単発SS(女騎士の日課)加筆修正版
Added 2021-11-22 14:27:02 +0000 UTC大陸の西部に位置するグロロス王国。 小規模ながら、国王の外交手腕と進んだ医薬品と治療魔法の開発で発展してきた歴史ある国である。 そんな国王に使える近衛軍。 その中に、ある悩みを抱えた女性がいた。 「覇ァッ!」 気合と共に放ったバスターソードでの斬撃が魔物の巨大な体躯を軽々と両断する。 彼女の名は、ヴァレリア・アインホルン。 近衛軍の中でも、女性のみで構成される部隊、ワルキューレ隊に所属。 20代の若さで部隊長を任されている。 身長170cm強。 淡い金髪をポニーテールに纏め、長く伸ばした前髪が左目を覆い隠している。 それでも唯一見える右目は鋭い眼光を放ち、整った顔立ちの中で美しく輝いている。 首から下のラインも起伏に富み、特に尻は引き締まっていながらも大きな存在感を放っていた。 「こいつで最後か」 周囲を見回すと、既に他の魔物は部下たちによって討伐されていた。 「任務完了だ!引き揚げるぞ!」 『イエス・マイ・ロード!』 ヴァレリアの号令で部隊員たちが集合する。 今回の任務は、国内の森に現れた下級の魔物討伐。 それほど難しい仕事ではないが、魔物の数が多かったために、予定より時間が掛かってしまった。 負傷者がなかったのが不幸中の幸いだ。 (帰ったら、すぐに夕食だな) そんな事を考えながら、ヴァレリアは城へ戻るべく愛馬に跨った。 * 城での報告を済ませた後、ヴァレリアは自宅へと戻ってきた。 城から程近い2階建ての屋敷が彼女の自宅だ。 「ただいま」 「おかえりなさいませ」 ドアを開けると、すぐにメイド服の女性が出迎えてくれた。 彼女の名前は、ルイーザ。 その服装が示す通り、ヴァレリアの屋敷に住み込みで働くメイドだ。 身長160cm前後。 顔立ちは整っているが、常に眠そうな目から感情を窺い知る事はできない。 首から下に突出した部分はないが、バランスの取れた美しいラインを描いている。 「すぐにお食事の用意をさせていただきます」 「ああ、頼む」 ルイーザとは既に5年の付き合いだ。 多くを語らずとも、こちらの要望に応えてくれる。 食事が済めば、次は入浴だ。 ルイーザがバスタブに湯を張ってくれているので、服を脱いで浴室へと向かう。 「まさか魔物相手に、あんなに時間が掛かるとはな」 湯船に身体を沈めながら、今日の戦いを回想する。 今回の魔物退治の成果は、あまり褒められたものではない。 周囲に被害こそなかったが、予定の2倍近い時間が掛かってしまった。 とはいえ、部下たちが悪い訳ではない。 非があるとすれば、魔物の数や状況を読み切れなかった自分だ。 もっと精進しなくては。 そんな風に今日の戦いを振り返っていると、 「失礼します」 浴室の扉が開き、ルイーザがバスタオル1枚の姿で入ってきた。 「ん?もうそんなに入っていたか」 どうやら考え事をしているうちに、時間が経ってしまったようだ。 「始めて大丈夫でしょうか?」 「ああ、すぐに始めてくれ」 ヴァレリアが浴室の背の低い椅子に腰掛けると、すぐにルイーザがマッサージを始める。 常に鍛錬を欠かさないヴァレリアにとって、肉体疲労は無視できない問題だ。 そのため、入浴の度にルイーザが全身の筋肉を解してくれるのである。 しかし、ヴァレリアの抱える悩みは別にあった。 「んっ・・・」 暫く身体を解したところで、ルイーザの手が腹部に伸びる。 「今日も張っておられますね」 「そうなんだ」 ルイーザの言葉通り、ヴァレリアの腹部はぽっこりと膨れていた。 中に詰まっているのは、先程食べた夕食・・・ではない。 「その、いつもの、頼めるか?」 「かしこまりました」 ヴァレリアの頼みを受け、ルイーザの指が沁み1つない彼女の腹部に大きな円を描くように動く。 「んんっ・・・」 ぐるるるるる~っ。 その効果は程なくして表れた。 「ル、ルイーザ、その、出そうだ・・・」 「かしこまりました。