風紀委員会のオナラ処理は大変です?
Added 2023-02-25 15:59:02 +0000 UTC俺――宮内(みやうち)ヨウスケの通う宝陽(ほうよう)学園には生徒会とは別に、生徒の校則違反を取り締まる風紀委員会が存在する。 生徒会が内閣、風紀委員会が警察と考えれば、イメージしやすいだろうか。 ある日の放課後、俺はそんな風紀委員会に呼び出され、風紀委員会の部室へとやってきた。 「よく来てくれましたわね」 部屋に入ると、正面の机に座っていた金髪ドリルの美少女が俺を迎えてくれた。 天城(あまぎ)フミネ。 この学園の3年生で、風紀委員会を束ねる風紀委員長だ。 前述の通り、長い金色の髪を縦ロールにしており、見るからに「高飛車なお嬢様」といった顔立ちをしている。 身体のラインも女性として出るべき部分もしっかりと出ており、バランスの取れた見事な曲線美を描いていた。 「必要ないと思いますが、形式として自己紹介しておきましょう。私が風紀委員長の天城フミネ。あなたから見て左にいるのが副委員長の呉島(くれしま)トウカ、右にいるのが同じく副委員長のロアマ=プッソスです」 「初めまして」 「よろしく」 フミネ委員長の紹介を受け、彼女の両サイドに立つ2人が一礼してくる。 呉島トウカは、赤いアンダーフレームの眼鏡を掛けた、ショートカットの真面目そうな少女で、いかにも勉強ができそうな印象を受ける。 ロアマ=プッソスは長い髪をポニーテールにした、褐色の肌を持つ少女で、前者と対照的にいかにも運動が得意そうな印象を受ける。 制服を見る限り、どうやら2人も俺より1つ上の2年生のようだ。 「さて、自己紹介が済んだところで、本題に入りましょう。その前に、1つ注意しておきます。これから話す案件は他言無用。学園内外に関わらず、一切口外する事を禁じます。よろしいですわね?」 「は、はい」 フミネ委員長の視線に気圧され、思わず頷いてしまう。 他言無用の案件って・・・暗殺者(アサシン)でもやらされるのか? そんな事を考えている間に、2人の副委員長がフミネ委員長の後ろにある窓のカーテンを閉めてしまう。 「宮内ヨウスケ。あなたを本日ただいまを以って、私たち3人のホウヒ処理係に任命します」 「・・・はい?」 言葉の意味が理解できず、俺は首を傾げる。 「えっと、そのホウヒ処理係って何ですか?」 「順を追って説明します。まず、私たち風紀委員会は学園の風紀を守る者として、様々な活動を行っています。これはわかりますね?」 「は、はあ」 「しかし、私たちは3人とも特異体質で、それが風紀委員会の円滑な業務遂行を妨げているのです」 「特異体質?」 「オナラです」 「・・・」 どうやら先程の「ホウヒ」は「放屁」と変換するのが正解のようだ。 「私たちはオナラの量が多い上に、悪臭(におい)も強烈です。そのため、ガス抜きの場所も限定され、それが業務に支障をきたしているのです」 「いや、さすがにそれは大袈裟だろ」 思わず敬語を忘れてツッコミを入れてしまう。 スカンクやゾリラの類じゃあるまいし、オナラで業務に支障をきたすなどありえない。 「誠に遺憾ながら、これはれっきとした事実です。この問題を解決するため、宮内ヨウスケ――あなたに私たちの放屁処理係をしてもらいたいのです」 「つまり、風紀委員としての活動中に、先輩たちがオナラしたくなったら、俺にそのオナラを残らず吸い込めって事か?」 「そういう事です。無論、これは強制ではありません。しかし、あなたなら引き受けてくれると確信しています」 「どうしてですか?」 「ブー♪ブー♪ブー♪女の子たちのオナラ天国」 「っ!?」 褐色ポニーのロアマ副委員長の口から出た言葉に、俺は息を呑む。 「その名の通り、女性のオナラがメインのアダルトDVDだ。昨日、お前が近所のレンタルショップで借りているのを、トウカが目撃した」 「はい。確かにこの目で見ました」 赤い眼鏡のトウカ副委員長が頷く。 (み、見られてたのか) 「この件を、風紀委員会として言及する気はありません。ですが、この件で私はあなたが放屁処理係として適任であると確信しました」 「・・・」 「改めてお訊きします。宮内ヨウスケ、私たちの放屁処理係を引き受けていただけますか?」 「・・・わかりました」 フミネ委員長の2度目の問い掛けに、俺はゆっくりと頷いた。 3人ともいずれ劣らぬ美少女である上に、俺がオナラ好きである事もバレているのだ。 もはや断る理由はないだろう。 「ありがとうございます、宮内ヨウスケ。早速ですが、放屁処理係としての初仕事をお願いします」 そう言うと、フミネ委員長は俺の前までやってきて、その立派な尻をこちらへ突き出してきた。 「私のオナラを処理しなさい」 「は、はい」 戸惑いながらも、俺はその場に跪くようにして彼女の尻に顔を近付ける。 「何をしているの。顔とお尻を密着させないと、悪臭(におい)が拡散してしまうでしょう。ほら、早く私のお尻に顔を押し付けなさい」 少し苛立ちを含んだ口調で言いながら、フミネ委員長がスカートをたくし上げてみせる。 どうやらショーツを2重に穿いているらしく、白いブルマ型のショーツに別のショーツの形が浮き出ていた。 「い、いいんですか?」 「勿論です。早くしないと、我慢が・・・っ!?」 ぎゅるるるるる~っ! フミネ委員長の言葉を遮るように、彼女の腹から重低音が響く。 「フミネ様が苦しんでおられるだろう!早くしろ!」 俺の反応に焦れたのか、ロアマ副委員長が後頭部を鷲掴みにして俺の顔をフミネ委員長の尻に押し付けた。 同時に、トウカ副委員長がフミネ委員長のスカートを戻し、俺の頭ごと彼女の尻を覆ってしまう。 「行きますよ・・・んっ!」 柔らかな尻の感触を楽しむ暇もなく、フミネ委員長の口から息み声が聞こえてくる。 直後、 ぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぅ~~っっ!! 俺の顔を生温かい臭気が包み込んだ。 「っっっっっ!?」 まるで「汚物」という言葉を体現するような、濃密かつ凶悪な悪臭(におい)。 たった1発で、全身が内側から腐っていくような感覚に襲われる。 「ほら、早く吸い込まないと、悪臭(におい)が広がってしまいますよ」 「ふぁい、すうぅぅぅぅ・・・っ」 トウカ副委員長に促されるまま、俺はフミネ委員長の尻から生み出された臭気を懸命に吸い込んでいく。 「もう1発、出るわ・・・んっ!」 ぶぶぶっすうううぅぅぅぅぅ~~っっ!! 「つ~~~~!?」 ただでさえ強烈だった悪臭(におい)が倍加し、頭の中がぐちゃぐちゃに掻き回される。 「ほら、悪臭(におい)が少し漏れてきているぞ!もっとしっかり吸い込め!」 「くっ、すううぅぅぅ・・・っ!」 ロアマ副委員長にどやされ、私はさらに強くフミネ委員長のオナラを吸引していく。 「ふぅ、ありがとう。顔を離していいですわよ」 「は、はい」 フミネ委員長の言葉に頷き、彼女のスカートから脱出する。 「どうだ、初仕事の感想は?」 「空気がこんなに美味しいと感じたのは初めてです」 ロアマ副委員長の問い掛けにそう応じて、俺は新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。 「そうか。初仕事を終えたばかりで悪いが、次は私のオナラ処理を頼もう」 そう言いながら、ロアマ副委員長がフミネ委員長と同じように俺の方へ尻を突き出し、スカートをたくし上げてみせる。 染み1つない尻には、黒いTバックショーツが食い込んでいた。 「ふ、2人連続ですか?」 「いえ、2人ではなく、3人です。ロアマの後は私のオナラ処理をお願いしますから」 「・・・」 どうやら俺に救いはないらしい。 覚悟を決め、俺はロアマ副委員長の尻に顔を押し付け、自分からスカートを被る。 「準備はいいか?出すぞ・・・んっ!」 ぷうううううううぅぅぅぅ~~~っっ!! ロアマ副委員長が俺の返事を待たずにオナラを放つ。 