「や・・・やめろって・・・そこは・・・あううっ・・・」
おじさんの表情は、次第に、泣き顔のような情けない顔つきになっていくのでした。
その一方で、おじさんの肉竿には、ますます熱い血が流れ込み、はちきれんばかりにパンパンになりました。
おじさんの股間のいやらしいほおずきの実から、透明な液がとろーり、とあふれ出てきました。
おじさんの竿で翼を休めていた小鳥が、朝露とでも勘違いしたのか、小さなくちばしでその露をつばみました。
「い、イテーーーーッ・・・」
くちばしが鈴口を直撃した痛みに、おじさんはびくんっ、と大きく体をふるわせ、涙目になって叫びました。小鳥は、驚いて飛び立っていきました。おじさんの露のしょっぱい味にも、びっくりしたのかもしれません。
りすたちも、おじさんの叫び声に驚いて、急いで森の奥へと走り去っていきました。
「アーア、みんな行っちまったなァ・・・」
おじさんは、ため息をついて、草むらの上にどかっとあぐらをかいて腰を恐ろしました。
「・・・いい風だ」
爽やかな風が吹き抜け、おじさんのほてった体を冷やしていきます。
でも、汗はひいても、股間の肉竿はまったくおさまる様子がありません。天を仰ぎ見るように、ピーンとおっ勃ったままです。
「ったく、こいつには困ったもんだな。昨晩もなだめてやったのに・・・」
おじさんは苦笑いして、竿をつま先でピンとはじきました。しかし、竿は少しもまいった様子はなく、「ぶるん」っと勢いよく跳ね返り、ますます元気を見せつけるのでした。
この森の奥で、おじさんは自由に暮らしていました。おじさんは幸せでしたが、たった一つだけ、悩まされることがありました。たくましい体躯からマグマのようにとめどなく湧き上がってくる肉欲です。おじさんだって、男です。でっかいふぐりは、休むことなく男の汁を作り続けています。男である以上、その汁をなんとかしなければなりません。森の中で、どんな世間の煩わしさからは逃れていても、これだけはどうしても逃れることはできません。それが男の悲しい運命です。おじさんは毎日、多い時は日に何度も、無骨な五本の指で猛り狂う獣欲を鎮めてやらなければならないのでした。
「・・・さあてっと。じゃあいつもの場所で・・・」
毛のない頭をポリポリかきながらクマのようにのっそり立ち上がると、おじさんは竿をおっ勃てたまま、森の泉のほとりへと向かいました。
(続く)