SamSuka
黄金の黒山羊(黒胡椒サラミ)
黄金の黒山羊(黒胡椒サラミ)

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サッカー部の犬養くんの周りの女子は、みんなクラスの隠れヤリチンに寝取られている②

 ――夏休み中は結局どこにも行かなかったし、暇なら今度プールにでも行かないか?


 夜にマネージャーと電話で話したあと、拓海は瑞穂と日葵の二人をプールに誘う文面のメッセージを瑞穂のスマホ宛てに送った。デートに誘うというよりは、あくまでも幼馴染同士で遊ぶという意味合いが強い。このプールデートにかこつけてどうしても二人をモノにしてやろうという気は拓海には微塵もなく、ちょっと気まずかった夏休みの分を取り戻そうというくらいの心づもりなのだ。

 しかしこれでも拓海にしては良くやったほうだ。

 瑞穂からの返信はすぐに来た。


 ――いいよ。


 拓海は小さくガッツポーズしかけた。


(あ、そうだ。マネージャーも来るって言っとかないと)


 ――サッカー部の後輩も付いて来るんだけどいいかな。

 ――え、男子?

 ――いや女子。マネージャー。どうしても行きたいって。

 ――へー。

 ――別にそう言うんじゃないからな?

 ――あたし何も言ってないけど。


 チャットでポンポンとメッセージを応酬している時の拓海と瑞穂のノリは、以前までと何ら変わりないように見えた。

 しかし拓海は知らない。彼がいるベッドから数メートル向こうで、隣の家の瑞穂はこのメッセージを全裸で打っているのだ。彼女の肌は拓海の同じクラスのヤリチンボッチとの交尾で汗だくで、膣内にも子宮にもそのボッチのザーメンがこびりついている。

 それどころか、瑞穂がスマホをタップする傍らでは、妹の日葵がそのボッチと激しい交尾を行っているのだ。日葵は枕を抱き締めて尻を高々と上げ、くぐもったイキ声を漏らしながら瀬戸にパンパンと腰を打ち付けられていた。


 ――ホントに私たちも行って大丈夫なの?

 ――大丈夫だって。きっとあいつも息抜きしたいってだけだし。

 ――ふーん。


 朴念仁の拓海には、マネージャーが自分に淡い恋心を抱いているとは思いもよらない。むしろ瑞穂のほうがそれを察して遠慮しようとしたが、拓海が大丈夫というのだから大丈夫なのだろうと了承した。

 瀬戸が日葵の子宮にザーメンをビュルルル吐き出しながら、僕も行きたいと言ったのもある。


 ――じゃあ現地集合ね。

 ――どうして? ここから一緒に行くんで良くないか? 隣同士なんだし。

 ――とにかく現地集合。あと、瀬戸くんも誘っていい?


「え?」


 拓海の口から声が出た。

 面倒見の良い瑞穂があのボッチ野郎を憐れに思っているのは知っているが、ここでもその名前が出てくるのかと思った。


 ――瀬戸?

 ――マネージャーの子も来るんでしょ? じゃあせっかくだし、大勢のほうが楽しいかなって。


 その返信には困った。ここで「そんなやつは呼ばなくていい」というのは、いくらなんでも男として狭量な気がした。それに瑞穂が言う通り、瀬戸がいれば男女のバランスが取れるのも確かだ。マネージャーも、拓海と瑞穂と日葵の幼馴染三人に混じるよりも、そのほうが気楽だろう。


 ――わかったよ。


 数分の間をおいて、拓海はそう送った。

 なんとなく瀬戸に邪魔された気がしたが、瑞穂たちをプールに誘うという目的自体は達成できたのだ。拓海はある程度満足して、ベッドに仰向けになりまどろんでいった。



  §


 瑞穂と日葵の部屋。

 拓海とのチャットのやり取りを終えた瑞穂は、そのスマホ画面を瀬戸に見せた。


「言われた通り送ったよ、真司」

「ありがとう瑞穂」

「ん、感謝してよね」


 瑞穂たちの両親が留守の家で瀬戸を招いて行われている放課後からぶっ通しのセックスは、まだ続いていた。

 瀬戸は瑞穂と会話しながら日葵に向かってピストンしている。恐るべき精力絶倫のこの男は、既に十何発射精しても未だにペニスの硬度を保ち続けていた。ぎっしぎっしとベッドを軋ませながら、自分の形にこなれまくった日葵の膣内でチンポを往復させている。


