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アヤワスカ
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退魔巫女カナタ~夜に囚われた少女~

 これより語るは今から千年以上昔の物語。


 死と闇が、人々のすぐそばにあった頃の、表では決して語られぬ物語。


 満月が煌々と照った、雲一つない夏の夜、ぬるい風が吹く廃村に二つの影があった。

一つは僧兵のような様相をしており、手にはさび付いた長刀が握られている。月明かりが僧兵の顔を照らす。不気味な髑髏がヌルリと露になった。僧兵の格好をしているのは骸骨。死人。異形のモノであった。

 

それと対峙するもう一つの影が、スー――っと音もなく動いた。


 「ケケケケケケケケケ!!!」


 骸骨の僧兵が嗤いながら、長刀を下から振り上げる!


 ザン!!!


 静寂の中、斬撃の音が響いて・・・

 

 骸骨の僧兵が、肩から斜めに真っ二つになって崩れ落ちた。


 月光は、凛と立つもう一つの影を露にする。


 艶のある長い黒髪。スラリとした脚、そして薄い胸・・・何より特筆すべきなのは。そのカラダの線が露になる蠱惑的な桃色の装束・・・後の世のレオタードと呼ばれる衣装と酷似した装束に身を包んだ、あまりにも色情をかき立てるそのいで立ち・・・


 凛とした、だけどまだどこかにあどけなさの残る少女の顔を、月がヌルりと照らした。


 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


 少女が荒い息をつく度に、幼さの残る控えめな胸が上下に動いた。汗が頬を伝い、首筋をなぞった。


 『フハハハハハハ・・・分かっておるだろうな。まだ戦いは終わってはおらぬぞ。』


 少女のカラダの中から、轟くような声がした。


 「えぇ・・・分かっています。」


 そうこたえた少女は、青い刃を握りしめた。


 それは彼女の持つ面妖な力・・・マナによって造られた刃。


 「「「オォオオオオオオオオオオ!!!!!!」」」


 地面を揺るがすような、悍ましい声が少女を包んだ。


 そして、地中から幾つもの骸が、骸骨が地中から湧き出て来た・・・


 『カナタ・・・カナタ・・・どうするどうするいかにする?無限に湧きいずる骸を前にいかにする?大人しく我の力を借りるか?』


 身の内から轟く声に、カナタと呼ばれた少女は毅然としてこたえた。

 

 「いいえ。これしきの相手、とるに足りません。」


 カナタと呼ばれた少女・・・退魔巫女として、人々を襲い苦しめる妖魔を滅し払う為に夜陰を駆け巡る一筋の光。


 その身には・・・かつて畏れられた『鬼』という存在が封じられている。


 鬼は隙あらばカナタに自らのマナを使わせようとする。鬼の持つマナは強大。ソレを使えばいくらでも途方もない力を使うことが出来る。


 だが・・・鬼のマナを使うほどに、カナタはその代償として、美しいその身を内側から鬼に嬲られ、いたぶられ、好き放題に蹂躙されてしまう。


 故に、カナタは鬼の力を使わないで済むように立ち回り、優雅に舞うように動きマナの消費を最小限に抑えるように戦う。


 カナタが戦っているのは、飢饉や疫病、戦や野盗に襲われてついに全滅してしまった廃村。老いも若きも男も女も、世を深く恨んで死んでいった。その怨嗟が渦巻く呪われた村。


 強い思いは形になる。激しい怒りや妬み嫉み、呪いが彼らを妖魔にしてしまった。


 その事に思いを遣ると動きが鈍ってしまう。妖魔との戦いにおいては、その一瞬が命取りになってしまう。


 だからカナタは、何も考えずにカラダだけを動かすことに努めた。淡々と妖魔を屠るカラクリとなって刃をふるい続けた。


 コツン・・・何かが足に触れた。それは見るも無残に朽ちかけた人形。先ほどカナタが切って捨てた骸骨妖魔に子供と思しき小さいモノがあった。


 ・・・きっとこれは、あの妖魔が生前・・・


 「・・・っ!」


 何も思うなと言うのは、無理だった。


 ・・・しまった!


