「98、99………ひゃ〜〜く!ふ〜っ!ワンセット目終了…」 最近、デスクワークで体が鈍っていた(お腹周りがだいぶ恰幅が良くなっていた)ので、久しぶりに外で筋トレをしてみた。 「よし、休憩終わり。次2セット目」 長良に頼んだ筋トレメニューをこなしていくが思ったより息が上がってしまった。 「う〜ん、こりゃ相当鈍ってるなぁ…これでは皆に示しがつかないぞ」 汗をボロボロ描きながら芝生の上で寝転んでいると向こうから可愛らしい鼻歌が聞こえてきた… 「ふんふんふん〜♪」 大きな紙袋にいっぱい入った焼き芋を大事そうに抱えて、夕暮れの空に長い髪を揺らしながら軽やかなステップで少女がこちらへ向かっている。 (これは焼き芋のことに集中して、私のことは目に入ってないなぁ…。) 普段はあまり積極的に動くことは少ない子なのだが、何故か焼き芋のことになると積極的なんだよなぁ〜。 足取り軽く早く宿舎に帰りたいのであろうその少女に私は声をかけた。 「やぁ、潮。美味しそうな焼き芋だねぇ」 「ひっ!」 とにかく急いでホカホカのお芋を食べようと思っていたのだろう、突然声をかけられて一瞬にして固まった…。 「お〜い潮さん?私だよわ・た・し」 「どこからか提督の声が聞こえる…こわいよぉ…」 「こわくないよぅ…下見て下」 潮は震えながら自分の足元を見た 「ひっ!提督こんなところで何をしていらっしゃるので…す…か?」 「最近さぁ、デスクワークばっかりだったから久しぶりに筋トレしていたんだよ」 「あ…そう…だったんですね、突然声がしたので驚いちゃいました…」 「いやぁ、それは悪いことをしちゃったねぇ。」 「いえいえ、こちらも周囲を確認していなかったので…」 「しかし焼き芋いっぱいあるねぇ。いい匂いだ」 「間宮さんところで焼き芋始めたのでみんなで食べようと買ってきたんです」 「そうか、7駆のメンバーは焼き芋好きだもんなぁ」 「もしよかったら提督も一ついかがですか」 「いいのかい?では一ついただこうかな」 と寝転んだまま潮と会話をしながらふと気づいてしまった。 寝転んだ状態から見上げた潮の姿。 長い濃紺の髪が夕焼けに照らされてとても美しい 大好きな焼き芋のおかげか潮の目は輝いている その顔を隠すかのように駆逐艦の中でもかなり豊かな山が二つ(この角度で見るとかなりの迫力!) その下には大事に抱えられた大きな紙袋いっぱいの焼き芋… そして… 私の目に少女の初々しい部分を隠す白い布地が激しく動いたせいか一部が肌にくっついており少女の大事なラインに食い込んでいた。 (これは………うん…良いものだ!) 某アニメの敵側将校のセリフをおもわず心の中でつぶやいてしまった! いわゆるラッキースケベというやつなのだが、目の前でこういうことが起きると思わず固まってしまうものなんだなぁ…。 「はっ!いかんいかん!」 「どうしました?」 「いや、なんでもない…うん」 「?………あっ!」 潮が何かに気づいたようで固まってしまった…。 「ご、ごめん!あ、あの、偶然…偶然見えてしまったので…ごめん」 顔が真っ赤になってゆく潮。夕焼けのせいでさらに真っ赤に… 「い、いえ、私も気づかなかったので…そのかわり…」 「そのかわり…」 (あ〜これは偶然とはいえ少女を悲しませたし、憲兵さん案件かなぁ…) 「今度間宮で美味しいもの食べたいです…」 彼女がつぶやく 「へっ?あ、お安い御用です!」 思わず直立敬礼をする私。(よかった〜) 「ふふっ♡ではこれを…」 潮は袋から焼き芋を一つ私に渡すと「では」といって宿舎へ駆けていった。 しかしこの後この件を一部始終見ていた大淀さんにこっぴどく怒られたのでした…。