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アヤワスカ
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退魔巫女カナタ ~耳責め・凌辱される敗北の巫女~

 山奥にある神社の、苔むした石造りの鳥居。その鳥居のしめ縄に、少女が吊るされていた。両手を軽く開いた状態でしめ縄に括りつけられ、吹きすさぶ吹雪に曝されるがままに、力なく揺れている。


「あぁぁ・・・うあぁ・・・あぁぁ・・・」


 カラダにピタリと張り付いた桃色の装束に身を包んだ少女―――退魔巫女カナタのその身にはベットリと粘液が張り付き、明らかに凌辱の跡・・・それも人ならざる者から受けた凌辱の跡が生々しく刻まれている。特に、薄い胸には念入りに責められたのであろう。むあぁっと異臭を放つ、汚物と言っても差し支えない凌辱者の体液に汚されている。


「あぅ・・・うくっ・・・んぁぁぁ・・・」


 退魔巫女カナタは、妖魔と戦い、破れ、一方的に蹂躙されその身を穢し尽くされた。身に封じた鬼の力によって何とか妖魔を払ったモノの、今度はその内なる鬼によって責められ、散々苦しめられたのち、集まった下級妖魔達に嬲られ尽くしたのだ。


 散々カナタを愉しんだ妖魔達は、鳥居にカナタを吊るして去って行った。その様はまるでナニカに捧げられた生贄のようである。


「あぁぁあ・・・んあぁぁぁ・・・」


 灯りの一切ない完全な闇。凌辱の限りを尽くされた哀れな少女の華奢な肉体は、吹雪に曝され、暴風に弄ばれていた。


 ボゥ・・・


 漆黒の闇に、青白い灯りが浮かんだ。


 一つ


 二つ


 それは妖気で仄かに光る能面のように見えた。


 翁の面と、女の面。


 それがフヨフヨと漂いながら、吹雪に嬲られ続けるカナタの傍へとやって来る。


「あぁぁ・・・そんな・・・まだ・・・終わらないというの・・・あぁぁ・・・」


 カナタの乳首がピンとそそり立ち、ピクンピクンと切なげに震える。散々凌辱と責めを刻まれた胸は、何もされぬうちから情けなく妖魔に屈してしまっていた。


「これはこれは、甘い香りに誘われて出でてみれば、なんとも旨そうな女子じゃわい。」


 翁の面からそう言葉が発せられた。


「うくっ・・・ぁぁぁあ・・・あなた達・・・私に・・・何を・・・」


「何をすると思う?」


 女の面が耳元で囁いた。


「何をされると思うか、想像してみて?ねぇ。これからその身に起こることを、ジックリと考えてみて。」


 女の面の言葉が、カナタの耳からぬるりと入り込む。言葉はネットリと脳髄に侵入し、蕩け切った心と魂をより深く貶めていく。


「んふぅ・・・うぁ・・・あぁぁ・・・」


 カナタの顎が仰け反り、突き出された胸がビクンビクンと震えている。脚をもじもじと擦り合わせ、クネクネと身悶え始める。


「いや・・・あぁぁああ・・・」


「何がイヤなのじゃ?」


 反対側の耳から、翁の面が囁きかける。


「はぅぅ・・・んぁあああ・・・」


「まだ何もしてないのに・・・辱めはまだ始まってすらいないのに。」


 女の面が囁くと、

 

「何を期待しておるのじゃ?ん?」


 翁の面がそれに続く。


「なにも・・・期待してなんか・・・あぅぅ・・・」


 女の面が、フ―――っとカナタの耳に息を吹きかけた。吹雪に凍えかじかんだ耳が溶けていくような感覚と、耳の奥までくすぐられるような感覚に、カナタは身を捩る。


「時間はた~~~~~んとあるのじゃ。ゆっくりじっくり責めてやるわい。」


「あぁぁ・・・そんな・・・うあぁぁああ・・・」


 カナタの心臓がバクバクと鼓動を立て始める。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


 息が荒くなってしまう。


 吹雪に曝され続けているというのに、カラダが熱くなってしまう。


―――あぁぁ・・・もう散々責められてきたというのに・・・そんな・・・まだ終わらないなんて・・・―――


 カナタは此処で、一体どれほどの刻を責められ続けたのだろうか・・・最初の妖魔・・・内なる鬼・・・下級妖魔・・・それぞれから、まるで永遠とも思える時間嬲られたというのに・・・さらにまた責めに曝されようとしている。


