こんにちは!
しばらく更新が途絶えてしまいすみませんでした…。
全てのM3楽曲制作と、M3でのWE DIE YOUNGコンピの新作の入稿、
そしてMidnight Brawlや暴カワなどのDJ出演が終わり、やっと一息つくことができました!
(厳密にいうと入稿後もいろいろやらないといけないことがあるのですが)
例年はM3の時期もなんとか更新したりしてたのですが、
今年は結構締め切りの焦りがありfanboxまで気を回すことは厳しかったです…。
今回は、マスタリングが上手くいきやすいpre-master(2mix)と上手くいきづらいpre-masterというテーマでいきます!
WE DIE YOUNGのコンピレーションアルバムは基本全曲僕がマスタリングを行っています。
そのおかげで色々と試行錯誤の蓄積が溜まり、どんな楽曲でもアーティストが満足できる仕上がりにすることができる…と自負できる自信がつきました。
(そもそも、WE DIE YOUNGの参加者の皆さんは基本全員mixが上手いという前提もあります)
とはいえ、いろんな楽曲のpre-master波形を見る中で、マスタリングが「うまくいきやすい波形」というのはあります!波形、つまり音量バランスの話です。
こちらの波形を見てください。こちらは音量バランスが完璧な例です!
ピークの余裕もあって、ちゃんとbuildupまでは音量を抑えてdropで最大音量になっています。
かといって極端なバランスにはなっていない、理想的な音量コントロールだと思います。
次はBさんのpre-master波形。
ちゃんとドロップで最大音量になってますし、ピークも保たれているように見えます。
ですが、intro/breakとの音量差がありすぎます!
この場合、普通にdropの音量に合わせてマスタリングするとintro/breakが極端に小さく聴こえてしまいます。それがこの曲の持ち味だと言われたら何も言えませんが。
もしマスタリングのみでこの問題を解決しようとしたら、コンプやリミッター等で極端に波形を押しつぶして音量差を小さくするか、2mixの波形自体を編集するしかありませんが、どちらもかなりリスキーです。
なので、pre-masterの時点でなるべく極端な音量差は避けたほうがいいですね。
勝手に推測するに、こういった波形の人は普段めちゃくちゃデカい音量でマスターが潰れた状態でミックスしていて、pre-masterを提出する際だけ全体の音量を-15dbとかまで下げてチェックしないまま書き出してるイメージがあります。なので極端な音量差に気づかないんですね。
そういう方法を全く否定はしないですが、全体の音量をガッと下げたあとは必ずその音量を下げた後の音量バランスが自分の意図したものになっているかを確認しましょう。
ちなみに言っておくと、曲はめちゃくちゃカッコいいです。
これがCさんのpre-masterですが、これは指摘する点が2つあります。
(念の為言っておくと、Cさんはこの後もう一度pre-masterを提出することになりました。そちらはとてもいい波形でした。)
まず、pre-masterの時点でピークがかなり潰れていわゆる海苔波形になってしまっています!
僕はマスタリングにおいてトランジェントの維持をすごく重要視しているので、pre-masterで既に潰れているのはかなり痛いですね。
今は高機能なトランジェント補正プラグインもあるので、擬似的にアタック感を復活させることは出来ますが、あくまで補正なので原音でアタックが保持されているのがやはり理想です。
そして2つ目!2つ目は波形だけだとパッと見わかりにくいですが、2nd dropにさしかかるところで問題が現れます。
その問題というのはなにかというと、1st dropに比べて2nd dropの音量が結構小さいということです。なおかつ、buildupの音量は1st dropと同じなので、2nd dropに関してはdropで急に音が小さくなったかのように聴こえてしまいます。
ヘヴィなダンスミュージックのマスタリングは最終的に頭から最後まで海苔波形(こういう言い方は嫌ですが事実としてそう)になってしまいがちですが、
とはいえ同じ海苔波形であったとしても、pre-masterの音量バランスはマスタリング後にも直接影響を与えます。
なので、pre-masterの音量バランスで聴いた時、各セクション毎の音量の盛り上がりがちゃんと意図した通りになっているか必ず確認しましょう。
…というわけでなんだか人の曲を悪い例みたいに言ってしまって大変恐縮なのですが、
曲自体はどの曲も最高にカッコいいのでそこは強く言っておきます!!
というわけで、今回はマスタリングする際のpre-master波形についてでした!
そして、WE DIE YOUNG vol.5をお楽しみに!
ではまた〜〜