オレが田舎から上京し、四畳半のアパートで一人暮らしを始めた頃、銭湯で土方焼けしたおっちゃんに声をかけられた。
「よっ、兄ちゃん! いい腹してんなあ。おっと、からかってんじゃねえだ、わりいわりい。いや、腹もだけどよ、足腰もしっかりしてるから、なんか運動やってたのかと思ってよぉ。俺もなぁ、こう見えても高校ん時、柔道やってたんだぜ。やっぱよお、腹がでっぷりしてねえとよ、重心がうまくとれねえよんだよな。
おっと、すまねえな、俺の話ばっかり。ん? そうかい、兄ちゃんは、今年から一人暮らしなのかい。今どき風呂なしの四畳半のアパートか。苦労してんだなあ。それでいつも銭湯に通ってきてんだな。
俺もよぉ、兄ちゃんぐらいの頃、一人暮らし始めてよぉ。やっぱり四畳半のきったねえ木造のアパートでな。で、困ったのがよぉ、新聞の勧誘かなんかがよく来るんだよ。いや、追い返すから来るのはかまわねえんだけどよ、奴ら、人がセンズリこいてる時に来やがるんだ(笑)。ま、もっともセンズリこいてねえ時でも、俺いつもほとんどフリチンで過ごしてたんだけどな。冬は寒いから、ほれ、あの熊のプーさんみてえな格好でよぉ(笑)。上だけランニングで下半身丸出しな。すぐちん◯いじれるから便利だぜ。兄ちゃんもやってみなよ。
え? さっきの話みてえに人が来たらどうすんだって? よし、俺が兄ちゃんにな、こっそりいいこと教えてやるよ。こうやってな、ティッシュを1枚とって、腹にはさむんだ。な、これで褌の代わりになんだ(笑)。勧誘やセールスも面食らってまごまごしながら退散するしよ、一石二鳥だぜ。兄ちゃんもその腹ならできるだろ? な? これでセンズリこいてるときにドアノックされても大丈夫だぜ。おっと、扇風機の風で見えちまうな。でも、風がなけりゃ案外見えないもんだぜ、がはは・・・」
ガハハと豪快に笑いながらおっちゃんは去っていった。残されたオレは、勃起が鎮まるまで、とっくに空になった牛乳瓶を片手に、古い木のベンチに居座らざるを得なかったのだ。
アパートに帰ったオレは、おっちゃんのアドバイスに従って、腹にティッシュをはさんでみた。いきりたったマラが、ティッシュ持ち上げ、金玉がはみ出ていた。それから、オレが猛然とセンズリをかいたことは言うまでもない。