自分の臍に突如生じた激痛に苦悶の声を上げるライカ。
「テメエ何しやがったアアアアアアアアッッッッッ!!!????」
「フフ、ライカちゃんのおヘソ摘まんだ時、雷パワーをほんのチョットね?」
ニヤついた顔で、左手の指で摘まむ仕草を見せるライナ。
「でもほんのチョットのつもりだったんだけど…ライカちゃんの弱々デベソは耐え切れなかったみたいだね」
「な、なにぃ…がアアアアッッッッ!!!????」
ボコ…ボコッ!!
激痛と共に突如ヘソに生じる異変…
ライカが自分のむき出しの腹を見下ろすと、そこには異形の物体が形成されていたた。
「な、何だよこれぇはああああッッ!??」
腹筋がくっきり浮かぶほど引き締まったライカの腹…
その中央に鎮座する雷の象徴たる"デベソ"から、無数の肉片が生えてきていた。
「ア、アタシの臍がアアアアアアアアッッッッッッ!!!????」
「アハハハッッッッ!!!!!ひっどいおヘソッ!!せっかくだから"皆"にも見てもらおうよッ!!」
雷の如く一瞬でライカの背後に回るライナ。
そしてその両腕の下から腕を通し、彼女の体を羽交い絞めに拘束した。
「なぁッ!??」
「ほ~ら、皆見て~!これが雷のデベソだよぉ!!」
ライカの腹部の異形の物体を周囲に見せつけるように、その体を締め上げた。
「がアアアアアアアッッッッッッ!!!!?????????は、離せェえええええええッッッッッッ!!!??????」
ライナの拘束から逃れんとするも、かつてのライナからは信じられないほどの力で肩口を抑え込まれ全く身動きが取れないライカ。
「ウがアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!????????ヘソがァッッ!!!!!!ヘソがァああああアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!」
テニスコートにいるテニス部員たちが唖然とその様を注目される中、ますます醜く変貌していくライカのデベソ。
そしてついに臨界点を迎えた。
「ヘゾぉオ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!」
耳をつんざくような炸裂音が周囲に響き渡る。
その瞬間ライカの全身から力が抜ける。
「あ~…意外とあっさりはじけ飛んじゃったね…」
自身の体に寄りかかるようにぐったりしたその体をコートに放り捨てるライナ。
「ぅ…ぅ…ぁ…」
コートで微かに体を震わせながら呻くライカ。
そんな彼女の躯体をライナは無造作に仰向けに蹴り転がす。
「あ~あ、ボロ雑巾みたい…」
露になった彼女の腹部…かつて"デベソ"が鎮座していたその個所にはクレーターの如く巨大な"穴"が穿たれていた。
そしてそこを爆心地であるかのように周囲の腹筋は焼きただれ、彼女の衣装も一部が吹き千切れている。
断末魔の痙攣に合わせてその臍穴から噴き出す夥しい量の血…誰が見てもそれは彼女がこと切れる寸前であることを示していた。
「あれだけイキってた割りにクソ弱デベソだったね~ライカちゃん」
嘲笑いながら、かつての相方に侮蔑の視線を向けるライナ。
「こんな無様に地面に大の字になっちゃってさ…あ、そうだ!」
何かを思いつき、ふと足元に転がっていたテニスボールを拾い上げるライナ。
「これ、新しいおヘソ代わりにしてあげる!」
そう言うと思い切りライカの臍穴にテニスボールを押し込む。
「ぎゃはうッッッ!!!!!!」
「アハハハハハハッッッッッ!!!!!!何これ!?ばっかみたいッッ!!!!」
自分のやったことにも関わらず、臍穴に丸々テニスボールを埋め込んだライカの滑稽な姿に一人笑い声を上げるライナ。
その狂笑に周囲のテニス部員たちは恐怖を覚え、その場から後ずさりを始める。
「さぁてっと…」
そんな部員達に突如意識を向けるライナ。
「そろそろ君たちのオヘソも…取っちゃおうか?」
「ヒッ…!」
邪魔者たちを排除した雷娘の次の獲物…
ただ唖然と一部始終を見てきたテニス部員たちは、ようやく自分たちがターゲットにされた事を理解し、雷娘の元から逃げ始める。
「あ~無駄無駄…このコートから逃げることなんて…ん?」
不意にライナの前に現れる人影。
「あ!」
部員達もその姿を見て声を上げる。
「主将ッ!!」
ライナの前に現れたのはヘソを取られ気を失っていた梨緒であった。
「主将…私達を…守って…!」
梨緒が雷娘から少女たちのヘソを守るべくこれまで戦っていた事実…
先はいとも簡単に負けてしまったが、この絶望的な状況に置いて彼女こそが一縷の望み…であるはずであった。
「なぁに梨緒姉ちゃん?もうお姉ちゃんは用済みだって…」
「…て」
「え?」
「返してぇ…私のへそォ…返してぇぇ…」
うわ言のように呟きながら、ふらふらとライナの方に歩み寄る梨緒。
ヘソを奪われたことで既に変身は解除され、元のテニスウェア姿の梨緒…
その様子をよく見るともはや正気は失っているらしく、ただ己の奪われたヘソを求めて徘徊しているゾンビのような有り様であった。
「あ~、もう食べちゃったんだよねぇ梨緒姉ちゃんのおヘソ…だから…これを代わりに上げるよっと!」
再びテニスボールを手にしたライナは、それを梨緒の腹目掛けて思い切り投げ込んだ。
「ガフウウウウッッッッッッ!!!!?????」
腹部に直撃したボールの勢いそのままに吹き飛んでいく梨緒の体。
そして勢いよく背中からフェンスに激突した。
「ぶげぇあああッッッッ!!!!!!!」
フェンスの網に全身がめり込み、まるで磔にされたかのような梨緒。
その腹部の中心…かつて梨緒の"ヘソ"が存在していた箇所にはライカが放ったテニスボールが深々とめり込んでいた。
「ぐ、ぐげぇぇぇ…………」
「アハハハッッッ!!!!!ライカちゃんとお揃いだね!」
まるで、ただヘソにテニスボールをぶち込まれるためだけに出てきた梨緒…
テニス部員たちの期待は一瞬にして崩された…
そして改めて恐怖に身を震わせる部員達…
「さて、おへそ取り…再開しよっか」
【終】
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