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田仲ユキジ
田仲ユキジ

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メインイラスト一部公開 2022.03

今月のメインイラストの全体公開部分です。 全文&全体絵は、100円コースに公開していますm(__)m -------------------------- 眼下に広がる墓石の群れから更に視線を遠くにやると、入江が見える。 漁師たちも港で魚を売りさばいた緩やかな午後、海には釣りをしている小舟が一葉、二葉水面に浮かんでいるぐらいだ。 この桜の木は、大きくて立派だが、かなりの山登りを要するのと、墓地があるため、一般的な奴らはやって来ない。 ぬわっと草木の湿気を含んだ温かい風に、桜の花びらがちらちらと舞い落ちる。俺の赤い髪にも桜の花びらが乗っかているだろう。 俺はこの大きな桜の木の下で一人酒をしながら己の男根をいじりながら待ち人が来るのを待っている。 待ち人といっても、誰が来るのかわからぬし、今日は来ないのかもしれない。 運よく俺を気に入ってくれた男色家が来るのを待っている。 表立った噂ではないが、山の上の桜の木の下に、売りをしている美人な狼の雄人がいると、まことしとやかに言われている。 自分が美人かどうかはしらぬが、鍛錬を受けた肢体と派手な赤髪で、いくぶんかはそう見えなくはないのかもしれない。 昼下がりの陽気で俺は仕舞うべき物も仕舞わず、だらりと横になってうとうととしていた。 ふと影が落ちたと同時に頭上から低い声がした 「ほう、お前が噂の男か。なるほど、だらしないやつだな。」 ぐるりと上半身をひねって相手の顔を確認する。 黒牛のこの男、誰だったかな… ずいぶんと筋骨隆々とした男だな。 うちの組みの者じゃないのは確かだ。 俺はそれならばとゆっくりと上体を起こし、あぐらをかいて座って相手の褌に鼻をつけた。 「あんた、俺を買ってくれるの?」

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