「――っ!!♡♡ ♡ ンんっ♡ オ゛っ♡ ~~っ!!♡♡♡」


 日葵の女子校生マンコが瀬戸のエグく張ったカリに引っ張られると、彼女は枕に顔を埋めたまま大人しい外見に似合わない、重たくくぐもったイキ声を漏らす。瑞穂も子宮を疼かせて、また瀬戸にハメて欲しくてならなそうだ。

 このヤリチンに完璧に調教された姉妹は、こうやって二人同時に抱かれることも、瀬戸に他の複数のヤリ友がいることにも何の違和感も抱いていない。むしろ自分たちだけでは彼を満足させてあげられないのだから、瀬戸に他のオンナがいて当然だとまで考えている。


「拓海が言ってるマネージャーの子って、真司は知ってるの?」

「一年の白惣さんでしょ? 可愛い子だよね」


 ノータイムで瀬戸は答えた。

 彼の頭の中には、学園の中で自分が堕とせそうな――堕としたいと思う女子のプロフィールは全て入っているのかもしれない。瑞穂は、日葵を鳴かせながら真面目な顔でそう言った瀬戸を見て、何となく彼がやろうとしていることを察した。


「その子もあたしたちみたいにするの?」

「そうできたらいいなって思ってるよ」


 瑞穂は呆れて溜め息をついた。

 瀬戸はあっけらかんとしたものだ。瑞穂に向かってあっけらかんと包み隠さず拓海の後輩マネージャーを獲物として狙っている宣言をすると共に、日葵の尻に腰を押し付け精子をドピュり散らかした。


「ああ……気持ちいい」

「――!?!♡♡ ンぐぅっ♡♡♡ オ゛っっ♡♡♡ 」


 いまやヤリチンを通り越して種付けマシーンとなりつつある瀬戸は、周囲の女子を全て食い尽くすまで止まらない勢いだ。瑞穂は呆れた態度をとりつつも、拓海と比べた時のそんな彼の「男らしさ」に胸の鼓動が早まるのを抑えられなかった。

 瀬戸が日葵からデカチンポをずるぅりと引き抜くと、愛液とザーメンの混合物が白く泡立って糸を引いた。雄々しい竿は大量射精の余韻にビクンビクンと震えており、日葵の尻はそれ以上に、素敵な種付けをキメてもらえた悦びに激しくガクビクと痙攣していた。


(うわ、すご……まだまだ射精できそう。……やっぱりあたしたち、もうこいつに逆らえないなあ……♡)


 瑞穂は頬を染めてそう思った。

 日葵のほうは、そんな姉よりなお一層完堕ちしており、「瀬戸くんに種付けしてもらえて嬉しい♡」以外の感情をほぼ持っていない。

 瀬戸は一息つきながら言った。


「それじゃあさ、プールの日までに三人で水着買いに行こうよ」


 かつて女子に話しかけるだけでどもっていた陰キャの姿はそこにない。誘いたければ正面から堂々と誘う。


「日葵ちゃんと瑞穂の新しい水着姿、見てみたいからさ」


 クソヤリチンにそう言われた姉妹は、まず子宮を「きゅん♡」と鳴らして返事をした。


「うん、いいよ♡」

「日葵ちゃんも大丈夫そう?」

「……うん♡ わたしも行く……♡」


 瀬戸は満足そうに微笑んだ。この二人にどんな水着を着せるか――それを頭の中で想像しているような笑みだ。たとえどれほど過激なドスケベ水着を着ろと命令されたところで、瑞穂も日葵も彼の望みは叶えてあげたいと思っていた。

 休憩はそれで終わり、瀬戸は今度は瑞穂に挿入するために彼女の乳房に吸い付いた。


「あっ……♡」

「汗っぽくなってる。しょっぱいね」

「ンぅ……っ♡ だって真司がたくさんするからじゃん……。あっ♡ ちゅうちゅう音立てて吸うの、やらし過ぎ。――ねえ、おチンポ入れていい?」


 瑞穂は自ら瀬戸のペニスを掴んで角度を合わせると、それを自分のマンコにずぶずぶ沈めていった。――そしてまた始まる本気交尾。彼らが互いの身体に飽きる気配など微塵もない。少年少女は夢中で快楽を貪り、夜は更けていった。


  §


 拓海が後輩マネージャーと約束してから数日後、彼は駅で、やけに気合の入った彼女の挨拶を受けていた。


「犬養先輩、今日はよろしくお願いします!」

「あ、ああよろしく」


 腰を勢いよく深々と折り曲げたマネージャーは、前々日から彼女の部屋のタンスにある中で最も拓海受けしそうな服を選び、ほんのりとメイクにも挑戦していた。そんな彼女は鈍感な拓海の目から見ても、グラウンドでジャージを着ている時より五割増しくらいは可愛く見えた。

