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アヤワスカ
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退魔士ヒジリの嘘と罰 第一話 『影に汚される光』

 純白のレオタード・・・妖魔と戦う為の装束は、私の誇りだったわ。夜を駈け妖魔を屠る光の退魔士としての象徴・・・それが、純白のレオタードだったの。


 でも・・・今は・・・カラダのラインを際立たせる、卑猥な性具に過ぎないの・・・


 今、私はスポットライトを浴びてステージの上にいる・・・観客席は闇に閉ざされて見えないけれど・・・沢山の人が息を呑んでいるのが分かる・・・息を呑んで・・・私を・・・じっくりと・・・


 「んくぅ・・・はぁぁん・・・」


 喘ぐ私の豊かな胸を、ネットリとした幾つもの視線が嬲って・・・私は・・・どうしようもないゾクゾクした感覚に苦しめられてしまう・・・


 視線から逃れることは出来ない・・・私はウゾウゾと蠢く肉の塊のような球体に大の字に拘束されて・・・胸を突き出した姿勢をとらされながら・・・あン・・・お尻や背中を・・・休むことなく嬲られているの・・・


 「ウフフフ・・・皆があなたのエッチな姿を見ているわよ・・・」


 肩まで伸ばした髪をかき上げて、耳元で女が囁く・・・声も顔も印象に残らない・・・今目の前にいるのに、まるで蜃気楼のように・・・ううん、何だかノイズが走っているみたいな・・・そんな女妖魔の囁きが、鼓膜を揺るがし、後頭部をジンジンと痺れさせる。


 「あはぁ・・・うぁぁあ・・・」


 私が甘い吐息を吐いて苦しむほどに、観客席の人達が静かに興奮しているのが分かる・・・あぁぁ・・・どうして・・・私は・・・あなた達の為に戦ってきたのよ・・・それなのに・・・


それなのに・・・


なんて酷いの・・・


私は・・・正義のヒロインなのに・・・


ううん・・・きっとこれは、私が正義のヒロインだから・・・


 正義のヒロインはどんな悪にも絶対に負けない・・・なんて漫画やアニメだけの物語・・・


何度も何度も妖魔にこの身を嬲られ責められ弄ばれてきたわ。


そして・・・凛とした正義のヒロインが負けて嬲られる姿を、求める人達がいるのを知っている・・・


「あぁ・・・うぁぁああ・・・」


欲望に塗れた視線が私を責め嬲っていく・・・


こんな人達がいるとは知りながらも・・・それでも・・・『こんな人達』を含めた全ての人達を守る為に、私は戦い続けた。


身も心もドロドロに汚されながら、


傷つき苦しみのたうち悶え喘ぎながら、


私は戦い続けた。


その戦いの果てに、いつかこんな日が来ることを覚悟しながら・・・

 