では、マッサージを終了します」 「いつもありがとう」 「礼には及びません。それでは、お着替えを用意しておきます」 そう言うと、ルイーザは足早に浴室を出ていく。 それを見届けた直後、 バスウッ!!! 大きな爆音が浴室内に響き渡る。 音源は、四つん這いになったヴァレリアの尻。 そう、彼女の悩みというのは「普通の人より腸内にガスが溜まりやすい」という事なのである。 そのため、ルイーザに頼んで全身マッサージと一緒にガス抜きもしてもらっているのだ。 「んっ!」 ブウウウゥゥゥ~~ッッ!! 「まったく、いつからこんな体質になったんだ、私は・・・」 確かワルキューレ隊の副隊長に任命された5年前、ちょうどルイーザと知り合った頃からだ。 自分でも気付かないうちに、仕事のストレスが溜まっているのかもしれない。 「んんっ・・・!」 ブウオオオォォ~~ッッ!! 原因を考えてみたところで、事態が好転する訳ではない。 とにかく今はさっさと腸内のガスを出し切ってしまわなくてはならない。 ブブッブウウウウ~~ッッ!! 「3発目ともなると、自分でも臭いな」 いや、今のは4発目か。 いずれにしろ、腐った卵で満たされたバケツに顔を突っ込んだような気分だ。 「本当に、ルイーザには感謝だ・・・んっ!」 ブブウッ!!ブボォッ!!ブバスッ!! 「おっ、3連発で出たな」 あまりの悪臭(におい)に、感覚が麻痺してきたのだろうか。 少し楽しくなってきた。 「ふんっ!」 プオォッ!!ブウゥッ!!ブベベッ!!ブボオォッ!! 「よし、4連発、だ・・・」 調子に乗り過ぎたのだろうか、頭がクラクラしてきた。 腸内の奥で熟成されたガスも出始めたらしく、濃密な腐卵臭の中に便臭が混ざってきている。 「本当に、難儀な、体質だ・・・んっ!」 ブブブブウウ~~~ッッッ!!! 薄れゆく意識を繋ぎ止めようと、周囲を見回してみる。 肩越しに後ろを見たところで、 「ん?あれは・・・」 ふと目に留まったのは、不思議な生き物の置物だった。 蛍光グリーンの猫あるいはタヌキのような生き物で、妙にやさぐれたような目付きをしている。 ルイーザが此処に来たばかりの頃に買ってきたものだ。 正直、あまり可愛いとは思えないが、ルイーザが気に入っているようなので、そのままにしてある。 「すまないな、お前も臭いだろう」 当然の事ながら置物に話し掛けたところで、返事が来る事はない。 だが、少しは気が紛れ―― 「ん?」 ふと違和感を覚えた。 あの置物、さっきと少し角度が違うような気がする。 (気のせい、か?) いや、こういう時の自分の勘はよく当たる。 「んっ!」 ブボオオオオ~~~ッッッ!!! ガス抜きを続けつつ、さり気なく顔を下に向ける。 「―――――」 そのまま口の中で短い呪文を詠唱し、ゆっくりと顔を上げる。 これは簡易的な透視の魔法で、壁1枚程度なら透かして見る事ができる。 (こういう事だったのか・・・) 透視魔法を掛けた目で置物を見た事で、違和感の正体を理解する。 こんな事ができる人間は、1人しかいない。 (少し事情を聞く必要があるな) ブブッブウオオオ~~ッッッ!!! 浴室内を腐卵臭と便臭の渦に巻き込みながら、ヴァレリアは静かに怒りの炎を燃やし始めた。 * 世の中には、様々な性癖を持った人間がいる。 その中には、異性ではなく、同性を好きという者もいるだろう。 また、オナラが好きという者もいるだろう。 「今日も感度良好ですね」 ルイーザはその両方を併せ持っていた。 ヴァレリアへのマッサージを終えた後、ルイーザは弾丸のような勢いで自室へと戻ってきた。 後ろ手にドアを閉め、間髪入れずにメイド服を脱ぎ捨てて下着姿になる。 「ヴァレリア様、今日も拝見いたします」 そう言うと、テーブルの上にあるモニターのスイッチを入れ、その前に置かれた椅子に陣取る。 モニターに映し出されたのは、一糸纏わぬ姿でこちらに向かって尻を突き出す1人の女性。 