 そんな健気な後輩女子を前に、流石に拓海の胸もチクリと痛んだ。彼女の恋心を理解していない拓海も、自分がなんとなく彼女をダシにして幼馴染の二人との関係修復に利用したのは自覚していたのだ。

 瑞穂と日葵とはプールで直接落ち合うことになっているから、この時点では、マネージャーは拓海と二人きりだと思っている。二人で電車に乗り込み隣同士に座った時も、マネージャーは胸をドキドキとときめかせていた。


(あうう、緊張する……。何話せばいいんだろう。どうすれば先輩に嫌われないんだろう。考えてきたのに、頭真っ白になっちゃった……)


「あっ、あの」

「――ん?」

「……いえ、なんでもないです」


 無言で電車に揺られる時間がしばらく続いた。

 黙るくらいなら、まだ二人共通の部活の話題でやり過ごしたほうがマシだったかもしれないと、マネージャーは頭の中をぐるぐるさせていた。何を話して良いか分からなかったのは拓海のほうもだ。後輩とプライベートで会うのは初めてだったから、感じの違いに戸惑っていた。


(こいつって……こんなに可愛かった……のか?)


 拓海がこの後輩マネージャーを異性として認識しかけたのは、もしかしたらこれが初めてだったかもしれない。


(いやいや、何考えてんだ俺)


 しかし拓海は、女子と見ればすぐ「自分に気があるのかも? 付き合えるのかも?」と考える無節操で不誠実な男ではない。手当たり次第に女に手を出すヤリチンとも違う。それに、先輩である自分に邪な目で見られていると知ったら彼女が傷つくかもしれない。――その結果、拓海は隣に座るマネージャーとは反対の方向の窓に目を向けていた。


  §


「えっ……」


 思わず声を出したのは、犬養拓海のサッカー部のマネージャーである白惣君枝である。彼女は今日のプールが拓海と二人きりのデートだと思っていたのだが、現地についてみると、そこには拓海の幼馴染――藤沢瑞穂と日葵の姉妹がいたのだ。

 入場ゲート前にいた私服姿の瑞穂と日葵は、拓海の姿に気付いてそれぞれ手を振った。拓海もそれに応えて軽く手を上げた。


「こーら、遅いわよ拓海。待ち合わせ時間もうすぎてるんだけど?」

「悪い瑞穂、駅から歩いたらちょっと道間違えちゃってさ」

「拓海くん、その子がサッカー部のマネージャーさん?」


 日葵は、拓海の後ろにいる君枝に優しい声と柔らかい笑顔で挨拶した。


「――初めまして、藤沢日葵です」


 続いて瑞穂が、それだけで性格が良いとわかる親しみの籠った声を君枝にかける。


「あたしは瑞穂。拓海からあなたの話は聞いてるわ。今日はよろしくね」

「は、初めまして。よろしくお願いします!」


 正確には初めましてではない。君枝は拓海がこの双子姉妹とやり取りする様子を、学園の廊下やグラウンドで何度となく目撃している。ただ、直接話すのが初めてだというだけだ。

 君枝は一個下の後輩として姉妹に向かって挨拶しながら、デートだと思って舞い上がっていたのが自分だけであることにようやく気付いた。拓海と約束した時の会話の内容を改めて思い出すと、確かに彼は「プールってどう思う?」と言っただけで、君枝を「プールに行かないか?」と誘った訳ではなかった。君枝が「行きたいです」と言ったから拓海は彼女を連れてきただけで、初めからこの幼馴染姉妹を誘うことが本命だったのだ。


(なんだ……そうだったんだ。でも、考えたら当たり前だよね……。犬養先輩が急に私をデートに誘う訳なんてないし。私って、先輩にとってただのマネージャーなんだから……)


 浮かれていただけに、現実を知らされた時の気持ちの落差は大きかった。

 しょんぼりとうつむき加減になっている君枝の隣で、拓海は姉妹といつもの調子で会話していた。


「――てかマジでどうして現地集合だったんだ? どうせ家隣同士なのに」

「こっちにも色々と都合があんのよ」

「ごめんね拓海くん。ちょっと先に寄らなくちゃいけないところがあったの」


 君枝の目から見て、一個上の姉妹は物凄く大人びて見えた。実際、瑞穂と日葵は学園の女子人気ランキングでもかなりの上位に来る美少女である。――しかもそれは拓海という恋人未満幼馴染以上の存在が傍にありながらの話だ。

