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理不尽なJO
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10/2完成稿更新【リクエスト】続・配信者少女がストーカーに自宅襲撃される話・前編【早読ver】

skebでのリクエスト作品です。 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19928696 の続編になります。 引き続きホロメンのFBKちゃんに自宅襲撃痴漢です。 体調の事情で病室でせかせか投稿しております。 7/16 加筆しております。 8/21 中略部少し加筆&後編公開 10/2 完成稿更新(中略部加筆等) ──以下本文───  フブキはゆっくりと眼を開けた。ぼやけた視界の中、霞が消えていくよう に、徐々に見慣れた天井の模様がはっきりと見えてくる。 (あっ……あれ? いつの間に……寝てたんだ、私……)  いつより強く思えるこの倦怠感は、寝過ぎたせいだろうか。それとも逆に寝不足だったのだろうか、とフブキはままならない思考を働かせようとする。そもそも昨晩、配信仲間達と遊んだ後、どのように過ごしたのか。その記憶が、余りにも曖昧だ。少し前なだけのはずの日常が、うまく思い出せなかった。  そんなまどろみの残る頭から記憶の糸を手繰ろうとすると、偏頭痛のよう鈍い痛みが響いてくる。その不快感を堪えて、それでも昨晩の事を思い出そうとするフブキ。何故か一刻も早くそうしなければいけないという焦燥感が、胸中を埋めていくのだ。頭痛の間隔が徐々に早くなる。寒気を感じてきて、身体が震えだしてきた。 「えっ、なっ、なんで……っ」  そこでふと、自らの肉体に感じる異変。下腹部に確かに存在する違和感。得体の知れない恐怖に取り憑かれたような感覚に苛まれながら、フブキは恐る恐る視線を落とした。そして自分の下半身──寝巻きを身につけずショーツ一枚のみの股間──を見つめ、そこに残る多量の染みに息を呑む。 次の、瞬間── 脳裏に、フラッシュバックが起こった。  帰宅、見知らぬ男、侵入、凌辱、そして、膣内射精── あまりにも鮮明すぎる記憶の断片が、一気に流れ込んでくる。乾いていた意識に、スポンジが水を吸うように、昨夜の事実を染み込まされていく。その過負荷に脳の処理能力が追いつかず、一瞬、意識が飛んでしまうのでないかと思える程の衝撃。  その後、男にされた数々の恥辱に対する嫌悪感が込み上げてきて、慌てて口元を手で覆う。しかし、そんな拒否反応をしても、肉体に刻まれた事実は消えてくれない。それが夢ならば、どれほど良かったことか。しかし、自分の純潔を散らした男の肉棒の形すら、思い出せてしまうのだ。そして、それが多量の欲望を自分の中に注いできた、その感覚も。フブキは震える手で、自らの秘所に触れる。ぬるりとした感触に、 「ひィっ?!」  と悲鳴を上げてしまう。未だ残る生々しい陵辱の証。ひとりの雌として徹底的に犯し尽くされた事実が、何よりも如実に突き付けられる。 「やだっ、いやァ……き、汚い……」  穢されてしまった。瞳の端に涙を浮かばせながら、悲嘆するフブキ。ベッドから出て、フラフラとした足取りで浴室へと向かう。とにかく身体の全てを洗い流したい。そんな一心だけが、摩耗しきった精神の中でただただ、肉体を動かしていた。まるで夢遊病者のように。  シャワーヘッドから放たれる水を虚な瞳ので見つめる。不浄なものを全て流して欲しいという思いのまま、ただただ水を浴び続けた。それが温かいのか、冷たいのかさえも分からないまま、延々と身体を濡らし続けていく。が、一向に清められている気分にならない。何故だろうと、思考を巡らせようとすれば自然と肩が震えてくる。それはやがて全身に伝い、床にへたり込んでしまいそうになる程だ。 「やっ、いやァ……ううっ……」  嗚咽が漏れる。目蓋を閉じると穢された光景がありありと浮かび、目を見開く他ない。今なお続く悪夢の中にいるようで、頭がどうにかなりそうだった。