ついた。
「はぁ…はぁ…」
(こ、これで…終わりだ…)
鬼娘から与えられたタスクをこなしたことで軽く礼もそぞろに、すぐさま更衣室へと逃れんとその場を後にしようとする梨緒。
「おい!何帰ろうとしてんだッ!?」
突如コートに響く大声。
「ッ!?」
その聞き覚えのある声にハッと振り返る梨緒。
フェンスの入り口から威圧感溢れる足取りでコートに侵入してくる一つの人影…
それは梨緒もよく知る者の姿であった。
「…アタシとの勝負、まだ終わってねぇだろが?」
【続く】
ポロシャツ
2022-03-27 03:23:42 +0000 UTCケンジ
2022-03-27 02:24:30 +0000 UTCポロシャツ
2022-03-26 09:30:23 +0000 UTCなな
2022-03-26 08:22:17 +0000 UTC