「ぐっ!?」 彼女のオナラはフミネ委員長とは違い、鼻の奥に絡み付いてくる嫌な甘ったるさを含んだ悪臭(におい)だ。 その悪臭(におい)が外へ漏れ出さないように、 「すううぅぅぅ・・・っ!」 俺は必死で彼女のオナラを吸い込んでいく。 「そうだ、ちゃんと全部吸い込むんだぞ・・・んっ!」 ぶぶぶぶぶぶぶうぉぉぉぉぉ~~~っっ!! 俺の働きに満足したのか、ロアマ副委員長が2発目のオナラを放つ。 「むぐっ!?」 視界がオナラ色に染まるのを感じながらも、 「すうううぅぅぅ・・・っ!」 俺は鼻腔に流れ込んでくる臭気を肺の中へと納めていく。 「っ・・・」 スカートの中から完全に悪臭(におい)が消えたところで、限界を迎えた俺はそのまま床へと倒れ込む。 「おい、何をへばっているんだ。まだトウカのオナラ処理が残っているぞ!」 「・・・」 ロアマ副委員長が怒鳴っているが、今の俺に立ち上がる気力はない。 「仕方ありません。ヨウスケさんには、このままオナラ処理をしてもらいましょう」 そう言うと、 ずしっ! トウカ副委員長が俺の顔に座り込んでくる。 彼女の尻を包むのは、シンプルなデザインの白いショーツだ。 「では、行きますよ・・・んっ!」 ブボボボボオォォォォーーーッッ!! 俺の顔をスカートで覆って、トウカ副委員長も先の2人に倣ってオナラを浴びせてくる。 「むぐうっ!?」 フミネ委員長とも、ロアマ副委員長とも違う、鼻の奥に突き刺さってくるような悪臭(におい)だ。 「すううぅぅぅぅ・・・っ!」 朦朧とする意識を必死に繋ぎ止めながら、俺はトウカ副委員長のオナラを吸い込んでいく。 まるで掃除機にでもなったような気分だ。 「これは予想以上の逸材かもしれませんわね」 フミネ委員長が何やら感心しているようだが、それに反応する余裕はない。 ブウオオオオオォォォォーーッッ!! トウカ副委員長のオナラを処理するのに手一杯だからだ。 「悪臭(におい)は・・・しませんね。ご苦労様」 周囲に漂う悪臭(におい)を確認してから、トウカ副委員長がゆっくりと立ち上がる。 「全員のオナラ処理が終わったので、もう帰っていただいて構いませんよ」 「わ、わかりました」 フミネ委員長の言葉を聞いて、俺はホッと胸を撫で下ろす。 しかし、 「明日は昼休みからお願いしますね」 「・・・はい」 続けてフミネ委員長の口から出た言葉に、俺は心の中で深々と溜め息を吐いた。 * 翌日の昼休み。 俺は昼飯を食べた後、フミネ委員長に言われた通り、風紀委員会室へとやってきた。 「失礼します」 「やっと来たか」 中に入ると、先客の姿があった。 ロアマ副委員長だ。 中身はわからないが、大きなダンボール箱を抱えている。 「プッソス先輩だけですか?」 「私の事はロアマでいい。トウカとフミネ様は所用で生徒指導室に行っている。私は留守番だ」 「他の風紀委員は?」 「風紀委員は各クラスに1人ずついるが、私たち以外の委員が此処に来るのは月に1度の報告会だけだ。それより早速だが、仕事を頼めるか?」 「そのダンボール箱を何処かへ運べばいいんですか?」 「そんな訳なかろう。自分の役職を忘れたのか?」 「・・・わかりました」 ロアマ副委員長の言葉に頷いて、彼女のスカートの中に顔を突っ込む。 今日の下着はロイヤルブルーのTバックだ。 ぎゅむっ。 下着の色を確認できたのも束の間、すぐにロアマ副委員長が俺の顔に尻を押し付けてくる。 直後、 ぼぶぶぶううううぅぅぅぅぅ~~っっ!!! 何の前触れもなくロアマ副委員長の尻から大音量のオナラが放たれた。 昨日のオナラ以上に強烈な悪臭(におい)が鼻に流れ込んでくる。 「むうううううううっ!?」 「何をしている。悶えている暇があったら、早く悪臭(におい)を吸い込め」 「は、はい・・・」 頭の中が黄土色に染まっていくのを感じながら、俺は鼻腔に流れ込んでくる臭気を処理していく。 「次は連続で出すぞ・・・んっ!」 ぶぶぅっ!!ぶぼぉっ!!