しばらくそのまま蹲りながら、伝う湯水の感触に身を委ねて心を落ち着かせるよう努力する。少しづつ、現実を直視する気力を取り戻していった。俯いているだけではどうにもならないのだ。  念入りにボディソープで全身を隈なく洗う。そんな事であの男に陵辱された事実が洗い流せる訳では無いというは分かっている。現実的に、感染症や、性病の類への対策なだけだ。そんな、割り切った行動。  一通り身体を洗った後は、髪もしっかりと洗っていく。シャンプーを手に取り泡立てると、その香りに包まれる事でだいぶ気持ちが落ち着いてくるのを感じる事が出来た。お気に入りの甘い香りに包まれて、安らぎを取り戻していく。  浴室を出たフブキは、鏡に映る自分の姿を眺める。涙の跡は消えないけれど、表情は幾分和らいできたかもしれない。いつまでもウジウジしている訳にはいかないと、自分を奮い立たせる。無理やり口角を指で上げ、ぎこちない笑顔を作ってみた。少し虚しさを感じながらも、次はドライヤーを手にして髪を乾かしていく。指で髪を手繰るとサラサラと滑らかに指の間を抜けていく。心地良い感覚で、精神の安定を取り戻そうとする。 (まず……やらなきゃいけない事は……)  考える必要があるのは、今後の身の振り方だ。もちろん警察に通報という事も頭を過ったが、スキャンダルとして公になった場合のリスクが高過ぎる。自分だけならまだいいのだが、事務所ひいてはホロメンのメンバーにも多大な迷惑をかける事になるだろう。それに、あの忌まわしい男が捕まったとして、撮られてしまった陵辱の記録はどうなってしまうのか。ヘタな動きをすれば、拡散なんて最も忌避すべき憂き目に遭う可能性もあるかもしれない。 (そんな事……っ)  思い描いた最悪の未来に肩を震わせるフブキ。ブンブンと頭を振ってそれを追い出した。泥のように纏わりつくネガティブな念は、正しい行動の足を引っ張る事になりかねない。まずは冷静さと前向きさを持って、これからのすべき事を思考するのだ。フブキは自らに強く言い聞かせる。 (ならば、やれる事は……)  それからのフブキの動きは素早かった。即座にマネージャーに連絡を取り、とある期間にまとまった休暇を貰うように要請した。理由は適当に作り、すこん部の皆に違和感、および心配のないよう根回しも欠かさないその。目的は──引越し。  フブキが決めたのは、徹底した自衛であった。男にバレている住まいを手放し、よりセキュリティ性の高いマンションへと住居を移す事にしたのだ。  身辺整理を素早く終え、業者と打ち合わせを行う。情報の管理は徹底し、仲の良いホロメンにすら引越しの事実は隠し通していた。そんな準備を着々と進める傍ら、フブキにはもうひとつ懸念を払拭しなければならない事案があった。  それは、女性の肉体に関わる重大な事項。男との性行為において、膣内射精を受けてしまっているという事実がある以上、万が一の可能性を危惧しないわけにはいかないのだ。それが余りに望まない行為とはいえ、身体で起きている事は否定出来ない。着床──もし妊娠をしてしまっていたら……  フブキの背中に特大の氷柱を突き入れられたような寒気が襲ってくる。思わずお腹をさする仕草をすると、段々と膝が笑い出してしまう程だ。つい先日まで恋人も居ない処女であったはずの自分が、あろうことか陵辱犯の子を孕んでしまうなど、考えるのも悍ましい。しかし、畏怖から逃げていても時間ばかりが過ぎるだけなのは理解してしまっている。向き合うなら早い方がよいのだ。 (なんて、つらつら小難しく思考してた風だけど、検査キット使って調べるだけなんだけどね……)  使い方をネットで調べた上で購入。確かに結果を知るのは怖いものだったけど、とにかく前向きに考えるようにして臨んだ。果たしてそれは── 「これ……陰性で、いいんだよね……?」  キットを焦がすのではと言う程見つめても結果はもちろん変わらない。ホッ、と胸を撫で下ろせる瞬間がフブキに訪れた。後はホロメンの皆んなに事態を悟られないよう、以前の自分をとり繕い塗り固めていくだけだ。実際、あの日直後の不安定な時期は、かなり心配されてしまっていた。