 私は


 私は・・・


「はぁ・・・あぁぁ・・・いやぁ・・・」


 口からイヤらしい声が漏れ出るのが止められない。


 唇を噛みしめても・・・どうしてもだらしなく、熱い吐息が出てしまうの・・・


自分がイヤらしい声を出しているという事実が、たまらない羞恥心となって私を責め立て・・・さらに私の吐息は熱く甘くなってしまう・・・


私はイヤらしい視線に晒されながら・・・ヌラヌラとした恥辱の中で悶え続ける。


淫靡にカラダをくねらせて、


まるで虐めて下さいとおねだりをするように・・・


 あぁぁ・・・こんなの・・・いやぁ・・・


 「ウフフフ・・・本当に嫌なのかしら・・・」


 女妖魔の言葉が私の耳をぬるりと犯していく。


 「そんなこと・・・あるわけ・・・うぁぁあああ・・・」


 私を拘束している肉の球体から触手が2本伸びて来て・・・私の胸を嬲るように蠢いていく・・・


 「はぁん・・・うぁ・・・やめ・・・やめて・・・あぁぁん・・・」


 胸をこねくり回されながら、私は淫らに悶えてしまう。私の大きく育った大事な膨らみに、ヌトヌトと汚らしい粘液が塗り込まれていく。


 「ひぅ・・はぁ・・・あぁぁん・・・いやぁ・・・汚い汁・・・ぬりぬりしないで・・・あぁぁ・・やめ・・やだ・・・あぁぁん・・・」


 喘げば喘ぐほど・・・悶えれば悶えるほど・・・私を嬲る視線は熱を帯びていく・・・


 「あぁぁ・・・見ないで・・・んぁ・・・ああぁ・・・」


 責めに苦しむ私の耳に、女妖魔は囁く。


 「その子はね・・・アナタの望みに反応するの。」


 その言葉に何故か、私はナニカを見透かされてしまったかのような気持ちになってしまった。


 必死に隠し続けた、私の一番恥ずかしい所を暴露されてしまったみたいで・・・


 「うぁ・・・あぁぁ・・・私の・・・望み?」


 違う・・・こんなのが私の望みなんてわけはない。


 そんなわけないの。


 そんなこと・・・そんな・・・


 こんな・・・大勢の人に見られながら・・・触手に胸を責められるのが・・・あぁぁ・・・私の望みだなんて・・・そんなの・・・


 「はぁあああん・・・」


 さらに触手が沢山の触手が伸びてくる・・・それらの先端には、悍ましい顔がついていて・・・あぁぁ・・・私の胸に群がって・・・ベロベロクチュクチュと・・・あぁぁ・・・私の・・・エッチに膨らんだ胸は・・・何度も妖魔に責められて・・・もう・・・少し弄られただけでも・・・簡単に屈服してしう妖魔の玩具に成り下がってしまったの・・・


 それを・・・こんな触手に責められたら・・・


 大勢の人が見ている前で・・・責められたら・・・


 あぁぁあ・・・


 「あぁぁん・・・やめ・・・やだ・・・あぁぁ・・・いやぁぁ・・・」


 私は必死に言葉で拒否をする。


 本当は分かっているの・・・私が『イヤ』と言えば言うほど、


 私を虐める人達を興奮させてしまう事くらい。


 「いや・・・あぁぁ・・・いやなの・・・」


 それでも、私は顔を振り、怯え、懇願する。


 まるで、責めを望むみたいに・・・


 もっと虐めて下さいと、


 すがるみたいに・・・


 誰かがゴクリと生唾を飲んだ・・・


あぁぁ・・・そんな・・・食い入るように・・・


私を見ないで・・・


おっぱいを虐められて悶える私を見ないで・・・


見ないで・・・


あぁぁあああ・・・


 首筋を舐められて、私は喉を反らせた。


 「はぁぁん・・・」


 「よかったわね・・・いやらしいアナタを皆が見てるわよ。」


 「な・・・なにも・・・よくなひっ・・・あぁぁぁああ・・・」


 皆が・・・私を見てる・・・


 いやらしい・・・私を・・・


 あぁぁ・・・乳首が硬くそそり立って・・・装束越しにも分かるくらいに・・・ヒクヒクして・・・


 お願い・・・乳首を・・・噛まないで・・・コリコリしないで・・・コリコリしながら・・・舌で弄らないで・・・あぁぁ・・・吸わないで・・・そんな・・・強く・・・汚らしい音を立てながら・・・しゃぶって・・・もっと・・・


きつく・・・


痛いくらいに・・・


 もっと・・・


 もっと・・・


 あぁぁ・・・私・・・


 悍ましい肉塊に囚われて・・・


 されるがままにカラダを責め立てられて・・・


 退魔士なのに・・・


 退魔士なのに・・・


 妖魔に嬲られて・・・


 いやらしく


 喘いで身悶えて


 あさましく


 媚びてねだって責められて・・・


 そんな私を・・・


 こんな私を・・・


 もっと見・・・


 「ウフフフ・・・もっと自分に素直になっていいのに・・・」


 その声に、私は少し瘴気を取り戻した。


 私・・・今・・・何を考えていたの?


