SamSuka
JUDO(あるいはスサノオ)
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妹と幼馴染みが怖くて臭い?

 ある人曰く、パートナーと仲良く過ごすコツは3つあるという。 相手を思いやる事、互いを信じ合う事、そして・・・愛し過ぎない事。 俺――坂本(さかもと)コウキには、この事を理解して欲しい奴が2人いる。 そのうちの1人はごく近しい血縁者だ。 「ただいま」 「おかえりなさい、お兄様♪」 俺がいつものように学校から帰宅すると、すぐに1人の少女が出迎えてくれた。 身長は155cmぐらい。 シンプルなカチューシャを着けたショートヘアに、透き通ったアクアブルーの瞳。 顔立ちは整っており、幼さを残しながらも凛とした雰囲気を纏っている。 「ただいま、アスミ」 彼女の名前は坂本(さかもと)アスミ。 俺の2つ年下の妹で、前述のごく近しい血縁者である。 「今日も1日、お疲れ様でした」 そう言いながら、アスミは当然のように抱き付いてくる。 やや慎ましい胸の膨らみを感じた直後、 「っ!?」 ふいにアスミの表情が険しくなる。 どうやら彼女の鋭敏過ぎる嗅覚が何かを感じ取ったらしい。 「お兄様」 「ど、どうした?」 「制服から女の子の匂いがします」 アスミが底冷えするような視線で俺を見上げてくる。 「か、帰りの電車で付いたんだろ」 実際、俺の通う宝陽学園は電車で2駅の場所にある。 電車内には他にも学園の女子が乗っていたので、そこで多少の匂いが付いても不思議ではないはずだ。 「あの女の匂いも、ですか?」 「まあ、途中まで一緒に帰ってきたからな」 「なっ!?一緒に帰ってきたんですか!?あの女と!?」 「べ、別にいいだろ。家も近所だし、幼馴染みなんだから」 「すぐに私の部屋へ来てください!」 「ちょっ、アスミ!?」 妹の行動に抗議する暇もなく、俺は彼女の部屋へと連行された。 *  部屋に入ると、アスミはすぐに俺をベッドに押し倒して馬乗りになってくる。 「安心してください。すぐに私の悪臭(におい)であの女の匂いを消して差し上げますから」 そう言って、アスミが俺に跨がったまま身体を反転させる。 黒いスパッツに包まれた小振りな尻が視界を覆った直後、 ブバスッ!! そこから放たれた生暖かい熱風が俺の顔を包み込む。 「ぐっ!?」 アスミの可愛らしい容姿からは想像もできないほど強烈な臭気。 言うまでもなく、正体は彼女のオナラだ。 「どうですか、お兄様?と~っても臭いでしょう?」 そう問い掛けながら、 ずしっ! アスミが俺の顔に座り込んできた。 「っ!」 同時に、汗やオナラの残り香が混ざった悪臭(におい)が鼻を襲ってくる。 「でも、これは他の女の匂いを付けてきたお兄様がいけないんですよ・・・んっ!」 ブブブブウウウウウウーーーッッッ!!! 「むうううぅぅぅっ!?」 アナルの放った2発目のオナラが鼻腔へと流れ込んでくる。 まるで養鶏場の卵を丸ごと腐らせたような腐卵臭に、身体が内側から腐っていくような錯覚に襲われる。 「ふふふ、このまま肺の中を私のオナラで満たしてあげますね・・・んっ!」 ブボボボボオォォォォーーーッッッ!!! アスミが心底楽しそうに3発目のオナラを浴びせてくる。 「んむううぅぅっ!?ア、アスミ・・・も、もう許し・・・」 ブブブッフオォォォォォォーーーッッッ!!! 俺の言葉は4発目のオナラによって遮られた。 「むぐうぅぅぅぅっ!?」 