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へそ出し女剣士ピンチその7

「は、離れろぉッ!!僕から離れ… ッ」


迫るオークの群れから逃れんとするフィアナであったが、そんな彼女の背後に"何か"が衝突する。


「…っ!?」


咄嗟に背後を振り返った彼女が見たのは、彼女を見下すように立っていた一際巨大なオークであった。


「う、うぁ…(ガシッ)は、離せぇえッ!!??」


逃れんとする彼女より先にその巨大な手が彼女の二の腕を掴み、そしてそのまま地面から引き釣り起こす。


「や、やめろぉおおッッッ!!!!!離せぇええええッッッッ!!!!!!」


振り払わんとするも、為すがまま脇の下に腕を通され羽交い締めに拘束されてしまうフィアナ。


無防備に周囲に突き出されたむき出しの腹に刻まれた呪紋と臍に埋め込まれた魔石が、これ見よがしに存在を示さんがごとく妖し気に輝く。


そしてその光に誘われるように周囲に集まってくるオーク達


「離れろォオオオオッッッッッ!!!!!!僕のお腹を見るなァアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!」


必死に拘束から逃れんと身を悶えさせるフィアナ。


だが、まったくオークの腕の戒めはビクともしなかった。


(ち、力がぁ…出ないィ…な、何で!?)


彼女が知る由もなかったが、先ほど臍穴に挿入された呪具によって体内に『呪い』を注ぎ込まれていると同時に、逆に吸い取られていた彼女の力。


かつて素手でもオークなど殴り飛ばせるほどだった彼女の腕力は、今やただの少女のものと変わらないまでに減衰しきっていた。


そんなこともつゆ知らず拘束を解かんと身悶える彼女の元に迫る影…


「ッ!?」


己のむき出しの腹部に向かって差し出される影に気づくフィアナ。


一匹のオークがまるで、彼女の臍穴に埋め込まれた魔石に魅入られたかのようにその大きな手を伸ばしてきていた。


「う、や、やめ…ッ、ぼ、ボクのおヘソに…おヘソに触るなぁッ!!!」


だが彼女の意思とは裏腹に、さらにその存在を誇示するかのように光を激しく発する魔石。


そしてついに…


「う、うあぁ…、あッあぎゅああッッッ!?」


その手が臍の魔石に触れた瞬間、彼女の腹腔内で炸裂する激痛。


そしてさらには、その魔石を己のものにせんとオークの手がキツくソレを握りしめる。


「ぎゅアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!???????」

あらん限りの叫び声を上げるフィアナ。


それは今まで彼女が体験したことのない、まるで己の臓物を万力で潰されんばかりの超絶的な撃痛…

「ガぎャああアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!バナぜェええええッッッッッ!!!!!!!バナゼェェエエエエエエエエッッッッッッ!!!!!!!!!!」

彼女の臍と一体化した魔石を引き釣り出さんと魔石を絞り上げるオークの手。


それがさらなる絶痛としてフィアナを襲う。


今や生命すら脅かす最大の急所と化してしまった『臍』…


だが彼女の受難はまだ始まったばかりであった…


【続く】

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