 あんなの・・・私の望みじゃない・・・


 私は・・・正義の退魔士なのよ・・・


 そんな・・・


 そんな・・・


 「んくっ・・・はぁ・・・こんなの・・・私は・・・望んでなんか・・・あぁぁ・・・」


 そう言う私の耳元で、φДαλυな囁き声がした。


 「嘘つき。」


 あぁぁ・・・


 違うの・・・私・・・


 嘘つきなんかじゃ・・・


「うふふふ・・・嘘つきは、た~~~ップリ罰を与えなくちゃね。」


 「あぁぁあああ・・・」


 その言葉に、完全に私は蕩けてしまったの・・・


 どんな罰を私は受けるのだろう・・・


 どんな責め苦が・・・私を・・・


 「いやぁ・・・」


 「嘘・・・本当は・・・イヤじゃないくせに・・・」


 ダメ・・・全て見透かされている・・・


 もう・・・抗うことなんて出来ない・・・


 嘘つき・・・


 そう・・・私は嘘つき。


 嘘つきなの・・・


 もっと・・・


 もっと苦しめて欲しい


 もっと汚して欲しい


 もっとジワジワといたぶってほしい


 もっと激しく滅茶苦茶にして欲しい


 もっと


 もっと


 もっと


 そんな気持ちを、嘘というベールで隠す


 私は・・・


なんて罪深い女・・・


 「いやぁぁ・・・やめて・・・あぁぁ・・・」


 くねくね悶えながら、私はそう口にする。


 あぁぁ・・・私は退魔士・・・


 人々を救うために妖魔と戦う、崇高な戦士・・・


 だから・・・こんなところで・・・屈するわけには・・・


 「はぅ・・・んぁ・・・あぁぁ・・・私は・・・わたしは・・・あぁぁああ・・・」


 崇高な戦士が


 貶められて


 蹂躙されて


 汚されていく・・・


 そんな嘘を私は自分自身につき続ける


 もっと昂って


 もっと苦しむために


 あぁぁ・・・私は・・・


「うふふ・・・今のアナタ・・・とっても素敵よ。」


 細い指が仰け反った私の喉を這う


 あぁぁ・・・これから私は何をされてしまうの?


 私は・・・最初からこうなることを望んでいた


 こうなることを望んでいたの・・・


 「んはぁぁ・・・あぁぁあ・・・」


 乳首から・・・ナニカを注ぎ込まれている


 あぁぁ・・・これは・・・毒?


