「鬼は内」で鬼を招き入れてしまった鬼好き男の運命は…
◆「鬼は外福は内」が通常の節分の掛け声であるが、「鬼を内に入れて他所に福を分ける」という意味で「鬼は内」と言う地域も存在する。そこに住む鬼好きの男が面白半分に「鬼は〜内〜」と叫んでしまったのが事の始まり。2分と経たないうちにドアチャイムが鳴り、玄関を開けるとそこには額から2本の角を生やした赤銅色の鬼が1人。
2月の寒い最中だというのに虎縞のブーメランパンツ一丁で全身から湯気を朦々と立ち昇らせた3m近い巨大な筋肉ダルマが牙を剥き出しにしたいい笑顔で、
「俺を呼んだのはお前だな?」
「久しぶりで嬉しいぜ」
「遠慮なく上がらせてもらうぞ」
と言うやいなや有無を言わさず窮屈そうに家に上がり込み、寝室に敷かれたマットレスの上にゴロンと横たわった。加湿器のように鬼の体から湧き出る湯気が部屋中にあっという間に汗の匂いと共に充満し、瞬く間に窓が結露して曇ってゆく。
「で、何をしてほしい?基本は豆撒きだが最近流行りの恵方巻きでもいい」
「俺が出来る事なら何でもしてやるぞ」
「おの…何でもいいんですか?」
「ああ、俺の体で出来る事ならな」
「じゃ、じゃあ・・・」
「お前、本当にこれでいいのか?」
鬼の股座に埋もれた男に赤面した鬼が言う。男が希望したのは「太腿で顔を挟んでほしい」という願いだった。鬼は“訳が分からない”と思いつつ、
「よ、よし、ならここに来い」
鬼がマットレスの上で胡座をかき足を広げてポンポンとマットレスを手で叩くと男は早速太腿の間にダイブし、鬼が太腿で男の頭をやんわりと挟むといきなり自分から鬼の股座にグイグイと顔を押し付けてきたのだ。
「いくら人肌が恋しいからってなぁ…布団で添い寝してやっても良かったんだぞ?」
と言いつつも鬼は大木のような太腿で男の頭を包み込みじわじわと力を込めてゆく。汗で湿って蒸れた股間に顔面を覆い尽くされ窒息寸前であろう男がモガモガ呻いて苦しそうにしているが、
「止めるか?」と問うと
男は手をヒラヒラさせて拒否の意思表示をしたので鬼の股座圧迫の儀式は続行される事になった。
自分から望んでやっているのだから遠慮はいらない。
「それならば遠慮なくやってやる。いくぜ、うらあっ!」
鬼は太腿に力を込めてやる。
「ちょっと気持ちいいな、コレ」
最初は男の願いと行動に面食らった鬼だが未体験の感触に快感を覚え始めていた鬼だった。
更に男の手が鬼のパンツの中を弄り始めた。男の手は冷え切っていてとても冷たかった。
「あー分かった分かった、お前の好きなようにさせてやるよ」
「今夜は俺がお前を目一杯あっためてやっからな」
鬼は男の腕を掴んでぐいっとパンツの中にねじ込むと、熱を持った己の一物を触らせてやり、男の手を温めてやる事にした。
「特別大サービスだからな」
大きめの消化器程もあるそれはパンツの中で男の手を砕きそうな勢いで膨張しつつかなりの熱を持ち始めていた。
世の中には変わった趣向を持った奴がいるものだと鬼は訝しんだが年に1度の奉仕と思って望み通り男の頭を股間で締め付けていた。太腿の筋肉が更に盛り上がり男の頭を包み込む。ちょっと本気を出せばこの変態男の頭などトマトのように圧潰させる事も簡単に出来るのだが神事(?)の一環だしせっかく下ろしたてで新デザインのおニューのパンツを汚したくなかったので鬼は素直に男の願いを叶えてやる事にした。ただし力加減は鬼の胸先三寸である。
「最近の節分は変わってンなぁ…ヌンッ!」
鬼が太腿を力一杯締め付ける。男の頭が太腿の筋肉と股間に完全に包み込まれ、中から
「バキッ!!」
「ボキボキッ!」
軽く頭骨が砕ける音がしているが、
「後で治してやりゃあまぁいいだろ」
「完全に潰さなきゃ平気平気」
頭が完全に鬼の股間と太腿の筋肉に埋もれている男の体が痙攣しているものの手が未だに鬼の一物を弄っているので喜んでいるものと見做して鬼は力を緩めなかった。
「他人に珍鉾触られるなんて初めての経験だが結構気持ちいいもんだな」
「股で物を押しつぶすのも癖になりそうだ」
快感で思わず男を股座で圧殺してしまいそうになるがそこは何とか思い留まった。
だが快感を覚えている鬼の一物は容赦なくパンツの中で男の手を押し潰すように猛々しく膨張し、パンツの中からも男の手や指がボキボキ折れている音が響いている。
「俺のケツ圧もじっくり味わってもらうか」
尻の谷間に侵入していたもう片方の手も勿論鬼の大臀筋による暴力的ケツ圧で押し潰している。男は鬼の体から出ている何かで麻痺しているのか不思議と痛みを感じていないようで抵抗もせず大人しくなっていた。窒息死しているようにも見えたが自分の股座に生暖かい吐息を感じる。ギリギリ呼吸出来ているようだ。鬼はこのまま窒息させても面白いかもしれないと思い始めていた。更に力を込めて太腿を密着させて男の頭を包み込む。鬼は自分の下半身で無抵抗にされるがままに壊されようとしている男に対して優越感を抱き玩具をもて遊ぶ感覚になっていた。鬼も興奮して息が荒くなっている。
「はあ、はあっ」
「いいぜ、俺の股座でお前をめちゃくちゃにしてやらぁ」
「フンヌッ!!」
開き直った鬼は半ばこの変態プレイを楽しんでいた。
部屋の中に鬼の気合の声と骨が砕ける音を響かせつつこうして節分の夜は更けていくのであった。
日付が変わる頃、ようやく男を股座から開放し、複雑骨折した顎と手を鬼の秘薬で治し、
「お前の望みは叶えられた、よな?」
「俺はこれで帰る」
「今年は無病息災で過ごせるだろう」
「悪りぃが延長は出来ねぇんだ」
「何?来年の予約?」
「予約は受け付けてねぇが呼んでくれたらまた来てやるよ」
「言っとくが節分じゃない時に呼んでも来ねぇからな」
「楽しかったぜ」
「じゃあな」
無邪気な笑顔でニカッと白い牙を見せて笑った鬼は巨体に似合わず颯爽と去って行った。
オイルヒーターでほんのり温められたような部屋の熱気とマットレスに染み込んだ汗の香りを残して…
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