 一卵性双生児である二人は顔のパーツ自体は同じだが、姉の瑞穂が活発系で妹の日葵が大人しい清楚系と、受ける印象はだいぶ違う。それでも二人とも、通行人がすれ違うほどの整った顔立ちをしていることは間違いない。


(それに比べて私なんて子供っぽいし――)


 そんなことを君枝が考えていると、拓海が少し不機嫌な声を出した。


「――で、瀬戸はどこにいるんだ? あいつまだ来てないのか?」


 瀬戸とはいったい誰のことだろう。いまここにいる四人の他に、まだ参加する人間がいるのだろうか。君枝は顔を上げた。


「何言ってんの、瀬戸くんならあんたの隣に立ってるじゃん」

「え? ――うおっ⁉ いたのかよ瀬戸。お前存在感なさすぎるぞ」

「あはは……良く言われるよ犬養くん」


 瀬戸はこめかみを右手の指でぽりぽり掻きながら覇気のない笑みを浮かべた。そしてそのあと、急に真摯な表情になって言った。


「今日は僕も誘って言ってくれてありがとう」

「…………」

「すごく嬉しかったよ」

「そこまで言うようなことか?」


 拓海がバツの悪い顔になったのは、拓海本人が瀬戸を誘ったのではないからだ。瑞穂がどうしてもというから許可したが、拓海は瀬戸のことを心の底で邪魔者だと思っていた。それなのに瀬戸に笑顔で礼を言われたことで、彼の良心は傷んだらしい。

 だが拓海が後ろめたく思う必要など一つもない。むしろ彼には、一見陰キャなこの男にいくらでも物申す権利がある。

 なぜならば、いまここにいる瑞穂と日葵の幼馴染姉妹は、この陰キャボッチに日夜生ハメ寝取りセックスされているのだから。拓海の知らないところで二人は瀬戸チンポに完全に躾けられ、取り返しのつかないまでに彼の「メス」に堕とされていた。

 実はここに現地集合する前にも、瀬戸と姉妹は近隣のラブホテルにお泊まりし、3Pセックスでサカっていた。瑞穂と日葵は、幼馴染としての拓海のことを嫌いになったわけではない。しかし、無尽蔵の精力を持つ瀬戸のメス殺しデカチンポで連続アクメさせられていると、肝心なところで優柔不断な拓海よりも瀬戸のほうが男として優れていると判断せざるを得なかった。

 こうして何食わぬ顔をしているが、いまの瑞穂と日葵の身体には、シャワーを浴びても落とせない瀬戸の脂がべったりとついている。それどころか子宮内には彼に注いでもらったばかりのザーメンがグツグツと煮えたぎっているのだ。瀬戸が注いだ新鮮なオタマジャクシは、瑞穂と日葵を子宮の内側から現在進行形で犯している。それはピンクローターやバイブを突っ込まれているよりもさらにはっきりと、「誰がお前のご主人様なのか」を姉妹に教えていた。


「んっ……♡」

「あっ……♡」

「ん? どうしたんだお前ら、虫でもいたのか?」

「な、なんでもない……♡」


 軽く追いアクメして肩を震わせた瑞穂と日葵に対し、拓海が首を傾げた。今日の姉妹はおそろいの肩が出るタイプのキャミソールとミニスカートを身に着けて、ヘソも足も大胆に露出している。

 もしここが屋外でなければ、つい一時間前までラブホでしこたま生ハメ交尾されていた女子校生が発するフェロモンが籠って大変なことになっていただろう。

 それはともかくとして――。


(白惣さん、改めて見るとやっぱり可愛いわね。真司が好きそうな顔してる。あ~あ、また真司に堕とされた女が増えるのかあ)

(この子も私とお姉ちゃんみたいに、真司くんのおチンポから離れられないように躾けられちゃうんだろうなあ……。どんどんライバルが多くなっていっちゃう。真司くんに飽きられないように、もっともっと頑張らないと)


 君枝を観察した姉妹は、心の中で同時にため息をついた。彼女たちの中では、この拓海を慕う健気な後輩マネージャーが瀬戸のメスに堕ちるのは既定路線だった。そして二人は、瀬戸がそんなやんちゃをしても止めるどころか、むしろサポートに回るほどに躾けられてしまっていた。

 一方、自分がそんな状況に置かれていることをつゆ知らない君枝は、こちらは正真正銘の初対面である瀬戸の顔をしげしげと眺めていた。すると瀬戸が丁寧な態度で彼女に挨拶した。