 腰の曲がった骸骨妖魔がカナタをさび付いたナタで切りつけようとしていた。周囲を武器を持った骸骨妖魔が迫っている。ナタはギリギリで回避できる。他は・・・流石に無傷とはいかないが・・・

 出来るだけ最小限のダメージで場を切り抜ける動きを計算し導き出す。瞬きするよりも遥かに短い間にカナタは思考を終わらせる。あとは、そのようにカラダを動かすだけ。


 だが、


 『フハハハハハハハハハハハ!カナタよ。一瞬気を緩めたな?』


 彼女の中の鬼が嗤った。

 

 ガクン!一瞬カナタの動きが支配される。ほんの少し、向かってくる錆び付いたナタの方へ胸を突き出してしまう。


 鬼が動きを支配できたのはほんの一瞬。


 その一瞬で全てが終ってしまった。


 ザン!!!


 錆びたナタがカナタの薄い胸を斬りつける!!!


 「っあああああっ!!!」


 痛みに仰け反るカナタに無数の武器が襲いかかる。棍棒で撃たれ、鞭で打たれ、槍で刺され、刀で切りつけられる。


 「あぁぁあああああああああ!!!」


それから骸骨妖魔達はカナタの手足を掴み、腿に尻に脇腹に首に、そして小さな乳房に噛みついて来た!!


 「うぐぅ・・・あぁぅううっ!!!」


 骸骨から瘴気が注ぎ込まれる。怨嗟が籠ったドロドロの瘴気が退魔巫女を焼き汚し犯していく。


 恨みのたっぷり詰まった瘴気が、地獄の炎のように華奢な肉体を責め苛める。


 「んぁ・・・あぅ・・・うぁあああ!!!」


 憎い・悲しい・ひもじい・妬ましい・辛い・寒い・悔しい・・・・

 こんな世の中になぜ生まれてきてしまったのか・・・

 どうして自分らは、こんなにも苦しい思いをせねばならなかったのか・・・


 瘴気に苦しみ悶えるカナタに、骸骨妖魔達の無念が伝わってくる。


 『随分と苦しそうじゃないか。我の力を使うか?』


 「いいえ・・・んぁっ・・・それには・・・及びません・・・」


 そうは言うが、カナタは苦しげに悶えながら、なんの抵抗も出来ずに瘴気に責められるがままになっている。


 いや、抵抗をする気が無いのだ・・・


 注がれる瘴気から、深い悲しみ、やり場のない怒り、苦しみしに塗れた不条理な人生を送らざるを得なかった者達の悲痛な思いを感じたカナタは、骸骨妖魔に抵抗することを止めたのだ。


 瘴気を受けることが彼らの慰めに少しでもなるのなら、苦しむことで少しでも救いとなるのなら、この身を捧げよう・・・


 カナタは、そう思ったのだ。


 「ひぅ・・・んぁあああああ・・・」


 骸骨の細い指がズブズブとカナタの柔肌に突き刺さっていく。そこからも瘴気をドロドロと注ぎ込まれていく。


 「んあぁ・・・ぁぁあああああ・・・」


 瘴気には、欲望も込められている。美しいモノを辱め嬲りたいというどす黒い欲望がカナタのカラダに侵食し、細胞の一つ一つを犯していく。


 「ひぐぅ・・・んはぁ・・・あぁぁああああ・・・」


 乳首がいきり立ち、秘部がヒクヒクと蠢き淫靡な汁が滴ってしまう。骸骨妖魔達はそれを見逃さない。瘴気滴る歯で指で、貪るように責め立てていく。


 「んくぅ・・・あぁぁあああ・・・」


 いつしか月が厚い雲に覆われ、辺りは完全な闇となった。骸骨に集られて悶え苦しむカナタの頬をに雨粒が落ちる。雨は激しく降り注ぎ、激しい雨音が弱弱しい喘ぎ声を呑み込んでいく。雨は瘴気に当てられ、粘性を持ち色がどす黒くなり、カナタの肌に纏わりついていく。


 「いぁ・・・あぁぁ・・・あぁあああっ!!!」


 ガラガラドーーーン!!!


