とある夏の午後過ぎ、学校からの帰路につく小学生高学年らしき男子と女子の姿…
女子は年頃らしい特に変哲のないスカートとブラウス姿だったが、一方、少々全体的に肌色が多い格好をしていた男子。
そのショートパンツというよりは半ズボンに近いボトムは彼の引き締まった脚を完全に露出させ、さらにポロシャツも少々丈が足りず、瑞々しいお腹がチラチラと顔を出している。
「あ~あ、今日も先生に怒鳴られちまった…」
「もう!ルカ君ったら、毎回遅刻するし、宿題はやってこないし、当たり前でしょ!…それに…」
恥ずかしそうにルカの"ある部位"に目を向ける女子。
「…あは!」
その視線の向けられた箇所に気づいてか、わざとらしく両手を頭の後ろで組み背を伸ばすルカ。
それにつれてポロシャツの裾が上に引っ張られ、そこから彼のおヘソがまるまるさらけ出される。
「もう!先生からおヘソを出すなって言われてるのに!!いつもそんなつんつるてんな格好して…!」
「へへ、いいじゃん!別に見せて減るもんじゃないしさ」
「こうやってヘソ出してると気持ちいいぜ?お前もそのボタン外してヘソ出してみろよ」
「!、馬鹿ぁッ!!」
ボスッ!
「うぐぉっ!?お、お前なぁ…いきなり腹殴るなよ…」
「ヒカル君がそんなこと言うからでしょ!もう知らないッ!!雷様におヘソ取られちゃえば!?」
「雷様ぁ…?お前そんなもの信じて…」
ゴロゴロ…
「!」
「あ、今、空から…ほらぁ、きっとルカ君のおヘソ取りに来たんだよ」
「何そんなメイシンなんか信じてんだよ。そんなの作り話に決まってんだろ?」
「でもおばあちゃんが言ってたもん!」
「あ~、だったら試してやろうじゃん!」
その場にカバンを投げ捨てるルカ。
そして手足を大きく広げ、むき出しのそのヘソを天に突き出すように体を大きく反らせながら叫ぶ。
「!?」
突然彼が空に向かって叫び始めたことにギョッとする女の子。
「取れるもんなら取ってみろ~ッ!!へそゴマたっくさん詰まってるけどなぁ~!!」
ゴロゴロ…
「や、やめなよ…」
「なにビビッてんだよ~!!俺みたいな子供一人のヘソも取れないのかよ~!?」
「ほらほら~」
さらに指で自身のヘソ穴を拡げて、その中身を見せつけるようにお道化る。
ただ、唸るような音が鳴り続けている空。
「…ほらな、別に何ともないだろ?」
一頻り空に向かっての挑発を終えたヒカル。
「やっぱりただのメイシンなんだよ、雷がヘソを取るなんてよ。馬鹿馬鹿しいぜ」
「………」
「さ、雨が降ってくる前に早く帰ろ…」
「………」
「………」
「う…ぅ…」
「こ、ここは…」
ルカが目を覚ました時、そこは暗闇の中であった。
「ぅ…え…?お、俺…さっきまで学校の帰り道で…、ッ!?」
自分が何か台のようなものに仰向けに横たわっていることに気づくルカ。
咄嗟にその場から立ち上がろうとした彼であったが…
【続く】
ポロシャツ
2022-06-07 21:46:32 +0000 UTC雷神亭穂谷野
2022-06-07 14:27:45 +0000 UTC