悪の組織の怪人×変身ヒロイン④
Added 2025-05-10 08:16:48 +0000 UTC「涼、死んだ親父さんの遺言状で、親父さんが持っていたマンションや月見建設の株のほとんどは君が相続することになった。これからも経済的に不自由することはないから、そこは心配するな」
「へえ、あの人がわざわざ遺言なんて書いていたんですか?」
悪に堕ちた自分が主人と崇める男がわざわざ使った表現を捻じ曲げてまで、涼は己の父親のことを「あの人」と呼んだ。彼女の声に宿る軽蔑は、目の前にいる男ではなく、愛人と共に交通事故で死んだ実の父親に向けられていた。
涼が纏っているのは制服ではなく喪服である。そしてここは月見建設の本社社屋の最上階にある社長室だ。
会社の所有権を引き継いだのは涼であり、その場合、涼がこの部屋の主の椅子の側に立つのが正しそうなものだ。しかし彼女は自分を入り口側に置いて、あくまでも男のほうを上座に立てていた。
人間形態のときはいつもサラリーマンスーツ姿の男も、今日は喪服姿である。彼は肩をすくめつつ言った。
「仮に遺言がなかったとしても、近い相続人は君だけだ」
「じゃあ、ご主人様に全て差し上げます。あの人の会社も財産も。全部組織のために使ってください」
「おいおい、俺に経営なんてできると思うか? ……まあ、会社の経営は外商部の連中に任せるのがいいか。連中なら上手くやるだろ」
涼がルナティカとして戦ってきた組織は、多数の企業を表向き経営している。ルナティカであったころの涼は、そんなことを全く知らなかった。
「家はどうする?」
と男が涼に聞いたのは、いまのマンションに、父親の死後も留まるつもりかという意味だった。
「一人であそこに住みたくないです」
「そう言うと思ったよ。――じゃあ桜葉の寮に入るか?」
「どこかのアパートに引っ越そうって考えています」
「治安の良い場所を選べよ?」
「心配していただいて心から感謝いたします、ご主人様」
と、感動に打ち震えた表情でそう言った彼女は、悪戯っぽく微笑んで付け加えた。
「でも、力で私に勝てる人なんていません」
そういうやり取りを経て、涼は元住んでいた高層マンションから、そこより遥かに狭いワンルームのアパートに引っ越すことになった。彼女は引っ越しの過程で、それまで持っていた品のうち、制服などの学園に通うために必要なもの以外を、ほぼ全て捨てた。涼が実の父親からの財産を次々と放棄するのを見た男は、組織から一定額を彼女個人の口座に振り込まれるようにした。それは悪の組織の一員として彼女がもらう「給料」という訳だ。
「月見さん、ちょっといいかな」
引っ越しがまだ終わらなかったころ教室にいた涼に話しかけてきたのは、別のクラスの星宮葵だった。
星宮葵に声をかけられた涼は、葵と共に学園校舎の屋上に移動した。桜葉学園は屋上にまで芝生と庭園が整備されており、生徒はそこに自由に出入りすることができた。――ただもちろん、事故が起きないように柵は高く作られている。
「月見さんのお父さんのこと聞いたの」
葵は父を亡くした涼の心の傷に触れないよう、慎重に様子をうかがいながら切り出した。
「私には、どう言ったらいいかわからないけど……」
「ありがとう、星宮さん」
「え?」
「私が落ち込んでいると思って、わざわざ話しかけてくれたのね。他の人はヒソヒソ噂するだけだったから、直接話しかけてくれたのはあなたが初めて」
人付き合いが悪いクールな少女と聞いていた涼がそんなふうに言うので、葵は少し戸惑った。そんな葵の戸惑いをよそに、涼は嬉しそうに微笑んだ。
「大丈夫。そんなに落ち込んでないから」
「月見さん……」
「涼って呼んで」
「いいの?」
「うん。その代わり、私も葵って呼ぶから。良かったらお友達になって」
「じゃあ……涼」
「うん、葵」
まるで以前から中の良い友人だったかのようにすぐに打ち解けた二人は、並んでベンチに腰かけた。ベンチを囲む花壇には季節の花が色とりどりに咲いていて、その上を気持ちの良い風が吹いていた。
