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土装番
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愛情だらけの機械化同棲生活 1話先行公開版

 現在よりも離れた、ある未来の時代。  人間とそっくりの容姿を持ち、プログラムによって構築された精巧な擬似人格によって、まさしく人間の如き動作や振る舞いが可能となった機械人形、アンドロイド。  かつては限られた者の所有物、または限られた場所でしか見かけることは無かった。  現在では無数に製造される様になり、一般人の手に届くようになったと同時に、様々な場所で稼働するのが当たり前になっていた。  街を歩けば、必ずどこかしらにはアンドロイド。見た目麗しくデザインされ製造された者達の姿は、人々の日常に癒やしと興奮をもたらしていった。  そんなアンドロイド達にも、様々なタイプが存在する。  人間のように稼働する機体でも、中には擬似人格を適用せず純粋なロボットとして稼働させる機体もあれば、余計な機能を付けずまるで友達や家族のように付き合えるとても人間的な機体も存在する。  さらには、人体の外観に様々な内部機能を付属させ、家電や掃除用具のように動かせるタイプも存在し、人間の容姿でありながら機械だという絶対的要素が、色んな場面で活かされていた。  一体一体に与えられるアンドロイドとしての役目。まさしくそれは、人間社会の新たなる可能性の数程存在すると言っても過言ではなかった。    そのアンドロイド技術と並行して研究されてきたのが、人間の機械化技術である。  人体の新たなる進化先として注目された機械の身体は、当初は身体能力の不自由な者へと向けた支援技術として研究が進められた。  アンドロイドの後を追うようにして、機械化技術は飛躍的に向上。その広まり方も同様に、今では一般人の手に届くものへと変わっていった。  その結果、ファッション感覚で生身の身体を捨てる者や、アンドロイドに恋して同じ金属製の身体になりたいと願い生まれ変わる者も続出。  不可逆ながらも人間と機械の垣根はいつの間にかほぼ取っ払われていたのだった。    これは、そんな時代のある場所にて巻き起こる、三名の秘密の花園での話である。 * * *  都内のとある一軒家。  とても広々とした部屋が無数に備わり、建築されてから年数もそれ程経過していない。  それでいてダイニングキッチンや広いリビング、とても大きな浴室や二階にそれぞれ設けられた個室、その他様々な設備等、そこはまさしく人間が暮らす理想が詰まった最高の住宅とも言える場所だった。  そんな場所に暮らす、一人の女性と二人の女性……もとい二体の女性。  計三名による同棲生活がその中で繰り広げられているが、その様子は些か特殊なものとなっていた。        ある冬の日の朝。  この一軒家の主である中条真姫は、一人個室兼ベッドルームにてすやすやと眠りについていた。  一人で寝るにしてはそのベッドは中々に大きく、もう二人程入っても余裕のあるだろう。  そんな彼女の部屋に、一人の女性が足を踏み入れた。 「もうそろそろ起きる時間だよ真姫」   「んん……」  女性はふわふわの掛け布団に包まれて眠る真姫を、その上から身体を揺らして起こそうとする。  真姫はあくびをしながら、自ら布団から身体を出した。  こだわりのない灰色単色の寝間着に包まれた身体。  その下からでも主張する程に大きく形の良い胸と、無駄な肉の見当たらない引き締まったボディラインが、生身ながら非常に完璧なバランスを作り出している。  少々ツリ目気味で鋭い雰囲気を醸し出している、しゅっとして大人びた美しい顔立ちを、黒のショートヘアーがより魅力を引き立てている。  