全身がビクビクと痙攣し、何も考えられなくなってくる。 「ふぅ、少しは反省してくれましたか、お兄様?」 「・・・」 「黙っていてはわかりませんよ、お兄様・・・んっ!」 ブプププウウウウゥゥゥーーーッッッ!!! もはや答える気力もない俺に、アスミはさらにオナラを浴びせてくる。 「っっっっっ!?」 声にならない悲鳴。 「反省しましたか?」 「・・・」 尻を少し持ち上げながら問い掛けてくるアスミに、俺は最後の力を振り絞って頷く。 「わかってくれましたか。では、他の女が近付いてこないように、身体にもた~っぷりと悪臭(におい)を付けておきますね♪」 そう言うと、アスミは身体を反転させて俺の胸の辺りに座り込む。 次の瞬間、 ボッフオオオオオォォォォーーーッッッ!!! 彼女の尻から再び強烈なオナラが放たれた。 結局、アスミが俺を解放した頃には、室内が臭気の魔窟と変貌していた。 *  翌日、土曜日の朝。 「いってらっしゃいませ、お兄様」 「・・・いってきます」 笑顔のアスミに見送られて家を出る。 まるで昨日の事などなかったかのようだ。 「・・・」 家の門を出たところで、さり気なく身体の匂いを確認する。 夕べ風呂で念入りに落としたとはいえ、あれだけのオナラを浴びたのだ。 もしかしたら、まだ悪臭(におい)が残っているかもしれない。 (大丈夫みたいだな) 一通り確認が済んだところで、 「おはよう、コウキ!」 背後から元気よく肩を叩かれた。 「ああ、おはよう、サヤ」 振り向くと、予想通りの人物が立っていた。 龍崎(りゅうざき)サヤ。 俺の幼馴染みで、俺と同じ宝陽学園の2年生だ。 身長は165cmぐらい。 ツーサイドアップにした赤みの強い長髪に、トパーズ色の瞳。 顔立ちは美しさと愛らしさが絶妙なバランスで共存しており、首から下も非常に女性的なラインを描いている。 本人曰く、胸はFカップらしい。 「朝からコウキに会えるなんて今日は最高にいい日ね♪」 サヤが喜色満面で俺の腕に自分の腕を絡めてくる。 直後、 「っ!?」 サヤの顔から一瞬にして喜びの色が消え去る。 「コウキ」 「な、何だ?」 底冷えするサヤの声に、既知感を覚えつつ問い掛ける。 「この鼻を抉るような酷い悪臭(におい)・・・サヤのオナラね?」 「えっ!?まだ悪臭(におい)が残ってるか!?」 サヤの指摘を受けて再び服の匂いを嗅いでみるが、俺の鼻ではオナラの悪臭(におい)を感じる事はできない。 「私のコウキにこんな酷い悪臭(におい)を付けるなんて・・・あのクソガキには身の程を知ってもらう必要がありそうね」 「クソガキって・・・」 あれでも俺の可愛い妹なんだぞ。 「とにかく!こんな悪臭(におい)を付けたままにはしておけないわ!放課後、3階の空き教室に行くわよ!」 「いや、今日は真っ直ぐ帰ってくるようにって、アスミが――」 「い・い・わ・ね?」 「は、はい!」 サヤに鬼のような形相で睨まれ、俺は殆ど反射的に頷いた。 いや、この形相はアスミへの嫉妬に由来するので、般若といった方が正確だろうか? 既にお気付きだと思うが、彼女こそ前述した「パートナーと仲良く過ごすコツ」を知って欲しい、もう1人の人物である。 「さて、放課後の予定も決まった事だし、早く行きましょう。電車に乗り遅れちゃうわ♪」 そう言うと、サヤが俺の手を引いて歩き出す。 そんな彼女の輝くような笑顔を見ながら、俺は心の中で深々と溜め息を吐いた。 *  時間とは不可逆的なものであり、決して止まる事もない。 