「葵のこと、前から知ってたわ」
「え、ホントに?」
「だってあなたは私と違って人気者だもの」
そう言った涼の笑顔には嫌味もひがみも含まれていなかった。
涼は自然に葵と距離を詰め、「あなたのことを聞かせて欲しい」と言った。
「葵って、どういうおうちの人なの?」
「えっと……うちは小さな神社。うちのお父さんは、みんなみたいに、おっきな会社の社長さんとかじゃないよ」
「神社? それじゃあ葵も巫女さんの服を着たりするの? とっても素敵ね」
「そ、そうかな。確かに忙しいときは私もうちの仕事を手伝ったりするけど……素敵かどうかはわかんないよ」
「ううん、素敵よ。良かったら、今度お邪魔させてもらいたいくらい」
と、二人の話は徐々に盛り上がっていった。もともと人懐っこく誰かを疑うことを知らない葵は、調子に乗り、涼に己の家族構成や幼い頃の失敗談まで話すほど彼女に心を許してしまった。
「それじゃあ涼って、お父さんのマンションを出て、そのアパートで独り暮らしするんだ。……不安じゃないの?」
「不安なこともあるけど、それよりわくわくしてる。これから自分の好きに色々なことをやってみたいなあって。お手伝いさんが家事をやってくれていたから、いままで料理だってしたことなかったし」
「う~ん……」
「どうしたの?」
「やっぱり心配だし、引っ越しのお手伝いに行ってもいい?」
「葵が?」
「うん。私って力持ちだから、荷物運びには自信あるよ! 決まりね!」
「あ、でも……」
「でも? ……迷惑だったら、遠慮なく言ってね?」
「ううん、そんなことない。でも、葵の他に引っ越しを手伝ってくれる人がいるの」
「引っ越し屋さんとかじゃなくて? ……それってもしかして男の人?」
その問いかけを涼は否定せず、はにかむように笑った。
異性との交際経験のない葵は、聞いてはいけないことを聞いてしまかったかのように、顔を真っ赤にしてしまった。
「ねえ葵」
と涼は言った。彼女の手は葵の手に重なり、唇は耳元すれすれに近付いていた。
「それでも良かったら、あなたも手伝いに来てくれる?」
「……う、うん。涼とその人の邪魔じゃなければ」
そう言いながら、葵は思った。
(うう……急に恥ずかしくなっちゃった。けど、涼ってこんなに良い子だったんだ……。それに見惚れちゃうくらい美人だし。まだルナティカは見つからないし、涼があの子じゃなかったみたいだけど、もっと早く話しかけてみれば良かった)
それと同じように、涼のほうでも葵についてこう考えていた。
(葵って、凄く良い子……。それに凄く可愛いし、胸もおっきい。スターリアに似てる気がする。……もしこの子がスターリアじゃなくても、この子の初めてをパパに捧げたら喜んでもらえるかな?)
微笑み合うどちらの少女の心にも、相手に対する悪意など微塵もなかった。
§
セレーネ……涼の引っ越し先は、彼女が宣言した通り、それまで住んでいた高層マンションとは似ても似つかない狭いアパートだった。俺と唯が住むマンションよりさらに狭い。桜葉学園の生徒で、涼の他にこんなところに住んでいる者はいないだろう。
俺が涼の引っ越しの手伝いに行くと、彼女の学友だという娘が一人、同じく手伝いに来ていた。その少女を見た瞬間、俺の中に何か引っかかるものがあった。――まさかこの娘がスターリアでは? スターリアの髪の色は文字通り金のような金色だが、その娘は違う。だがそう疑うほど、その星宮葵という娘とスターリアは雰囲気が似ていた。これは実際スターリアと戦ったこともある怪人の俺でなければ理解できない感覚だろう。
涼もこの娘がスターリアなのではないかと疑っている。だからこそ、涼に命じて俺と星宮葵が鉢合わせするように仕組んだのだ。
その予感を隠しながら、俺は礼儀正しく彼女に挨拶した。
「初めまして星宮葵さん。涼さんの遠い親戚の神矢純一と申します」
「よっ、よろしくお願いします!」
「あはは、そんなにかしこまらないでください」