そんな彼女の早朝の気怠い立ち振舞はどこか蠱惑的で、男性がこの光景を見れば一度に心臓を射抜かれてしまうだろう。   「ふあぁ……いつもありがと裕香」 「真姫の為なんだから当然でしょ。ほら、喉乾いてない?」 「んんん……ちょっと待って裕香……」  早朝のぼんやりした声が、自然と色気に満ちたように聞こえてくる。  真姫は少しだけ唸って意識をはっきりとさせた後、手元の携帯端末から家内設備を操作して明かりをつけた。  すると、真姫を起こしに来た女性の姿をはっきりと表れた。  その女性は、暖房が入っているとはいえ、冬にも関わらず下着一枚すら纏っていない全裸姿だった。  彼女の名前は千堂裕香。真姫と同棲する恋人の一人である。  真姫よりも少し身長が大きく、やや褐色気味の肌に、活発的な雰囲気ながらも大きな瞳に笑顔の似合う明るく綺麗よりの可愛らしいな顔立ち。  それでいて彼女の乳房にはよりハリがありつつも、しっかりと身体が大きな質量を支えているような突き出方。  身体も細く引き締まっていると言う例え方の似合う健康的な体型。  そんな裕香の身体には、首から下は一切毛の類は存在せず、所々に取り外せることを示唆するような継ぎ目が存在した。 「んんん…………ふうっ。いいわよ。ちょっと飲ませてちょうだい」 「もちろん、真姫の為だからね。ちゃんと右胸に牛乳入れといたよ」  そう言うと、裕香は己の右乳を差し出し、自ら乳首をピンと硬く勃たせる。  そして、それを真姫が軽く咥えると、乳内から聞こえるとても微小な駆動音と共に、そこから牛乳が口内へ放出されていった。 「ああっ……あんっ……おいしい……?」 「んん……ん……っ…………ぷはっ…………ええ、美味しいわ裕香。取り寄せてよかったわね」 「よかった……あっ……真姫ってそういうセンスいいもんね……ああっ!」  真姫が口に含んだ乳首を甘噛すると、裕香の身体がぴくんっ、と跳ねた。  放置されている左乳首と、晒されたままのクリトリスがぴくぴくと気持ちよさそうに震えている。  満足した様子で口を離すと、裕香の表情はすっかりと赤くなり、蕩けてしまいそうになっていた。 「あたしは少しシャワー浴びてくるから、それまでに朝食作っといて」 「任せて真姫……んん……何が食べたい……?」 「自由に作っていいわ。裕香が作ったのなら絶対美味しいし」  そう言い残し、真姫は自室を去っていった。  残された裕香は一人、その大きな褒め言葉に胸を疼かせながら、全裸のままキッチンへと向かっていった。  左乳の先からわずかに垂れた牛乳の雫を軽く指ですくい取る。 「真姫の為に腕によりをかけてるんだから当然でしょ……ん……っ……でもとても嬉しいな……さてと、冷蔵庫に何があったっけ……」  それぞれ反対方向に移動する一人と一体。  真姫が浴室に向かうと、そこには裕香とはまた別の女性が、同じく全裸姿で立っていた。 「おはよう真姫。これからシャワー浴びるの?」 「そうよ智恵。タンクは変えてある?」 「もちろんよ。真姫の為なんだから、忘れるはずないわ」  彼女の名前は望月智恵。  裕香と同様に、愛する真姫と同棲している恋人の一人。  全体的に色白気味の肌を持ち、三名の中でも特に大人びた色気のある雰囲気を漂わせる美人女性である。  さらさらとした黒髪に、鼻筋の通った綺麗な顔立ち。  胸も元々大きな二名よりもさらに大きく、顔を埋めていたくなる程に、主張する様に前に出ている。  それでいてモデルのようなボディラインをしており、まさしく美の女神のような容姿を持っていた。  そんな彼女は、真姫が寝間着と下着を脱ぐ姿をうっとりとした瞳で見つめながら、自分が使われる時を今か今かと待ち受けていた。  そして、真姫が見事な裸体を晒しながら浴室のドアを開けて入ると、智恵もその後ろをついていった。  