午前の授業、昼休み、そして午後の授業も終わって、ついに放課後がやってきてしまった。 俺はサヤに連行され、校舎3階にある空き教室へとやってきた。 此処は他の教室から離れているため、生徒や教員は滅多に来る事がない。 「さあ、始めましょうか」 空き教室に着くと、すぐに俺を床に押し倒して胸の辺りに座り込んできた。 「あのクソガキのオナラで汚れた身体、私が消毒してあげるわ・・・んっ!」 そう言った直後、 ブボオォッ!! サヤが俺を見下ろしながら轟音のオナラを放った。 身体に生暖かい風を感じ、 「ぐふっ!?」 少し遅れて鼻に絡みつく嫌な甘ったるさを伴った悪臭(におい)が襲い掛かってくる。 「どう?私のオナラの方が甘くていい悪臭(かおり)でしょう?んっ♪」 ブウウウーーッ!!ボフゥッ!! 問い掛けながら、サヤが2連続でオナラを浴びせてくる。 「ごはっ!?」 「もう少し追加しておいた方がいいわね・・・んっ!」 ブブブーッ!!ブフゥッ!!プオッ!! 「ふごっ!?」 サヤはさらに3連発のオナラを放ち、都合6発のオナラが俺の身体に浴びせられた。 「これだけ浴びせておけば大丈夫でしょ」 「お、おい、サヤ・・・」 「くんくん・・・よし、あのクソガキの悪臭(におい)は完全に消えたわね」 戸惑う俺を他所に、 ずしっ! サヤが身体を反転させて豊満な尻を顔の方へ向けてくる。 「どう、このショーツ?コウキのために選んだのよ?」 サヤがスカートをたくし上げ、白とピンクの縞パンを見せながら問い掛けてくる。 「あ、ああ、よく似合ってて、可愛いぞ」 「ふふふ、ありがとう。じゃあ、次は肺に私の悪臭(かおり)をた~っぷり流し込んであげるわ」 「ま、待ってく――」 「ふんっ!」 ブブブブブブウウウウーーッッ!! 俺が制止するより早く、サヤがこれまで以上に強烈なオナラを放った。 「ごはっ!?」 粘っこい甘さを伴った濃厚な悪臭(におい)を浴びせられ、俺は苦悶の声を上げる。 「どんどん行くわよ・・・んっ!」 ブボボボボオオォォォォォーーーッッッ!!! サヤがさらに強烈なオナラを顔に浴びせてくる。 「むぐっ!?」 濃密な臭気が鼻から肺へと流れ込み、全身がビクビクと痙攣する。 「ふふふ、感激のあまり震えるの?そんなに私のオナラが気に入ったんだ?」 挑発するように言いながら、サヤは俺の顔にぐりぐりと尻を擦り付けてくる。 「むぐぐぐぐ・・・!」 尻の圧迫感とショーツに染み込んだ悪臭(におい)から逃れようと、俺はどうにかサヤの下から這い出そうとする。 「もうっ、コウキったら♪そんなにがっつかなくても、オナラならいくらでもご馳走してあげるわよ・・・んっ♪」 ブオオオォォォォォォォーーンッッッ!!! わざとらしく言いながら、サヤが3発目のオナラを浴びせてくる。 大型バイクのような轟音と衝撃。 全身がビクビクと痙攣し、意識が臭気の渦の中に呑み込まれていく。 (た、助け・・・) 心身の限界を伝えるべく、 がしっ。 俺は最後の力を振り絞ってサヤの腕を掴む。 「コウキ・・・」 優しい声と共に、サヤの手が彼女の腕を掴む俺の手に重ねられる。 「心配しなくても大丈夫よ。コウキはただ私の悪臭(かおり)に酔い痴れてればいいんだから」 「むぐっ!?」 サヤを制止すべく声を上げるが、時既に遅し。 「ふんっ!」 ブボボボボボボボオオオオォォォォッッッ!!! 「っ・・・!」 サヤが放った特大のオナラが鼻から肺へと流れ込み、俺は声を上げる事もできずに意識を失った。 *  仏教において、阿修羅と帝釈天が激しい戦いを繰り広げた場所を「修羅場(しゅらじょう)」といい、これが「修羅場(しゅらば)」という言葉の語源になったとされている。 何が言いたいのかといえば―― 「・・・」 「・・・」 今が正にその修羅場であるという事だ。 教室での1件の後、サヤと一緒に帰宅したのがマズかった。 玄関のドアを開けたところで、サヤがアスミと鉢合わせしてしまったのだ。 現在、2人は俺の部屋で正反対のオーラを纏いながら睨み合っている。 まず、向かって右側に立つ妹のアスミ。 まるで彼女自身が氷像にでもなったかのように、冷たく刺々しいオーラを纏っている。 対するは、向かって左側に立つ幼馴染みのサヤ。 煮え滾るマグマのようなオーラを纏っており、少しでも触れたら大火傷しそうだ。 その2人の間で、俺は縮こまって正座している。 「・・・」 「・・・」 1秒が何時間にも感じられる睨み合い。 まるで風船のように長い沈黙の空気。 それが限界まで張り詰めた時、 「サヤさん」 アスミが口を開いた。 口調こそ穏やかだが、その目は全く笑っていない。 「お兄様にこんな酷い悪臭(におい)を付けた理由(わけ)、聞かせていただきましょうか」 「それは自分の平らな胸に手を当てて考えてみたら?」 サヤが挑発するようにアスミの胸を見ながら言う。 「どういう意味ですか?」 「だって、酷い悪臭の原因はアンタのオナラでしょ?」 「サヤさんは冗談がお好きですね。そんな訳ないじゃないですか」 正に一触即発。 ほんの少しでも均衡が崩れたら、大変な事になるのは想像に難くない。 (と、とにかくこの場から離脱を・・・) 2人の視線が俺から外れているのを確認し、ゆっくりと行動を開始する。 物音を立てないように、少しずつ、少しずつ・・・。 『お兄様、メールですよ』 「!」 ふいにズボンのポケットからアスミの声が聞こえてくる。 (アスミの奴、いつの間に着信音を・・・!) 「お兄様!」 「コウキ!」 「は、はい!」 2人の迫力に気圧され、反射的に背筋を正してしまう。 「何処へ行くつもりですか、お兄様?」 「まさか逃げるつもりじゃないわよね、コウキ?」 「い、いや、そんな事は・・・」 怖い。 とにかく怖い。 今すぐにでも逃げ出したいが、ドアに背中を付けている現状では部屋を出るのは不可能だ。 「この際だから、はっきりさせてもらいましょう。私とこのクソガキ、どっちを選ぶの?」 「そ、それは・・・」 「ふっ、やはりあなたはお兄様の事を何もわかっていないようですね」 俺に詰め寄るサヤを、アスミは鼻で笑った。 「それ、どういう意味?」 「お兄様はお優しい方ですから、本人を目の前にして、本当の事を言える訳がないじゃないですか。たとえ本音では私を選びたいとしても」 「確かにコウキは優しいわ。本心では私を選びたいのに、性格最悪の妹を傷付けないように気遣ってるなんて」 再び2人の間に、激しい火花が散る。 しかし、 「やめましょう。このままでは切りがありません」 ふいにアスミが自分から1歩引いてみせた。 「へぇ、やっと負けを認める気になったの?」 「いえ、あなたにきちんと敗北を認めさせる方法を思い付いたんです」 そう言うと、アスミは視線を俺の方にシフトさせる。 「私の方がサヤさんより何百倍も優れているという事を、お兄様の鼻で確かめていただきます」 アスミが口角を吊り上げながら言うのを見て、俺は心の中で深々と溜め息を吐いた。 *  5分後。 俺は自分のベッドに手足を括り付けられ、身動きを封じられていた。 