 稲妻が落ち、辺りを一瞬照らす。映し出されたのは、尻、脇腹、首、秘部、そして胸を責められながら、耳を指で弄られ、口を吸われ嬲られているカナタの姿。耳からも口からも瘴気を注ぎ込まれながら、カラダを弓なりにして悶えるカナタの痴態。


 「んぁ・・・んくぁ・・・はぁぅ・・・ぁぁあああ・・・」


 ドロリとした闇の中、雨音に交じって微かに甘い声が聞こえ続ける。


 雨は激しくカナタに降りしきる。まるで闇に閉ざされた水牢の様であった。悶え喘ぐほどに妖魔の嗜虐心は燃え上がり、瘴気は絶えるどころかむしろ濃さを増していき、責めは加速度的に激しくなっていく。


 だがカナタは、その責めに耐え続けた。その身を差し出して哀れな魂を慰撫しつづけた。


 気の遠くなるような時間カナタを責め貪っていた骸骨妖魔が、やがて一体一体と崩れ落ちていった。全ての瘴気を吐き出して、どす黒い負の感情から解放された魂は浄化されていく。ポウと蛍のように光りながら天へと昇って行く。

 いつしか雨は止み、月明かりがカナタを照らした。最後の一体となった骸骨に胸を責められながら悶えるカナタの姿は、瘴気を含んだ雨に汚されていながら尚、どこか神々しくさえもあった・・・


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・


 「はぁ・・・あぁぁ・・・うあぁぁ・・・」


 泥でぬかるんだ地面の上で、カナタはうつ伏せになって弱弱しく呻いていた。瘴気を含んだ雨水で濡れた泥が装束越しに腹や胸に染み込んでいく。


 「ぁぁ・・・うぁ・・・あぁぁ・・・」


 妖魔は夜の間のみ活動をする。日の光の元では動けない。故に特殊結解を張り、自らが望む限り終わらない夜を作り出す。

 妖魔がいなくなれば結界も解け、やがて朝が来るはず・・・


 なのだが・・・


月が南の空高く上がったまま、張り付いたように動かない。時間が止まったままなのだ・・・


 『フハハハハハハハハハハ!!!分かっているな?まだ今宵は終わってはおらんようだぞ。』


 カナタの中で鬼が嗤う。


 それはカナタにも分かっていた。だが、気の遠くなるほどの時間、凄まじい瘴気に責められ続けたカナタは、戦う事はおろか、まともに動くことすら叶わない・・・


 ・・・うぅぅ・・・このままでは私は・・・私は・・・


 焦るカナタの耳に、けたたましい笑い声が飛び込んで来た。


 「ゲハハハハハハハハハハハ!!!あいつら思った以上の仕事をしてくれたな。」


 そして耐え難い異臭と瘴気がヌルりとカナタを包んだ。


 ドスンっ!