星宮葵は、気合を入れて荷物を運ぶ気満々だということが伝わるジャージ姿だった。だがそのジャージの前面は、大き過ぎる胸によってチャックが閉まりきらないでいる。エロオヤジなら鼻の下を伸ばしてガン見するだろうし、純情な思春期の男子なら目を逸らしながらもチラ見してしまうかもしれない。
俺も男の当然の反応として、まずはその胸に目を惹かれてしまった。
「……純一さん?」
「いや、すまない」
そんな俺に涼が小声で釘を刺した。俺が咳払いすると、星宮葵は首を傾げた。
俺はここに、涼の遠い親戚という設定で同席している。ならば取り合えずはそれらしく振舞うべきだろう。仮にこの星宮葵がスターリアだとしたら、力で組み伏せることは容易ではない。たとえ俺とセレーネが二人がかりだったとしてもだ。行動には慎重を要する。
それにしても、星宮葵はどうしてこれほど赤くなっているのか。俺はそれとなく尋ねてみた。
「えっと……少しびっくりしちゃいました。涼の親戚のお兄さんがこんなに素敵な人だったなんて」
「――は?」
と言ったのは俺だ。涼は「うんうん」と頷いている。
俺はもう「お兄さん」と呼べる年齢ではないし、「素敵な人」でもない。桜葉学園に通うような箱入り娘は、上流のイケメンに触れる機会が過ぎて、金銭感覚だけでなく美的感覚も世間一般とは違うのだろうかと不思議に思った。
「ええっと……ありがとうございます、でいいのかな? それにしても涼。君にも下の名前で呼び合う友達がいたんだな。少し安心したよ」
「それってどういう意味ですか? 私の普段の愛想が悪いから、友達も少なそうって言いたいんですか?」
「おいおい、違うって。わざわざ変な意味に取るなよ」
「――ふふっ」
俺と涼のやり取りを見た星宮葵はくすりと笑った。彼女は、「こんなに頼りになりそうな人が涼の傍にいるんだってわかったら安心しちゃいました」と、俺と似たような台詞を口にした。
それから星宮葵は、もう一つ何かを質問したそうに、俺の足元に目を向けた。
「えっと……あと、その子は?」
「ああ、この子は――……ほら唯、お姉さんに自己紹介しなさい」
「…………」
「どうしたんだ、唯。恥ずかしいのか?」
半分身体を隠すように俺の右脚にしがみついているのは、俺の実の娘である唯だ。
「すみません、人見知りする子なんです。そのくせどうしてもついて来るって聞かなくて」
「全然オッケーです! どうしよう、すっごく可愛い……。お人形さんみたい! ――はっ!? 唯ちゃん、こんにちは~。私のことは、葵お姉ちゃんって呼んでね? 全然怖くないから安心してね?」
星宮葵は膝を折り曲げ、唯と目線の高さを合わせて、保育士が園児をあやすような笑顔と声でそう言った。唯は辛うじてこくりと頷き、「よろしくおねがいします」と言った。――涼はどういう反応を示すかと思ったら、唯と星宮葵の双方を、慈しむような目でニコニコニコニコと眺めている。
「もう、わざわざ怖くないとか言ったら逆効果でしょ? 葵」
唯と涼の顔合わせは、これより先に済んでいる。俺の義理の娘を自認するセレーネが、唯に危害を加えようとする可能性もあるかと懸念していたが、まずは何事も起き無さそうだと、俺はホッとした。
今日は星宮葵に強引なアプローチを取ることができないと考えるのは、唯がこの場にいることも理由である。本日は那須野先生がいる保育施設が休みで、だからと言って休日の那須野先生に娘を預ける訳にはいかなかったのもあるが、それ以上に唯自身がパパについて行きたいとねだるのをやめなかった。最近は「仕事」で忙しく、娘と触れ合う時間が減っていたのが原因だろう。
唯がいる場所で怪人としての姿を晒すことだけはできない。それだけは許されない。だから今日は、スターリア候補の星宮葵の様子を把握するだけで十分だ。
「唯ちゃん。そうしてるとパパが動きにくいからこっちにおいで」
涼がそう言うと、唯はたたっと駆け足で彼女のほうに移動した。そして結局涼の腰にしがみついた。モモンガが、とまっていた木から別の木に移動したみたいな感じだった。