 「ウフフフ・・・まだ下ごしらえの段階だから


 これからアナタを深い恥辱の沼に引きずり込んで


 気の遠くなるほどの永い時間


 おとしめて


 汚して


 想像もできないほどの苦しみを


 与えてあげる・・・」


 あぁぁ・・・


 私は・・・


 私は・・・


 この物語は・・・私の物語は・・・


 胸にドロドロとした汚い欲望を隠しながら、


 キラキラした偽りの光を纏い続けた


 罪深い私の


 罰の物語なの・・・


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・


● ● ● ● ● ● ● ● ●


 今から一年前、私が高等部二年生の頃・・・


 満月の夜、ビルとビルの間の汚い路地裏で、私は妖魔に襲われたの。


 生ごみの匂いが立ち込める空間に囚われてしまった私を、品定めするように巨大なカラスの妖魔がジロジロ見ていた。


 「あ・・・ぁぁ・・・ぁぁ・・・」


 私は蛇に睨まれたカエルのようになって、怖い妖魔を前に動くことも叫ぶことも出来なくなってしまっていたの。


すぐ向こうに大通りの光が見えるのに、人々の喧騒も行きかう車のエンジン音も何も聞こえない。きっと私がここで叫んでも、誰の耳にも届かないのだと思う。


「た・・・たす・・・だれか・・・た・・・たす・・・」


喉がきゅうと詰まったようになって、言葉を発することすら叶わない。


そんな私を、カラスの妖魔が楽しそうにジロジロ見ている。


足がすくんで動けないけど、きっと動けた所で、妖魔から逃げる事なんて出来るハズも無い。


私は、ただただ深い絶望の中にいた。


「大丈夫!ミナちゃんに任せて!!」


突然、闇を、絶望を切り裂くように、一人の女の子が飛び込んで来た。


その子は妖魔と私の間に立ちふさがった。


「一度しか言わないからよく聞いてよね・・・私は退魔士ミナ!闇を消し去る漲る光なの!!」


そう名乗った少女は、純白の眩しいレオタードのような装束を身にまとっていて・・・


退魔士?・・・この子が?私は目の前に起きている現実を受け止められないでいた。


 妖魔と退魔士との戦いは、噂では聞いていたけど、まさか本当の事だとは思ってもみなかった・・・荒唐無稽な、都市伝説だと思っていたから。


 それが今、私の目の前で・・・


 ミナと名乗った女の子は、猫のようにクリクリした可愛らしい瞳、八重歯が可愛らしい口に、サイドテールに結った髪型・・・私と同じくらいの・・・ううん・・・もっと下の・・・中等部くらいの女の子。


 そんなあどけない女の子が、怖い妖魔と戦っている。巨大なカラスの様な妖魔に対して、臆することなく戦い始めた。


 私は、それをただただ茫然と見ていた。目の前に繰り広げられる現実感の無い光景に圧倒されて、ただただ戦う女の子の背中を見ているしか出来なかった。


 それがいけなかったの・・・


 少女が放つ光はどす黒いカラス妖魔をドンドン削っていった。もう少しで倒せる・・・私も・・・そして多分その子もそう思ったんだと思う・・・その時・・・


 ヌルり


 私のカラダにナニカが絡みついた。


 ソレは蛇のようなナニカで、


 ギリギリと締め上げられ・・・


 「あぁああああ・・・っ!」


 カラダ中をバラバラにされてしまいそうな痛みに、声が出てしまう。


 ミナちゃんが、こちらを振り向いて絶望的な顔をした。


 「カーーーカッカッカッカ・・・ワシの姿に騙されたな小娘よ!ワシの本質はカラスではなく、影の妖魔・・・隙を見てこのお嬢さんの影に潜み、機を伺っていたのよ!!」


 私の耳元でナニカが嗤う。


 「そ・・・そんな・・・」


 ミナちゃんの背後から、さっきまで虫の息だったカラスの形をした影が、黒い羽を飛ばした。


  ブスブスブス!!!


 「あぁぁああああああ!!!!」


 私からは見えないけど・・・きっとそれはミナちゃんの背中やお尻に全部突き刺さったのだと思う・・・痛みに悲鳴をあげる女の子に、私を締め上げているナニカが言い放った。


 「このお嬢さんを守りたければ・・・分かっているな?」


 その言葉に、光の退魔士はだらりと手をおろした。


 ―――お願い!私に構わず戦って!


 本当は、そう言いたかった。でも・・・私は・・・私は・・・


 「た・・・助けて・・・」


 情けない私は・・・力なくそう呟いてしまったの・・・


 「ニシシシ・・・安心なさい。あなたはこのミナちゃんが助けてあげるから。」


 退魔士は・・・ミナちゃんは・・・私にそう笑いかけてくれたの。


 これから先、その身に何が降りかかるか・・・全て知っていながら、笑いかけてくれたの・・・


 ワサワサワサワサ・・・ミナちゃんの周囲に・・・沢山の黒い影が集まって・・・


 無数の気持ち悪い蟲や、恐ろしい獣の姿になって・・・


 ミナちゃんに・・・一斉に襲い掛かった!!