「あぁぁぁぁ・・・」


 カナタの唇から切なげな声が漏れ出る。


 死んでしまえたら、発狂してしまえたら、どれほど良かっただろう。


 だがカナタには,死ぬことも狂うことも出来ない。妖魔の望むがままに責めを受けることしか術がないのだ。


「どこをどう責められたい?お尻?」


 女の面の言葉に、尻を無理矢理開かれ、肛辱を受ける様子を思い浮かべてしまう。


「いや・・・そんな・・・うあぁぁああ・・・」


「やはり、その小さな胸を可愛がってもらいたいんじゃろ?」


 翁の面の言葉に、乳首に細い針を挿入されて、乳腺を犯される様を想像してしまう。


「んくぅ・・・あぁぁぁん・・・」


 囁かれるだけで、言葉だけで、ドロドロに蕩けてしまう。


―――あぁぁ・・・私・・・何をされてしまうの?―――


 これから我が身を襲う壮絶な責め苦に怯えるカナタの耳を、


 フ――――


 翁の面が息を吹きかける。


「んぁぁああ・・・」


 それだけでピクンとカラダが震え、甘い声が出てしまう。


 フ――――


 今度は、また女の面から・・・


「あぁぁあ・・・」


 フ――――


 また翁の面が息を吹きかける。


「うあぁぁああああ・・・あぁぁ・・・」


 覚悟した壮絶な責めでは無いのに・・・どうしようもなく苦しめられてしまう。


「こんなの・・・あぁぁ・・・これだけで・・・私・・・あぁぁぁ・・・」


 弄ばれている・・・


 玩弄されている・・・


 ただ息を吹きかけるだけ。これは責めですらない。なのに、それだけで、ビクンビクンと震え、悶え喘ぎ、苦しんでしまう。


「はぁ・・・はぁ・・・んあぁぁぁぁ・・・もう・・・や・・・め・・・」


 フ――――


 今度は両方の耳から息を吹き込まれて・・・


「あぁぁあああああああううう・・・」


 逃げ場の無いカナタは、大きく背中を仰け反らせてしまう。


「あぐぅうう・・・うぁぁぁ・・・だめぇええ・・・」


 情けなく開かれた口からよだれが滴り、顎を伝い、首時筋を這っていく。


「んふぅ・・・」


 自分の涎が首筋を伝っただけなのに、まるでむき出しの秘豆を弄られたように苦しんでしまう。


「すっかり下ごしらえは出来ているみたいねぇ~~~」


「それじゃぁ、愉しませてもらうとするかのぉ~~~」


 きぱぁあああああああ・・・二つの面が大きく口を開き、中から舌・・・舌と言うにはあまりにも悍ましいモノを出す。


 女の面のソレは、幾重にも細く分かれていて、ウネウネと蠢く様はまるで無数の触手のようである。


 翁の面のソレは、太く長く、まるで男根のようである。先からダラダラと、年制のある唾液を垂らし続けている。


「ひぁぁ・・・そ・・・それで・・・なにを・・・」


「勿論、可愛い貴女の耳を責めてあげるのよ~~~」


 ウネウネした触手舌が、カナタの耳の中に入って来る。


「あひぃ・・・んくぅ・・・ぁぁあああああ・・・」


 ジュルジュルジュル・・・ジュルジュル・・・


 悍ましい音が骨の髄にまで響き渡る。触手は耳の中の様々な部分をヌルヌルと這いずりまわり、哀れな退魔巫女の弱点を探っていく。


「ひぁ・・・あぁぁ・・・んあぁぁああ・・・いぁぁああああ・・・」


 カナタのカラダは触手舌の責めに、あまりにも正直に答えてしまう。耳の中の弱点が次々と暴かれて、責めはドンドン的確に、そして激しくなっていく。


「いぁぁあああ・・・そこ・・・あぁぁ・・・だめ・・・んぁぁぁ・・・」


 さらに塗り付けられる唾液により、耳の穴の中がどんどん敏感になっていく。まるで性器と変わらないほどの激感を、カナタに叩き込んでいく。


「あぁ・・・ぐぁ・・・あぅ・・・ぁぁぁ・・・」


「ほっほっほっほ・・・ワシの事を忘れてもらっちゃぁこまるよ・・・」


 翁の仮面がそう言って、反対側の耳に


 ズボっ!!!