 背中を衝撃と圧迫感に襲われた。大きな足で踏みつけられたようだ。


 「ぐぅうう・・・あぁああああ!!!」


 グリグリと踏みにじられる度に、胸に泥が擦り付けられていく。


 「んぁ・・・あぁぁあああ・・・うぁぁ・・・はぁっ・・・く・・・」


 苦しむカナタに、妖魔の笑い声が降り注ぐ。


 「ゲハハハハハハハハハ!!!いい踏み心地・・・それにいい声だ!噂に違わぬ上玉だなぁ!!」


 「うぅ・・・あぁぁ・・・汚い足を・・・どけなさい・・・」


 カナタの言葉に、踏みつける力は増していく。


 「あぁぁああっ!!!」


 「強気な態度もいいなぁ。もうオイラに嬲られることしか出来ないって言うのによぉ!!」


 「んぁぁ・・・あぁぁあああ・・・くぅ・・・女を踏みつけるのが・・・そんなに・・・楽しいの・・・ですか?」


 「あぁ楽しいね。その為に骸を妖魔化して差し向けたんだ。老いた骸もガキの骸も全部一つ残らずな。大変だったんだぜ?」


 その言葉には、自慢げな響きが多分に含まれていた。


 「っ!!・・・という事は・・・アナタのせいで・・・そんな・・・」


 「なぁに、さ迷う魂に、ちょっと負の感情を炊きつけてやっただけさ。怨恨も怒りも全てはもともとそこにあった。オイラはソレをちょっとばかし大きくしてやっただけさ。」


 「死者を冒涜して・・・辱めて・・・ゆ・・・許せません・・・」


 ただでさえ深い悲しみの中にあった魂を穢されて・・・妖魔に貶められて・・・彼らの受けた屈辱は・・・いかばかりであっただろうか・・・


カナタの胸に怒りの炎が灯った。だが・・・


 「許せないなら、どうするつもりだ?」


 ドカッ!!


 脇腹を強烈に蹴り上げられた。内臓が潰れるような衝撃が襲う。


 「うぐぅぅ・・・」


 カラダをゴロリと転がされ、仰向けになったカナタの目に妖魔の姿が映る。それはヒグマと思えるほど巨大な猫の妖魔。瞳をランランと輝かせながら、玩具と成り下がったカナタを見下ろしている。


 「なぁ?なぁなぁなぁなぁ?許せないって言うけどさぁ・・・お前に何が出来るって言うのかよ。」


 そう言って猫妖魔は、カナタの胸を踏みにじる。


 「あぁぁ・・・んぁぁ・・・くぁぁああああ・・・」


 さらに胸を踏みにじる足から、鋭い爪が出て来て、


 グサリっ!!!


 カナタの胸に食い込んでいく。


 「つぁあああああああ!!!」


 「分かるか?お前はオイラの楽器なんだよ。あんあん甘い声を出して、されるがままに悶える玩具なんだよ!」


 猫妖魔はカナタの胴を掴み、顔の高さまで持ち上げた。


 「はぁ・・・はぁ・・・んぁ・・・くっ・・・」


 荒い息を吐きながら、カナタは必死に猫妖魔を睨みつける。


 「いいねぇ、その表情・・・最高だよ。」


 そう言って、猫妖魔はカナタの胸に顔を埋めた。


「な・・・何を・・・あぁああああああああ!!!」


ジュルジュルジュルジュル・・・・


カナタの胸の傷から、汚い音を立てながら猫妖魔は美味そうに血を啜り始めた。


 「うぁぁ・・・あぁあああああ・・・ぁぁあああ・・・」


 「泥くせぇが、お前の血ぃ甘くてうめぇなぁ!!」


 顔を泥と血でグチョグチョにさせながら、猫妖魔はニィと嗤った。


 ・・・あぁぁ・・・こんな妖魔に・・・貪られるなんて・・・


 屈辱感がカナタの心を責め立てていく。


 『どうした?この妖魔を許さぬのではなかったか?ん?』


 カラダの中で鬼がカナタを嘲る。


 「はぁ・・・はぁ・・・くっ・・・まだ・・・負けて・・・ません・・・」


 そう言ってカナタは自分自身のマナ・・・微かに残ったソレを必死に左手に集中させていく。密かに・・・ばれないように。


 ぼぅと青い光を放つ鳥が、形作られていく。


 それは最後の希望。最後の切り札。猫妖魔に気づかれないように鳥を放つ。カナタに夢中になっている妖魔の背中に鳥は弾丸のように飛んでいき、打ち貫く・・・そういう算段は整っていた。


 だが、


 『フハハハハハハハ!そう簡単にやらせるものか!!』


 ブォン!カナタの左手が大きく上がる。鬼によって動かされた手が、猫妖魔の目に留まってしまう。


 「なんだお前・・・まだ動けたのかよ!