――娘が涼にくっ付いたのを見たとき、少しだけ俺の身体が警戒反応を示したことを、唯以外の二人に気付かれはしなかっただろうか。もし涼が――いや、涼以外の組織の誰かであろうと――唯に危害を加えようとする者がいるのであれば、俺はそいつを許さない。どうあっても八つ裂きにしてやる。それは俺が怪人になったときからの決めごとだ。
「――よし、それじゃそろそろ作業を始めようか」
俺のその言葉を合図に、涼のアパートへの引っ越し作業が開始した。
§
「やあ君、一人なの? ここに住んでる俺が言うのもなんだけど、この辺危ないからさ。こんなとこで一人で歩いてたら危ないよ?」
夜を歩く少女は、そんなふうに声をかけられた。
彼女に声をかけたのは、どこからどう見ても信用に値しない、軽薄を絵に描いたような若い男だった。明るい茶色に髪を染めた男のシャツは、だらしなく胸元が開かれている。そこには銀色のチェーンネックレスが輝いていた。
気を使っているような表情と声だが、彼がナンパ目的で少女に声をかけたのは明らかだ。――しかしそれを言うならば、普通の真面目な娘がこの辺りをこの時間に歩いている訳もなかった。
「えっと、その、私は……」
「え、ていうかちょっと待って。君のその制服ってサクラバじゃね?」
男は大げさなアクションで、さもいま気付いたかのようにそう言った。
「サクラバってお嬢様しかいないんでしょ? だったらなおさらこんなとこアブねーよ!」
「あ、あの、その……」
「俺が危なくないとこ知ってっから! ね?」
桜葉学園の制服の少女は、男に肩を抱かれて夜の闇に消えた。
そのあと彼女が男に連れられていったのは、怪しいバーの奥の個室だった。
「――お゛っっ♡ お゛っっ♡ お゛っ♡ んお゛おっ♡♡」
「うっわ、やべぇ腰振り……! それにマンコすっげえ締まる……っ! チンポ突っ込んだ途端にこれとか、どんだけだよ」
「ほっおおっ♡ イっ♡ くっ♡ あっ、あああああっ!!♡♡」
「ぐあ……っ、すっげ……」
内装も怪しさ満点の個室には、なぜかベッドが置かれている。その上で、服を脱ぎ裸になった少女と男がサカっていた。
背面騎乗位で男に跨り腰を振っているのは、復学したクラスメイトの月見涼について行った結果、悪の組織の怪人に襲われ犯される羽目になった不運な少女だ。記念すべき初体験を、身体に強烈な媚毒を注入され、凶悪な怪人チンポで犯された少女の末路は悲惨である。記憶を操作された彼女は自分の処女を散らしたのが怪人であるとは覚えていなかったが、快楽の記憶は肉体にはっきりと刻まれていた。
(おっ♡ おチン、チンっ♡ きもちいいっ♡ 気持ちいいっ♡♡)
桜葉学園の生徒である以上、彼女もれっきとした箱入りのお嬢様だった。ほどほどに男と接したことはあるが、それは父親に連れられて上流の人々が集うパーティに出席したときなどに限られていた。――そんな彼女が、こんな軽薄でチャラついた男に身を任せる自分を想像したことなど無いに違いない。
少女はいま、伝統ある桜葉学園の制服を怪しい個室の床に投げ捨て、清楚さの欠片もない喘ぎ声を高らかに上げながら、オスの硬いもので存分に内側を貫かれる悦びに震えていた。彼女が辛うじて身に着けているものと言えば、尻を振るたび乳房と一緒に揺れる学園のリボンだけだった。
こんな場所でこんな男に肌を許してまで彼女が追い求めているのは、初体験のときの凄まじい絶頂感だった。
(あっ♡ 目の前チカチカしてきたっ♡ もう少しで、あのときみたいにイケそうっ♡ イキそうっ♡ イケそうっ♡ イキそうっ♡♡)
あまりにそのときの記憶が衝撃的だったせいで、初体験の相手の顔すらはっきり思い出せないのだが――それでも彼女は、こんなふうに行きずりの男にナンパされて、その男のペニスで処女を散らされたことは覚えていた。そこで味わったアクメは、まだ十数年しか生きていない彼女の人生観を根底からひっくり返すのに十分だった。親の言うことをきいて学校で良い成績をとり、やがて親が決めた「素敵なお相手」と結婚するのが己の人生だと思っていた彼女は、チンポでメスにされる快楽があれほどのものだと想像してすらいなかったのだ。