 男根舌を突き入れた!


 ズッポズッポズッポ抜き差ししながら、翁の舌がカナタの耳を犯していく。ヌルヌルと分泌される唾液によって敏感に作り変えられていく耳を、乱暴に犯される。


「あぁぁん・・・いやぁぁ・・・あぁああああ・・・んぁぁっ・・・こ・・・こんなの・・・や・・・あぁぁあああああああ・・・」


 男根に穿られる性感と、グボッ!グボッ!!という耳全体に響き渡る音に、カナタは支配されてしまう。目の前がチカチカと明滅するほどの激しい悦虐の奔流に流されてしまいそうになる。


 グッチュグッチュグチュ・・・男根舌ばかりを感じているんじゃないぞと言わんとするかのように、女の面の触手舌も激しく耳を穿る。唾液によってなんでも無かった所を弱く、元々弱かった所をさらに弱く作り変えられた耳マンコを、器用に弄り責め立てていく。


「あふぅ・・・んぁぁぁ・・・ひあぁぁぁん・・・」


 蕩けていく。ドロドロに・・・形も何もなくなってしまいそうな感覚に、全身がグニャグニャになってしまう。


「あぁぁぁぁ・・・うあぁぁぁ・・・」


 乱暴に突かれ犯される耳と、器用に弄られ嬲られる耳。両の耳に正反対の責めを受け、カナタのカラダが折れそうなほど仰け反ってしまう。


 さらに責められれば責められるほど、唾液を塗り込まれ、耳は敏感になっていく。早く何とかしないと取返しの付かないことになってしまうのだが、何の抵抗の術も持たないカナタに出来ることは何もない。


