こんにちは!
今回はリクエスト回です
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リクエストなのですが、マスタリングチェーンの各エフェクトの使い方についてもう少し詳しく教えていただけると本当に助かります…!
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というコメントでした。リクエストありがとうございます!僕も大変助かります。
実際に過去曲のマスタリングプロジェクトを見ながら解説していきましょう
解説する楽曲は最近でた"SET IT OFF EP"から3曲目の"Call To Action"です!
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※このマスタリングのやり方は僕の完全独自の方法で、皆様全員に勧めるわけではありません。ただ僕がやりやすい方法でやってるだけです。
この曲のマスタリングで使用したのはこちらのプラグインです。
どの曲でも基本的にはあんまり変わりません。
直接曲に影響するのが左のEffect Rackで、右のEffect Rackは様々な視点から音をチェックするのに使用します。書き出しの際は右のラックはOFFにします。
今回は左のEffect Rackの使い方を説明していきます。
2mixという言い方は日本特有で海外の方とやり取りする時伝わらないことが多々あるので
最近はPre-masterと呼ぶようにしていますが、このPre-masterが完璧な状態にあることが前提です!
ダイナミクスでいえば、Dropで一番大きい音量が保たれていること、大きすぎる余計なピークが出ていないことが前提条件です。
↓Call To ActionのPre-masterデータ
2mixの音量感はこんな感じです
リファレンス音源を用意してMetricABにセットしたら、とりあえず相互に確認しながらリファレンスと同じ音量感になるように調節します。
ただ音量だけ上げるので、現段階で音が潰れてしまってもかまいません。
この時、最終段のUtility, Clipper, Pro L2をオンにして、UtilityのGainで音量を上げます。
+12db持ち上げました。無理して音量を上げて潰れてる感が出ちゃっています。
ここからが本格的な調整になります。
+12dbを上げた状態で、コンプで微調整をしていきます。
最終的に必ず音量を上げてリミッティングすることになるので、この方が目標に対して正確な調整をすることができます。
まずはGlue Compressorでアタック遅く、リリース最速にして浅めにコンプをかけてDry/Wetで15%程度の控えめな設定にします。
おそらく作曲者以外は誰も気にしないような微細な変化ですが、一体感というか、ドラムとそれ以外のサウンドのまとまりが出ます。
あくまでこれは下準備のコンプなので、最初から過激な変化は求めてないです!
次にこれ!前にも紹介したことある、個人的な秘密兵器プラグインであるDSM V3を使って全帯域に気持ちの良いコンプ感を出していきます。
基本的に僕のコンプの使い方のコツは、少ししっかりめにThresholdを下げたあと、設定を追い込んで、最後にDry/Wetで調節するというやり方です。
このDSM V3のいいところは、Captureボタンで対象となる曲の周波数をキャッチすることができることなのですが、それ以外にも"TIMING"のLFとHFつまみで低音と高音のアタック感を別軸で調節できるところにあります。
個人的には最高のマスタリング用コンプレッサーだと思ってます!
そして次にこちらのコンプを挿します
こちらもPlugin Allianceから出ているShadow Hillsです。
特筆すべきは、トランスの種類が3つ(NICKEL, IRON, STEEL)から選べて、それぞれ音の質感に特徴があってどれも素晴らしいサウンドになるという点です。
数値で追い込むというよりは、コンプをかけた際の音楽的な質感を楽しむプラグインだと思っています。
ちなみにわずかにしかThresholdを下げていません。針が触れるか触れないかくらい。
ここまでのコンプ3つを挿した後のサウンドがこちらになります。
サウンドが引き締まり、アタックがタイトになりグルーヴが保たれるようになったのがわかると思います。
Pre-masterが完璧であれば、ここまでのコンプの設定で、マスタリングの仕事の60%以上は達成してると言えます。
やっとEQの出番です。
シンプルに、500hz, 700hz, 3600hzあたりをDynamic EQで軽く押さえて上げてるだけです。
ここらへんの帯域はこの曲だけでなく多くの楽曲で最優先にケアしてあげるべき帯域だと思っています。
EQ後のサウンドはこうなります。
音が良くなるなら使えるものは何でも使っていくスタイルなので、
GullfossやSoothe2も使っていきます。
両方マジでオススメです!