今は、あれはひどい食あたりにあっていた、なんて酷いフォローで濁せる程には精神力も回復をしている。そうして配信者としての活動にも精が出せるようになり、頭の中からあの陵辱の記憶を追い出せつつあった頃──  ピンポーン。  と、インターホンが鳴る音にフブキはケモノ耳を立てる。ピザの宅配を頼んでいたの時間と相違ない事に安堵しながら、モニター対応をする。映っているのは、かつて知ったるピザ屋の女性店員だった。マンション入り口のロック解除操作をして待つこと数分、今度は玄関でのインターホンが鳴ったので開錠するべく扉へ向かう。  チェーンをかけたまま扉を開けると、そこには先程と同じ配達員が立っていた。少なくとも、フブキにはそう見えた。  だから、フブキはチェーンを解いて、ピザを受け取ろうとする。帽子を取りながら軽い会釈を返す配達員に対して、こちらも軽く礼を返して受け渡しを済ませようとする。  ピザの箱から発せられる香りが顔を撫で、空腹を刺激してきた。特に滞りなく受け渡しは終わり、夕飯にありつこうとフブキが踵を翻しかけた時、ふと視界の隅で小物が目に入る。キーホルダーのようなもので、ピザ屋のロゴ入りのものだった。  フブキは慌てて施錠を解き、配達員を追いかける。 「ちょっ、ちょっとー、忘れ物ですよーッ!?」  と彼女を呼び止め、それを渡す。受け取った彼女は、ひとしきり頭を下げた後次の配達へと去っていくのであった。 「ふぅっ」  フブキは一息ついて自室へ戻るために廊下を歩む。早くキノコたっぷりのピザを食べて落ち着きたいものだと思いながら玄関に入り、施錠をする。もちろんチェーンロックも欠かさない。 「用心、用心……」  なんて、呟きながら靴を脱ごうとしたところで…… ──ぎゅうっ、と強く抱きしめられる感覚に襲われた。同時に口元には何か布のようなものが押し付けられ、声が出せない状態にされてしまったのである。突然のことに目を白黒させるしかないうちに、そのまま廊下を引き摺られていく。 「久しぶり、フブキちゃん。俺のこと、忘れてなんか、ないよね?」  そんな囁き声に背筋が凍った気がした。忘れたくても忘れられないはずのその声色に恐怖しか湧いてこない。 (やっ、な、なんで……!? 家、バレて……? それより、いつの間に……?)  動揺しきりのまま、抵抗もままならない。そもそもが腕力差がありすぎるため、こうなってしまうとなす術など前回同様皆無に等しいのだ。  男はフブキをベッドルームまで連れて行きながらも、ジャージをズリ下げる。水色のショーツに包まれた下半身を露出させると、巧みに足を使ってジャージを足首まで押し下げた。そのまま下肢から引き抜かれて、無防備にされてしまう下半身。そのまま寝室まで連行されるのだから、フブキの危機感はもう最高潮である。 (やだっ……! いやだよぉっ!! もうあんな事されたく無いぃ……ッ!!)  ベッドの上で組み敷かれ、前回の悪夢が脳裏を過る。奥歯がカチカチと音を立ててしまう程に、薄寒い戦慄に苛まれてしまう。 「ほらっ、大人しくしてね。暴れたら危ないからねぇ~」  幼子に言い聞かせるように優しく語りかけてくる男。鼻歌混じりにヘラヘラ笑う様が状況と似つかわしく無く、不気味さを助長しているようにフブキには感じた。男は、フブキを馬乗りで身動きを封じたまま、バッグから手錠を取り出す。淡々とした調子でフブキの手首を拘束し、ベッドの隅へと繋いでしまうのだった。  ガチャリ、ガチャリ、と金属音が部屋に響く。その度に、ブブキは自由が奪わていく事実を突き付けられていくようで、その精神は絶望感に支配されていく。 「さ~てとっ、準備完了。つ、ぎ、はっ、と……」  フブキを完全にベッドへ括りつけた事を満足げに確認すると、男はまた別の鞄を漁り始める。大きなそれをガサゴソと探りつつ、色々な機材を取り出していった。配信者であるフブキは、それが何をする為のものかすぐに理解できてしまった。だからこそ、ぶんぶんっ、と首が取れそうなほど激しく左右に振る。 「やだっ!やだぁっ!! なんで、なんで、またァ……っ?!」  