熱すぎず心地よいシャワーを浴びている姿を、じっとその後ろで笑みを浮かべて見守る智恵。  時折水滴が飛びかかってくるが、その綺麗な肌は見事に弾いた。  すると、真姫は後方へ無言で右手を差し出した。 「ちょっとまっててね……ん……」  智恵は手のひらの上に自身の顔を持っていき、ちょうど鼻の下に来るように位置を調整する。  その時、彼女の鼻から真っ白な洗顔料が排出されていった。  適量を出し終えると、智恵は残存した分を軽く噴き出し、見た目の清潔さを保った。  あくまで朝のシャワーは軽い程度にと、洗顔を終えるとすぐに温水を止めた。  浴室を出ると、先回りしていた智恵がふわふわなタオルを持って待ち構えていた。  真姫の体表面を優しく丁寧に拭いてあげている最中、今度は両手を右乳の下に差し出された。 「すぐに出すわ……んん……あっ、あんっ……」  硬く突き出るピンク色の乳首。直後、その先端からはぴゅっ、と化粧水が溢れだしてきた。  気持ちよさそうな喘ぎ声を上げながらも、真姫の身体を拭く手は止めない。  丁寧に自らそれを肌に染み込ませた頃、体表面の水滴はきっちりと拭い取られた。   「拭き終わったわ。あとは私がしてあげる……んん……あっ……ぁ……」   タオルをかごに入れると、今度は智恵自ら左胸の下に手を置き、軽く乳首を刺激するように揉みしだく。  すると、乳頭から化粧品としての乳液がとろとろと排出されていった。  今にも荒く熱い息を感じそうな顔をしているが、彼女の鼻や口からは呼気の類は一切存在しない。  智恵は乳液を手のひらで伸ばし、丁寧に真姫の顔に塗っていった。  その間も興奮の感覚は消えていないのか、クリトリスがひくひくと震えている。 「今日は快晴みたいだから……あっ……ちゃんとケアしないとね……外出する予定なんだし…………ああんっ!」  乳液をしっかり塗り終えると、最後に右手を股間の下に持っていく。  直後、本来なら愛液の出る箇所から、UVクリームが排出された。  これまででもっとも気持ちよさそうな声を上げる智恵。  身体がぶるっと震え、両乳房が扇情的に震える。  今にも腰が砕けそうな状態でも、智恵は真姫へのケアを最優先に行動し、これまた丁寧に塗ってあげた。  その手付きと力加減は、真姫のそれよりも間違いなく上手い。  朝から卑猥な嬌声を上げながらも、スキンケアを終了すると、真姫は小さく微笑み背中を向けた。 「ありがと智恵。今日もよろしくね」 「ああっ……あんっ……もちろんよ……真姫……ぃ…………」  浴室を先に立ち去る恋人。  その背中を眺めながら、智恵は体表面に残った液をきっちりと拭き取っていった。  それから朝食の席。  広いテーブルの上には、裕香が作った野菜入りオムレツとトースト、さっぱりとした小ぶりのチキンソテー、搾りたてのジュースが配膳されていた。  その綺麗なモーニングを食するのは、真姫一人。  裕香と智恵は、すぐ側で彼女が美味しそうに口に運んでいく姿を、全裸のままじっと見つめるだけだった。 「美味しいわね、裕香。オムレツのレシピ変えたの?」 「そうなの! 昨日ネット上のレシピを探してたら丁度真姫の好みそうな味のがあったからさ、それを今日試してみたの」  オムレツを口にした瞬間に広がる、濃厚な卵黄の旨味とコク。同時に染み出してくるブイヨンの風味。  それらがみじん切りの彩り豊かな野菜と共に舌の上で混ざり合う。それでいて濃すぎない。  まさしく朝を飾るに相応しい味だった。 「ふふ、とっても満足よ」  嬉しそうな笑みを見せる裕香の隣で、智恵はやや嫉妬心が漏れ出しているような、むっとした表情が生まれていた。 「智恵も、あなたの助けもあってこうしてすっきりした朝と朝食を迎えられたんだから、感謝してるわ」 「真姫……ふふっ、その言葉が聞けただけでも胸が熱くなるわね」 「本当に、二人とも私の為に機械化してくれてね」  そう、真姫の恋人である裕香と智恵は、両者共に全身機械化を行った者同士であり、その身体には、既に一片の生身も存在していなかった。  