ぶうう~~っ!! 「ごはっ!?」 プロボクサーのパンチを3連発で受けたような衝撃に、視界が大きく揺れる。 それをどうにかすべて吸い込んだところで、 「ふぅ、もういいぞ」 「ぷはぁっ・・・」 ロアマ副委員長からのお許しが出たので、俺はスカートの中から顔を出し、その場に尻餅を着く。 「おかげですっきりした。礼を言うぞ」 そう言うと、ロアマ副委員長は抱えていたダンボール箱を部屋の隅に置いて、再び俺の前まで戻ってきた。 「昨日も嗅がせたが、私のオナラは臭いだろう?」 「は、はい。かなり臭いです」 「ふふふ、正直な奴だ」 「すみません」 「謝る必要はない。昔はオナラのせいで苛められていたぐらいだ。臭いのは自覚している」 「苛められてたって・・・」 後輩女子からヴァレンタインのチョコを貰う今の姿からは想像も付かないな。 「信じられないのも無理はない。フミネ様のおかげで、今はこうして風紀委員会の副委員長をやっているからな。プライバシーに関わるから詳しくは言えないが、トウカも私と似たようなものだよ」 そう言って、ロアマ副委員長が小さく笑う。 「・・・」 そんな表情もできるのかと思ったもの一瞬、すぐにキリッとした表情に戻る。 「さて、暗い話はここまでだ。今の話とは別に、お前に伝えるべき事が2つある」 「何ですか?」 「1つは、他の2人のオナラについてだ。トウカのオナラは私と大差ないが、フミネ様のオナラは私たち以上に強烈だ。昨日のフミネ様は白いブルマを穿いていただろう?あれは特別製で、オナラの悪臭(におい)を抑える効果があるんだ」 「なっ!?」 「今日はあのカバー下着を穿いておられるから大丈夫だが、放屁処理の時は覚悟しておいた方がいいぞ」 「ご、ご忠告、ありがとうございます・・・。それで、もう1つの伝えるべき事というのは何ですか?」 「ああ、そっちは大した事じゃない。さっき荷物を下ろすために中断してしまったが、実はまだ腸内(はら)にオナラが残ってるんだ。それの処理を頼みたい」 「・・・はい」 俺が先程と同じようにロアマ副委員長のスカートに顔を突っ込むと、 ぶびびびびぃぃぃぃぃぃ~~~っっっ!!! 間髪を入れずに粘っこい甘ったるさを持つ臭気の奔流が俺の鼻へと一気に流れ込んできた。 * 放課後になり、俺は再び風紀委員会室へとやってきただが―― (何でこんな状況に?) 現在、俺は折り畳みベッドの上でうつ伏せになったトウカ副委員長の尻に顔を押し付けている。 トウカ副委員長がスカートを捲り上げているので、シンプルなピンク色のショーツ越しに彼女の柔らかな尻の感触が伝わってくる。 また、後頭部にはフミネ委員長が座り込んでおり、彼女のスカートが俺の頭に覆い被さる格好になっている。 俺が此処へ来た途端、この2人が同時にオナラがしたくなったため、こんな態勢になってしまったのだ。 「どうです?これから2人で顔に座るより楽でしょう?」 「・・・」 こんな態勢になるなら、順番に顔騎すればいいんじゃないか? そう訊きたいところだが、顔をトウカ副委員長の尻に押し付けている現状ではどうする事もできない。 「では、先にトウカのオナラを処理してあげて」 「いえ、私は後で構いませんので、先にフミネ様から・・・」 「遠慮しなくてもいいわ。その姿勢だとお腹が圧迫されるから、我慢するのは大変でしょう?」 「そんな事は・・・うっ!」 ぐるるるるる~~~っ! トウカ副委員長の言葉を否定するように、彼女のお腹が低く鳴る。 「ほら、無理はしないで、先に処理してもらいなさい」 「も、申し訳ありません。では、お先に失礼します・・・んっ!」 ブブブッブブブブゥゥゥーーーッッッ!!! フミネ委員長に促される形で、トウカ副委員長がオナラを浴びせてくる。 「ん~~~~っ!?」 まるで鼻の中にハリネズミの大群が雪崩れ込んでくるような感覚。 その強烈な刺激に耐えながら、どうにかトウカ副委員長の生み出した臭気を肺の中へと納めていく。 ごろごろごろ~~~っ! 