 猫妖魔は、カナタの左腕を掴む。


 ボキンッ!!


 「あ“ぁ“ぁ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“!!!!」


 鈍い音がしてカナタが悲鳴をあげる。必死に左手に込めたマナが霧散する。


 「あぁぁ・・・そんな・・・」


 希望は完全に潰えてしまった。


 ・・・そんな・・・私・・・それじゃぁ・・・


 最悪の未来がカナタの胸をよぎる。きっとそれは、確実に訪れることになるだろう未来・・・


 「何をしようとしてたか分からないけどよぉ。お前油断ならねぇなぁ・・・」


 猫妖魔はカナタの折れた左腕を掴んだまま、胴を握っていた手を放す。折れた腕に全体重が乗る形になり、カナタの顔が苦悶に歪んだ。


 「つぁあああ・・・うぁあああ・・・」

 

 「オイラ用心深いからよぉ・・・念には念を入れることにするよぉ。」


 そう言って右腕を掴み・・・


 ボキンッ!!!


 「あ“ぁ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“!!!!!」


 再びカナタの悲鳴が夜陰に響いた。


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・


 ぺちゃぺちゃ


 あぁぁ・・・


 ぺちゃぺちゃ


 んぁああ・・・


 何かを舐めるような音と、甘い嬌声が絶え間なく響いている。


 月光の下で、巨大な化け猫に乳を舐められて、妖艶に少女が喘いでいる。


 「くぅ・・・んぁ・・・ひぁ・・・あぁぁあ・・・」


 猫妖魔の舌使いは、あまり巧みとは言えない。だがカナタは、その拙い舌使いにも反応してしまう。甘い声を出し、ピクンピクンとカラダを震わせてしまう。

鬼を封じる際に、カナタはカラダ中に淫紋を刻まれてしまっている。目には見えないが、深く刻まれた淫紋によりカラダも魂も造り替えられて、カナタは妖魔の責めに簡単に屈してしまう惨めな玩具に造り替えられてしまっているのだ。


 「はぅ・・・んぁ・・・あぁぁあああっ!!」


悶えるカナタに気をよくしてか、妖魔はますます嵩にかかって激しく責め立てる。臭い息を吐きながら、欲望のままむしゃぶりついてくる!


 「んぁぁ・・・んやぁ・・・あぁぁああああ・・・」


 『カナタぁ・・・カナタぁ・・・無様だなぁ・・・惨めだなぁ・・・乳をザラザラしたベロでねぶられて、アンアン喘いで何も出来ずに・・・悔しいだろう?悔しいよなぁ?』


 鬼がカラダの内部から囃し立てる。言葉で嬲っていく。


 「んぁ・・・あぁぁ・・・くぅ・・・黙って・・・下さい・・・私は・・・まだ・・・負けて・・・ません・・・」


 「何を一人でゴチャゴチャ言ってるんだ?」


 猫妖魔がカナタの乳首をガリっと噛んだ。


 「つぁああああ!!!!」


 ・・・うぁ・・・そんな・・・この妖魔だけは・・・許せないのに・・・あぁぁ・・・このまま慰み者にされたままで・・・終わってしまうというの・・・そんなの・・・そんなの・・・