さらにその内部機構は人間らしい性能に割り振られたわけではなく、そのどれもが、真姫の日常をより快適な物にする為の自動装置としての役割に大きく振れていたのだった。  裕香の身体は、主に調理系統。  智恵の身体は、主に家内清掃やボディケア。  彼女達は、機械の身体となって真姫を幸せにすることを選んだのだ。  そのキッカケは過去に遡る。   『あたしの方が真姫のこと大好きなんだから、そっちが引くべきでしょ!』 『あら、そんなに大声を出さないと愛を主張できないのかしら? そんなみっともないことしなくても、私は真姫のこと愛してるもの』  二人が機械化する以前。真姫を巡って 裕香と智恵が大きくぶつかり合うことがあった。  元々知り合いなわけではなく、別々の場所で真姫と知り合い、そして恋に目覚めて付き合うことになった。  つまり、真姫が二股をかけていたのである。  元々真姫は、とある資産を保持していたことによって、莫大な富を得た。  結果、彼女は自分の気のままに生きる道を進み、様々な世界に顔を出していた。  裕香はとあるジムのインストラクター。智恵は女優。  偶然にも知り合った結果、彼女の魔性の魅力に惹かれ、それぞれに付き合うこととなったのだ。  当然、二股をかけられたら穏やかでいられるはずもなく、真姫の自宅にて運悪く遭遇し、正面から口論でぶつかり合うこととなった。 『だったら、真姫にどっちの方を愛してるか聞こうじゃないの』 『私もそう思ってたわ。まあ、聞くまでもなく私でしょうけど』  どれだけ言い合っても埒が明かず、最終的な判断は共通の恋人の真姫に委ねられることになった。  真姫は同時にそれをぶつけられるが、一切たじろぐことなく、堂々とした態度のまま口を開いた。 『あたしは二人共愛してるわ。だって二人共好きなんだもの。これ以外に何も言えることはないわ』  現在の姿勢を決して崩さない姿に、二人からの言葉は何もなかった。  むしろ、さすが真姫とこぼしそうなくらいに、胸が跳ねるような気持ちが訪れていた。  そしてそれに続けて、真姫は予想だにしなかった一言をぶつけた。 『それなら、あたしと一緒に暮らしましょうよ。二人共機械化してね。お互いに共にいる理由があれば何も文句は無いし、あたしと愛を深めあえるでしょ?』  どこまでも自分本意な発言だが、既にこの場の主導権はなぜか真姫が握っている。  さらに、しれっと機械化まで勧める謎の提案まで。  そこから疑問を挟む余地も与えんとばかりに発言を続ける。 『裕香は調理機能中心に、智恵はボディケアと清掃機能中心で。これならずっと一緒にいられるし、あたしは二人のこととっても信頼してるから家のことも任せられるようになるわ。だから、お願い?』  本来ならばすぐに反対して断ってもいいような内容。  しかし、二人の真姫への好意は言い合ううちにヒートアップしており、重ねてその恋愛感情はとても強くなっている。  もしそれで彼女の側にいられるなら。向こうがいるのはやや気に入らないけど、真姫と一緒にいられるなら。  二人の気持ちは決まっていた。 『わかった。その提案受け入れるよ真姫』 『私もそれに賛成。真姫の役に立てるなら、生身の身体だって捨てられるわ』  恋愛感情とは、いくらでも盲目かつ後先考えない猪突猛進的思考になれるやっかいなものでもある。  それ程に、二人の情熱は燃え上がっていたのだ。 『うふふ、ありがとう二人共。そんな裕香も智恵も、とっても大好きよ』    こうして二人もとい二体は、真姫のリクエスト通りの機能を備えて、機械の身体に生まれ変わったのだった。  