長い長いまどろみの中、巨人は夢を見ていた。
懐かしい、のどかな里。巨人が陰茎をさらけ出しても誰も驚かず、里人たちは羨望の眼差しでそれを拝んだ。
巨人が魔羅をしごき出せば、男衆どもも皆、褌からそれぞれの魔羅を引っ張り出し、雄の快楽に耽った。
「おめえの魔羅ぁ、立派だべなあ」「いや、雄汁の量じゃおまえさんにはかわなねえ」「おめえさんの魔羅、びくんびくんしとるなあ、握ってええべか。おう、鉄みてえにかてえべなあ・・・」「おうよ、おめえさんの魔羅も握らしてけれ・・・」
村の男衆は太陽の下で明るく照らされたお互いの魔羅を比べ合った。興奮が高まると皆褌も着物も外し、すっぽんぽんで互いの肩を組み合った。互いの魔羅を握って扱き合ったり、剣術のように魔羅を重ね合わせ突き合う者もいた。とりわけ親密な者たちの中には、尻たぶに魔羅をこすりつけあったり、太腿の間に挟んだりして快楽を得る者もいた。無精髭に覆われた互いの分厚い唇を貪り合っても、互いの魔羅からあふれる先走りの味を口中で確かめ合っても、誰も咎める者はなかった。
一人でこっそりかくセンズリとは違う開放感、男同士の快楽を共有する一体感に、男衆は酔いしれた。
巨人の放精に合わせて、皆で一斉に雄汁を放った後は、「今日もよく出たべなあ」と男衆どもは互いの顔と魔羅をいたずらっぽく見交わし、おおらかな笑顔を浮かべた。
「気持ちええ、気持ちええなあ。まこと、センズリはたまんねえ。おてんとさまの贈り物だべなあ、ありがてえなあ・・・」
巨神の幸福な夢は、しかし、頬に落ちる水滴で破られた。
「涙・・・?」
最初、それは自分が流した涙だと思った。次の瞬間、ぽつりぽつりと暗い空から落ちる水滴が頬を打った。
「いや、雨だべか・・・」
あるいは、涙と雨が混じり合っていたのかもしれなかった。
やがてざあざあと振り始めた雨は、巨人の体を濡らした。厚い雲に覆われた薄明の世界の中で、巨人はのっそりと体を起こした。股間には、魔羅が立派にそそり勃っていた。