そう、現在進行形で入浴(ガス抜き)中のヴァレリアだ。 『ブブッブウウウウ~~ッッ!!』 モニターを付けた直後、そこに映るヴァレリアが特大のオナラを放つ。 我ながらベストタイミングだ。 『ブブウッ!!ブボォッ!!ブバスッ!!』 「ああ、素敵です、ヴァレリア様・・・!画面越しでも悪臭(かおり)を感じます」 表情こそ変わらないが、目だけはキラキラと、もとい、ギラギラと輝いている。 『プオォッ!!ブウゥッ!!ブベベッ!!ブボオォッ!!』 続いてヴァレリアが4連発のオナラを放つと、ルイーザの右手が自らの尻へと伸びる。 「んっ!」 ブブゥッ! 腹に力を込めての放屁。 その威力はヴァレリアには遠く及ばない。 だが、ルイーザはその臭気を右手に握り込むと、すぐにその手で自らの鼻と口を塞いだ。 「むぐっ!?ああ、臭(かぐわし)い!臭(かぐわし)いオナラです、ヴァレリア様!」 掌に付いた悪臭(におい)をすべて吸い込まんばかりに激しく鼻を鳴らすルイーザ。 『ブブブブウウ~~~ッッッ!!!』 モニターの向こうでも、ヴァレリアが放屁を続けている。 「はぁ、はぁ、もっと、もっと・・・んんっ!」 ブブウゥーッ! 再び尻に右手を宛がい、臭気を握り込んで鼻と口を塞ぐ。 「ああ、ヴァレリア様・・・!」 自らひり出した臭気を吸い込みながら、ヴァレリアのオナラを妄想する。 あの巨尻から出た爆音のオナラはどれほどの悪臭(かおり)なのだろう。 想像するだけで、頭がクラクラしてくる。 「今回の映像も永久保存・・・あら?」 いつの間にか画面が真っ暗になっている。 「故障でしょうか?」 軽くモニターを叩いてみるが、画面はブラックアウトしたままだ。 それどころか、ヴァレリアの放屁音すら聞こえなくなっている。 「せっかくいいところだったのに。後で回収して修理しないといけませんね」 「ほぅ、何を修理するんだ?」 「っっっっっ!?」 背後から聞こえた声に、ルイーザは驚愕、いや、戦慄する。 振り向くまでもなくわかる。 背後に立っているのは、我が主。 王国でも指折りの騎士、ヴァレリア・アインホルンだ。 さすがに服を着る時間はなかったのか、裸体にバスタオルを巻いただけの煽情的な姿である。 「まさかあの置物に録画装置が仕込んであるとはな」 「!」 バレている。 脳をフル回転させるが、 「そこの薬品棚にある薬についても、詳しく聞く必要がありそうだな」 もはや言い逃れできる状況ではなかった。 あの棚にあるのは、腸内にガスを溜めやすくする薬とその材料だ。 その事はヴァレリアも予想が付いているだろう。 どう考えても、クビは免れない。 いや、下手をすれば、比喩ではなく物理的に首が飛ぶかもしれない。 「勘違いしているようだが・・・」 ルイーザより早く、ヴァレリアが口を開いた。 「お前をクビにするつもりはないぞ」 「!」 ヴァレリアの予想外の言葉に、思わず彼女の方へ向き直る。 「私のような者に5年も仕え、支えてきてくれたんだ。いくら感謝しても足りないぐらいだ」 ヴァレリアの表情は穏やかだった。 「ヴァレリア様・・・」 許された。 いや、もはやそんな事はどうでもいい。 これほど自分の事を認めてくれていた人を欺いた自分が腹立たしい。 「ありがとう、ございます・・・」 深々と頭を下げる。 こんな事をしても、自らの罪が許されない事はわかっている。 だが、それでも下げずにはいられなかった。 「うむ、これからもよろしく頼むぞ、ルイーザ」 「はい!」 「さて、それはそれとして、盗撮の件は看過できないな」 「えっ?」 顔を上げると、そこには鬼神が、いや、怒りの炎を背負ったヴァレリアが立っていた。 「ヴァ、ヴァレリアさ・・・っ!?」 ルイーザが反応する間もなく、彼女の視界が90度傾いた。 ヴァレリアにベッドに押し倒されたと気付いた時には、 ずしっ! 顔に重厚ながら柔らかいものが押し付けられる。 「少し灸を据えてやるとしよう。ほら、お前が盗撮していた尻だ。