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緑のルーペ
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※ネタバレ注意※イマコさんシリーズ解説

※単行本「イマコシステム」収録の「イマコさんシリーズ」のネタバレ解説となります。作者からのネタバレなんぞ聞きとうないという方は読まないで下さい。

※流石に10年以上昔の作品なので、当時の自分の心情をすべて思い出せるわけでもなければ、作品の全容を僕自身が既に把握しきれていない部分もあります。

※以下内容は、ピクシブのDMにて送られてきた「イマコさんシリーズ読んだけど意味分かんないんだけど!」的なメッセージに対しての返信です。原文ママコピペなので、そのへんちょっと文章が変でもご了承下さい。

※個人的な信念により、ヒロインの呼び方は「イマコさん」で統一しております。

※読んでみて「なんやたいしたことねえな」と思っても怒らないで下さい。


以上、ご了承頂けた方はスクロールして下さい。











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読んで頂きありがとうございます。緑のルーペです。

本来は無粋なのでしょうが、個人的には一浅薄な作家としての責任でもあると思いますので、可能な限りで解説します。


あの話は「イチナの主観の物語である以上、イチナに分からなかったことは分からないし、また、イチナは『分からないままで済ませようとした』のだから、その選択に折り合いをつけて怯えながら生きていくしかない」というコンセプトのお話なので、そうなっています。ただ、イチナ=読者ではないので、やきもきしてしまう方がいらっしゃるのも分かります。僕も10年以上前の作品なので全て正しいとは言えないのですが、覚えてる限りで「設定上の事実」をお伝えします。


あの漫画は「現実に起こったシーン」と「イチナの妄想シーン」がシームレスに繋がっているせいで、混乱しやすくなっています。

見分け方は…何分昔の作品なので僕もうろ覚えで恐縮なのですが、現実シーン=『モノローグが黒く、ほぼイチナの主観』『ラスト以外イマコが指輪をつけていない』、妄想シーン=『モノローグが白く、ほぼイマコの主観』『イマコさんは白い指輪をつけている』など、見分けるための隠しルールが複数あったはずです。(ちなみに前者の特徴を踏まえると、最終話以外のエッチシーンはほぼ全てイチナの妄想です)

これで現実シーンと妄想シーンの区別がつくので「イチナが何を不安に思っていたか」「実際に起こっていたことは何か」が判明し、最後にイマコさんとイチナが自転車で駆けていくシーンで最低限のイマコさん側の事情が説明されるため、大体の事情は察せられると思うのですが…。

補足として一通りの情報を箇条書しておきます。


イチナは歪んだ家庭環境と、そんな場所にイマコさんを置いてきた(というより父親に追い出されたのですが…)罪悪感で、脅迫的な妄想にとりつかれるようになります。

物語の序盤は、「歪んだ家庭環境を捨てて自分を愛して欲しい」という妄想の現れですが、イマコさんとの登校時、ふと薬物関係の本を本を彼女が読んでいたことから、妄想は「もはや自分など愛されないのではないか」という方向に加速していきます。

物語の妄想シーンは、「自分を愛してくれるイマコさん」→「自分と愛し合っているイマコさん」→「薬に頼れば愛してくれるイマコさん」→「誰か他の人間に薬によって愛し合うイマコさん」→「さらなる調教によって自分を忘れ去るイマコさん」という方向に悪化していくことになり、破綻した妄想は最終的に弾け、現実へと戻ってくる…という構成になっています。


○イチナ以外の周辺事情について

タツミは良くないお薬にハマっていて、孤独感からか仲間を探していました。ミカゲはタツミの幼馴染で、それを憂慮し、止めようとしています。

タツミは元々、イチナと仲良くしたくてイマコさんに接触しました。その流れでイマコさんはミカゲとタツミの関係を知り、また、タツミのやり方は良くないということで、ミカゲとイマコさんは協力して「イチナとタツミを仲良くさせよう」というつもりで、一緒に弁当食べたりしてます。

イマコさんとタツミの関係は、「現実シーンにおいて、イマコさんがタツミにツッコミを入れる時は、物を投げるなど、直接手を触れない手段に限られる」ことから察して下さい。

やがてタツミの薬物中毒に関しては改善の兆しが見えたものの完全な離脱を遂げたわけではなく、「イチナと仲良くしたい」というタツミの思いは遂げられないままですが、ミカゲは彼の人生に付き合う決意をします。イマコさんは一旦の終息を見たことでイチナのもとへ戻ってきます。

しかしイチナの精神状態を憂慮し、そもそものイチナの妄想の原因である歪んだ家庭環境から逃げ出すため、高校卒業と同時(だったかな?中退だったかも)に、共に駆け落ちすることを決意します。


だいたいこんな感じですが、疑問は解消されましたでしょうか?