「くっ・・・!ごめんなさい、ヨウスケさん。私も我慢が・・・あぁっ!」 フミネ委員長が切羽詰った声を上げたかと思うと、 ぶふうおおおおおぉぉぉぉぉ~~~っっっ!!! 彼女の尻からトウカ副委員長を上回るほど強烈な悪臭(におい)のオナラが降り注いできた。 「っっっっっっっ!?」 もはや「汚物」とでも表現するしかないような凶悪な悪臭(におい)がトウカ副委員長のオナラすら打ち消して俺の鼻腔を暴れ回る。 「わ、私も、出ます・・・んあっ!?」 ブボボボボオオォォォォーーーッッッ!!! 今度はトウカ副委員長の尻からオナラが溢れ出し、フミネ委員長のオナラで痛め付けられた嗅覚に追い討ちをかけてくる。 「んんっ!」 「ト、トウカ、私は我慢しますから、先に出して・・・あぁっ!?」 ぶっふうおおおおおおぉぉぉぉぉぉ~~~!!! フミネ委員長の言葉は尻から溢れ出した濃密な臭気によって中断させられた。 「っっっっっっ!?」 その猛烈な激臭(におい)のオナラをどうにか吸い込もうとするが、 ブウウウウウウゥゥゥゥーーーッッッ!!! 1拍遅れてトウカ副委員長の尻からもオナラが噴き出してきた。 「っ~~~~~!?」 2人の放ったオナラは俺の鼻腔で混ざり合い、筆舌尽くし難い激臭(におい)となって俺の鼻腔を容赦なく蹂躙していく。 「くっ・・・!だ、大丈夫ですか、ヨウスケさん?」 「・・・」 喋る事はできないので、右手の親指と人差し指で丸を作って意思表示する。 震えているので説得力はないかもしれないが、こればっかりは仕方ない。 「も、申し訳ありませんが、私もトウカも、我慢できそうに、ないので・・・んんっ!?」 「あぁっ!?」 ボッフウオオオオォォォーーーッッッ!!! わずかに時間差を付けて放たれた2発のオナラが渾然一体となって、俺の鼻へと流れ込んでいく。 「うっ・・・」 全身が内側から腐っていくような感覚を必死に抑え込みながら、襲い掛かってくる怪物のような臭気を呑み込んでいく。 ブブブッスウウウゥゥゥーーーッッッ!!! さらに奏でられる凶悪な臭気の2重奏。 「っ・・・」 それを途中まで吸い込んだところで、俺の意識は途切れた。 * 人間の適応能力とは凄いもので、1週間も経つと俺も放屁処理係の仕事に慣れてきた。 どのぐらい慣れたかといえば、副委員長2人のオナラを同時に処理できるぐらいだ。 実際、今も副委員長2人が身体をくの字に曲げて、俺の顔に左右から尻を押し付けている。 「出すぞ・・・んんっ!」 「私も出します・・・んんっ!」 ぼっふうううううううう~~~っっっ!!! ブブブブブブブブブブブーーーッッッ!!! 「むぐっ!?すううぅぅぅ・・・っ!」 甘ったるく粘っこい悪臭(におい)と脳天を貫く刺激臭(におい)。 それらが混ざり合った激臭(におい)に耐えながら、掃除機のように2人のオナラを吸い込んでいく。 「自分でスカウトしたとはいえ、予想以上の逸材でしたね」 2人のスカートから顔を出した俺を見ながら、フミネ委員長が感心したように言う。 「俺も自分にこんな才能があるとは思いませんでした」 多分、湯船に沈めた乾燥剤より使い道ない才能だけど。 「次はフミネ様の番ですね」 「はい。すみませんが、少し作業をしたいので、こちらで処理をしてもらえますか?」 「わかりました」 フミネ委員長の言葉に頷いて、俺は彼女が座っている執務机の下に潜り込む。 「あれ?今日はカバー下着を穿いてないんですね?」 フミネ委員長の脚の間から覗き込みながら、俺は首を傾げる。 そこからはいつもの白いカバー下着ではなく、高級そうな赤いショーツが覗いていた。 「実を言うと、あれは蒸れるからあまり好きじゃないんです。今のあなたなら、カバー下着なしでも大丈夫でしょう?」 「が、頑張りま――」 俺が言い切るより早く、 ガチャッ。 ふいに出入口のドアが開いた。 「失礼します」 聞こえてきた声には、聞き覚えのない女子生徒のものだった。 