 「いぁあああああ・・・」


小さなカラダに・・・スラリとした脚に・・・小ぶりなお尻に・・・気持ち悪い蟲が集っていく。


「小娘よ・・・もしお主が倒れたら、すぐにこのお嬢さんを絞め殺す・・・救いたくば、立ちつづけるがいい!!」


 楽しそうに嗤いながら、妖魔はそう言い放った。もう、妖魔にとってミナちゃんは、敵ではなく、ただ弄ぶだけの生きた玩具だった。


「んぁ・・・そんな・・・ひぅ。。。うぁぁあ・・・」


 蟲がワサワサと、レオタードの中に潜り込んでいく。薄い生地がモコモコと盛り上がって、ミナちゃんの形のいい胸が嬲られている。


あぁぁ・・・あんな悍ましい蟲に胸を・・・


 「お主は胸を責められるのが好きなのか・・・それではそこを集中的に責めてやろう!」


 「そ・・・そんな好きだなんて・・・あぁああああ!!!」


 沢山の黒い蟲が、一斉に胸に集まっていく。


 「そんな・・・あぁぁ・・・胸・・・やめて・・・あぁぁああ・・・」

 

 はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・


 熱のこもった吐息が、知らず知らずのうちに私の口からもれていた。

 

恐怖とは違った理由で、私の心臓が高鳴っていた。


 獣がミナちゃんに飛び掛かった!


 ガブリ!ザクザク!!


 レオタードの中の蟲ごと、ミナちゃんの胸が牙や爪にズタズタにされていく。胸を引き裂かれたというのに、なぜか激しい流血は無く、レオタードも、カラダの傷もすぐに塞がっていく。でも、


 「っぁあああ・・・あぁああああああ!!!」


 激しい痛みに悲鳴が上がる・・・傷が治る不思議な力は、こうなってしまったら光の戦士を苦しめる枷になってしまう・・・どんなに乱暴に扱っても壊れない玩具は益々激しく責められていく。噛まれ引き裂かれ、滅茶苦茶に蹂躙されていく・・・


 その責めに巻き込まれた蟲達は、怒っているのか、それとも恐怖からなのか、興奮したように激しく動きだす。


 「はぁん・・・んぁ・・・あぁぁああああっ!!!」


 ミナちゃんの喘ぎ声が一層高くなり、それに興奮した獣たちが更に激しく胸を責め立てる。


 牙が更に深く突き刺さり、爪はズタボロに引き裂いていく。

 

しかもさらに、爪や牙で引き裂かれた蟲はドロドロとしたタール状になって、綺麗な双丘を汚し、やがて染み込むように消えていく。


 「んふぅ・・・あぁぁあ・・・」


 ドロドロが胸に染み込むたびに、ミナちゃんの口から熱い吐息が漏れる。


あぁぁ・・・きっとすごく苦しいのね・・・胸を汚されて・・・あんな汚いモノに犯されて・・・あぁぁ・・・なんて酷い・・・なんて酷いの・・・


 脚がガクガク震えている。今にも倒れてしまいそう・・・むしろどうして倒れてしまわないか分からないほどの激しい責めを受けながら、


ミナちゃんは私の方を見て、


 にっこりと微笑んだの。


 「ニ・・・ニシシシ・・・そんな・・・顔しなくても大丈夫よ・・・ミナちゃんは・・・これくらいなんともないんだから・・・」


 あぁぁそうだ・・・この子は・・・私の為に倒れないでいるのだ・・・私の為に・・・必死に・・・堪えて・・・


「カーーーカッカッカッカ・・・そうかそうか・・・それなら・・・もっと責めを激しくしても大丈夫だな。」


妖魔がそう言い放つと、ワサワサワサワサ・・・さらに多くの黒い蟲が現れて・・・ミナちゃんを取り囲んだの。


その時、一瞬だけ、ミナちゃんの顔が恐怖にひきつった。


 それはほんの一瞬だった。すぐになんともないような顔をして、


 「んぁ・・・っ・・・くぅ・・・数だけ増やされても・・・平気なんだから・・・・ミナちゃんをあまりなめないでよね!」


 そう強がった。


 怖くないわけ無いのに・・・


あんな小さなカラダで・・・必死に強がって・・・


「もう止めて!!」


気が付いたら私は叫んでいた。


 「私なんかの為に・・・もう苦しまないで・・・もう止めて・・・もう止めてよ・・・」


 気が付いたら私は涙を流していた。なぜ泣くのか自分でも分からないけれど、叫びながら涙がポロポロと零れるのを止められなかったの。


その私の叫びに反応したのは、耳元の妖魔だった。


 「カーーーカッカッカッカならばお主が代わりに嬲られるがいい!!」


 その言葉と共に、私のカラダは戒めから解放された。


 けど・・・


 それは私を逃がしてくれたわけではない。


 その証拠にミナちゃんを囲んでいた黒い蟲達が、


 ザワザワザワザワ・・・


 私に向かって、一斉に飛んできたの!!