口は粘着テープで塞がれているので、声を上げる事もできない。 一方、アスミとサヤはどちらも下着姿になり、ベッドの傍らに立っている。 アスミは学校でも見たピンクの縞パンとお揃いのブラ、サヤはパステルグリーンのブラとショーツという組み合わせだ。 「では、ルールを確認します。今からお兄様に私たちのオナラを交互に1発ずつ浴びていただきます。最終的に、お兄様により濃く自分の悪臭(におい)を付けていた方が勝ちです。異論はないですね?」 「ええ、勿論よ。じゃあ、私から行かせてもらうわよ」 そう言うと、 ずしっ! サヤが俺の顔に座り込んでくる。 「さあ、コウキ。私のオナラを思いっきり味わってね・・・んっ!」 ブブブッブブッブブブッブブゥーーーッッッ!!! 「むううううううっ!?」 アスミの放ったオナラが顔を包み込み、粘っこく甘ったるい悪臭(におい)が鼻腔へと流れ込んでくる。 「ほら、コウキ。あんなクソガキのオナラより私のオナラの方がいい悪臭(かおり)でしょう?」 俺の上から降りたサヤが俺の頬を撫でながら問い掛けてくる。 「くだらない事を言ってないで、早く退いてください。」 「はいはい、わかったわよ」 アスミに急かされ、サヤが少し不満そうな表情でベッドを降りる。 入れ代わりに、 ずしっ! 今度はアスミが俺の顔に座り込んできた。 「さあ、お兄様。こんな女のオナラを嗅がされて、さぞかし臭かったでしょう?すぐに私のオナラで口直し、いえ、鼻直ししてください・・・んっ!」 アスミがサヤと同じように息むと、 ブビビビビビビビビィィィィィ~~~ッッッ!!! 彼女の尻から豚の鳴き声のような音のオナラが放たれた。 「むううううううっ!?」 その濃厚な腐卵臭は鼻の中に残っていたサヤのオナラの悪臭(におい)と混じり合い、俺の鼻腔をさらに激しく蹂躙する。 「どうですか、お兄様?この女の悪臭(におい)は消えましたか?」 「無駄口を叩いてないで、早く交代しなさいよ」 何やら俺に問い掛けてくるアスミを押し退けるようにして、サヤが再び俺の顔に座り込む。 だが、先程とは違って、顔に布地の感触がなかった。 「ちょっ、何を勝手に脱いでるんですか!ルール違反ですよ!」 「悪いけど、ショーツを脱いではいけないなんてルールは聞いてないわ・・・んっ!」 ブッスウウウウウウウウウウウーーーッッッ!!! 「んーーーーーっ!?」 ショーツというフィルターがなくなり、ますます強烈になったサヤのオナラ。 そのダメージから回復する間もなく、 「だったら、私だって!」 アスミがショーツを脱ぎ去り、サヤを押し退けながら俺の顔に座り込んでくる。 「んっ!」 ブバババババババババァァァァーーーッッッ!!! 「んむううううううっ!?」 こちらもショーツがなくなった事で、さらに悪臭(におい)が強烈になっている。 「このままでは埒が明きませんね。ルールを変更したいのですが、よろしいですか?」 「ええ、構わないわよ。それで、どんな風に変更するの?」 「まず、サヤさんもお兄様の顔に座ってください」 「わかったわ」 ずしっ! アスミの言葉に頷き、サヤがアスミの空けたスペースに座り込んでくる。 ちょうど顔の左半分にアスミが、右半分にサヤが腰を下ろして背中合わせになっている格好だ。 「一言でいえば、サドンデスです。このまま2人一緒にオナラを出し続けて、先にガス欠になった方が負けです」 「そういうシンプルな勝負、嫌いじゃないわ」 「お、おい、2人とも――」 「「ふんっ!」」 