それからはマスター登録も同時に行われ、主導権そのものは真姫が握っている。  自身の持ち物や住居も全て彼女の自宅へと移行し、専用の部屋も提供された。  それから毎日のように、二体は自身に備わった機能を使用し、真姫の為に稼働し心地よい生活を提供している。  時には家電として、時には恋人として、時には肉欲に傾くロボットとして。  心臓は無くバッテリーで稼働し、電子化した人格は数値によって管理される。  しかし二体は、今の生活をとても幸せに、思っていた。  人間だった頃よりも快適な身体。さらに大好きな相手と常に一緒にいられる喜び。  傍から見れば非常に倒錯的な光景だが、そこには三名にしかわからない幸せの日々がある。  真姫も、裕香も、智恵も、今の日常を一日一日享受しているのだった。 * * *  二体の一日は、真姫よりも早くスリープモードから目覚め、最後に首筋の接続端子に混戦から伸びるケーブルを繋いで眠りにつくまでが一連の流れとなっている。  それまでの間、時には真姫の頼みや指示、携帯端末から送られたメッセージを受信してはそれに従って行動し、時には自律的に行動する。  そして、彼女達の家電としての機能は、毎日真姫の快適な生活の為に役立てられている。    ある日の夕方。  外出中の真姫の帰宅を自宅で待つ、裕香と智恵。  電子頭脳内のGPS受信機能を利用して、彼女の現在位置は常に把握可能となっている。  が、こちらの機能も真姫が主導権を握っている為、いやな時があればいつでも自分からオフにできる。   「おそらく18:16頃の帰宅になりそうかな。じゃあ、あたしは夕食の調理に入るから」 「私も、そろそろ浴室の清掃に入るわね。今日は帰宅したらすぐ入浴したいって言ってたもの」  真姫の行動予測時間に合わせて、それぞれ行動を開始する全裸の二体。  未だ仲が良いというわけでもなく、何かしらの会話をすることもなく、己に与えられた指名をプログラム通りに全うしに動く。  裕香側が向かったのは、ダイニングキッチン。  すぐ側の冷蔵庫から、必要な食材を複数取り出し、それぞれまな板の周辺に用意した。  真姫が今日の夕食にとリクエストしたのは、鳥ひき肉のカレー。  まな板の側に揃えられたのは、玉ねぎ、人参、じゃがいも、脂分の少ない鳥ひき肉、サラダ油、そしてクミン、ターメリック、コリアンダー等の数種のスパイス。  まずは下ごしらえとして、人参とじゃがいもを手に取る。  すると、裕香は股間に手を伸ばし、二本指で女性器ユニットの入り口を拡げた。   「ん、ん、ああっ! あんっ! あっ、あぁぁ…………ああんっ!!」  まるで見せつけるかのような姿勢で、割れ目を拡げたままその形を固定すると、今度は人参をその膣内へと挿入していった。  躊躇なく奥へ奥へと沈み込ませ、若干表面が肉壁を刺激する。  そして、子宮口に到達するまでに押し込むと、内部で膣肉がぐにぐにと動き出し、挿れた人参を回すように動かした。 「ぁ……あんっ! あ、はあっ……あっ……あっ!」  キッチンで唐突に開始された自慰行為に、一人淫靡な喘ぎ声を上げる裕香。  だがこれはただのオナニーではなく、野菜の表面を洗浄しているのである。  現在彼女の股間から分泌される液は、セックス用の人工愛液ではなく、ただの水道水。  柔らかな膣肉の動作で野菜をまんべんなく扱い、分泌される水道水で汚れを落としながら、丁寧に下の口で磨いていった。  顔を赤らめ、気持ちよさそうに表情の蕩ける裕香。  膣内から何度も快楽信号が伝わってくる。  それでも自身の優先事項は、真姫の為の食事調理と、その間に玉ねぎの下処理に入った。  皮を剥き、根元を切る頃に、電子頭脳内から人参の洗浄終了のアラームが伝わってくる。  裕香は一旦手を止め、股間から顔を出したそれを再び掴んでずるりと引きずり出した。 