巨人は巨大な魔羅を振り立てたまま、里を見下ろした。
空には厚い雲が覆い、朝なのか昼なのか夕方なのか、判然としなかった。薄暗がりの中、巨人は目をこらしたが、かつて里があった場所には、何もなかった。
見渡す限り、荒廃した大地が広がっているだけだった。生き物の気配も、まるでなかった。
「・・・そうか、みんないなくなっちまったべな・・・」
巨人は寂しくつぶやいた。悲しくはあったが、不思議と驚きはなく、心は静かだった。
巨神が眠りについてから、膨大な時間が流れていた。その間に何が起こったか、巨人に知る術はなかったが、ただこの世界に、もう誰一人、それどころか蟻一匹、一本の草や木さえも残っていないことは直観的に理解した。
荒れ果てた世界を眺めるうちに、急に心のピントが合ったように、今までどうしても理解できなかったことが、くっきりと分かるようになってきた。
いつも頭がぼんやりとして、自分が何のために存在しているのか分からず、ただセンズリをかく日々―。
だが、今は違う。巨人は、自分が今ここにいる意味を理解した。
「…さあて、最後の一仕事だべ」
巨人はどしりと立ち上がり、大きく息を吸った。そして、四肢の筋肉を隆々と盛り立て、柏手を打ち、四股を踏んだ。
どすん、どすん…。
巨人の渾身の四股は、誰もいない大地を震わせ、轟音が薄明の世界を切り裂いた。おっ勃ったままの魔羅は、巨神が四股を踏むたび、ぶるんぶるんと揺れ動いた。その下で揺れる両のふぐり。びっしりと陰毛で覆われた、頼もしくも淫猥なふぐり。その鈍く重たい動きは、両のふぐりがたっぷりの雄汁で満たされていることを示していた。
「・・・皆の衆、よう見ちょれよお・・・!」
巨神はどっしり腰を落とし、虚無の世界に抗うように股間を突き出した。その顔つきは、誇りに満ち、まるで誇り高い戦士のようだった。
「これがおらの、一世一代のセンズリだべ・・・!!」
巨人はいきり立つ魔羅を太い指でがっしり掴み、猛然としごき始めた。