ブブブブウウウウウウゥゥゥゥーーーッッッ!!! ボッフウオオオオオオォォォォーーーッッッ!!! 俺が抗議するより早く、2人が同時にオナラを放つ。 「っっっっっ!?」 甘ったるい腐卵臭とでもいえばいいのだろうか。 とにかく猛烈な悪臭(におい)が鼻から流れ込み、頭の中をオナラ色に染めていく。 「やるわね、クソガキ」 「あなたこそ」 「「ふんっ!」」 ブボオオオオオオォォォォォォーーーッッッ!!! ブッスブブブブブウウウゥゥゥーーーッッッ!!! 「っっっっっ!?」 2人は競い合うように俺の顔へ尻を押し付けながら、再びオナラを浴びせてくる。 頭の中どころか、全身を流れる血さえオナラに汚染されていくような感覚。 ブボォッ!!ブバスッ!!ブブーッ!!プォッ!! ブブゥッ!!ブスゥッ!!ブビィッ!!ブオッ!! 次々と浴びせられるオナラに、俺は声すら上げる事ができずに翻弄される。 「どう、コウキ?私のオナラは同時に嗅ぐと、違いがよくわかるでしょ?」 「サヤさんの言う通り、違いがはっきりするでしょう?どちらが上からは言うまでもないですが」 「ああ、やっと自分の負けを認める気になったの?」 「サヤさん、自分のくっさいオナラを嗅ぎ過ぎてバカになりましたか?どう考えても私のオナラの方が上でしょう?」 そう言って、アスミが俺の顔から腰を上げる。 直後、 ブブブブウウウウウウゥゥゥゥーーーッッッ!!! アスミがサヤめがけて強烈なオナラを放った。 「ごほっ、ごほっ、えほっ・・・な、何するのよ!?」 「口で言ってもわからないようでしたので、直接その鼻に教えてさしあげたんです。どうです?私のオナラの方がいい悪臭(かおり)でしょう?」 「ふざけるんじゃないわよ!」 ブブブッスウウウウウゥゥゥゥーーーッッッ!!! アスミに対抗するように、サヤも俺の顔から腰を上げてオナラを放つ。 「ぐっ!?こんな毒ガスを人に浴びせるなんて、何を考えているんですか!」 ブオオオオオオォォォォォォォーーーッッッ!!! 「むぅっ!?あんたのオナラの方が毒ガスでしょうが!」 ブリバババババババァァァァァーーーッッッ!!! 2人が俺そっちのけでオナラの浴びせ合いを始める。 「ぐっ・・・!」 直接嗅いでいる訳ではないとはいえ、2人の放つ大量のオナラはあっという間に室内を濃密な臭気で包み込んでいく。 気のせいか、周囲の空気が黒ずんだ黄色に染まってきたような気がする。 「むううううううっ!」 このままにしておくのはマズイと判断し、仲裁に入るべく声を上げる。 尤(もっと)も、猿轡をされているので言葉にはならなかったが。 しかし、俺の行動は完全な逆効果だった。 「お兄様は黙っててください!」 「コウキは黙ってて!」 2人が同時に怒鳴り、俺の方へ尻を向けてきたからだ。 「っ!?」 2つの菊穴に戦慄を覚えた直後、 ブボボボボボボボボボボボボォーーーッッッ!!! ブブブッスウウウウウウウウゥーーーッッッ!!! 2人の尻から特大のオナラが放たれる。 「っ!?」 その形容し難い猛烈な悪臭(におい)に耐え切れず、意識が遠退いていく。 「コウキ!ちょっとコウキ!まだ勝負はついてないのよ!」 「そうです、お兄様!寝るのは勝敗が決まってからにしてください!」 2人が何やら喚いているが、今の俺にはそれを聞き取る余裕はない。 身体が大きく揺さぶられるのを感じながら、俺の意識は闇へと飲まれていった。 終


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