「白惣さん? 初めまして、瀬戸真司です。今日はよろしく」

「初めまして。こちらこそよろしくお願いします」


 君枝は戸惑いながらも挨拶を返した。


(この人、誰なんだろう。見たことない先輩だけど……)


 瀬戸は学園の一部界隈では有名になりつつあったが、彼を知らない一般生徒にとっては、優しそうだが見た目地味な草食系男子にしか見えない。


「ねえ拓海くん、とりあえずみんな揃ったし中に入らない?」

「そうだな、そうするか」

「もうけっこう並んじゃってるわね……。あんたが遅刻するから悪いのよ?」

「だからごめんって」


 拓海と幼馴染姉妹が入場ゲートに向かって連れ立って歩き始めると、瀬戸は君枝に「僕らも行こうか白惣さん」と声をかけた。


「は、はい、そうですね」

「でもちょっと安心したよ」

「え?」

「あの三人以外に来るのが僕だけだったら、さすがにお邪魔虫かなって思ってたから」


 瑞穂と日葵を食っておきながら、どの口でそう言うのだろう。

 しかし瀬戸は一瞬で、自分と君枝があの幼馴染三人のおまけとしてついてきた同類、仲間であるという空気を造り出した。彼は自然と幼馴染三人の背後――君枝の隣に並んで列に並び、何気ない調子で君枝と話した。


「白惣さんはここに来るのは初めて? 誰か友達とかと一緒に来たことあったりとか?」

「いえ、初めてです。瀬戸先輩はどうですか?」

「僕も初めてなんだ。けっこう人も多いし流行ってるっぽいね。中ってどんな感じになってるのかなあ」

「あ、私パンフレット持ってます。見ますか?」

「ありがとう。用意いいんだね。――あ、へ~、波のプールとかもあるんだ」


 瀬戸が纏う呑気で無害な空気。それは君枝に警戒心を抱かせなかった。

 君枝も拓海と二人きりのデートではなかったことを知ったショックから、ある程度気を取り直した様子だ。


(この先輩、悪い人じゃ……ないみたい)


 君枝が瀬戸に対して抱いた印象は、全く持って見当違いなものだった。



  §


「え~っと、女子更衣室はこっちか。白惣さん、行きましょ」

「は、はいっ、藤沢先輩」

「先輩は要らないって。苗字呼びも日葵と紛らわしいし、瑞穂でオッケーよ」

「私のことも下の名前で呼んで欲しいな。――その代わり、私たちも君枝ちゃんって呼んでいい?」

(なんだ、普通に仲良さそうにしてるな、あいつら)


 更衣室前で女子たちがそんなやり取りをしているのを、拓海はそう思って眺めていた。君枝はまだ少し緊張している様子だが、瑞穂も日葵もニコニコと終始機嫌が良さそうだ。

 施設内は基本的に水着で行動せねばならず、ゲートをくぐったすぐ先に男女別の更衣室があった。そこに入る前に、瑞穂が拓海に手を振った。


「じゃあまたね拓海」

「おう」

「瀬戸くんもね」

「うん、また」


 と言っても着替えて出てくるまでの短い別れだ。

 暑い季節の終わりを惜しんでプールに入りに来たのは拓海たちだけでなく、施設はかなり混んでいた。拓海は瀬戸と一緒に、その人波に押されるように更衣室に入った。

 ロッカーが並ぶ更衣室には、プール施設独特の匂いが満ちていた。拓海は瀬戸と隣り合ったロッカーで着替えを始めた。そしてついでに、前から聞いてみたかったことを彼に尋ねようとした。


「――なあ瀬戸、お前ってさ」

「何? 犬養くん」

「あ、いや……」


 ――瑞穂たちがやたらお前のことを気にかけているが、お前とあいつらのあいだには何かあるのか。

 拓海はそう尋ねたかったのだが、彼の言葉は最後まで続かなかった。そんなことを尋ねるのは、瀬戸と姉妹のあいだに「何かある」と心配していると認めるようなものだ。しかしあの二人が、この陰キャボッチに惹かれる要素など何一つない。顔でも友人の多さでも部活での活躍度合いという点でも、俺はこいつに勝っている。


「――いや、なんでもない」


 あいつらの傍にいる瀬戸を見かけるたびに抱く不安は、所詮は自分の杞憂に過ぎないのだと、拓海は己に言い聞かせた。

 拓海が上着を脱ぐと、サッカー部らしい引き締まった上半身が現れた。だがその隣で同じようにシャツを脱いだ瀬戸の身体も、それなりに筋肉がついている。これは彼が隠れヤリチンとして、連日連夜の女子たちとの交尾で鍛えられた身体だ。