「あら、白倉(しらくら)さん」 女子生徒に声を掛けながら、フミネ委員長がさり気なく片手でお腹を押さえながら、俺の方へ視線を送ってくる。 どうやらもう我慢の限界らしい。 「・・・」 俺は無言で頷いて、彼女の股間に顔を押し付けた。 此処なら机の陰になっているので、女子生徒からは見えないはずだ。 「んっ・・・」 鼻先が敏感な部分に触れてしまったのか、フミネ会長が小さく声を漏らす。 「委員長?どうかなさいましたか?」 「な、何でもありません。それより、何かあったのですか?まだ報告会までは時間があるはずでしょう?」 フミネ委員長が平然を装って尋ねる。 「実は先生の都合で報告会の開始が30分遅れる事になったんです」 「えっ!?」 女子生徒の言葉に、フミネ委員長が驚きの声を上げる。 少し大袈裟なリアクションだが、これには意味がある。 ふしゅううううううう・・・っ。 彼女自身の尻から出るオナラの音を掻き消す事だ。 入ってきた女子生徒に気付かれないように、音を抑えたすかしっ屁だ。 その臭気をいつものように吸い込もうとするが、 「ぐっ!?」 ガタッ! 鼻腔を襲った想像を絶する激臭(におい)に、思わず声を上げてしまう。 今までの「汚物」という言葉を体現するオナラとは格が違う。 この激臭(におい)を言語化するなら、危険。 生物なら例外なく本能が警鐘を鳴らすような最凶の激臭(におい)だ。 (下着1枚取っただけで、こんなに違うのか・・・) 「委員長?今のは・・・?」 「な、何でもありません。驚いた拍子に、机を蹴ってしまっただけです」 「は、はあ・・・」 「と、とにかく開始時刻を変更する件は了解しました。それでは、後ほど――」 「あっ、すみません。実は報告会までにいくつか確認しておきたい事があって・・・少しお時間よろしいですか?」 「白倉。悪いが、フミネ様は忙しいのだ。あまり長話は・・・」 「構いません。確認したい事とは何ですか?」 気を利かせて会話を打ち切ろうとするロアマ副委員長を遮り、フミネ委員長は話の先を促した。 「はい。制服に関する規定が改定された件なんですが・・・」 白倉が話し始めると、フミネ委員長は相槌を打ちながら彼女の言葉に耳を傾ける。 上半身だけを見れば、絵に描いたような優等生だ。 しかし、下半身では―― しゅおおおおおおおお・・・っ。 猛烈な激臭(におい)のオナラを生み出し続けている。 「すううぅぅぅ・・・ごほっ、ごほっ、えほっ!」 何とかその凶悪な臭気を吸い込もうと頑張ってみるが、身体が受け付けず、思わず咳き込んでしまう。 「今のは・・・?」 「ごほっ、ごほっ、ごほっ!す、すまない、私の咳だ。ちょっと喉の調子が悪いんだ」 「そ、そうですか」 「白倉さん、話の続きをお願いします」 「は、はい」 女子生徒も多少は違和感を覚えているようだが、それをフミネ委員長に確認する度胸はないらしい。 だが、そんな事はどうでもいい。 ふっすううううううう・・・っ! 「すうううぅぅぅ・・・っ!」 今、俺がすべき事はこの臭気の怪物を打ち倒す事だ。 「ぐっ・・・!」 しかし、 ぶぶっしゅううぅぅぅ・・・っ! 猛烈な激臭(におい)の怪物(オナラ)はフミネ委員長の尻に息づく窄まりから次々と生み出されてくる。 ぶむうううぅぅぅぅぅ・・・っ! 鼻が曲がるどころか、腐り落ちるような激臭(におい)。 「すうぅぅぅ・・・っ」 少しごとに襲ってくる脳を直接揺さぶられるような苦しみに耐えながら、フミネ委員長のオナラを処理していく。 (とにかくこの激臭(におい)が机の下からだけでも漏れないようにしないと・・・) 既に机の下はガス室と化しているが、これ以上の被害の拡大は防がなくては・・・! 「あの、何か変な臭いしませんか?」 「っ!?」 (しまった、吸い込み切れなったか・・・) 女子生徒の言葉で、自らの敗北を悟る。 一方、 「変な臭い?私は何も感じませんが」 フミネ委員長は事もなげにそう言ってのける。 