「ああんっ!! あっ、あぁ……あぅ…………きもち……いい……気持ちよくなりながら調理……なんて……人間の頃だったら……あっ……考えられないかな…………」  取り出した人参はまな板の上に置かれる。  その光景だけを見れば不衛生極まりないものだが、今の彼女の女性器は生身でもなんでもなく、ただの樹脂肉と駆動系統とセンサーの塊でしかない。  言ってしまえば、濡れたゴム手袋で扱うのと変わらないのである。  裕香は続けて、若干土がついたままのじゃかいもを女性器ユニットに押し込んでいく。  人参と違い棒状で無い分、膣内部が横に押し広げられ、先程よりも強い刺激が伝わってくる。  奥へ奥へと挿れる度、裕香の身体がびくんっ、と震え、乳首が気持ちよさそうに固くなった。 「あっ、ぁぁぁ…………ん……あっ…………真姫……喜んでくれるといいな……あんっ!」  じゃかいもの表面を膣肉が包み込み、くぼみまでしっかりと汚れを取り除く。  汚れを含んだ水は濁り、床に溢れないように子宮ユニットに溜め込まれていく。  その間も、彼女の両手は玉ねぎのみじん切りを綺麗に継続しているが、下半身はぴくぴくと気持ちよさそうに振動し、快感を散らしていた。  全身と両手の動作のちぐはぐさが、人間としての不自然さを生み出し、機械らしさを作り出す。  そして、正確な切り口で玉ねぎがバラバラになった頃、女性器ユニットからじゃがいもが取り出された。  まるで水道水で洗った直後のように室内の光を反射しており、見事に表面の汚れが取り去られている。  直後、裕香は割れ目に二本指を挿れて膣肉でそれを固定。  かちっ、という音も共に、それを股間からずるりと引きずり出した。  割れ目の向こうから出てくる、繋がっている肉筒。その後に取り外し可能な事を示唆するような取り付け方の子宮ユニットがついてくる。  ぽっかりと空いた股間の穴の奥には、無数の金属部品の集合体が主張していた。  裕香が取り外した女性器ユニットの肉裂に、キッチンの蛇口を押し込む。  そして、その中に躊躇なく水道水を注ぎ込んでいった。 「あああぁっ! あんっ! あっ! はあっ! ぁ……ひいいっ!!」  水圧と冷たさが同時に膣肉に襲いかかり、密集したセンサーから快楽信号を一気に発信させる。  本体から離れていても女性器ユニットは無線接続されている為、まるで性玩具のように扱い自慰を行う事もできる。  ちょうどいいところで蛇口を止め、割れ目をきゅっと締めつつ軽く振る。  すると、膣内からは汚れた水がだらだらとシンクに流れていった。  人間ならば決してありえない現象。体内から土や野菜の汚れが出ることなどまずありはしない。  ひくひくと気持ちよさそうに震える女性器ユニットを子宮から改めて押し込むと、裕香は色香に満ちた表情のまま調理を再開した。 「次は皮剥きと……あんっ…………」  一方の智恵は、軽く濡らしたスポンジを片手に浴室内の清掃に手を付けていた。  彼女はまず、女性器ユニットの下にスポンジを置き、唐突に自慰を開始する。 「はあっ……あっ……あんっ…………真姫……ぃ……あんっ……大好きよ……とっても…………あっ……早く……帰ってきて……ぇ……ああっ!」  マスター登録されている大好きな彼女への愛を呟きながら、快楽信号を発信する機械人形。  すると、智恵の陰部から清掃用の液体洗剤が次々と放出されていった。  裕香の水道水とは違い粘り気はあるが、その雰囲気は人工愛液のそれとは明らかに違う。  智恵の身体は、対応したタンクを付け替えることにより、様々な液体を放出可能となっている。  デフォルトでは洗浄用アルコールが備えられているが、UVクリームや液体洗剤にも変更できる。  智恵はその度に女性器ユニットを付け替えており、そのどれもが人間時の形状を忠実に再現した同一パーツ。  