 悔しさが屈辱感を沸き立たせて、耐え難い乳虐による苦しみはさらにいっそう深いモノになっていく。

 それなのに乳首は硬くいきり立ち、装束越しにピクンピクンと切なげに震えている。まるでおねだりしているかのようなソレを妖魔は見過ごすハズも無く、


 プスリ・・・


 鋭い爪で突き刺されてしまう・・・


 「っっううう・・・ぁぁあああああ・・・!!!」


 「いい声だな・・・いい声だなァ・・・もっと・・・もっと聞かせておくれよ!!」


 「そ・・・そんな・・・ぃあ・・・あぁぁぁん・・・」


 痛みを与えられた胸をベロリとねぶられて、ピクンとカラダを震わせて甘い声を出してしまう。


 「やめ・・・んぁぁああ・・・ぃぁ・・・あぁあああ・・・」


 『カナタぁ・・・カナタぁ・・・カナタぁ・・・無様だなあカナタ・・・惨めだなぁカナタ・・・』


 「ぅぁ・・・そ・・・そんなこと・・・いわない・・・で・・・っあぁぁああああ!!!!」


 ブスリ!・・・また乳首に爪が突き刺さる。


 「また一人でゴチャゴチャ言ってるな?・・・何なんだお前は?ん?」


 今度は、爪を突き刺したままグリグリされて・・・


 「っぁあああ・・・んぁぁあああ・・・ぃぁああああ・・・」


 「うすうす思っていたがお前、痛めつけられるのも好きみたいだな?声の甘みが増してきたぞ。」


 「そ・・・そんなこと・・・あぁあぁぁあああ・・・」


 「卑猥な姿で妖魔をたぶらかせて、毎晩こうして楽しんでいるんだろう?なぁ?なぁ?わざと妖魔に苦しめられたくて負けているんだろ?」


 「ち・・・ちが・・・あぁああああああ!!!」


 「違うっていうのならよぉ!アンアン喘いでないで少しは抵抗したらどうだ?」


 爪が深く突き刺さっていく。


 「ぃぁああ・・・あぁあああああああ・・・」


 悶える事しか出来ないカナタに、鬼が語り掛けてくる。


 『フハハハハハハハハハハ!!!・・・どうだカナタ・・・そろそろワシの力を貸してやってもよいぞ!!』



 「んぁ・・・あなたの・・・力を・・・あぁあああああ!!!」


 『それともそうやって、延々と乳を虐められて喘ぎ続けるか?』


 内なる鬼の言葉に、


 「お願い・・・私は・・・どうなってもいいから・・・この妖魔だけは・・・魂を弄んだ・・・この妖魔だけは・・・」


 カナタはこたえた。


 『フハハハハハハハ!!!承知した承知した承知した!!!存分に我が力を使うがよいぞ!!!』


 内なる声がそう宣言した次の瞬間、


 「かはっ・・・かはっ・・・ハヒュゥウ・・・ハヒュウ・・・」


 猫妖魔が苦しそうに喘ぎだした。


 マナの力で、妖魔の口内を真空にして息が出来ないようにしたのだ。


 ザリ・・・ザリザリ・・・


 苦しそうに喘ぐ猫妖魔の爪が、カナタの薄い胸を引搔き続ける。


 「つぁあああ・・・あぁぁあああああ・・・」


 「かはっ・・・ハヒュウ・・・ハヒュウ・・・」


 苦しそうに喘ぐ猫妖魔は、カナタの首筋に噛みついた。


 「うぐっ・・・ぐああぁぁあぁ・・・」


 猫妖魔は、苦痛を少しでも和らげるように血を啜ろうとする。だが、口内が真空になっている妖魔には血を啜ることが出来ない。妖魔は噛みつく力を増していく。カナタの首に深く深く牙が沈んでいく。


 「あぁぁあああ!!!・・・んぁあああ・・・あぁぁああ・・・!!!」


 カナタの苦悶の声に交じって、


 「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」


 くぐもった断末魔があがる。そして猫妖魔はドロドロのタール状に溶け、カナタをネップリと汚し消えていった。


 「あぁぁぁ・・・うぁああ・・・」


 カナタは、瘴気をたっぷり含んだ泥の上に仰向けに横たわって、カラダの前面に猫妖魔だったタール状のベトベトを受けていた。


 「んくぅ・・・ぁぁ・・・あぁぁぁ・・・」


 もう動くことも出来ずに、身を汚されながら力なくカナタは悶え続ける。


 そんなカナタのカラダの中で、鬼が高らかに嗤った。


 『フハハハハハハハハハハハハハハ!!!さぁて、貴様の味をたっぷり味合わせてもらうぞ!!!』


 ・・・う・・・あぁぁ・・・また・・・始まってしまう・・・でも・・・それでも・・・あ妖魔を倒せたのだから・・・


 覚悟を決めたカナタのカラダの中で・・・鬼が暴れ出す!!


