リクエスト第二弾。今回は甘々体格差。三人称視点の文章に挑戦しましたが難しいね😂それに思ったより長くなりました😅
◆僕はクフィル・エタンダール。辺境の貴族で地方の領主をやっている父さんの息子で13歳。これは先日僕の誕生日祝いの儀式の鷹狩りで山に行った時の話だ。うちの男子は必ずやる事になっているんだとかで強制参加だ。面倒くさい。僕は四男だから家は継がないしそんな特技なんていらないと思うんだけど「貴族の嗜み」とかでやらなくちゃいけないらしい。朝早く起こされるし眠いし面倒くさい。
山へは父さんと前回儀式をやった兄さん、僕がそれぞれ別の馬車に乗り、加えてお付きの人やら野外用品を積んだ荷馬車も含めて馬車4台、合計7台の馬車で物々しい隊列を組んだ大袈裟なものだった。その上途中の森には最近盗賊が出るとかで護衛の為に冒険者という人達を雇って、その人達も馬車に同乗するという。そこまでしてやらなくちゃいけないものなのか。貴族とは本当に面倒臭いものだ。
僕の馬車にはグラップラーという素手戦闘の技能を持ったお兄さんが乗ってきた。上半身裸で青いパンツ一丁の何も武器を持っていないお兄さんだ。武器も無しで大丈夫なのか心配になったけど、このお兄さん、全身凄い筋肉でめちゃくちゃデカイ。普通の大人の人の1.5倍は背が高くて体の厚みも凄い。足は大木のようだし腕も僕の胴回りより明らかに太くて丸太のようだ。全身凶器という感じだった。しかも全身傷跡だらけ。どれだけの修羅場を経験してきたのだろう。体が小さくひ弱で筋肉に憧れる僕にとっては最高のご褒美だ。僕の馬車に乗ってきた時は大きく馬車が傾いて壊れるかと思った。普通は御者台に乗るものだと思うんだけど体が大き過ぎて御者台に座れなかったそうだ。窮屈な馬車がより一層窮屈になった。しかも車内にお兄さんの汗の匂いが充満する。お兄さんは「こんなむさ苦しい奴と一緒ですまないな」と謝っていた。見かけによらず気遣いが出来て優しい人だ。それに僕はその隣でドキドキしていた。だってこんな理想の筋肉お兄さんがすぐ真横にいるんだもの。汗の匂いは気にならなかったし、むしろ好き。もう頭がクラクラしそう。気が付いたら僕はお兄さんの太腿に寄りかかって寝ていた。汗ばんだお兄さんの太腿に頭を乗っけてグースカ寝ていたのだ。しかもお兄さんの大きな手が僕の頭をがっしりと押さえつけて太腿に押し付けていた。
そんな、お兄さん、嬉しい事してくれるじゃないですか。
なんて心踊らせていたらどうも様子がおかしい。馬車がいつもと違うもの凄い速さで走ってて揺れがとんでもない。
「起きたか」
「賊が出たぞ、しっかり掴まってろ」
緊急事態みたいだ。
「掴まってろってどこに」
「俺に掴まってろ!」
「喜んで!」と言いそうになったけどそれどころでは無さそうだ。
でも僕は迷わずお兄さんの腰に抱き付いていた。手が届かないよ。
だけど至福の時はそう長くは続かなかった。体が浮き上がる感覚がしたと思ったら馬車がひっくり返った。そのまま何回転もゴロゴロ転がってようやく止まった。崖下にでも落ちたのか。僕はお兄さんに抱きすくめられていて無事だった。傷一つ負ってない。完全に逆さまに転覆した馬車から這い出ようとすると、先に出ていたお兄さんが
「そこに隠れてろ!」
と静止した。賊がやってきたようだ。
5人の敵に囲まれるお兄さん…
剣や斧を持った賊相手に素手で勝てるのか内心ビクビクしていたけどいきなりお兄さんが飛び蹴りで1人を伸した後、賊の攻撃を軽く躱して殴り倒し、続けざまにもう1人を怪力で首を折りねじ伏せた。更に背後から襲ってきた賊を後ろ蹴りで顎を粉砕し、最後の1人を掴んで投げてそいつの頭を地面に叩きつけて最後に踏みつけた。賊に殆ど攻撃を与える空きも見せないままあっという間に5人を倒してしまった。信じられない早業と打撃力に見惚れてしまった。こちらを向いてお兄さんが戻ってくる。しかしその時、お兄さんの背後から矢が飛んできてお兄さんの肩に刺さった。
「グッ!」
まだ他に賊がいたようだ。
「お兄さん!」
僕は慌てて飛び出したけど
「来るな!」
と静止して矢が飛んできた森の方へお兄さんが全速で走ってゆき、賊の断末魔がしてから戻ってきた。
6人を素手で倒したお兄さんの実力は本物のようだ。ただ肩に負った矢傷が心配だった。でもお兄さん、何と神聖魔法も使えるのだった。ただ、お兄さん曰く
「傷は癒せるが毒は消せないんだ」
「毒矢だったからこのままだと毒にやられるかも知れん」
えーっ!?それは大変!