 「きゃぁ!!!」


 思わず目を閉じた私の瞼の向こうで、眩い光が放たれた。


 「ニシシシシシ・・・これでもう大丈夫よ。安心なさい。」


 恐る恐る目を開けると、ミナちゃんの眩しい笑顔。さっきまであんなに責められていたのに、まるで何もなかったかのような・・・ううん・・・きっと精一杯強がっているんだ。私を、安心させるために・・・


 カラスを追い詰めていた力で、私に向かって来ていた蟲達を消し去ったミナちゃんは、凛とした表情で妖魔と対峙した。

 

 「カーーーカッカッカッカ・・・さっきまで無様に喘いでいたくせに、随分と威勢がいいなぁ!」


 私たちの前で、影の妖魔が嗤う。ソレはグネグネと動きながら形を変え、大きさを変え続けていた。


 「ふん!あんたこそ、人質を返してくれるなんて随分サービスいいじゃない?」


 「もうその必要すら無くなったのでな・・・甚振られ尽くしたそのカラダで、お嬢さんを守りながらワシと戦えるかな?」


 確かに妖魔の言う通り、強がってはいてもミナちゃんは足がガクガク震えていて、苦しそうに肩を上下させて喘いでいる。


 影は次第に形を作り始め、ソレはグチュグチュと黒い汁を滴らせながら不快に蠢く無数の触手となった。


 あんな汚らわしいのが・・・私達を・・・


 「大丈夫、そんな顔しないで・・・言ったでしょ・・・アナタは私が助けるわ。」


 ミナちゃんはそう言うと、


突然私の唇に唇を合わせてきた。


 「んむぅ???」


 突然の事に頭が真っ白になる私に、ミナちゃんの思考が流れ込んできた・・・


 ―――突然ごめんね・・・今から私の全てのマナを・・・力を注ぎ込んであげる―――


 ・・・力の全て?・・・そんなことしたらアナタは・・・


 ―――ミナちゃんは大丈夫・・・大丈夫だから・・・カラダが光に満ちるのを感じたら・・・イメージして。自分が光の矢となって飛んでいく姿を―――


 「何を見せつけているのかな?」


 妖魔の声。飛び掛かって来る触手・・・その瞬間、私は確かに、カラダが光で満たされるのを感じた。


 私のカラダは光の矢となって、凄まじい速さで飛んでいく。小さくなっていくミナちゃんがこちらに振り向いて、ほほ笑んだのが見えた。


 その彼女の小さいカラダに・・・触手が絡みついて・・・


 ・・・・・・・・・


 気が付いたら私は大通りの歩道に立っていた。振り返ればさっきまで私が囚われていた路地裏があったけれど、影の妖魔もミナちゃんもいなかった。


 まるで悪夢から覚めたみたいだった。


 心臓がバクバクとなり続けていて、


そして唇に、微かに温もりが残っていたの・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・


 それから幾日経ったのだろうか・・・


 私はあの晩襲われた路地裏で、再び影妖魔と対峙していた。


「カーーーカッカッカッカ・・・お嬢さん・・・そんなにワシに会いたかったのかい?またこの道を通るなんてなぁ。」


 妖魔はグネグネと形を変えながら、轟くような恐ろしい声で妖魔が私に話しかけてくる。だけど私は、少しも怯まなかった。


 「えぇそうよ。あの夜何も出来なかった自分へのケジメをつける為・・・そして・・・あの晩貴方に辱められた、ミナちゃんの屈辱を雪ぐために・・・あれから毎晩毎晩通っていたの・・・」