 さすれば、どこまでも深い恥辱の沼の中に呑み込まれながら、ウネウネとのたうつことしか出来ない。


「あぁ・・・うぁぁ・・・ぃぁ・・・あぁぁぁ・・・」


 ボゥ・・・


 カナタの視界の片隅で、また青白い光が灯った。


 最初は見間違いだと思った。見間違いであって欲しかった・・・


「オラも混ぜてくれよぉ~~~」


 そう言いながら、童の面がフヨフヨと近づいて来た。


―――そんな・・・あぁぁ・・・また・・・増えるなんて・・・―――


 グッポグッポ・・・


 ジュルジュルジュル・・・


 耳辱は激しさを増していく。


「んぁぁぁああああ・・・」


 もう、とうの昔に許容量を超えた責めを受け続けているカナタ。その仰け反った首筋に、


 レロん・・・


 童の舌が這った。


「あぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」


 散々妖魔によってしゃぶられ舐められ味わいつくされた首筋・・・むき出しの秘豆と変わらないほど敏感になってしまった首筋を、


 ツー――――っと童面の舌がなぞり上げる。


 唾液をタップリと含んだ舌で。


 何度も何度も・・・


「ひぐぅ・・・ぁぁぁああああ・・・ンんっ・・・ぁぁぁ・・・」


 耳の穴同様、首筋もどんどん敏感にされていく。妖魔の望むままに苦しむための玩具に、造り替えられていく。


「あぅぅ・・・ひぅ・・・ぁぁぁぁぁぁあああああ・・・」


 さらにカナタを追い詰めるかのように、耳穴を責めている舌の様子が変わった。


 細く枝分かれした触手の一本一本が、太く長い男根が、ドクンドクンと脈を打ち始めたのだ。


「あぁぁ・・・そんな・・・そんなの・・・だめ・・・だめ・・・あぁぁぁああああ・・・」


 どぴゅうう・・・どくどくどくどく・・・


 まるで一斉に射精したかのように、舌の先端から濃くドロリとしたモノが放出された。


「ううっ・・・んぁぁぁあ・・・やぁぁぁ・・・」


 ドロリとしたモノが両の耳からこぼれ、冷気に曝されほこほこと湯気を立てる。


「あぁぁ・・・う・・・うぅ・・・」


 犯されてしまった・・・中に出されてしまった・・・輪姦された時のような屈辱と喪失感と悦虐の余韻に浸る暇など、カナタには与えられなかった。


 ジュルジュルジュル・・・


 グッポグッポ・・・


 舌は性器とは違い、放出したところで萎えたりはしない。無情にも、凌辱はすぐに再開されてしまう。


「ひあぁぁ・・・どうして・・・あぁぁん・・・また耳を・・・あぁぁぁん・・・」


 先ほど自ら放出したモノを耳に塗り込むかのように、舌は蠢き抜き差しを繰り返す。もうドロドロのグズグズになってしまったカナタの耳をさらに追い詰めていく。


「はぅ・・・んぁぁぁぁ・・・やぁぁぁぁ・・・」


 喉を仰け反らせるカナタの首を、たっぷり唾液を塗り込みながら舐められる。

 唾液はツーーーっと伝い落ち、鎖骨の間を通り薄い胸の間を縫うように垂れていく。


「んはぁっ・・・う・・・うぁぁ・・・あぁああぁぁぁぁ・・・」


 カナタのだらしなく開いた口から涎が垂れる。その涎は首筋で、妖魔の唾液と自身の汗と混ざり合っていく。


 芳醇な香りが辺りに漂う。


「くあぁぁ・・・んあぁぁぁ・・・」

 

 轟々と吹雪が吹きすさぶ中、責めに火照ったカナタのカラダから、ゆらゆらと湯気が立ち込めていた。

 

 ジュルジュルジュル・・・


 グッポグッポ・・・


 あぁぁぁっ・・・


 いや・・・


 あぁぁん・・・

 

 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・


 どぴゅうう・・・どくどくどくどく・・・


 もう何度目になるか分からない射精を耳に受けて・・・


「あぁぁあああああああああああ!!!!」


 カナタのカラダがビクンビクンと震える。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・うぅ・・・んぁぁ・・・」


