「あぅげえッ!!うぐぅエエエエ………」
苦悶に満ちた呻き声。
ついにその重さに立っていることすらままならなくなり、今やヒカルは床に仰向けに倒れ込んでいた。
大きく手足を広げるように大の字となった体の中央。
そこには天に向けて大きくそそり立つように、ヒカルのエナジーを吸収しながら増殖し続けるスライムによって膨れ上がった腹部が鎮座している。
「ぶぅえええッッッ!!!!!え…ぐ…」
あまりもの強烈な圧迫感に思わず口から吐き出されるスライム。
だがエナジーに満ち溢れた体内にまた戻らんと、彼の口腔へとはい戻りそこから再侵入していく。
それはもはや生き地獄の有り様であった。
「アハハハッッッ!!!!!ホンマ可哀そうになぁおヘソ少年君!!まるで妊婦さんみたいな腹やで!!」
当の本人が地獄のような責め苦を味わっている中、その様を嘲り笑うNo.17。
「このまま腹膨らんで破裂するか、それとも少年君のエナジーが尽きて止まるか…見ものやなぁ?………ってなんかその腹、バランスボールに見えてきたな」
ふと思い立ち、ヒカルの元に歩み寄るNo.17。
そして背を向けるとヒカルの腹を椅子代わりに腰かけようとする。
「これでその腹破裂してもうたら勘弁な」
そう言いながらも遠慮なくそこに尻を下ろそうとしたとき…
ドゴッ!!
「げふゥっ!?」
突如何か衝撃を喰らったかのように弾き飛ばされるNo.17。
「いった…ッ!!な、何やねんいきなりッ!?」
床に倒れ込みながらも自分に攻撃をしかけてきた相手に叫ぶ。
「おいッ!!いつまでそんなヤツに好き放題されてんだよ!ヒカル!!」
【続く】