 「お主のようなお嬢さんに何ができる!!!」


 影はあの晩と同じように、悍ましい無数の触手へと姿を変えていく。


 「何を考えているか知らぬが、あの晩の小娘と同じように責め嬲ってやる!!!あの小娘、あれからどうなったと思う?力を失った退魔士のなれの果てがどうであったと思う?あれからワシはなぁ・・・ワシは・・・


 穴という穴を触手で犯し、


ヘドロのようなどす黒い瘴気を注ぎ込んで、


カラダ中にその瘴気をぶっかけて、


全身をベトベトのヌトヌトにして、


左胸を大きな口の触手で呑み込んでドロドロに嬲りながら、


右胸は針の様に細い触手で乳首を犯して、


徹底的に汚して犯して嬲って、


責めて甚振って辱めて、


悶える様をその感触をじっくりたっぷり味わって、


反応が無くなるまで甚振り尽くしたあと、


ぐったりとうなだれるその小さなカラダを悍ましい低級妖魔の群れの中に放り捨てて、


全身を責め立てられ力なく悶え喘ぐ様をじっくり楽しんで、


妖魔が好む蜜を全身に塗りたくった後に放置してやったわ!!


周囲の妖魔共が雲霞のごとく集っていって、


弱弱しい喘ぎ声を聞きながら去ったがのう、


それはそれはすさまじい責め苦を、延々とその身に受け続けたであろう・・・


今頃生きているかどうか・・・生きていても精神が、魂が、ズタズタに壊れてしまっているだろうなぁ!!!」


 「そう・・・あの子に・・・そんな酷いことをしたの・・・」


 私は自分でも驚くほどに、冷たい声を出していた。


 「今からお主も同じ目にあわせてやるわ!!!」


 触手が私に向かってくる・・・


 私は目を閉じて、静かにカラダの中を巡る力・・・ミナちゃんから譲り受けたマナを集中させた。


 カッ!!!


 眩い光が起こって、辺りを真っ白に染めた。


 「うぐぅ・・・な・・・なんだこれは・・・」


 私のカラダは、あの晩のミナちゃんのように、白いレオタードの様な装束に包まれていた。力が漲って来るのが分かる。


 戦い方は、マナの使い方は分かっていた。考えなくても自然とカラダが動くように、私は自由にマナを駆使することが出来るのを実感していた。


 もう何も怖くない!


 「お主・・・なんだこれは・・・」


 妖魔の声に私はこたえる。


 「一度しか言わないからよく聞いてちょうだいね・・・私は退魔士ヒジリ!闇を切り開く聖なる光よ!!」


 ・・・・・・・・・


 これが私、退魔士ヒジリの物語の始まり。


 それから私は夜を駈けて、妖魔と戦い続けた。ミナちゃんからもらった力は強大で、私の光に触れた妖魔はその殆どが跡形もなく消えていった。


 私は、妖魔から恐れられる存在となった。


 こう聞くと、まるで輝かしい正義のヒロインの物語みたいでしょ?


 でも本当は違うの・・・


 私は・・・


 私は・・・


 あの晩のミナちゃんのように、


妖魔にドロドロに嬲られて・・・


いやらしく喘ぎながら・・・


どうしようもない敗北の沼の中で、悶え苦しんでしまいたかったの・・・


 そんな、誰にも言えない爛れた欲望を胸に秘めながら、だからソレを必死に否定するように、私は崇高に輝こうと必死だった・・・


 輝けば輝くほどに、影は濃く深くなっていく。


 この物語は・・・そんな嘘に塗れたイケナイ私が・・・完全敗北して、この身を終わらない責め苦に晒されてしまう、


 そんな罰の物語なの。


Comments

今まで自分の中に無かった領域ですので、ドキドキしながら書きました。これからのヒジリちゃんに期待してくださいね。

アヤワスカ

ドMなヒジリちゃん好き……それにミナちゃん可愛くて大好きです。ニシシシ。

リスワン

大きい胸も大好きなんですよ。ただ、小さい胸の方がもっともっともーーーっと大好きというだけで

アヤワスカ

新連載!そして胸大きい⊙▽⊙ これは、太陽が西から昇ってきたな

deszero


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