「毒消しに効く薬草を採ってきたからこれでなんとかするしかない」
野伏せりの技能も持ってるらしい。
「坊主、済まないがコレを傷口に塗ってくれないか」
揉んだ薬草を僕に渡してきた。
お兄さんの後ろに回って肩の傷を見る。ウヒぃ、回復魔法で少し塞がったとは言え矢傷が生々し過ぎます。少し揉んでビクビクしながら草の汁を傷口に塗ってやった。
「賊はいなくなったようだが完全にはぐれてしまったな」
周りを見回して敵がいないか確認した後お兄さんは僕を馬車の残骸の中に戻して横に腰を下ろした。
「賊が乗ってた馬はいるが俺は馬に乗れないんだ」
「参ったな、助けが来るのを待つしか無さそうだ」
「我慢出来るか?坊主」
そんな、お兄さんと2人だけで過ごせるなんて、どんな事だって我慢出来ますとも!でも小踊りしたい気分を押さえて
「坊主はやめてください、クフィルという名前があります」
「すまんすまん、俺はギンガーだ」
あ、お兄さん、いや、ギンガーさんが初めて笑ってくれた。笑顔が眩しい。
僕はギンガーさんとさっきの戦闘の話をしていろいろグラップラーについて教えてもらっているうちに日が暮れた。しかしやはり毒の影響が出てきたようでギンガーさんは意識が朦朧とし始めてとうとう倒れてしまった。
意識を失う前に
「いいか、ここから離れるんじゃないぞ」
「俺は大丈夫だから心配するな」
とギンガーさんは言ったものの何とかならないだろうか。馬車の残骸は辛うじて形を保っている程度だけどこの中にいれば雨風は凌げるからいいとして、ほぼ裸のギンガーさんはこのままじゃ冷えてしまいそう。とりあえず馬車の内張りの布を引っ剥がして毛布代わりにしてやろうと思って剥がした布をかけてやる事にした…
…んだけど意識を失って無防備に横たわるギンガーさんのあられもない姿に我慢出来なくなった僕はギンガーさんの太い腕を枕にしつつ抱き付いていた。僕を湯たんぽ代わりにしてギンガーさんを温めてやろう。でも目の前にギンガーさんの脇の下が広がっていてそこからなんとも言えない匂いがしているのに気付いた時にはもうギンガーさんの脇の下に顔を埋めていた。気絶しそうな程の匂いだったけど僕は興奮していた。ギンガーさんの匂いを僕自身に擦り付けるようにもみくちゃに顔を押し付けた。そりゃもう、ギンガーさんが目を覚まさないのをいい事に好き放題。ギンガーさんの股間に顔を埋めて思いっ切り深呼吸して巨大な太腿に挟まれながら悶えたり、ギンガーさんの分厚い胸板に体を預けてギンガーさんの体温を感じたり…至福の時間を過ごしているうちに夜が明けてきた。僕がギンガーさんのパンツの中に手を入れてギンガーさんのおっきなアレの温かさを感じながら脇の下に顔を埋めていると…
ギンガーさんのアレがどんどんおっきくなってきて熱くなってきたのを感じたと思ったら…
ギンガーさんが目を覚ましてました。
「クフィル、何をやっている?」
「あ、ギンガーさん、おはようございます」
「傷は大丈夫ですか?」
咄嗟に誤魔化して事なきを得た…
…なんて事はなかった。でも…
「クフィルにそういう嗜好があるなら俺はお前の好きなようにしてもらって構わないぞ」
僕が恐る恐るギンガーさんに告白してもギンガーさんは怒る事も嫌がる事もなく黙って骨が折れそうなくらい力いっぱい僕を抱きしめてくれた。安心出来るギンガーさんの匂いと温かさに包まれて幸せな気分になれた。
助けは来なさそうだったので、この場を離れて自力で帰る事をギンガーさんが提案したのでそうする事にした。回復したギンガーさんにおぶってもらって。おぶってもらってる最中もギンガーさんの汗の匂いを堪能出来た。
途中村落に寄ったり丸1日かかって家に辿り着いた。父さんも兄さんも帰ってきていた。ギンガーさんの仲間達も全員無事だった。もうすぐ捜索を出すところだったらしい。人的被害は僕が乗ってた馬車の御者の人のみ。それは現地でギンガーさんと埋葬しておきました。冒険者の人達に謝礼を渡すといよいよギンガーさんとの別れの時だ。別れ際にもう一回抱きしめてもらって泣きそうになりながら手を振った。さようなら、僕の汗臭い勇者様。あなたの匂いと逞しいアレの感触は忘れません。僕もギンガーさんみたいなグラップラーを目指したいな。またいつか会えますように…
SF5
2022-02-27 03:50:28 +0000 UTCalpha1
2022-02-23 04:28:04 +0000 UTCSF5
2022-02-23 02:45:13 +0000 UTCヒトシ
2022-02-23 01:15:40 +0000 UTCヒトシ
2022-02-23 01:12:49 +0000 UTC