梨緒がテニスコートにて臍を奪われる日から遡ること数日前…
今日も雷娘から命じられるまま、ブラウスのボタンホールから己の最も恥ずべき部位をさらけ出しながら、梨緒は休み時間中の学校の廊下を練り歩いていた。
梨緒とすれ違う生徒たち自分の腹部に向けられる訝し気な視線…
なかにはスマホでこっそりと写真を撮るものまでいる、
だがもはや梨緒は何も感じないように努めていた。
これはただの"ボタン"なのだと…
そして彼女はある地点で立ち止まった。
(ここか…)
雷娘の指示通りの場所までやってきた梨緒。
辺りに人の気配はなく、その場にいるのは彼女一人。
当の雷娘はその場にはいなかった。
だがあの娘が自分をここに呼び出した以上、何かを企んでいることは間違いない。
(これ以上私のヘソを…玩具にされて溜まるか!)
自分の出べそを手で押さえながら、周囲に目を配らせる梨緒。
その時、ふとあるものが目につく。
「なんだ…?」
廊下と教室を隔てる壁にはめ込まれた鏡…その真ん中に開けられた奇妙な穴を見つけた梨緒。
「何でこんなところに穴が…」
鏡の真ん中に存在する直径3cm弱ほどの穴…
怪談の類など全く信じてはいないが、何か異次元に引きずり込んでしまいそうな不可解な穴をその場にしゃがみ込みおそるおそる覗き込む梨緒。
だがその先は真っ黒で何も見えなかった。
「もとから…こういう鏡なのか?」
その場から立ち上がる梨緒。
すると穴が自分の腹部…ちょうどヘソの位置の高さと同じであることに気づく。
「………」
ふと、その時"ある考え"が頭に過る。
「い、いや、馬鹿か私は!そんなこと…」
頭をブンブン振りながらその考えを忘れ去ろうとする梨緒。
「………」
鏡の穴と自分の腹部から飛び出した"出っ張り"を交互に見やる梨緒。
そして改めて周囲に目を配り人気が無いことを確認すると、梨緒はそっと両手を自身の出べその両脇に添えた。
(わ、私の…出べそ…)
いまや完全に雷娘の玩具と化した梨緒の出べそ。
一刻も早くこの状況から逃れたいと願う彼女であったが…
「………、少しくらいなら…いいよな?」
ゆっくりと出べそを穴に近づけていく梨緒。
ヘソが穴に近づくにつれ、荒くなっていく呼吸。
自然と興奮しながら梨緒はゆっくりと自身の腹を突き出すように鏡に近づけていく…
そして、ついにその出っ張りが穴へと填まり込んだ。
「あッ…ふうぅぅぅぅ!!!」
思わず体を震わせる梨緒。
脆弱な出べその表面に無機物特有の冷たさが伝わり、何ともえしがたい快感が臍奥から全身に駆け巡る。
そして彼女はしばらく体を鏡に密着させたままでいた。
「はぁぁぁぁぁ…一体私は…何をやって…」
こんな変態じみた行為を誰かに見られたりでもしたら…
そんな背徳感すら今の梨緒にとっては妙に心地よく感じられた。
眼前の鏡に写る自分の顔…
赤くなった頬、明らかに上気している顔に思わず苦笑してしまう。
「とんでもない変態だな…私も…」
梨緒がそう自嘲気味に呟いた時、ふと廊下の向こうの曲がり角に足音が鳴るのが聞こえた。
「!、マズい…!」
咄嗟にその場から離れようと、己の臍を穴から引き抜こうとしたその時であった。
バチンッ!!
