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土装番
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二人のアオイ 機械同士の性行為 5

「……………??? あ、あ、あ、あれ? あら? 終了予定をを超えていいいますいるわね? 理解できません。一体どうしししたのしたの? 不明。通知はありりりません」  オリジナルを破壊した碧は、外部からの機能停止命令が送信されるまで、その場でかたかたと震えながら待機し続けていた。  ちょっと刺激すれば一気に壊れてしまいそうな碧の状態。全身が異常なまでに発熱した葵に触れたことによって溶けた指や舌。  それ以外には殆ど目立った外傷は無いが、二本足で立っているのがやっとな前後左右へのふらつきよう。  へそから漏れていた人工体液や、誤作動によって垂れ流しになっていた人工唾液、涙液は、人体の体温を遥かに超えた筐体温度によって乾き、女性器ユニットからは相変わらず愛液がぼたぼたとこぼれ落ちている。  ギリギリのところでバランサーが稼働しているのか、足元の愛液を踏んでも完全には転ばず体幹を保っている。  が、ちょっとでも外部からの刺激があれば、すぐにでも崩れてしまいそうな、見るからにギリギリの状態。  残存した電気によって、ぴくぴくと小さく痙攣する葵の側で、碧はひたすら終了の時を待ち続けていた。 「終了条件は達成しししてしています。のよね? ね? ね? 想定外のののの、終わらないのはどういうことなななな、なの? あっ、あっ…………快楽信号が…………もっと欲し、終わってるのに」  元々は人間のそれをデータ化してコピーし、そこから人格改竄のみを施した複製品だとはいえ、碧という存在そのものはただのアンドロイド。  基本的に自由意志は無く、命令には従順に従うのみ。二人での行為では主導権こそ握ってはいるが、葵と碧のみでいるからこそのもの。  大好きな葵との倒錯的な性交が終われば、あとは自身の思考の範囲外。  そのため今の現状は、碧にとっては電子頭脳が危険な状態に陥ってることも相まって理解の出来ないことだった。 「待機中。かかか快楽信号の処理ををを、おかしいわね? おかしいわね? いい一体、破損、メンテナンスをを、はい。葵のことを思うと…………」大好き…………  用意された体液タンクと二体の機械人形だけが存在する一室。あまりにも静かで、細かな駆動音すら聞こえる程に余計な雑音がない。  あと何分何秒までは進展が始まるのか。ほんの少しだけ正常さを取り戻しかけた電子頭脳で思考していたその時、体液タンクが現れた時と同様に、突如大きな穴が真っ白な床から出現した。  碧の視線は、当然異変の場所へと移っていく。古くなったおもちゃの人形のようにカタカタと、人工皮膚に皺を作りながら首だけを動かす。  すると、発生した穴から、葵と碧の予備パーツとなる腕が取り付けられた何台ものロボットアームが出現した。  人間らしい艶めきのシリコンに覆われた表面の腕に、取ってつけたように繋がっている稼動部と自律移動台。  事前にインストールされていた予定に無い突然の事態に、碧は固まった表情のままCPUをフル稼働させた。 「タスク内に内に内に該当項目がありません、ないわ、ないわ? どういうことことこここことかしら? 一体こここれは、不明。不明。エラー。これからどうするしますを行う行います??」  これから一体何が行われるのか想像もつかない碧。崩れた表情には、電子頭脳の戸惑いは現れない。  ロボットアームの一体が、碧の正面へとやってくる。直後、移動台に備わっているらしいスピーカーから、アオイの声でメッセージが発された。 「これより、水樹碧の破損快楽テストを行います」  意思の無いロボットアーム達による、碧の損壊ショー。  それが、彼女にも伝えられていなかった最終工程だった。  機体に人格データは搭載されておらず、再生された音声は、水樹葵の音声データから作成したテキスト読み上げソフトからのものである。 「予定にああありません。ありま、ありません。いい一体ここここここ、ぴっ!? これは葵の葵ののの、腕? あはっ、わわ私は私は葵に壊されるれるれるます?」  葵達の予備パーツであることは間違いないロボットアーム達。  無数の不具合とエラーを起こした碧は、それらを葵と同一であると認識し始め、蕩けた顔を作り出す。  まるで話しかけるかのように言葉を発しているが、ロボットアーム達には返答する様子は一切見られない。  複製された葵の手が自走して、碧の周囲を取り囲み、準備運動をするかのようにわきわきと手を同じタイミングで動かす。  