俺と親方の小便は、天に向かって見事な放物線を描きながら、谷底に落下していく。
「おい、テツよぉ、どっちが遠くまで飛ばせるか競争だ!」
そう言うと、親方はマラを天に向って突き上げるように体を反らす。親方の小便はさらに勢いを増し、太筒から迸る。
まったく、競争ってのが好きなんだよなあ…と思いつつ、俺も「いいっすよ」と返し、親方のポーズを真似してガニ股で腰をどっしり落とし、マラを突き出す。
親方と二人並んで、マラをギンギンにおったて、小便をぶっ放す。なんつー爽快感! 最高だ。俺の胸は、誇らしい気持ちで一杯になる。思わず叫びだしてしまいたくなる。
「おーっ、最高だなーっ、テツ!!」
親方も俺と同じ気持ちなのだろう。青空に向かって大声でうなる。その声は、原始的な男の喜びに満ちあふれている。
「俺のほうが遠くまで飛んだよな、な?」
長い小便が終わって、親方は猛り立ったマラを節くれだった指でむんずと掴み、ぶんぶんと振り回す。鈴口から露が飛び散る。
実際、親方の小便のほうが俺の小便より遠くに飛んでいた。だが、俺は思わず、親方の負けん気が移ったかのように反論していた。
「そっすね。でもそれって、俺のマラのほうが垂直におっ勃ってるからじゃないすか?」
優越感に満ちていた親方の顔がみるみる歪み始める。どうやら、俺の言葉は痛い所をついたらしい。
岩みてえなゴツい体とマラを誇るとはいえ、親方も50男だ。30代の俺に比べると、勃起力が少々劣るのは否めない。
「う、うっせえ! 俺だっておまえぐらいの時は、腹にビタンとくっつくぐらいだったんだからなっ!」
タコのように唇をとがらせて、ガキのように拗ねる親方は、ちょっとかわいい。ったく、これだからたまんねえ。かわなねえ。
(続く)