「……お前、意外といい身体してるな」

「え……そうかな。犬養くんには敵わないよ」


 瀬戸は苦笑いしつつズボンを脱いだ。

 そこで拓海は思わず声を出した。


「……は?」

「どうかした?」

「い、いや」


 拓海は瀬戸から目を逸らした。水着に着替えるために下を脱いだことで現れた瀬戸のイチモツは、拓海のソレとは比較にならぬほどの立派さだった。瀬戸の股間には、彼の地味フェイスには似合わないズルムケのチンポがぶら下がっている。これこそが瑞穂と日葵の処女を奪い、数多くの学園の女子の愛液で表面をコーティングされたメス殺しの肉棒だ。

 それを見れば、メスなら誰でも下腹部を疼かせるだろう。――そして男は、本能的な劣等感を抱く。


(なんだよあれ……)


 瀬戸に対してこれほど「負けた」気分になるとは、拓海は思ってもいなかった。

 思春期の男子らしく、拓海もエロ動画などを見た経験はある。このあいだもサッカー部の悪友たちが拓海の部屋に集まり、そういう動画の鑑賞会が行われた。そこに出てくる男優も、これほど立派なモノは持っていなかった。

 ちなみにもちろん、拓海が悪友たちとエロ動画を鑑賞していたその時間にも、瀬戸はチンポを瑞穂や日葵以外の女子の生膣にずっぷりハメ込み、腰をヘコつかせてセックスの実践行為に励んでいたのだが、拓海はそれを知る由もない。

 拓海の頭に一瞬だけ、瀬戸がこのチンポで瑞穂たちを鳴かせている映像が浮かんだ。


(――っ! そんなわけないだろ。何考えてるんだ!)

「犬養くん?」

「早く着替えろよ。ぼさぼさしてたら置いてくぞ、瀬戸」

「う、うん」


 拓海はロッカーを少し乱暴に閉めると、瀬戸のことを見ないようにして更衣室を出たのだった。

  §


 瀬戸と拓海が更衣室で着替えていたのと同じころ、女子更衣室では、君枝と藤沢姉妹が着替えていた。

 男子たちが一度は入ってみたいと憧れる女子更衣室という空間。そこは男子更衣室とは全く違う、甘く脳を痺れさせるような香りが漂っている。そこでは誰もが裸、あるいは下着姿だった。

 寂れた銭湯などと違い、比較的新しい施設だけあって訪れる年齢層も全体的に若い。君枝たちのような女子校生もいれば、女子大生や休日のOL、人妻とそれに連れられてきた幼い少女などもいる。


「早く着替えましょ、白惣さん」

「は、はい」


 君枝が手を止めて瑞穂に声をかけられたのは、君枝が下着姿の瑞穂の肢体につい見惚れてしまったからだ。

 女同士ならば下着姿くらい見られてもどうということはない。瑞穂はそう言わんばかりに堂々としている。日葵も平然とした様子で服を脱ぎ、水着に着替えようとしていた。プールに来た以上は着替えるのが当たり前で、この場では君枝のように恥ずかしがるほうがおかしい。それは確かにそうなのだ。しかし――。


「よいしょっ……」

「――!」


 瑞穂がブラジャーのリアホックを外すと、その下からかなりの質量のある乳房がゆさりと揺れつつ零れ出た。瑞穂の肌は夏場の水泳部の練習によって競泳水着の形に小麦色に焼けている。しかしもちろん乳房までは日焼けしていない。白と微褐色のコントラストが、健康的な魅力を放っている。

 ついこの前買い換えたばかりの新品のブラがもうすでにきつくなり始めている理由を「成長期」の一言だけで片付けることはできない。思春期に愛するオスとの本気交尾を繰り返し、幸せイキを重ねて女性ホルモンをドバドバ分泌させる日々を送っていれば、よりセックスに適した形へと身体が変化するのも当然だろう。

 瑞穂と同様に、日葵も下着を脱いで裸になった。彼女も双子の姉に負けず劣らずスケベなメスの身体に成長している。

 ぷるんとハリ艶のある胸の膨らみ。その先端の桜色の乳首。贅肉は最小限で引き締まった腹筋と括れた腰。きゅっと引き締まった安産型のヒップ。そしてそれを支えるスラリとした脚線。この二人が、幼馴染の少年も知らないところで隠れヤリチンと生ハメセックスしまくっているなどと、部外者にはとても信じられないだろう。もちろん君枝も想像すらしていない。