たっぷり味わえ」 「!」 頭上から降ってきた声で、顔に圧し掛かっているものがヴァレリアの尻だと理解する。 「むぐぐぐ・・・」 鼻と口は塞がれているので、言葉を発する事はできない。 なので、 「!」 自由な右手でサムズアップする。 「やはり、これでは罰にならないか。だったら・・・んっ!」 ヴァレリアの口から息み声が漏れた直後、 ブオオオオオオオオ~~ッッ!! 強烈な臭気の熱風がルイーザの顔を吞み込んだ。 「むううううううっ!?」 何度となく妄想したヴァレリアのオナラ。 それは妄想を軽く凌駕するほど凶悪な悪臭(におい)がルイーザの鼻腔を蹂躙する。 (こ、これがヴァレリア様の、オナラ・・・!) 臭い。 鼻をもぎ取りたくなるほど臭い。 しかし、「ヴァレリアの腸内で生み出された」という事実がそれを歓喜で塗り潰す。 (もっと、もっと・・・!) さらなるオナラを催促するように、ヴァレリアの太腿をポンポンと叩く。 「何だ?もう降参か?ふんっ!」 ブウオオオオオ~~~~ッッッ!!! 「んむううううううっ!?」 「お前が盛ってくれた薬のせいで、私がどれほど悩んだか、わかっているのか?ふんっ!」 ブボオオオオオオ~~~ッッッ!!! 「んぐううううううっ!?」 「事が事だけに医者にも相談できなくて、唯一打ち明けられたのがお前だった。んんっ!」 ブブブオオオオオ~~~ッッッ!!! 「それが、見事に裏切られたんだ。そんな私の気持ちが、お前にわかるか?ふんぬっ!」 ボッフウウウウウウゥゥゥッッッ!!! ひときわ強烈な風圧と凶悪な悪臭のオナラがルイーザの鼻から肺へと流れ込む。 「―――――――」 脳に落雷を受けたような衝撃。 声にならない悲鳴と共に、ルイーザの身体がビクビクと痙攣する。 「ふぅ、少しは反省したか?」 痙攣が収まったところで、ヴァレリアがゆっくりと尻を持ち上げる。 そこには恍惚の表情を浮かべ、意識を失ったルイーザの姿があった。 * 翌日からの2人の関係に、大きな変化はなかった。 「ただいま、ルイーザ」 ヴァレリアはいつも通り騎士としての職務を全うし、 「おかえりなさいませ」 帰宅した彼女をルイーザが迎える。 食事も、入浴も、その後のマッサージにも変化はない。 だが、1つだけ大きな変化があった。 それは、マッサージの後。 ぐるるるる~っ。 「ルイーザ、そろそろ出そうだ」 「はい」 これまでは退室していたルイーザが四つん這いになったヴァレリアの後ろにスタンバイする。 「出すぞ・・・んっ!」 ブブッブウウウウウ~~ッッ!! ヴァレリアの腸内で生み出された凶悪な臭気がルイーザの顔に浴びせられる。 「むうううううううっ!?」 苦悶とも歓喜とも付かない声を上げるルイーザ。 そんな風に、2人の夜は更けていく―― * 3日後の夜。 浴室でいつものマッサージを終えたところで、ルイーザは戸惑っていた。 「私のオナラを嗅いでみたい?」 ヴァレリアが思いがけない事を言い出したからだ。 「そうだ」 おうむ返しに問うルイーザに、ヴァレリアはあっさりと頷く。 残念ながら聞き間違えた訳ではないらしい。 「何だかんだで、私はずっと嗅がれる側だからな。1度ぐらい嗅ぐ側に回ってみたい」 「・・・」 どうしたものか。 ルイーザの心中で、天使(りせい)と悪魔(よくぼう)が激しくぶつかり合う。 天使(りせい)は毅然と言う。 ヴァレリアは敬愛すべき女性であり、オナラを嗅がせるなど無礼にも程がある、と。 悪魔(よくぼう)は、嘲笑と共に問う。 今を逃して、ヴァレリアにオナラを嗅がせるチャンスが訪れるか、と。 戦闘は時間にして、約3秒。 「わかりました」 勝者は悪魔(よくぼう)だった。 「決まりだな。じゃあ、四つん這いになってくれ」 「かしこまりました」 ヴァレリアに言われるまま、彼女に尻を向ける形で四つん這いになる。 「ふむ。改めて見ると、綺麗な尻をしているな」 「あ、ありがとうございま・・・ひゃあっ!?」 