バルマー側に二重スパイだという事実を突き止められ囚われてしまったヴィレッタ・バディム。
彼女は今、ネビーイーム内のアタッドのラボに拘束されていた。
四肢を拘束具に固定され、大きく体を大の字に広げるように磔にされた彼女…
(く、私としたことが…)
クールビューティーと評される彼女ですら、つい焦りの色を隠せずその頬から汗が垂れ落ち、さらに彼女が着用させられているスーツの胸元へと落ちていく。
そのスーツは…彼女ですら困惑を覚えるほど奇妙なものであった。
(一体何なんだ、このスーツは…?)
普段ヴィレッタが着用している、彼女の均整の取れたスタイルにそのままフィットした黒と赤を基調としたパイロットスーツ…
その豊満な乳房をそのまま象ったかのような胸アーマー…
そんな彼女のいつものパイロットスーツから、ちょうど"赤の部位と銀のアーマー部分を残して、ほとんどの部位を剥ぎ取られたかのような奇妙な衣装…今まさにヴィレッタが着用させられているのはそれであった。
そして殊更奇異な箇所が一点…
(ぐ…ヘソが…)
まるでヴィレッタの臍の穴にあわせて、ひし形状に切り取られたスーツの腹部…それは彼女の臍をひときわ強調しているかのように見えた。
「フフ、いい格好だねぇ、ヴィレッタ・バディム」
ラボの主、アタッドがどこか自分の恰好に戸惑うヴィレッタを嘲笑うかのように言った。
「そのまま仲間たちの元に出てみるかい?さぞ変態扱いされるだろうねぇ、フフフ」
「…一体私をどうするつもりだ?」
「これからお前に"サイ"洗脳を施すさね」
「"再"洗脳だと…?」
「そう、これを使ってねぇ」
アタッドが取り出したのは小さな紫の宝石だった。
「…ッ!?」
その宝石を凝視するヴィレッタ。
そしてすぐさまそれが何であるのかに気づく。
「そ、それは…ズフィルード・クリスタルッ!?」
「そう、これでお前を再びズフィルードの支配下に置く…お前の体に直接埋め込んでねぇ!!」
「う、埋め込むだと…ッ!?」
「そうさね!ちょうど体の真ん中におあつらえ向きの"穴"が開いてることだしねぇ!!」
その瞬間、アタッドは視線を彼女の体の"ある箇所"に向けた。
「!!、まさかッ!?」
まるで突き刺すような視線の先にあったのは、彼女のむき出しの"臍"であった。
「な、何を馬鹿な事を言っているッ!?へ、ヘソにそんなものを埋め込んだところで…!!」
「フフ…」
そっとクリスタルをむき出しの臍穴へと近づけるアタッド。
その瞬間、
グパァッ
「うぐあッッ!?」
思わず苦悶の声を上げるヴィレッタ。
そして彼女は自分の身体に起きた異変に驚愕した。
クリスタルが臍に近付いた瞬間、なんとまるでそれ自身が意志を持っているかのように、その穴を左右に大きく広げたのである。
「な、なんだこれはぁッ!!??どうなっているぅッ!!??」
「ハハハハハ、さしものお前も驚いたようだねえッッ!!!」
「い、一体私の体に何をしたあッ!!??」
「何をした?フフ、お前は人造人間"パルシェム"…その体が生み出されたときに元から"そうプログラムされていた"のさ」
「な、なんだとッ!?」
「フフ、人造人間たるお前に何故"臍"が付いているのか…その理由はこの穴がズフィルードクリスタルを埋め込むために形成された接続孔だからさね!」
「ば、馬鹿なッ!!」
「お前のみっともない穴がこのクリスタルを欲しがっているのが証拠さ…」
そう言いながら、さらにクリスタルを近づけるアタッド。
それに反応するかのように、ヴィレッタの大きく開かれた臍穴がピクピクと震え、丸見えとなった中身の臍肉も不気味に蠢く。
「フフ、まるで生き物みたいさね…」
クリスタルを近づけたり離したり、ヴィレッタのヘソが反応する様を愉快そうに観察するアタッド。
「や、やめろォッ!!!わ、私の臍を玩具にするなあッ!!」
思わず怒号を上げるヴィレッタ。
あまりもの異常事態に、冷静沈着な彼女も心をかき乱されていた。