 凌辱の余淫に悶えるカナタから、能面の妖魔がふわりと離れる。


「んあ?・・・はぁ・・・はぁ・・・ぁぁ・・・」


―――やっと・・・終わったの?―――


 カナタの周囲を、三体の能面妖魔が漂う。


 ギラギラとした欲望を滾らせながら、哀れな生贄にじっとりとした目線を絡みつけていく。


「くぁ・・・ま・・・まだ・・・終わらないというの・・・」


 散々凌辱され、犯された耳がヒクヒク増えるえる。その耳が、


 くちゃ・・・


 妖魔が口を鳴らした。


 それは些細な音だった。けれど敏感にされた耳はそれを拾い、


 そして、


 カラダをクチャクチャと舐められている様を想像してしまった。


 想像は実感を伴い、カナタを責め立てる。


「んくぅ・・・うぁぁぁ・・・」


 カラダを突っ張らせ悶えるカナタを眺めながら、能面妖魔の一体が


「クックック・・・それでは始めるとするかのぉ。」


 そう言って嗤った。


「んあぁ・・・はじめるって・・・まだ・・・はじまってなかったとでも・・・そんな・・・あぁぁ・・・どういうこと・・・」


 びゅぉおおおお・・・


凍えるような吹雪が風が真っ赤に高揚した耳に吹きついた。


「ひあっぁぁぅ・・・」


 ジュクジュクに熟れきった耳が風に嬲られるだけで、カナタはカラダを突っ張らせて苦しみもがいてしまう。


「はぁ・・・はぁ・・・うぁ・・・な・・・なにを・・・なにをするき・・・なの・・・」


 カナタの問いに答える代わりに、


「身の程知らずの小娘め・・・我が毒に身を犯されるがいい!!」


 翁の面から声が発せられた。


 だがその声は今まで喋っていた翁の面のそれでは無かった。


 その声は、この神社に住み着いた毒蟲の妖魔の声・・・


 カナタを思うさま蹂躪し、苦しめ苛めた妖魔の声。


 その言葉は、実際に毒蟲妖魔に言われた言葉。数刻前・・・カナタにとっては気の遠くなるくらい前の事なのだが、その言葉の後に、カナタは胸に毒針を刺されてしまったのだ。


「あぁぁぁぁあぁっ・・・」


 女の面から甘い声が奏でられた。


 その声はカナタの声。毒蟲妖魔の毒針を胸に受けた時の声。


「はぁ・・・はぁ・・・」


 ズクン・・・ズクン・・・耳が疼く。声が耳を犯し脳髄に侵入していく。


 カナタのカラダが、魂が、身に刻まれた責め苦を思い出してしまう。


「はぁ・・・はぁ・・・あぁぁぁぁあぁっ・・・」


 先に受けた責めに、カナタはまた苦しめられてしまう。


「ねぇねぇ、今何をされているの?」


 童の面がカナタに問いかける。


「あぁぁぁ・・・胸に深く・・・毒針を刺されて・・・あぁぁ・・・毒を・・・注がれて・・・」


 素直に答えるカナタのカラダが、ビクンビクンと苦悶に震える。自らの言葉で紡ぐことにより、責め苦の記憶がより鮮明になってしまう。


「どうしたどうした?早くなんとかなんとかせねば、毒が回りその内抵抗することすら出来なくなるぞ・・・」


「うくっ・・・ご心配には・・・及びません・・・こんな毒針など・・・あぁぁ・・・」


 翁の面と女の面のやり取りが、カナタに屈辱の記憶をよみがえらせてしまう。


「う・・・ぁぁぁ・・・もう片方の・・・胸にも・・・毒針を・・・あぁぁ・・・」


 カナタは、今度は何も聞かれなくとも童の面に説明を始める。


 自らが受けた責め苦を。そして今その身に再現されている責め苦を。


「こんな毒針ですまなんだな。では、もっと本数を増やしてやろう。」


「そ・・・そんな・・・いぁぁぁ・・・」


 翁の面と女の面は、まるで芝居をするかのようにカナタの苦闘を演じ続ける。


「胸に・・・沢山の毒針を刺されて・・・深く・・・深く刺されて・・・毒を・・・受けて・・・あぁぁぁ・・・」


 カナタは、能面たちの声に導かれて、悪夢に再び沈んでいく・・・


「んあぁぁ・・・うあぁぁぁ・・・」


 カナタには、その声がもう、能面の発した声なのか、自分の喘ぎ声なのかすら分からなくなっていった。


 絶望的な戦いの中で一方的に蹂躙された・・・その記憶の中に、捕えられてしまった。


 ・・・・・・・・・


 ・・・・・・


 ・・・


「うあぁぁ・・・ネバネバした糸に絡めとられた私の胸に・・・あぁぁ・・・管を差し込まれて・・・うあぁぁあああ・・・マナを・・・吸われて・・・」


 どれくらいの時が経ったのだろうか、役者はいつの間にかカナタ一人だけになり、翁の面も女の面も、童の面と共に艶めかしい一人芝居をネットリと見つめていた。


「あう・・・んぁぁぁ・・・ま・・・マナを・・・吸われながら・・・もう一方の胸に・・・産卵管を・・・刺されて・・・あぁぁ・・・卵を・・・いくつも・・・いくつも・・・あぁぁあああ・・・」


 観客は三体の能面妖魔だけではない。鳥居にぶら下げられた美しい生贄の芝居に引き寄せられて、また下級妖魔がぞろぞろと集まって来たのだ。


 口から涎を滴らせているモノ、怒張した陰茎の先から汁をじんわり滲ませているモノ・・・


 永い永い地獄を再体験した後も、それでも尚カナタはまだ解放されそうにも無い。


『カナタ・・・カナタ・・・カナタぁ・・・良かったなァ・・・まだまだ遊んでくれるみたいだぞ!!』


 身に封じた鬼が嗤う。


「卵は直ぐに孵って・・・んあぁぁ・・・内側から・・・私のマナを吸いながら・・・あぁぁ・・・暴れて・・・んぁぁぁ・・・そうして悶える私は・・・今度は・・・溶解液を・・・かけられて・・・いあぁぁぁ・・・」


 退魔巫女カナタ・・・夜陰に蠢く妖魔を滅し続ける彼女は、一度敗れると、禍々しい欲望のままに責め立てられてしまう。


 終わらない夜の中で、延々と・・・


 この物語は、そんな彼女の『ありふれた』一夜の出来事である。



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