 君枝は無理やり二人の身体から視線を逸らすと、いそいそと着替え始めた。


  §


 まだ開園してからそれほど経っていない時間帯だが、入口で行列を作っていただけあって、流れるプールやウォータースライダー、スパもあるプール施設の中は、人に溢れていて賑やかだった。

 更衣室を抜けた先のエリアでは、来園者は水着で行動しなければならないきまりになっている。従って、施設内は外とはまるで別世界だった。上にパーカーのようなものを羽織っている者もいるが、どこもかしこも水着姿の男女だらけだ。

 日差しに熱せられた地面は暑く、その上を裸足で歩くのは独特の感覚がする。「おまけ」の瀬戸と一緒に瑞穂たちを待っていた拓海は、彼女たちが更衣室の出口のほうから歩いてくるのを発見した。


「遅いだろ瑞穂。何やってたんだ?」

「はぁ? さっきはあんたが遅刻してきたくせに偉そうなこと言わないでよね」

「お姉ちゃんも拓海くんも、こんなとこで喧嘩したらだめだよ」


 拓海と瑞穂はまず憎まれ口をたたき合った。すると日葵がサイドから割って入って二人をたしなめる。これは幼馴染の彼らにとってのいつものペースだ。最近たまに違和感を覚えることもあるが、拓海は内心、二人とこれまでのようなノリで接することができて安心していた。そのせいか、つい遠慮ない言葉遣いになってしまう。

 それは、サッカー部の後輩マネージャーである君枝に対しては見せることのない姿だ。

 数歩離れた距離にいる君枝が複雑な表情でそれを眺めていると、社会人か大学生らしき男グループが彼女の背後を通り過ぎた。


「おい見ろよあの二人。同じ顔だけど双子か? どっちもめちゃくちゃ可愛いぞ」

「てか水着、かなり大胆じゃね? さり気に布面積ヤバいじゃん」


 その男たちは明らかに瑞穂と日葵を見てそう言っている。

 瑞穂たちの水着はデザインがおそろいのビキニだ。トップの肩ひもの部分やボトムのサイドが紐のようになっていてかなりきわどい。下手をすれば下着よりも肌を露出しているため、男の注目を集めるのは当然だ。


「なあ、声かけてみるか?」

「いや良く見ろよ。男連れだろうが。……はあ、いいよな今どきのコーコーセイは」


 男たちは、姉妹と一緒にいる拓海を見てため息を漏らした。彼らの目にも、拓海と姉妹は特別な関係に映ったようだ。


「…………」

「白惣さん?」

「きゃっ⁉」

「ご、ごめん、驚かせたかな」


 複雑な顔の君枝の意識の外から声をかけてきたのは瀬戸である。


(びっくりしちゃった……)


 君枝は軽く自分の胸を押さえた。その奥ではドキドキと心臓が脈打っている。

 いつの間にか君枝の隣に寄っていた瀬戸は、言葉通り申し訳なさそうな表情をしている。しかし君枝は彼に対して不快感を覚えた訳ではない。

 弟がいてサッカー部のマネージャーでもある君枝は、ある意味では男慣れしている。――だが、プライベートで男子と遊んだりする経験は、同学年の男子相手でも、これまではなかった。

 彼女が淡い思いを寄せる拓海相手ならばともかく、初対面の先輩男子にこれほど近寄られれば、普通ならば警戒するだろう。しかし瀬戸を警戒するということは、例えるなら道端に落ちている石ころを警戒するようなものだ。そんなことは常在戦場の心得を持つ戦国時代の武将でもなければ不可能に近い。

 瀬戸は軽く微笑むと言った。


「その水着、可愛いね」

「あ、ありがとうございます瀬戸先輩」

「うん、白惣さんにとっても似合ってるよ」


 君枝は少し頬を染めた。それほどストレートな褒め言葉が、彼の口から出てくるとは思わなかったからだ。これも意識の外からの攻撃である。驚きによる鼓動の高まりと重なって、彼女の体内の血流はさらに早くなった。

 瀬戸は無害な草食動物のような顔をしながら、シレっと女子を褒めることができる。相手を褒めるのはヤリチンとしての基本スキルだ。しかしこれは簡単なように見えて意外と難しい。多くの男子は羞恥心やプライドに邪魔をされて何も言えない。――そこにいる拓海が良い例だ。