 ドクン!心臓が高鳴り、ビクンとカナタのカラダが大きく跳ねた。


 それが合図だった。


 「んぁ・・・うぁ・・・あぁぁああ・・・あぁああああああああ!!!!」


 ひときわ高い嬌声が、小さな口から漏れ出た。


 『フハハハハハハハハハハハハハハ!!!どうだ?苦しいか?苦しいかカナタ?苦しめ・・・苦しめ・・・もっと・・・もっと苦しめ!!!!』


 「うぁん・・・ひぁ・・・んっぁ・・・あぁぁああああああああ・・・」


 カラダが跳ねる度に、泥がびしゃびしゃと飛び散っていく。内側から責められる女の弱点は、通常のように責められるよりも激しく反応してしまう。まるでむき出しの神経を直接責められているかのような、暴力的な刺激を受けてしまう。通常ならば一瞬で廃人になるか、死んでしまうほどの責め苦。さらにそれを淫紋を刻まれたカラダに・・・その壮絶な責め苦を、狂うことも気絶することも許されずに、ただひたすらに叩き込まれるのだ。


 「あぅ・・・ぁあぁあああ!!!・・・ひぅ・・・くぁあああああ・・・」


 カナタは今、首筋を舐められ秘部を弄ばれ尻を嬲られている。腋をしゃぶられ耳を甘噛みされながら、小さな胸は無数の手が這いずり回る感触に苦しめられている。猫妖魔を討ち、哀れな魂たちの仇をとった代償に、この世のモノとは思えないほどの責め苦を受けているのだ!こんな惨いことがあるだろうか・・・

だがその苦しむ姿はあまりにも妖艶。クネクネと蠢きながらイヤイヤするように首を振り乱れる姿は、背徳的な美そのもの。蠱惑的な装束に身を包み、泥に塗れて悶える姿はどこまでも淫靡であった。


 「あぁぁあああっ!!やめ・・・やめて・・・」


 カナタの手が自らの胸を弄っている。瘴気をたっぷり含んだ泥を塗りたくっている。


 「お願い・・・や・・・やめて・・・あぁぁ・・・もう・・・もう・・・ぁぁあああ・・・」


 鬼に操られ、自らの胸に泥を刷り込んでいく。妖魔達に付けられた傷に泥が染み込み、焼かれるような激痛が走る。


 「あぁぁあっ!!ひぅう!!!」


 その度にカラダを震わせ、なぜか一層甘い声をあげてしまう。


 「ひあぁ・・・んぁぁ・・・うぁぁあああ・・・」


 瞳を潤ませ泥に塗れて、口をだらしなく開きながらクネクネと蠢いている。


 『カナタ・・・カナタ・・・カナタ・・・カナタぁぁあああ・・・ほら、聞こえるだろうカナタ・・・貴様の喘ぎ声に導かれて・・・醜い蟲達がうじゃうじゃと集まって来るのが!!』


 その言葉通り、周囲からザワザワと不快な音が聞こえる。


 ・・・あぁぁ・・・また・・・そんな・・・今宵も・・・


 それは低級妖魔中の低級妖魔・・・とるに足らない蟲達。それが鬼に苦しめられ悶えるカナタを貪ろうと集まって来る。


 無力になったカナタは蟲達の格好の餌食。弱く卑小な蟲達が、なんの危険も無く最高の獲物を味わえるただ唯一の機会。それを逃す馬鹿はいない。蟲達は、カナタが鬼に責められる度に、どこからともなく現れてくるのだ。


 それは蟲達の饗宴・・・退魔巫女は今宵、哀れな生贄へと成り下がるのだ!