そして、両足を掴んで思いっきり転ばせると、受け身すら取ることができないまま強く後頭部を床へ打ち付けた。 「ぎぃっ!? 頭部へへへへの重大な破損破損そんそんそん。葵はどコににドこにいますかかか? いますか? 視認できませ、再起動ををを、不具合が、不明ふめめめめ……がぴっ……」  両目を見開き、下半身をがくんがくんと死ぬ間際のように痙攣させながら、人工愛液の潮を噴く碧。  ギリギリのところで、壊れつつも通じる言動を発していたが、今の一塊の衝撃によって、最後の一線を超えてしまった。  左頬がひくひく振動し、表情は恍惚に満ちた笑顔で固定されたように動かない。  口の動作こそ行われているが、発せられる内容と口の形が全く一致しておらず、何を言っているのかもわからない。  すっかり壊れてしまった碧だが、そんな状態からさらにエスカレートさせようと、ロボットアームは両足を掴み、限界まで左右に引っ張り上げる。 「今日はキョウは葵葵葵葵、該当機体イイイイイ?? 壊す壊れるがおおおおこなわれれれ、予定じじじじ、じ、時刻125937295」  緩慢ながらもかくかくした動作で首を右に左に振りながら、意味のない電子音混じりの音声を口にする碧。  一度満タンまで充填されたからか、葵との壊れあいによる過度な愛情によって放出されても残存していた人工愛液が、ぴゅっ、ぴゅっとスプレーのごとく噴き出している。  大きく90度以上曲げられた両足、強調するように曝け出された女性器ユニットに、また別のロボットアームがすぐ側まで接近する。  そして、無線通信から碧へ操作命令を送信した。 「依頼ヲ葵葵へあおいリクエストですます残存率りつりつりつううううう、がが、ぴっ? 最上位権限からののめめ命令れいめいレイいれめい? ををををを、命令に従い女性器ゆゆ、ユニットを開放愛して好き気持ちいいiiしますシマスssss」  ロボットアームには現在、碧に対する最上位権限が付加されており、そこから送信される命令は、強制的に実行されなければならない。  たとえ碧が人間を元に造られた機械人形のコピーだとしても、機械である限りその命令には絶対服従であり、それを疑問に思うこともない。  碧はまるで生きているように誤作動を起こし激しく動く女性器ユニットをパージし、側面の蠢く肉筒をずるりと剥き出しにした。  ロボットアームはそれを容赦なく掴みかかり、柔らかなシリコンの手の中で震える膣を握りつぶすように持った。 「!!!!??? 碧あおいににに、$**#!? 快楽信号おおお!? ととうきタイが私了解しましタしました!?? 女性%@器ゆにっトga異常を異じじじzzz常!? きもちいいかイカン快楽くくくかく!?」  とっくの昔に許容量を超えた電子頭脳に、さらにいっぱいの水を注ぐように快楽信号が押し寄せてくる。  きもちいい、感じるといった人間的な反応を発する余裕すらなく、潮吹きの体裁すらなさない程にこぼれる人工愛液。  感情の読めない、もしかしたら感情の発生すら崩れてしまっているかもしれない程に狂った電子音声が、痙攣する碧から発生する。  碧の筐体温度は次々と高まっていき、徐々に下腹部や胸部のような、特に性感を覚えるように設定された箇所の人工皮膚はチーズのように溶け始めていた。  火花を散らし、恥辱的な姿を晒す碧に対して、ロボットアームは掴んだ両足をさらに動かし、可動域を超えて背中まで到達する程に無理やり折り曲げた。 「脚部ノsんショう?? だいスキああ、愛して愛してるわわわ、現在のの、予定たすクを実行エラーえらエラーeeeeeeええらら、ぶログラmを開始シマすすす。終了が葵はほントうにkaわいいワね?」  千切れていく人工皮膚に、異音を鳴らしてバキバキと壊れていく股関節。  碧の美脚は時計の針が12時を指すように折り畳まれ、破損によるエラーと誤作動、快楽信号が爆発的に発され、両手がばたばたと化け物のように暴れた。  再起不能なレベルにまで壊された結果の挙動か、指が潰れ、千切れ、折れていくことなど気にする能力すら欠如したまま、碧の両腕は皮膚を突き破りつつ次々と変形していく。  股間と豊かで美しい胸部を強調するような形になった碧。淫らに体液を垂れ流す。  今更ロボットアームが、外された膣にじゅっぽ、じゅっぽと二本指を前後させたところで、処理し切るまでに機能停止してしまいそうな程の快楽信号には敵わない。  事実、その行為が行われているが、壊れ果てた彼女の挙動が変化した様子は無い。 「zz重zna重大なエらーぁぁぁaaaぁああ??? 幸せせせ幸せよ、あおいアオイP3gw@jm。文章3026。定型文003。メんテなンスをを終了させあああ、あんっあんっあんっ、終了しまシタ、た、た、た、た」  新しい水溜りを床に作り、溶けたシリコンの皮膚がぽたぽたと溢れて、金属部品で構成された見せかけの人間の身体が露わになっていく。  