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目こそぎゅっと閉じているものの、武田の態度はまったくひるむところがなかった。
ムスコが俺よりデカいっていっても、そこんとこは相撲部エースの巨体だ。デブってのは、体が大きい分、どうしてもちんこが小さく見えるんだ。
…いや、見栄はよそう。武田も俺も、けっこう小ぶりなほうだと思う。しかも、皮を被っている。
武田は、皮を被せたままギンギンに勃起していた。見栄剥きなんて姑息なことはしないということか。くそっ、俺としたことが、ヤツの侠気(おとこぎ)に少しほだされかかっている。
竿の先っぽからのぞく初々しいピンク色の亀頭に引き換え、包皮と金玉は驚くほどどす黒い。日々、廻しに擦れて黒くなっただけじゃない。日々のセンズリで黒くなった皮だ。俺もそうだから、分かる。亀頭がピンクってことは、こいつ、皮オナだな。
武田は、体はでけえし力もとんでもなく強いが、どこか優等生的なところがあって(実際、ビリから数えたほうが早い俺と違って、成績も学年トップクラスだ)、俺たち部員が交わす冗談やシモネタにも乗ってこないで、いつも澄ました顔をしてやがる。
そんな武田でも、家では猿のように毎晩毎晩シコシコシコシコ、センズリに狂ってんだろか。・・・そう考えると、俺のムスコはますますギンギンになっていく。
「武田はすげえなあ。堂々としてるなあ、男だなあ・・・」。織田先生がぶっとい腕を組んで、感心したようにつぶやく。もっとも、フリチンなのはご愛嬌だ。おっ勃ってはいないが、先生のムスコも心なしか、膨らみを帯びているように見える。
土俵の上、すっぽんぽんで向かい合う男と男・・・しかもその一人は恩師、一人は同級生でギンギンに勃起してる。け、健全な青少年になんてもの見せんだよ!
「それにひきかえ、上杉はなあ・・・。力士のくせに、ちん◯を堂々とさらす勇気もねえんだもんなあ・・・」。織田先生はわざとらしくため息をつく。だが、目の奥はニヤついているのがわかる。ったく、ポーカーフェイスなんてできる柄じゃねえんだ。
とはいえ、さすがは運動部の顧問を務めているだけのことはあって、俺ら運動部のツボや操縦法をよく把握している。
運動部員ってのは、負けず嫌いだ。特にライバルと比較されると、火がついちまう。そういう単純な筋肉バカなんだ。
織田先生はそれを知って、わざと俺を挑発している。武田と比較されることで、俺のなかに闘志が燃え盛っている。
よーし、なら挑発に乗ってやろうじゃねえか!
俺は覚悟を決め、無言のまま全身の筋肉に力を入れて、廻しを外して仁王立ちになった。
「ほう、さすが武田のライバルだな」
俺も、武田にならって見栄剥きなんて小細工はせず、半分皮をかぶったままムスコをおっ勃てている。
俺は武田を横目でチラリと見た。
武田の糸のように細い目はかすかに開いていて、俺たち二人は目が合った。
その瞬間、武田の竿はぴくっと電流が走ったように動き、皮が少しめくれた。それは、生き物の動きのようだった。
「・・・!」
それを見た俺の竿もぴくっと動き、武田と同じように皮が少しめくれた。
俺たちの竿のシンクロした動きを見て、織田先生はガハハと声を立てて笑い出した。
「ははは。さすがライバルだな。心が通じ合ってんなあ。『強敵』と書いて『とも』と読む、ってやつか?」
織田先生はニヤニヤしながら、しばらく俺たち二人の全身を舐めるように凝視したかと、急にパーンと腹太鼓を打ち「おし、じゃ始めっぞ!」と気合いを入れた。
(続く)