いま彼女がマンコに咥え込んでいるチンポは、あのときの「誰か」のモノに比べればずっと貧弱だ。しかしまあまあの長さだったし、セックスの快楽を忘れられなくて疼いているマンコをほじるには充分な硬度もあった。
「ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡ ふーっ♡」
鼻の下を伸ばした、親や学友にはとても見せられない顔をしながら、彼女は腰を上下に振りたくった。その下では男が顔を歪めている。男の肉棒に被せた蛍光グリーンのコンドームには泡立った本気汁がべっとりと付着し、淫靡な音を立てていた。
「くそっ、なんだよこのビッチマンコ! めちゃくちゃうねって搾られる! ぐうっ!?」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ああっ♡」
「そんなに欲しけりゃくれてやるよ! ザーメン受け取れ、ビッチ!」
「んっ♡ きゃあああああっっ♡♡」
「おっ、うおおおっ!!!!」
男が吠えて、チンポからザーメンがひり出された。ぶびゅっ、びゅるるっと、かなりの量の子種が放出された。
少女は男が射精しているあいだ、尻を彼の腰にぐりぐりと押し付けてアクメを貪っていた。――だが、これでは満足には程遠かった。
「はーっ、はーっ、やっべぇ……。過去イチ射精したわ……――うっ!」
「……っっ♡♡♡♡」
「は? んだよその目。もしかして、もっと欲しいのか?」
「ほ、欲しい……です♡」
男は忌々しそうにチッと舌打ちした。彼は、この娘が自分に夢中になっていると勘違いし、その途端に横柄な態度になったのだ。
「だったらしゃぶってチンポ立たせろや、ビッチ」
しゃぶるというのがどういう意味かわからなかった桜葉学園の少女は、男に指導されながらたどたどしいフェラチオを始めた。
(ああ……私、お父様の知らないところで男の人のおチンチン口に咥えてる……っ♡)
この部屋にBGMのように流れている彼女のものとは違うメス声は、隣に並んだ他の個室から聞こえてくる。この個室の入口はカーテンで仕切られているのみで、他の個室でも男女が盛んに淫らな情事を繰り広げているのだ。
チャラい若者は、少女にペニスをしゃぶらせながら、近場にあったペットボトルを手に取り水分補給した。
「ふう……。あ~……いいわこれ。久々にガチの当たり引いたな……」
「んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「おい、もっと音立ててしゃぶれよ。ビッチのくせに上品ぶってんじゃねえ」
「じゅっ♡ じゅるるっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっ♡」
男はベッドに仰向けになったまま煙草を吸い、少女の口内にしこたまザーメンを吐き捨てたのだった。そして彼は少女にねだられるまま彼女をバックでハメ、三発目の精液をゴムに注ぎ込んだが、そこで打ち止めになった。
事後、彼は少女と隣り合ってベッドに仰向けになりながら、彼女の肩を抱いた右腕で、その乳房を揉みしだいていた。
(どうしよう、たくさんエッチなことしちゃった……♡)
初体験のときの絶頂こそ得られなかったものの、少女はどうにか身体の疼きを抑えることができていた。ここ数日、部屋で一時間以上かけてブリッジオナニーをしてからでは眠ることすらできなかったが、今日はどうやら安眠できそうだった。
しかしやはり、「あの人」と比べればこの男は不十分だった。その不十分な男が、馴れ馴れしく彼女に言った。
「なあ、明日も会おうぜ」
「え……明日も?」
「そうだよ。俺らのカラダの相性、めっちゃいーじゃん。な? あれだったらセックス以外にも君の知らねーこと色々教えてやっからさ。俺のダチにも紹介してやるよ。俺ってけっこう顔広いし、きっと天国見られるぜ?」