用途上一緒にすると予期せぬ問題が発生する可能性がある為、放出される液ごとに使い分けているのだった。  ある程度噴き出すと、蠱惑的な動作と表情でスポンジを握り、軽く泡立てる。  割れ目に残った分を指で掬って染み込ませると、丁寧に風呂の中を磨き始めた。  天然の分泌物が存在しない智恵には、風呂の汚れが付着する心配も必要ない。  だからこそ、全裸で浴室清掃を行ってもなんら問題無いのである。  一通り、正確無比な動作と効率で洗浄し、泡を丹念に洗い流す。  真姫が帰ってくる時を楽しみにしつつ、お湯を注ぎながらGPSで現在地を確認すると、智恵の表情がぱっと明るくなった。 「あら、もう7分以内に到着するじゃない……今日は早いのね」  人格データの反応が好意的に振れた。  機械だからこそ可能な、好きな人がもうすぐ戻ってくるという事実の確認。  智恵は体表面にわずかについた泡と、股間に残った洗剤をシャワーで洗い流し、てきぱきと浴室側でタオルとドライヤーの準備を整えた。  そして、洗面所下のドアを開け、そこからクレンジングオイル入りタンクと、それを排出する際の女性器ユニットに取り出した。  本来ならば、裕香も智恵も、自身の取り換えパーツは自室で保管されており、機能に合わせて自ら換装する。  しかし、智恵の一部用途のパーツについては、真姫に快適な気分をスムーズに提供したいと、特別にこのような場所に設置されていた。 「んん……あんっ…………私の……あそこが……こうして何個もあるなんて……ん……っ……今でも……不思議な感じね……」  嬌声を上げながら女性器ユニット外し、同時に腹部全面のパネルを開放する。  人工の柔肌が張り付けられたそれの下からは、いくつも詰まった無機物の数々。  そして、人体には存在しない無数の液体のタンクが備え付けられている。  そのうちの一つは、へそにまで繋がっていた。  智恵は、女性器ユニットに繋がっている洗剤入りタンクを一つ取り外し、改めて引っ張りだしたタンクと入れ替えた。  再びパネルを閉じると、継ぎ目が見受けられること以外は普通の人間と全く遜色がない。  そうして、快楽信号に満たされながら準備を進めていると、電子頭脳内で同期している玄関前の監視カメラに、愛する彼女の姿が映し出された。 「ただいまー」  自分達の大好きな恋人が帰ってきた。  裕香、智恵、共に可愛らしい笑顔を花咲かせるが、裕香はまだ調理工程が終了しておらず、すぐに自身のやるべき行動に戻った。 「おかえりなさい真姫。入浴の準備は出来てるわ。夕食は……現在同期中…………完成まであと23分程かかるみたい」  真っ先に玄関に向かい、主人を迎えるように頭を下げて出迎える智恵。  下を向いた瞬間に床を向く乳房が、非常に扇情的な姿を形作った。  途中、裕香との無線接続を行うと、感情のないシステムメッセージがその口から流れたが、そんなものはなかったかのようにすぐに元に戻った。 「じゃあ風呂に入るわ」  真姫はそのまま浴室前まで移動し、荷物を置いててきぱきと服を脱いでいった。  朝と同様に露出する生身の裸体。  美しさに関しては、人工の美を取り入れられた智恵の方に軍配が上がるが、それに劣らない真姫の女体も間違いなく美しいと言えるだろう。  浴室に入ると、まずは軽くシャワーを浴びる。  簡単に身体を濡らすと、その後ろから智恵がくっついた。  真姫の背中にあたって潰れる乳房が、室内の湯気と相まって淫靡な雰囲気を作ります。 「洗っても大丈夫?」 「ええ、お願い」  確認を取ると、智恵はへその下に手を置いて、そこからボディソープを排出した。  本来何かを放出する器官ですら無い箇所からも液が出てくるところが、彼女が家電として改造されたという要素を強調させる。  手の中でしっかりと泡立て、それを真姫の身体に当てて優しく撫でるように洗っていく。  