「そうさね、そろそろ"本番"といくとするかね…」
「…ッ!?」
冷たく呟かれたその言葉を聞いて思わず全身から血が引くヴィレッタ。
打ち込まれた対象を完全に支配下に取り込んでしまうズフィルードクリスタル。
そんなものがよりにもよって自分の臍に埋め込まれようとしている…
「や、やめろッッ!!!!!」
必死に抵抗するヴィレッタ。
だが彼女の四肢を捕える拘束は全く緩まない。
「いいさねぇ…その恐怖に怯える様…」
「特にお前みたいに何事にも顔色一つ変えない女が、フフフ…」
まるでヴィレッタの恐怖心を煽るかのように、わざとゆっくりクリスタルを近づけていくアタッド。
「やめろッ、やめろッ!!やめろォォォォォォォッッッッッ!!!!!!!!」
ズブッ
「ぅあ…ッ!?」
臍穴に生じる異物感。
まるでその形にピタリとハマるかのようにクリスタルが彼女の臍に埋め込められる。
「あ、ぐ…ッ!」
無機物の冷たい感触が彼女の臍にダイレクトに伝わり、思わずうめき声を上げるヴィレッタ。
クリスタルが埋め込まれたものの、すぐさま彼女の体には何の変化も現れなかった。
だがそれが殊更彼女の恐怖感を煽った。
「はぁ…、はぁ…」
荒く繰り返される彼女の呼吸に合わせて大きく上下する腹とその中央に埋め込まれたクリスタル。
それを無言で見つめるアタッド。
そして、突如異変は起こった。
「あぐッッ!!!!うぐああああああッッッッッッッ!!!!!!!」
突然、臍の芯を貫くかのような激痛が走る。
「始まったねぇ!」
待っていたといわんばかりに、嬉々とした声を上げるアタッド。
「ズフィルードクリスタルがお前の臍穴から内部に侵食して、やがてその意志を完全に支配下に置く…今、その過程が始まったのさ!」
「がはぁっ!!わ、私の臍があああぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!!」
まるで、臍穴から体の中に異物が無理矢理入り込んでいくかのような感覚…
その激痛たるや、あのヴィレッタが涙を止め処なく溢れさせながら狂乱させるほどに凄まじいものだった。
「ぐああああッッッッ!!!!!わ、私の中に入ってくるなああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
ヴィレッタの絶叫がラボに響き渡る。
その声を心地よさそうに聞き入りながら、その臍穴で一際妖しい光を放つクリスタルを見つめるアタッド。
…そしてやがてその叫び声も止まり、まるで地獄のような時間も終わりを迎える。
「…終わったようだね」
そう呟くとスイッチを押し、ヴィレッタの拘束を解くアタッド。
その瞬間、まるで糸が途切れたマリオネットのように床に崩れ落ちるヴィレッタ。
「…立ちな、ヴィレッタ・バディム」
「はい」
抑揚のない口調で答えると、そのままスッと立ちあがるヴィレッタ。
「フフ…うまくいったようだねぇ」
直立不動のままその場に立つヴィレッタの様相は先ほどまでと明らかに異なっていた。
鮮やかな蒼髪は脱色されたかのようにグレー色となり、瞬き一つせずまっすぐアタッドを見据える瞳もどこか機械的である。
「その臍…よく見せな」
「はい」
自身の腹部を突き出し、臍をアタッドに見せつけるような姿勢を取るヴィレッタ。
その繰り抜かれたスーツの隙間から覗く腹部の中央…
かつて窪みがあったその場所に鎮座していたのはズフィルードクリスタル…
今や彼女は完全にクリスタルの支配のもとに置かれていた。
「フフ、その変態スーツもよく似合うことさね。…それじゃ早速働いてもらうとするかい"私の人形"…フフフ…アハハハハハハ!!!!!!!」
【終】
[衣装差分]
通常ver
生足ver
なな
2023-12-24 11:19:53 +0000 UTCポロシャツ
2023-12-22 15:06:09 +0000 UTCホゾフェチ
2023-12-22 14:02:22 +0000 UTC