自分が臭いの原因だというのに、その堂々とした態度は流石としか言い様がない。 「はあ・・・。でも、やっぱり変な臭いが・・・」 「すみません!」 ふいにそれまで黙っていたトウカ副委員長が声を上げた。 「ど、どうしたんですか、呉島(くれしま)副委員長?」 突然の出来事に、女子生徒が驚いた様子で問い掛けている。 「じ、実は今、お腹の調子が悪くて、その、オナラが・・・」 「っ!?そ、そうだったんですか。すみませんでした!」 「い、いえ、不快な思いをさせたのは、私の方ですから・・・」 「白倉さん。申し訳ないですが、急を要する話でなければ、今日のところは――」 「は、はい。失礼します!」 ばつが悪くなったからか、フミネ委員長の言葉に被せるように言って女子生徒が部屋を飛び出していく。 彼女の足音が完全に聞こえなくなったところで、 ぶううううううううぅぅぅぅぅ~~~っっっ!!! フミネ委員長の尻から特大のオナラが溢れ出してきた。 今まで音を抑えていたせいか、我慢の限界だったらしい。 「っっっっっ!?」 頭の中で超新星爆発が起きたような感覚と共に、俺の意識が闇に呑まれていく。 だが、 ぶぼおおおおおおおぉぉぉぉぉ~~~っっっ!!! 直後に襲ってきたビックバン級の臭気が俺の意識を強制的に覚醒させる。 「す、すみません、ヨウスケさん。もう1発出て・・・あぁっ!?」 ぶぶぶっすうううぅうぅぅぅうぅ~~~っっっ!!! フミネ委員長が悲鳴交じりの声と共に放ったオナラを浴びて、俺の意識は奈落の底へと落ちていった。 * 目を開けて最初に見えたのは、パステルブルーのショーツに包まれた白い尻だった。 間を置かず、 ブバスッ!! 大音量のオナラが俺の顔を包み込む。 「むうぅっ!?」 「す、すみません!もう起きていたんですね!」 尻の主であるトウカ副委員長が顔の上から降りたので、俺はゆっくりと上体を起こす。 その時になって、俺は自分がカーテンで仕切られたベッドに寝かされている事に気付いた。 場所は言うまでもなく、学園の保健室だろう。 「すみません。本来ならもう少し安静にしてもらうべきなのでしょうが、そろそろ下校時刻なので、少し乱暴な手で起こさせていただきました」 「そうだったんですか。ありがとうございます」 確かに乱暴な方法だったが、ばっちり目は覚めたので素直に礼を述べておく。 「それと、すみません。俺の力不足のせいで、呉島副委員長に恥を掻かせてしまって・・・」 続けて、先程の件について頭を下げる。 「いえ、気になさらないでください。結果的にフミネ様の名誉は守れたのですから」 「でも、オナラがバレたのは・・・」 「謝るのは私の方ですわ」 そんな言葉と共に、フミネ委員長がカーテンを開いて入ってきた。 傍らにはロアマ副委員長の姿もある。 「私がきちんとカバー下着を穿いてくれば、こんな事にはならなかったんです。せっかく知り合いの伝手で作っていただいた、特注品でしたのに・・・」 「いえ、フミネ様は悪くありません。すべて私が勝手にやった事です」 「いや、俺がオナラを処理しきれなかったのが・・・」 「いえ、私が・・・」 「そこまでだ」 「「!」」 ロアマ副委員長に制止され、俺とトウカ副委員長は同時に口を噤む。 「今回の件に対する責任追及は無用です。それより、ヨウスケさん」 「は、はい」 フミネ委員長が俺の方へ視線を向けてきたので、俺は反射的に佇まいを正す。 「今日の報告会で、あなたが正式に風紀委員会の庶務担当になる事が決まりました。言うまでもなく、これは表向きの役職です。本当の役職は・・・」 「放屁処理係、ですね?」 「はい。これからもよろしくお願いしますね、ヨウスケさん」 フミネ委員長が優雅な動きで右手を差し出したので、 「こちらこそよろしくお願いします、委員長」 俺はその腕を握り返すと、 「私の事も頼むぞ」 「私もお願いしますね」 ロアマ副委員長とトウカ副委員長も右手を重ねてくる。 こうして、俺の放屁処理係としての仕事はまだまだ続くのだった。 終