当初は右も左もわからず必死で描いていたもので、拙作にお付きあいただき恐縮ですが、ここまで読んで頂けただけで幸いでございます。

疑問が晴れなかったら申し訳ありませんが、都合上、これ以上の回答はできかねますのでご了承下さい。

それでは、失礼致します。



Comments

読んでみたところ、指輪に関しては最終結論の「妄想時のみ白い指輪をつけている」であっているのですが、1話だけつけていないので少々混乱を招く形になっていますね。 >指輪途中でなくしてたんだっけ? イチナが追い出されたタイミングで親に捨てられたようです >あっさり見つかったはずなんだけど (ラストシーンの卒業後、近々の結婚を匂わせるような描写の際に)つい最近同じデザインのものをみつけたと書かれていますね ラストシーンの指輪のデザインは、妄想内のものとは似ても似つかないもので、妄想との乖離を強く印象づけるものなのかと思いましたが、おそらく現実の記憶である夏祭り時のものをも違っているので、上記描写とも合わせるとエンゲージリングなのかなと思っています。

お恥ずかしながら、懐かしくなり書き込んでしまいました。 初めてのエロ本は「イマコシステム」でしたので……。 当時、18歳になったばかりの私はエロ本を手にしたい、とまさにエロガキの思考でもって、本屋に行き、あの暖簾をくぐって感動したものです。 そして、ああでもない、こうでもない、と色々見て回ったところで、「イマコシステム」の表紙に惹かれ、購入しました。 漫画が、これほど分厚いのか、と妙に感動した記憶があります。 とても、とても、良い買い物をした、と感じた記憶はまだ思い出せるのです。 その後、『ブラパ』や『ガーデン』なども追いかけていましたが、このFANBOXはようやく今日知ったのでした……。 「イマコシステム」を買った時の感動は思い出せても、ストーリーの細部は曖昧ですので、あの時に買った漫画を読み返したくなりました。ありがとうございます。 今後も、楽しみにしております。

kai

すばらしい記事をありがとうございます。当時イマコシステムを読んだときの衝撃を思い出して震えています⋯⋯! 指輪のギミックは気づきませんでした。あとタツミ、意外と不憫な立ち位置だったんですね⋯⋯。 これからも応援してます!

樫畑

当時書店特典のペーパーでも解説があった気がしますね、懐かしいです。

リン

もちろん フィギュアも 普通の髪型で顔を二種類のバージョン買いましたw

ネレヴァリン

最近フィギュアでイマコちゃんを知り さらに実妹(血縁半分だけど)と知り凄く好きになった作品ですw ラストにイマコちゃんが初だったので ん?? となりましたが理解できましたw

ネレヴァリン

このど忘れを踏まえて少し修正しました。

緑のルーペ

ごめんど忘れしてました。指輪は多分「妄想シーンでは白い指輪をつけてる」「現実シーンではラスト以外何もつけてない」だったと思います。今ふっと記憶が繋がりました。これも間違ってるかも知れないけど。

緑のルーペ

いざ読み返されると少し気恥ずかしいですが、ともあれ読んで頂いて…ありがとうございます…!

緑のルーペ

ありがとうございます、上記の情報を踏まえてまた読み返してみます!

タケハヤ

指輪は現実シーンじゃなくて妄想シーンにだけついてるやつだったかな…いやでも確かラストシーンで指輪つけてるのを回答にしてるつもりだったような…いや、指輪途中でなくしてたんだっけ?あっさり見つかったはずなんだけど、それが最終話直前だったのか物語開始前なのか覚えてない…読み返すには手元にちょっと実本もデータもなくて時間かかりすぎるからな…すまんこってす。

緑のルーペ

10年以上前の作品なんでなんというか、許してくれ。もはや僕は当時の僕じゃないのだ。全ては移ろうね。

緑のルーペ

ま~たイマコいうとる。信念がばがばやなこいつ。イマコさんはイマコさんでしょ!!!

緑のルーペ

補足ですが、「一緒にご飯を食べてタツミとイチナを仲良くさせよう作戦」は、タツミがキョドってイチナじゃなくイマコにばっかり話しかけたり、それを見たイチナが妄想を捗らせてイマコたちとの接触を露骨に避けるようになったりしたため、割と速攻で破綻していたはずです。

緑のルーペ

さん付けになってないとこが結構あった(アホやん)ので修正しました。

緑のルーペ


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