抽象的だけど本質的
Added 2023-06-19 10:23:29 +0000 UTCこんにちは!
今回は漠然とした話が続きます。
まあ、総合の時間・道徳の時間だと思って聞いてください。
最近、色んな具体的な記事をアップしてきました。
MS処理が良いとか
キックとベースはこう処理するのが良いとか
中音域がどうとか…
そして、たまに自分で記事を振り返ると、虚しくなってしまう時があります。
「それで、これ全部やったら名曲が出来上がるのか?」という問いです。
答えはもちろんNOであり、僕の短所(か、長所か)が出てしまったと言えます。
ほとんどの人にとってどうでも良いであろう箇所に真剣になりすぎてるということです。
本当に心を揺さぶる名曲だったら、キックとベースが〜〜とか、ここの中音域の厚みが〜〜とか、そんなことはガチでどうでもいい些細なことです。
もちろん、最低限の、違和感なく聴くに耐えうるバランスというのはどんな曲であっても必須だと思います。でもそれは最低限のミックスバランスであって、僕の記事のtipsような陰キャオタクの早口知識は必要無いです。
そして僕はそんなリスナーの1%くらいしか居ない陰キャオタクくん達をも全員黙らせるレベルを目指して頑張っているわけです。なんて不毛な努力なのでしょうか。
そういった技術も一定の効果はあります。時には絶大にサウンドを改善させてくれます。
しかしリスナーはそんなところばかり耳を傾けてる訳ではありません。
実際のところ、僕も含めてリスナーとは
「良いメロディ」「良いリズム」「良い歌詞」「良いサウンド」
の全てを満遍なく求めているのであって、技術はそれらをバックアップするものなのです。
なので、本当に皆さんに作曲がうまくなってほしいと願うなら、
もっと低レイヤーの、下層の下層、本質的な部分について書かなければならなかったのです。
というわけで、これから3回くらいにかけて
本当の意味で作曲がうまくなる方法!シリーズを書いていきます。
DAWの技術的なことは書きません。それはレイヤーの上澄みにあるものです。
僕が言う「低レイヤー」の話とは、そのDAWを動かしているあなた自身の心の話です。
音楽の話でもあり、アート全般の話でもあり、アート以外にも役立つ話かもしれません。
本当の意味で作曲がうまくなる方法!シリーズその①
始まりです。
郷に入っては郷に従え
まずはこれです。
このことわざを聞いたことありますか。
Wikipediaで調べると
- その土地(又は社会集団一般)に入ったら、自分の価値観と異なっていても、その土地(集団)の慣習や風俗にあった行動をとるべきである。
という意味だと書いてあります。
要するに、新しい土地に行く時は現地のルールにちゃんと従うんだよ、
地元の人に怒られないように礼儀正しくするんだよ、みたいな意味なのですが
これ、このまま音楽制作に当てはまります。
特に、自分の領域じゃないジャンルの曲を作る時です!
個性とかオリジナリティとか、自分らしさとか、
全然アピールするのは良いんですが
その前に、「本当にそのジャンルについてちゃんと聴き込んでいるのか?」
と自問自答してください。
例えば、
僕はTrapというジャンルが好きです。特にEDM系統に特化したTrapが好きです。
当然、どのようなサウンドが使われ、何がかっこいいとされているか、そのグルーヴや言葉にできないセンス等も含めて本質を熟知しています。
みなさんも、1つはそういった強い自信があるジャンルがあると思います。
そして一度その本質の部分を知ると、
他のジャンルを掛け合わせたり、オリジナル路線に進もうとしても
かっこよさの芯はブレません。
なんて言えばいいのか全然わからんので「かっこよさの芯」とか言っちゃいましたが、
なんとなく言いたいことはわかると思います。
その「本質」を全く理解せずに、数曲だけ聴いてジャンルの外側だけ切り取ってコピーしようとすると
ジャンルのファンは一瞬で気づきます。グルーヴとサウンドデザインの解像度が違いすぎるので。
つまり、クソダサいってことです。
------------
余談ですが、WE DIE YOUNGのdemo提出用メールアドレスにdemoが送られてくることがあるのですが
一聴したらすぐ「Trapが好きで大ファンな人」なのか「Trapよく知らないけどとりあえず作ってみましたの人」なのか一目瞭然でわかります。
興味があればぜひdemoを送ってください。素晴らしい楽曲であればWE DIE YOUNG vol.3に収録されます。
------------
なので、もしトライするジャンルに絶対の自信が無い場合は、
せめてそのジャンルを知ろう、徹頭徹尾成りきろうとする意思を持ってください。
郷に入っては郷に従え、です。
そうして初めてスタートラインに立てます。
今までの自分の手癖とかも、全部封印してください。
そこまで徹底してジャンルを深掘りしていくと、気づかなかった新しい発見がたくさん見えてくると思います。
ダンスミュージックでなくても同様です。
どの音楽ジャンルにおいても、歴史があり、文化があり、情熱を注いでいる人がいます。
あなたが「作るの簡単そう」と思っているジャンルは、作るのが簡単なのではなくあなた自身の解像度が低すぎるがゆえに簡単だと錯覚しているのです。
それも出来てないのに、個性とか、オリジナリティとか、考えなくて良いです。
基礎が出来てないのに応用をやろうとしても、悲惨なことになるだけです。
そして一番悲惨なのは、リスナーの皆さんは優しいので
誰もツイッターとかで「あの曲めっちゃ滑ってるよ」と言ってくれないことです。
自分自身が滑っていることに気づかない可能性があるのです。
今、ものすごく尖った楽曲を作って大人気なアーティストだったり、
オリジナルサウンドを量産している有名アーティストの昔の曲を聞くと、
個性は無いが、芯が通っている普遍的にかっこいい曲を作っていたという例が往々にしてあります。昔こんな普通にかっこいい曲作ってたんだ!みたいなね。
それはジャンルの本質的な部分を掴んでいたからこそ、大きな飛躍をしても人気を獲得できるということですね。
ということで、
本当の意味で作曲がうまくなる方法!シリーズその①
でした。
こんな感じで言いたい放題、やりたい放題書いていきます。
ではまた〜〜
Comments
コメントありがとうございます! そうですね、特にドラムとベースはジャンル研究において一番高いと思います!
rejection
2023-06-22 04:11:53 +0000 UTC今回も更新ありがとうございます!めちゃくちゃ納得の行く話でした。新しいジャンルに取り組む時、どうなっているのかを分析してまず真似するところから始めますが、まだまだ解像度が低いからダサくなるんだなと。 次回楽しみにしています!
keiek
2023-06-19 19:59:23 +0000 UTC