愛する彼女の素肌に、女体に触れられるこの時こそ、智恵は至福の喜びを抱く瞬間だった。  全身に泡を立てて、それをシャワーで洗い流すと、今度は左胸からお気に入りのシャンプーを排出した。   「ああっ……! あ……ぁぁ…………んん……」  ボトル容器のようにそれを出す度、乳首と乳内が刺激され全身に性感を覚える智恵。  その姿は、本番に入る前のセクサロイドにしか見えない。  自身がインストールした美容師の動作データを基準に、実店舗のような手遣いで髪を洗っていく。  真姫は何も言わずにそれを受け入れているが、内心彼女の手をとても気持ちよく感じていた。  シャワーで泡をあらいながし、今度は右胸から噴き出したリンスを髪に纏わせていく。  智恵から出てきた液体のどれもが、人体の分泌液としてはありえない色をしている。  だが、今はそんなこと気になりもしない。真姫の幸せを手伝えるだけで幸福なのだから。  リンスも落とし、あとは浴室を出る前のメイク落としと洗顔だけ。  その前に真姫は、いつも入浴して心と身体をリフレッシュする。  張られたばかりの熱い湯船に、しっかりと浸かっていく真姫。  裕香と智恵、共に耐水、防水機能が備わっており、一緒に入浴することも可能だが、智恵はリラックスする愛する人の姿を、外から見つめるだけでも幸せだった。  こうして、二体の元人間達はそれぞれに与えられた役目を毎日果たしているのであった。 * * *  風呂から上がり、ほかほかの状態でリビングへと向かうと、きっちりとタイミングを合わせて盛り付けられたリクエスト通りのキーマカレーが、ガラスのコップと一緒に計算され尽くした配置でテーブルの上に乗せられていた。  メイクを落とした後でも、その美人ぶりが衰えることを知らない真姫。  香りに釣られて少しだけ歩くスピードが上がり、すぐに席についた。  テーブル側で待機していた裕香が、待ってましたとばかりに右乳首をコップに向け、中身を搾り出した。 「はあ……っ……あんっ…………どうぞ、真姫……ぃ……気に入ってくれるか……あっ…………わかんないけど…………」  裕香が注いだ母乳の如き白い液体は、彼女が発見したネット上のレシピを参考に作ったラッシーだった。  色気に満ちた性感の声をおかずに、真姫は彼女が作ってくれたカレーを黙々と、しかしうんうんと美味しそうに食した。 「これ、見事にあたしが食べたかった味よ裕香。このラッシーもいい感じに甘酸っぱくて、合わせるとちょうどいいわね」 「あっ……ん……よかった…………スパイスから作るんだし、こういうのがいいかなって……」 「ふふ、二人の気遣いにいっつも助けられてるわねあたし。とっても大好きよ」  クールビューティーという言葉がまさしく当てはまる美しい顔からの、宝石のような笑み。  二体の感情値が激しく変動し、胸の奥のバッテリーが熱くなった。  このように、一人と二体の同棲生活は、常に卑猥な音と色気に満ちた空気、そして互いの好きを共有し合う愛情に包まれた毎日を送っていた。  そんな彼女達の生活には、日々様々なハプニングや情事、機械でしか起こり得ない事柄が発生している。  これは、そんな一人の生身の人間と、二体の元人間による、甘ったるくも奇妙な惚気と倒錯的な性欲に満ちた恋模様である。

Comments

メンテナンスを行わなければ……メンテナンスを……メンテナンスを行い…………

土装番

メンテナンスが必要ですねぇ。 👩‍🔧👩‍🏭👩‍💻🗜️⚒️⚡🧲✂️🧨🔥

β-C3N4

とんでもない変換ミスが発生していました……ありがとうございます

土装番

えっと、“ 裕香の身体がぴくんっ、と羽田空港。”は……飛ばしたの意味ですか?

R.G


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