礼を言おうとして、思わず声を上げてしまう。 なんとヴァレリアが両手で尻肉を割り開くように掴んできたのだ。 「す、すまない。最近、お前を真似してみたんだが、何かマズかったか?」 「い、いえ、大丈夫です」 確かに驚きはしたが、そんなものは一瞬。 すぐに顔が紅潮し、心臓が早鐘のように高鳴る。 「息が荒いようだが、大丈夫か?」 「は、はい、大丈夫、です・・・」 「そうか」 少し心配そうにしながらも、ヴァレリアはルイーザの尻穴に顔を近付けていく。 「そ、その位置で嗅ぐのですか?」 鼻息が掛かる距離まで迫ってきたヴァレリアに、ルイーザは戸惑いながら問い掛ける。 「すまないが、さすがに尻穴に鼻を押し付けるのは抵抗があるんだ」 ヴァレリアが申し訳なさそうに応じる。 どうやら問い掛けの意図を逆に解釈したらしい。 「い、いえ、お気になさらず。では、僭越ながら出させていただきます・・・んっ!」 そう断りを入れて、ルイーザは加減しながら息み始める。 直後、 ボフゥッ! ややぐぐもった音と共に、腐卵臭の生温かい熱風がヴァレリアの顔に浴びせられる。 「むっ・・・!」 驚いたような声を上げるヴァレリア。 だが、 「くんくん・・・」 すぐに鼻を鳴らして臭気を吸い込み始める。 「ど、どうですか、ヴァレリア様?」 「やはり、同じ物を食べてるからか、悪臭(におい)の質は似ているな。だが、私の方が強烈だと思う」 「仰る通りです」 ルイーザも全面的に賛成する。 ヴァレリアのオナラに比べれば、手加減した自分のオナラなど無臭にも等しいだろう。 「まだ出せるか?」 「えっ?は、はい」 「遠慮せずに、思いっ切り出してくれ」 そう言うと、ヴァレリアは再びルイーザの尻に顔を近付ける。 「わ、わかりました・・・ふんっ!」 ブウウゥーッ!! ヴァレリアに言われるまま、今度は力強く息んで放屁する。 先程より明らかに大きな1発だったが、それでもヴァレリアには遠く及ばない。 「いかがでしょうか?」 「ふむ、ダメだな」 「なっ!?」 「いや、誤解しないでくれ。お前のオナラが悪いと言っているのではない。むしろ、お前のオナラを嗅いで、はっきりした。私は嗅ぐ側ではなく、嗅がせる側のようだ」 ヴァレリアはルイーザの前に移動すると、彼女と同じように四つん這いの姿勢になる。 「ほら、いつものように好きなだけ嗅いでいいぞ」 そう言いながら、ヴァレリアは自らの尻を左右に振ってみせる。 そんな誘うような動きをされ、ルイーザの理性は瞬時に崩壊した。 「失礼しますっ!」 形式だけの断りを入れ、すぐさま彼女の尻穴に鼻を潰れんばかりの勢いで押し付ける。 「ふふふっ、いつも以上にがっついているな。私にオナラを嗅がせて興奮したか?」 「ヴァレリア様、早く!早く!」 もはや問い掛けに応える余裕もないらしい。 「ああ、わかったよ。今出してやるから、好きなだけ嗅げ・・・ふんっ!」 そう言い放つと、 ブブウウウウゥ~~ッッ!! ヴァレリアの尻から大音量のオナラが噴き出した。 「むうううううっ!?」 悪臭(におい)の質そのものは、自分と同じ腐卵臭だ。 しかし、その凶悪さは比較にならない。 まるで養鶏場を1つ丸ごと腐らせたような凶悪さだ。 そんな臭気が呼吸器官を蹂躙し、さらに脳を痺れさせる。 「ああ、ヴァレリア様・・・!」 それでもルイーザは激しく鼻を鳴らし、恍惚の表情で凶悪な臭気を吸い込んでいく。 「最初は悶えていたのに、お前も耐性が付いてきたな。ほら、2発目だ・・・ふんっ!」 ブボオオオオォォォ~~ッッ!! 「すううぅぅぅ・・・っ!!」 「そんなに吸い込んで、鼻がダメになっても知らんぞ・・・ふんっ!」 ブウウオオオオオオ~~ッッ!! 深呼吸を始めたルイーザを愛おしそうに見ながら、ヴァレリアはオナラを追加してやる。 これだけオナラを放ってなお、その悪臭(におい)はヴァレリアの鼻に殆ど届いていない。 「すうぅぅぅ・・・っ!」 ルイーザがすべて吸い込んでいるのだ。 「すうぅぅぅ・・・っ!