「それじゃあ拓海くん、最初はどこに行くの?」

「え、俺が決めなきゃいけないのか?」

「当然でしょ。あたしたちが今日集まるのはあんたの企画なんだし、ちゃんとエスコートしなさいよね」

「仕方ないな……」


 拓海は幼馴染姉妹にまとわりつかれて「やれやれ」という態度を取っているが、彼は未だに瑞穂たちに「可愛い」とも「似合っている」とも言っていない。言わずとも伝わる関係もあるかもしれないが、多くの場合は言葉にしなければ無意味なのだ。

 ここが幼馴染を知らないあいだにヤリチンに調教された拓海と、彼女たちだけでなく多くの女子をハメ比べてしている瀬戸の運命を分けた、わずかだが決定的な差である。

 瀬戸が現れる前に、拓海がもしも素直に瑞穂か日葵に告白していれば、あるいは違った風景が待っていたかもしれない。しかしもはや手遅れだ。瑞穂と日葵は、拓海の意識を瀬戸と君枝から逸らして、瀬戸が後輩女子を堕とすための手伝いをするほどにヤリチンの手練手管にぞっこんだった。


「白惣さんてサッカー部のマネージャーなんだよね。犬養くんとは仲がいいの?」

「そんなこと……私は単なるマネージャーですから。……きっと先輩も、そうとしか思ってないですし」

「…………」

「瀬戸先輩は犬養先輩のお友達なんですか?」

「う~ん……どうだろう」

「どうだろうって?」

「恥ずかしいけど、僕、あんまり友達がいなくてさ。犬養くんとはクラスメイトではあるんだけど。今日もなんかおまけで呼んでもらったっていうか……本当に僕もついてきて良かったのかなっていうか……。あははは」


 瀬戸はこめかみを掻きながら自信なさそうに笑った。彼が言っていることは、概ね君枝が抱いていた気持ちと同じである。君枝も、自分が単なるお邪魔虫なのではないかと感じていたところだ。

 君枝が少し微笑んだのは、瀬戸に対して共感の気持ちを抱いたからである。

 こうやって、瀬戸は着実に君枝との心の距離を縮めていた。


(あーもう、真司ってばあの子のこと順調に堕としてる。あれだとあの子があたしたちみたいに真司の女になるのも時間の問題ね)

(私も最初はあんな感じだったなあ……。拓海くんをお姉ちゃんに取られちゃうかもって不安になってるところに、真司くんに優しくされて……。真司くんと真司くんのおチンポに恋させられちゃって……すっかり逆らえなくされちゃった)

(こんなこと考えてたら、エッチしたくなってきた……。この格好で濡れちゃったらどうしよ……)


 姉妹はいま着ているビキニは、もちろん瀬戸と三人でデートしに行った際に購入したものだ。その帰りのラブホテルで、瑞穂と日葵はおろしたての水着姿でたっぷり彼と3P交尾に励んだ。その時に何度も「可愛い」と言ってもらいながら彼にピストンしてもらったうえ、今朝も交尾してからここに来たにもかかわらず、もう足りなくなってきたようだ。

 幼馴染姉妹の大胆な水着姿を直視できない拓海が、二人がもじもじと下半身をくねらせている様子に気付くはずもない。


「それじゃあ最初は普通のプールにでも行っとくか?」

「そうね、そうしましょっか。――ついでにあたしたちと泳ぎで競争する?」

「ばか、お前ら水泳部だろ。俺が泳ぎで勝てる訳ないじゃん」

「へ~、勝負する前から逃げるんだ」

「おいおい、日葵も何とか言ってやってくれよ……」

「ふふっ、私も拓海くんと勝負してみたいな」

「お前も瑞穂側かよ」

「つべこべ言わないで、さっさと行くわよ」

「――おわっ⁉ ちょ、待てってお前ら、腕引っ張るなよ!」


 瑞穂と日葵は拓海を左右両サイドから挟み込むようにして彼の手を引いた。まさに両手に花である。それを目撃した瀬戸の視線に一瞬だけ煮えたぎるような光がちらついたが、彼はそれを君枝の目から覆い隠すと、普段通りの声で「白惣さん、僕らも行こう」と言った。


「はい、瀬戸先輩」


 もし瀬戸がいてくれなかったら、きっと自分はもっと惨めな気持ちになっていたに違いないだろうと思いながら、君枝は頷いたのだった。

Comments

続きが気になる〜

tom1030_koba2

君枝ちゃんのお話し待ってました。 この後の流れが(想像はできますが)楽しみです。

DMcustom

これがどう続くのか、本当に見てみたい。 将来的には4Pだ。 拓実の恋のお相手をすべて奪い去るために。 ありがとうございました。

jorsh


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