ばちっ、とショートし、びくんっ、と感じているようなリアクションに見える反応を起こしながら、完全な機能停止までの時間を、過負荷がかかりつつ処理しきれない尋常ではない快楽信号と共に経過させる碧。  そして当然、ロボットアーム達はただ壊れる時を待たせることはない。  アオイの腕を取り付けた機械達は、錆びついたロボットのような動作となった首を持ち上げ、後頭部へと手をかける。  自分が葵にやったのと同様のことが、碧にも向けられる時が来た。  ロボットアームは、出力を全開にして手をかけ、植え付けられた人工頭皮ごと後頭部ハッチを引き剥がした。 「ぴががが…………ああああアアあーー、%?$3?$dpagwj、あんっ、あんっ、あんっ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」  一瞬だけ跳ね上がるような反応を示した後、言葉を成していない叫びを発したあとで、適当にループ再生させたかのような単調な喘ぎ声を連続で鳴らす碧。  空気に晒された電子頭脳は何度も何度も火花を散らし、人間が直接触れることは決して叶わないであろう温度まで上昇したことを示していた。  ロボットアームは迷うことなく電子頭脳に手を伸ばす。  アオイの手に覆われた、絹のように綺麗な人工皮膚は、触れた瞬間に音をたてて焼け溶けてしまった。  じゅっと焼け続ける音がしても、その手は触れることをやめない。そして碧の電子頭脳に直接圧力が与えられ、致命的な破損音が室内にこだました。   「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あんっ、あんっ、あんっ、あ947⬛⬛t3@@⬛⬛⬛!―――――――――――――――」  適当なサンプリング音声を連打されていたようだった喘ぎ声が突然破壊的な声に塗り替わり、それを経てモザイク音のような叫びへと変わっていく。  この全ての状態で、碧は決して痛いや苦しいなどと言ったマイナスな感情は一切感じず、全て気持ちいいとしか感じていない、  しかし、中枢を破壊されたことがトドメとなり、碧の動作はまるで死ぬ寸前の虫のような、とても緩慢で規則的な痙攣を繰り返すだけとなってしまった。  目からは快楽のあまり流した偽物の涙が眼球を浮かさんほどにだらだらと溢れ、唾液や愛液も相変わらず排出が止まらない。  そんな垂れ流しの状態も、ついに終わりを迎える時が来た。 「あが………………ガ…………お…………ああ………………がっ………………ぴっ………………aa………………」  事切れる寸前の最後の音を、動かない口から発する碧。  そこには葵が大好き、きもちいいなどといった本能的な反応すらない。ただ、壊れた機械が異常な音を発しているにすぎない。 「ぅ…………ヴ………………ぅ…………………………」  いつもは葵に対して攻めの姿勢と態度を見せていた彼女が、見るも無惨な姿となって壊れ果ててしまった。  彼女は常に攻め役というわけではない。そのような役回りが多いというだけで、外部から壊されてほしいなどと結末や行為の要望が与えられれば、それに従って演じ、その身を崩す。  濁流のように押し寄せた快楽信号に溺れさせられた碧は、こうして葵と同じように機能を停止した。  不気味な程に真っ白で美しい部屋に残された、二体の女性型機械人形の残骸と、その予備の腕を装着したロボットアーム。  腐ることのない彼女達は、修理の手が入るその時までずっとその場所で放置され続ける。 * * * 「おはよう葵。体調はどう?」 「問題ないわ、至って健康よ」  芯まで壊されたことなど無かったかのように、指先まできっちりと完全に修理された二体の機械人形。  溶けた肌も、折られた手足も、無理矢理こじ開けられた後頭部も、痕跡一つなく、傷やシミひとつない状態となって、葵と碧は再び同じ部屋にて一糸まとわぬ姿で起動した。 「今までで最高の気持ちいい体験しちゃったわ。もう何度でもその時を思い出したいくらい」 「何があったの? 教えてよ碧」 「ふふ、あなたには決してわからないことだから」 「なによそれ、いいじゃないそれくらい」 「絶対ダメよ。でも、それを体験させてあげることはできるかな…………」  何度も何度も破壊され、何度も何度も気持ちよくなる元人間とそのコピー。  外の世界を見ることはなく、実験室のような明るく冷たい部屋で、今日も彼女達は知らない誰かを喜ばせるために快楽に満たされ破損し続ける。


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