「…………」
「なに? ひょっとして怖がってんの? 大丈夫だって、最近、あのウザってぇ正義のミカタも見ねえし。」
彼女は即答しなかったが、その胸のうちは高鳴っていた。もっと色々な男とセックスすれば、「あの人」か、それに近い男も見つけられるかもしれない。何よりも、自分がこれまで想像したこともない世界が、男の誘いの向こうに広がっている気がした。
「……うん、いいよ」
これまで初対面の人間に対して丁寧語を崩したことのなかった彼女が、そう言って妖艶な微笑みを浮かべた。彼女は男に胸を揉まれながら彼とキスをした。バーの奥の個室で男とした彼女のファーストキスは、少し苦い煙草の味に彩られていた。
§
「本当に力持ちなんだな、星宮さんは」
いままでの持ち物の大半を捨ててしまった涼の引っ越しは、正直、数人でかからなくても一日で終わる程度のものだった。朝から始めて昼前にはほぼ作業が終了していた。
幼児の唯には段ボールなど運べなかったが、どうしても役に立ちたがったため、軽い食器などを運ばせた。そんな唯が転んで怪我をしないよう監視する役目を涼に与えたため、むしろ人手が減り、俺と星宮葵だけで主要な荷物を運ぶ結果となった。
その星宮葵は、複数の段ボールを一気に抱えてエレベーターなしのアパートの階段を上ったりしたが、これは彼女がスターリアである証拠にならないだろうか。
引っ越し作業の終わり際、梱包を解いた段ボールが床に転がる室内で、俺はさりげなく星宮葵の傍によって話しかけた。そのとき星宮葵はキッチンスペースでフライパンなどを収納する仕事をしていた。そして涼はカーペットに座り、引っ越し作業に対する集中力を失った唯の話し相手を務めていた。
「……っと、女の子にそれは褒め言葉にならないか。デリカシーの無い発言だったね」
「いいえ、気にしないでください。もともと元気と力持ちだけが取り柄ですから」
星宮葵は、ジャージの袖を腕まくりしていた右腕で、自慢げに力こぶを作ってみせた。この年頃の女子にしては筋肉がついていたが、あくまで「女子にしては」だった。
二の腕など、怪人形態の俺の腕周りの数分の一の太さしかない。身長も俺より頭一つくらい低い。首も腰も片手で握りつぶせそうなほど細く、俺に勝ると言えそうなのは、相変わらずジャージのチャックが閉まりきらないでいる胸囲くらいのものだった。
「えっと、ところで神矢さんってどういうお仕事をされてるんですか?」
「簡単に言うと福祉関係の仕事かな。ほら、ユートピアホームって知ってるかい?」
「あっ、最近色んなところにできてる老人ホームですよね?」
「そうそう。あれの経営企業に勤めてるんだ。現場に出ることはあまりなくて、各ホームへの資材の手配とか、裏方の仕事がメインだけどね」
「へえ~、そうなんですね」
組織の怪人にも戦闘員にも表の身分がある。俺はいま星宮葵に伝えたように、福祉関連企業の従業員だ。名刺を出せと言われればすぐにも出せる。
「近所のお爺ちゃんが夜に徘徊とかするようになって、ご家族が困ってたんですけど、ユートピアホームに受け入れてもらって助かったって言ってました。このあいだお見舞いに入ったら、おうちにいるときよりもお爺ちゃん元気そうで、頭もはっきりしてて――」
「単に近所に住んでるお爺ちゃんのためにお見舞いに?」
俺は思わず目を丸くした。
「……優しいんだね、星宮さんは」
「小さい頃からいっぱいお世話になったお爺ちゃんですから」
変に謙遜するでもなく、当然のように彼女は言った。いい学校の生徒にありがちな、内申点稼ぎのボランティアという訳でもなさそうだ。
「もしかして、うちの業種に興味があったりする?」
「特にそう言う訳じゃないですけど……。将来何をしたいかは、まだ決まってないです」
「なるほど。でもそれは君くらいの歳なら普通のことじゃないかな」
「そう……ですか? だったらいいんですけど……」