Gullfossに関しては、本家の方は全然使ってなくて、もっぱらこの付属でついてきたGullfoss Master (おそらくマスタリング用)を使っています。
低域には補正がかからないように400hzあたりで、フィルターして、適宜値を弄って調節しています。
Soothe2に関しては今回3つ挿してます。プリセットを微調整することが多いです。
今回使ったうち一つめは”Low-mid rescue”これ結構おすすめ。
名前の通り、Low-midのモコモコした帯域を抑え、スッキリとしたサウンドにしてくれます。
2つ目はSide Reso Fix
これは個人的に最もよく使ってるプリセットで、Side, つまり真ん中ではなく左右にあるレゾナンスを抑え、Midの主張を良くしてくれます。
特に、音数がすごく多いようなジャンルに使うと左右の飽和感が整理されてとても効果的です。
3つ目はこれ!
まあこれは超必須かと言われたらそうでもないですが、軽くかけると全体的なまとまりがよくなるのでかけています。
とはいえ、Soothe2はCPU処理が重いので、3つ起動したらマシンパワーによってはかなり動作が厳しくなるかもなのでご注意ください・・・!
Gullfoss + Soothe2 (×3)まで処理を行ったサウンドがこちらです
手作業で行うには大変な細かいレゾナンスの抑制やLow-midの処理が行われ、さらに音がクリーンになったことがわかります。
次はImagerです!
OzoneのImagerを僕はよく使っていて、この曲では90hz以下をモノにし、中音域を少し広げ、3k以降の高音域をさらに少し広げています。
周波数に関しては曲ごとに、一番気持ちいいサウンドになるように調整しています。
だいぶ完成に近づいてきました!
最後、Utilityの直前にさらにコンプレッサーを挿します。
僕のお気に入りコンプレッサー、Pulsar Muです。
個人的によくする使い方は、Thresholdではなく真ん中のDual Inputでメーターを振らせ(その方が僅かに良いOverdriveがかかる)、その分Outputを下げ、リリースをやや遅めにした後、アタックの数値を細かく攻めていって、最終的にDry/Wetで調節するというプロセスです。
非常に良いGlue感を出してくれます。たぶんこれからも最後の仕上げにこのプラグインを使うことになると思います!
そういえばClipperの設定を紹介していませんでした。
僕がずっと使ってるのはbozのBig Clipperで、最近2が出ましたがあまり気に入っておらずもっぱら初代を使い続けています。
真ん中のつまみを見て頂ければ分かると思いますが、
3バンドで感度を設定できるというのが神機能で、Low, Mid, Highそれぞれこのような設定にして(適宜微調整して)います。
この後に最後のLimiterで音が潰されるわけですが、その直前にこのクリッパーを挿してあげることでリミッティングの窮屈感が取り払われたような、壁をぶち壊すようにローとハイのインパクトが維持されるので大変気に入っています!
ちなみに最後のLimiterの設定はこんな感じです。
というわけで、最終的なマスタリング後のサウンドがこちらになります!
音量が大きくなっていることに騙されないでください!
マスタリング後とPre-masterの音源を交互に聴き比べて、同じ音量にして本当に音が良くなっているのかのチェックを欠かさないでください。
僕はいつもマスタリングを行う時、リミッターの後に一時的にもう一つUtilityを挿して、最初にGainで上げた音量の分だけ音量を下げてPre-masterとのABチェックを行っています。
この状態でEffect RackのON/OFFを切り替えれば、同じ音量でマスタリング前と後を瞬時に切り替えることができます。
この切り替えでマスタリング後の方がはるかに音が良いと感じられれば、その処理はおおむね正解という判断をします。
というわけで僕のマスタリングチェーンの詳細でした!
ではまた〜〜
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2024-08-15 12:09:12 +0000 UTCuser100
2024-08-15 04:23:26 +0000 UTCnobujoe
2024-08-08 16:02:06 +0000 UTC