突如出べそに迸る激痛に思わず悲鳴を上げる梨緒。
そして次の瞬間、とんでもない事態に直面した。
「えッ!?へ、ヘソが…ッ!ヘソが抜けないィッッ!?」
なんと鏡の穴から抜けなくなってしまった自身の出べそ。
鏡の先で何かが自分の出べそに噛みついたかのような感覚。
そしてそれは決して彼女のへそを離そうとしなかった。
「な、なんだこれはぁッッ!?う、ぐぅぅぅ…へ、臍がぁッ…外れないぃッッ!!!!」
必死に体を鏡から引き離そうとするが、無理に力を入れると出べそが千切れかねない。
「ぐぅうううう!!!!な、何で…何で私が…こんな目に…!!」
徐々に近づいてくる足音。
もはや梨緒は完全なパニック状態へと陥っていた…
そんな梨緒の情けない姿を観察する一人の人物。
「ハハッ、なんだか面白いことになってるねぇ」
目の前でもがき苦しむ梨緒の姿…
まさに鏡の反対側でその様相を楽しそうに見つめていたのは、あの雷娘であった。
あらかじめ彼女は設置されていたガラスを外し、そこに穴の開いたマジックミラーをはめ込み梨緒を待ち構えていたのである。
そして梨緒にその穴に自分の臍を入れるように指示をし、出べそが貫通した時点でミラーの裏側に取り付けておいたトラップを作動させ彼女の臍を捕える算段でいた。
「でも…まさかこっちから指示するまでもなく、自分からおへそを差し込むなんてね…」
これだけ臍を好き放題にされても、自ら臍を差し出しにいく梨緒の変態性に思わず笑ってしまう。
「やっぱり…お姉ちゃんは最高だね」
そうこうしている間にも鏡の向こうで必死に藻掻き続ける梨緒…
鏡の向こうで己の醜態をじっくりと観察されているとは露も知らず、彼女は必死に己の臍を穴から引き抜こうと苦闘していた。
「うぐぐ…ッ!痛ッ!!」
全身から脂汗を噴出させながらヘソの痛みに悶える梨緒。
自分の全神経が、まさに己のヘソ一点に注がれていたその時…
「何をしているんです?岩崎さん?」
背後から突然声をかけられ、心臓が飛び出さんばかりに驚く梨緒。
首だけ振り返ると、そこには以前、己の出べそをさらけ出して校舎内を歩き回されていた時、声をかけてきた女教師がいた。
「そんなところに張り付いて…何をしているんですか?」
「え…、い、いやこれは…そ、その…あ、熱くてつい体を…体を鏡につけたら体温も下がるかな~って…」
「何言ってるんです?いいからそこから早く離れなさい!」
梨緒の肩に手をかけ、その場から引き離そうとする女教師。
「だ、駄目!い、今ひっぱらな…ぎゃぁンッ!!」
「い、岩崎さん…?あ、あなた一体…?」
梨緒がいきなり叫び声を上げたことで思わず驚き、まるで変質者を見るかのような目を向ける。
「ち、違うんです…!これは…ひゃぅンッ!!」
言葉の途中で今度は嬌声を上げる梨緒。
突如出べそを何か鋭いもので突っつかれたのである。
まるで自身の一番敏感な部位を知られているかのように、その臍に刻まれた皺を縦横無尽に行き交う突起物。
だが梨緒は鏡の向こう側で一体何が起きているのか知る由もなかった。
「や、やめ…くひィィィィンッッ!!!!」
こんな状況でありながらも、自分の出べその皺をなぞられる度に体が反応してしまう。
そんな梨緒の置かれている状況など露知らず、苛立ち始める女教師。
「あなた…ふざけているんですの!?ちゃんとこっちを向きなさいッ!」
再度梨緒の肩に手をかけると、さらに強い力で彼女の体を引っ張る。
「うぎぁうッッ!!!!や、やめてくだ…ふひゃああッッ!!??」
一刻も早くこの状況から逃れたい思いだったが、出べそが穴から抜けない限りそれも叶わない。
(面白ッ!!面白過ぎるよ梨緒姉ちゃん…ッッ!!!!)
地獄のような状況に悶え苦しむ梨緒を、鏡ごしに間近に観察しながら必死に笑いを堪える雷娘。
しかし唯一、彼女の部位で鏡のこちら側に出てきているデベソへの責めは緩めない。
「も、もうやめろ…やめてくれええええええええッッッッッッッ!!!!!!!」
もはや精神崩壊寸前の梨緒。
彼女の悲痛な叫びが廊下に響き渡った。
【完?】
ポロシャツ
2023-06-12 06:38:50 +0000 UTCなな
2023-06-11 20:30:29 +0000 UTC