そこで俺たちの会話は途切れた。二人ともキッチンのほうを向いて、かちゃかちゃと食器を整理していた。俺の言葉が、思春期で悩みの多い少女に将来を考えさせる契機となったようで、星宮葵は少しうつむき加減になり、己の思考に気を取られているようだった。
「…………」
今日は焦って行動を起こさなくても良い。そう考えていたが、相手が隙を見せるなら話は別だ。いまなら唯もこちらを気にしていない。俺は予定を変更し、作業を続けながら身体の一部を怪人に変態させた。涼にも打ち込んだ媚毒を滴らせた鉤付きの尾が、ゆっくりと少女の首筋に近付いて行った。
「――あの」
だが、星宮葵が急に顔を上げてこちらを向いた。毒液を打ち込もうとしていた尾は一瞬で引っ込み、俺は優しいお兄さんの顔を作って「なんだい?」と尋ね返した。
「図々しいお願いなんですけど、神矢さんのお仕事先を見学させてもらうことってできますか?」
「もちろん構わないよ」
と答えながら、相手がわざわざ自分から網に掛かってきたのを感じていた。
「いいんですか?」
「当然だよ。でも、流石に今日すぐってことはないよな?」
「はい。そろそろルナを探してるばかりじゃなくて、街のパトロールにも行かなきゃならないし……」
「――ん?」
「あっ、なんでもありません」
「それじゃ連絡先を交換できるかな? 細かい日程は後で詰めよう」
「はいっ、よろしくお願いします!」
彼女がスターリアだと仮定して、決まった日にうちの組織の関連企業を訪れてくれるのなら、罠を仕掛けることは容易だ。俺以外の怪人複数に出張ってもらうことも可能だろう。そう考えて、今日は連絡先を交換するだけに留めた。
引っ越し作業が終わると、俺はフードデリバリーサービスを使って星宮葵と涼に食事を奢った。そして自転車で帰る星宮葵を、涼と、今日一日でだいぶ星宮葵に懐いた唯と一緒に見送ったのだった。
§
「あっ♡ はぁっ♡ パパっ♡ パパぁっ♡」
そしてその夜、涼の新しい住居となった部屋で、俺は彼女を犯していた。電気も付けない部屋の光源は、ブラインドを上げた窓から差し込む月と星の光だけだ。その光の中に、男の上に裸で跨って腰を振る少女の姿が幻想的に浮かび上がっていた。
涼のベッドの上には唯が寝ている。俺と涼がまぐわっているのは床に敷いたカーペットの上である。すやすやと眠る実の娘の隣一メートル未満の場所で、俺のチンポをマンコに咥え込んだ涼が、ぷるんぷるんと胸を揺らしながら盛んに尻を上下させていた。
俺は涼を見上げながら、「しー」と言った。
「感じるのはいいが、あまり激しく喘いで唯を起こすなよ、涼」
「ご、ごめんなさい。――んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡」
「そうだ、それでいい。……今日は何事もなく引っ越しが済んで良かったな。この部屋で落ち着けそうか?」
「はい、パパ♡ 部屋を選んだりするのも手伝ってくれてありがとうございました♡」
俺たちは、唯を起こさないために最低限の音量で話を進めた。涼の腰の振り方も、尻をダイナミックに上下に振る感じではなく、腰をくいくいと前後に動かす感じになった。
「んっ♡ パパの硬い……♡ おヘソの上のところまで当たってる……♡ それで、どうでしょう、やっぱり葵がスターリアの正体でしょうか?」
「どうかな。当たりっていう感じもするがな」
「ふふふっ、葵ってスターリアと同じ『いい子』ですもんね」
賢い涼は、セックスが単に性器を擦り合えばOKなものだとは思っていない。俺の目を楽しませるように髪をかき上げて耳のピアスを見せてみたり、自分で自分の胸を揉みしだいて、年端も行かない少女の痴態を存分に見せつけてきた。
「あっ♡ あっ♡ あんっ♡ あっ♡」
本職の女優より情感たっぷりに自分の乳房を揉み込み、腋やヘソなども性器の一種と自覚しアピールしてくる。そして腰の動きは最小限にとどめながら、チンポを何度も噛むように、巧みに膣ヒダを収縮させた。
「ああ、出すぞ涼」
「はいっ♡ 私にパパの愛情いっぱいそそいでっ♡ んんぅうっ!♡♡」