 蟲達の種類は豊富。ムカデにゲジゲジ、ナメクジに蜘蛛、カエルにハエ、その他まだ形も定まっていないモノや、なんとも形状しがたい姿のモノまで・・・百や二百じゃ数え切れぬ蟲達が、ワラワラと集まって来た。


 「ぃぁ・・・ぁぁあああ・・・来ないで・・・ぅあぁああああ・・・」


 『フハハハハハハハハハハ!!!つれない事を言うなよカナタ・・・せっかく貴様の為に集まって来たというのに・・・』


 カナタのカラダは大の字になり、そして弓なりにしなった。胸を突き出して、蟲達を迎え入れる。


 「あぁぁ・・・いやぁ・・・あぁぁああああ・・・」


 小さいカエルのような蟲が、カナタの胸に飛び込んで来た。デロリとした舌で乳首を舐めまわす。


 「んぁ・・・あぁぁあああ・・・」


 蟲達は装束の中にも入り込んでくる。ムカデのような蟲が肌の上を這いずり回る。


 「んぁぁ・・・そんな・・・直接肌を・・・あぁぁああああ・・・ぃぁあああ・・・」


 線虫のような蟲が装束の中で乳首に絡みつく。反対側の胸は、ナメクジが這いずり回り、その粘液が装束を溶かしていく。


 「いや・・・あぁぁ・・・んぁぁ・・・」


 装束が溶かされ、ついに片方の乳首が完全にさらされてしまう。泥や瘴気に散々嬲られた乳首は、もわっとした熱をぬるい夏の夜風に放った。その淫靡な果実に、蟲達が群がってくる・・・


 「あぁ・・・うぁ・・・はぁん・・・あぁぁああああ・・・」


 カナタの地獄は・・・蟲達の饗宴は際限なく続いた。終わらない夜の中でカナタは、毒を注ぎ込まれ、粘液を塗り込まれ、血や体液を啜られ、卵を産みつけられ・・・蟲達の思うがままに責められ続けた。

 無論、中から鬼に責められながら・・・


 今宵のような事は、特別な事ではない。もう幾度も幾度も繰り返されてきた、だが決して慣れる事など出来るはずもない地獄。


 その地獄に耐えながら尚、カナタは戦い続けた。


 人に仇なす妖魔を倒す為に。


 夜陰を駆け、傷つき、悶え苦しみながら戦い続けた。


 そして・・・その先に待っていたのは・・・


 ・・・・・・・・・


「あぁああああああああ・・・」


 蟲達はいつしかドロドロに溶け、1つの塊になっていた。黒い1つの粘液となって、カナタを包んでいた。


 だが、それでもまだ終わらない。ボコボコと中から様々な姿の蟲達が生まれい出ようとしている。カナタをもっと苦しめる為に、体の構造を造り替えて、また無数の蟲達に分かれるのだ。


 「あぁぁあああ・・・うぁ・・・あぁぁあああ・・・」


 刻が経つにつれ、責めは益々苛烈さを極めていく。カナタはただその身を差し出すことしか出来ない。


 「いぁ・・・あぁぁああ・・・」


 終わらない夜に囚われた美しい生贄の姿を、ただ月だけが見つめていた・・・


Comments

カナタの戦う所、書いていて本当に懐かしかったです。

アヤワスカ

凛としたヒロインが苦しむ姿は最高ですよね。(ゲス顔)

アヤワスカ

最高でした! 優しくて凛々しいカナタさんは一挙手一投足がすてきなヒロインですね。 もちろんやられているところや苦しんでいる姿も……ふふふ。

リスワン

カナタんんんん♡ 本当に懐かしいね

deszero


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