っむぐっ!?ごほっ、ごほっ、えほっ・・・!」 「だから言っただろう。大丈夫か?」 「だ、大丈夫です!ですから、もっと!もっとオナラを!」 「・・・」 もしかして自分のオナラには魅了(チャーム)の効果でもあるのだろうか。 一瞬、そんな考えが頭を過ぎる。 「ヴァレリア様?」 「!」 ルイーザの落胆したような声で、ふと我に返る。 「あ、ああ、すまない。どうした?」 「その追加のオナラを、お願いしたいのですが・・・」 「それは構わないが、本当に大丈夫なのか?」 「はい!ヴァレリア様のオナラを嗅げるなら、この鼻が腐っても惜しくはありません!」 「そ、そうか」 こんなにも力強く宣言されては、もう後には引けない。 「それと、できれば――」 「わかった」 ルイーザの頼みを聞き入れ、体位を変更する。 彼女が床に寝転び、その顔にヴァレリアがどっしりと座り込む。 要するに、ルイーザに顔面騎乗する格好だ。 「息苦しくはないか?」 「・・・」 言葉での返答はなかったが、ルイーザの手がOKのジェスチャーをしている。 どうやら大丈夫らしい。 「では、出すぞ・・・ふんぬっ!」 腰を落とす格好になったおかげで、より力を込めやすくなった。 その結果、 ブボボボボボボオオオオ~~ッッ!! これまで以上に強烈なオナラがルイーザの鼻へとダイレクトに流し込まれる。 「むうううううっ!?」 苦悶とも歓喜とも付かない声と共に、ルイーザの身体がビクビクと痙攣する。 「考えてみれば、オナラも空気だ。窒息しないように、たっぷり出してやろう・・・ふんんっ!」 ボッフウウウウウウウウ~~ッッ!! 「んううううううっ!?」 先程より苦悶の色の強い声を上げるルイーザ。 それでも彼女は止まらず、驚くべき行動に出た。 鼻先でヴァレリアの尻をぐりぐりと刺激し始めたのだ。 「ちょっ、何をしてるんだ!ふんぬっ!」 ブブブブブブウウウウウ~~~ッッッ!!! ルイーザの暴挙を止めるべく、さらに強烈なオナラを浴びせてやる。 だが、 「ひゃあっ!?」 それは完全に逆効果だった。 その臭気に興奮したのか、ルイーザがゆっくりと自らの鼻を尻穴に挿入し始めたのだ。 「お、おい、さすがにそこまでは許可していないぞ・・・!」 何とか制止しようとするヴァレリアだが、尻穴の異物感のせいで足腰に力が入らない。 「いい加減にしろっ!」 ブブッブウウウウ~~~ッッッ!!! 仕方なくルイーザを引き離すべく、さらに特大のオナラを彼女の鼻に流し込む。 腐った卵で満たした器に顔を突っ込む方がマシと思える凶悪かつ濃密な臭気。 「「ヴァレリアしゃま、ヴァレリアしゃま・・・!」」 だが、彼女は怯むどころか、より深く尻穴に鼻を挿し入れてくる。 「くっ・・・!」 異物感に耐えつつ、ヴァレリアはどうしたものかと思案する。 後にして思えば、彼女もわずかに漏れ出てきた臭気にやられ、思考力が落ちていたのだろう。 導き出した結論は―― 「んんっ!?」 ふいにルイーザが声を上げる。 「ど、どうだ、目には目を、歯には歯を、だ・・・!」 ヴァレリアがルイーザに覆い被さるように身体を倒し、彼女の尻穴に指を挿し入れたのだ。 ちょうど2人がシックスナインの態勢で重なり合う格好になる。 「この指を抜いて欲しかったら・・・ひゃあっ!?」 ヴァレリアの行動は、完全に逆効果だった。 自らの尻穴を刺激され、さらに興奮したルイーザが鼻をドリルのようにして尻穴を穿り出したからだ。 「だ、だから、それをやめろと言ってるだろうが!」 怒りに任せ、ルイーザの尻穴に挿入した指をぐりぐりと動かしてやる。 ブゥッ、ブブッ、ブスゥッ・・・! それにより解された尻穴の隙間から小さなオナラが漏れ出す。 そんなガス漏れを掻き消すように、、 ブボボボボボオオォォッッッッ!!! ヴァレリアの尻穴からも大音量のオナラが噴き出す。 互いの尻穴を穿り合い、オナラを垂れ流す臭気の合唱。 その不協和音は夜遅くまで続くのであった。 終