「うっ!!!!」
「はぁああ……♡♡ 精液美味しい……♡♡」
涼は子宮に俺のザーメンをびしゃびしゃ浴びせかけられながら、陶然とつぶやいた。言葉通り、彼女は下の口でオスの子種を味わっているかのように蠢いていた。
そのあと、涼の上半身が俺の上半身に覆いかぶさってきた。涼はちゅ、ちゅ、と音を立ててついばむようなキスを浴びせてきた。
「んん……」
そこで唯が寝返りを打ち、「パパ」と寝言を言った。
「……ごめんね唯ちゃん♡ 唯ちゃんのパパ、私が盗っちゃってます♡」
「おいおい、なんだそれ」
「あっっ♡♡ 怒らないでくださいパパっ♡♡ ……ちゃんと私はパパの偽物の娘だってわかってますから。でも、こうやってパパのおチンポで愛してもらえる娘は、唯ちゃんじゃなくて私だけですよね?」
「……うつ伏せになれ、セレーネ」
「……っ♡♡ はいっ♡♡」
涼の発言のどこが己の逆鱗に触れたのか、俺は自分自身でわかっていなかった。だが俺は、涼をうつ伏せにさせると、寝バックでチンポを挿入し直した。
「ん゛おオオ゛っっ♡♡ パパチンポハマるぅ……っ♡♡ セレーネの娘おマンコにキクぅ……♡♡♡」
「やかましい。黙れ」
「ぽぎゅっ!?♡♡♡♡ ~~~~~っっっ♡♡♡♡」
俺は叫びかけた涼の口を左手で塞いだ。そして寝バックの姿勢でチンポの先端をポルチオに継続的に押し付けた。ぐりぐり、ぐりぐり、ぐりぐり、ぐりぐり、ぐりぐり、ぐりぐりと執拗に続く俺の責めの前に、涼はタイヤに轢かれたカエルのような無様な恰好のまま本気アクメを繰り返すしかなかった。
「どうだ?」
「ふっ♡♡ ぐっ♡♡♡ んむぅううううっ♡♡♡ ふおっ♡♡♡ おおおっ♡♡♡」
「今度俺の前で悲しそうな顔を見せたら、またこんなふうに子宮がイキ潰れるまで犯すぞ。俺の傍にいるときは、お前は常に幸せそうな顔でいろ。わかったか? わかったら『はい』って返事しろ」
「むぐぉっ♡ オっ♡ ふぐうっ♡♡」
「……返事しない気か? お前いつから俺の言うことに逆らうようになった? これはお仕置き継続だな」
理不尽な性暴力が少女に向かって振るわれた。涼は新生活を始めるための新居で、一日目からオスの身体の下に組み敷かれることになった。二人でホームセンターで買ってきた安物だが新品のカーペットの上で、助けを求めるようにもがいた涼の爪がバリバリと音を立てる。それだけでなく彼女がマンコから噴き出す潮と愛液がカーペットを汚していった。
「セレーネ。ちょくちょくこうして唯と一緒に様子を見るからな」
「お゛っ♡ ほっ♡ むぐぅっ♡♡ ンおお゛っ♡♡」
「どうせお前みたいなお嬢さんは、自分で料理したこともないんだろ? 俺が基本から教えてやるよ。こう見えても、唯の離乳食だって俺が自分で作ったんだ。栄養が偏る食事なんてしてたら痛い目を見せてやる」
「ふぐっ♡ おっ♡ おっ♡ ほううっ♡♡♡」
「おい、マンコ締めて子宮で亀頭にキスする以外に返事の仕方を知らないのか? 呆れたお嬢さんだ」
「~~~~~っっ♡♡♡♡」
その夜のうちに、涼は新居の床で犯され、一つしかない窓のガラスに上半身を押し付けた状態で犯され、狭いユニットバスの中で俺と抱擁キスハメし、最後にまた床の上で手を繋ぎ見つめ合いながらの正常位セックスにふけったのだった。その一晩で大量のエナジー収集に成功して、俺は研究開発部から感謝されてしまったが、少し複雑な気分だった。
Comments
更新ありがとうございます! 更に深く堕ちていってて、めっちゃえっちでいいですね さらにヒロインが堕ちそうで楽しみです!
クロウ
2025-05-10 16:46:41 +0000 UTCとりあえず唯ちゃんが実在してそうで安心しました。 出番が寝てるシーンしか無いので組織の作ったイマジナリー的なのじゃないかと疑い始めてました。
葛城進和
2025-05-10 15:23:27 +0000 UTCGood!!
vlzkcb1633
2025-05-10 10:33:46 +0000 UTC