そんな叫びがまるで聞こえていないように、カメラスタンドを設置し終えた男はそれを覗き込んでいる。熱心に調整する様は、画角の確認でもしているようだった。フブキは手足を必死にばたつかせながら、ただ怯えた瞳のままそれを見つめる事しかできない。  やがて、男はフブキに向き直り、口角を吊り上げた笑みをその顔に貼り付ける。 「なんでって……そりゃあ俺とフブキちゃんはラブラブなんだから、また愛し合うのは当然でしょ? それで、その行為を記録として残したいってのも、普通のことだよね?」 「そ、そんな、の……っ!」  この異常な侵入者の語る道理など、到底理解できるはずもない。しかし、フブキの意思と関係なく、卑劣な状況はどんどん整えられてしまったのだろう。男がゆっくりとベッドへ滲み寄って来た。 「じゃあ、今日もいっぱい愛し合おうね? フブキちゃん」  男の面長の顔から不気味な笑みが向けられる。フブキはそれに対し身体を震わせ、眉尻を下げて弱々しい表情を向けるだけだった。 「いきなりそんな可愛い顔されると、唆られるよなぁ」  男はフブキの頬に手を添え、ゆるりと撫でる。それは余りに優しげな手つきだが、それでも前の陵辱を呼び起こさせ、フブキの身体を強張らせる。 「や、やだ……っ。もう、えっちな事、したくないです……」  拒絶の言葉を口にするだけ、あとは顔を背けるくらいしか今のフブキにはできない。 「だいじょうぶ、今日も、ゆっくり、じーっくり、フブキちゃんのこと気持ち良くしてあげるから……」  男はそう言いながら、ベッドの脇から何かを取り出す動きを見せる。その一挙手一投足が、フブキにとって畏怖の起因でしかない。そして実際、目の前に掲げられた道具に、戦慄する事になる。 「そ、それっ……、またァ……っ」  男が持ち出したのは、電動マッサージ器だった。あの日、フブキの股間を散々に苛み、快楽を無理矢理刻み込んだ忌まわしき淫具。男がスイッチを起動させると、そのヘッドが卑猥に振動を始める。フブキは顔を青ざめさせながら、イヤイヤと頭を振り乱す。 「い、いやァ……っ」  乙女の心中などお構い無しに性感帯を開発してくるその玩具に、恐怖は増すばかり。縛り付けられ、無防備に脚を開かされている今、その刺激を凌ぎようが無いのだから。 「そんなに怖がらないで……大丈夫だよ? ゆっくりしてあげるって言ったでしょ?」  男が優しい声色で語り掛けてくる。その意味など、フブキに紐解ける余裕など無い。男は電マを見せつけるようにしながは、少しづつそれをフブキの下半身に近づけて来る。その緩慢さが、またフブキの戦慄を煽るのだ。  ヴヴヴヴッ、ヴヴヴヴヴヴッ──  そして、それが小刻みに震えたまま…… 「んんっ」  フブキの右脚の内ももにその電マが当てられた。その加減はわずかに当たるか当たらないかといった絶妙な加減で、フブキの柔肌をなぞっていく。微弱な刺激信号が、むず痒さのように淡く全身に伝ってくる。その如何ともし難いもどかしさに、フブキは艶かしく身を捩ってしまう。 「ふふっ、どう? 最初はこういうのも、いいでしょう?」  男はそう言いながら、ゆっくりとした所作で電マを動かしていく。皮膚の薄い箇所を探すかのようにしながら、それでいて徐々にふとももの付け根に向かって進んでくるようだった。その振動を嫌がって、腰に力がこもるフブキ。それを見透かしたかのように、男の空いている方の手がゆるりと首筋を撫でつけてきた。そのまま耳の後ろまで滑るように上がってきて、くすぐるような手付きを見せてくる。その後は髪の毛をくしゃりと弄りながら、ケモノ耳を時折指先が通り過ぎていく。 「ふっ、ふわ……っ」  思わず力が抜けてしまいそうな、その手捌き。恋人にするような、そんな愛しみに溢れた指の動きに、フブキの心はざわつく。  自分を穢した男の、そんな優しい手付きに微かにでも肉体が悦んでしまうなんて、どこまでも屈辱でしかないのだ。そうされながらも、下腹部付近では電マが卑猥に弄ぐり続けてくる異様な状況である。意思をしっかりと保ち、男の思うままになどさせないという反骨心を抱き続ける。それが今のフブキに出来る、唯一の抵抗なのだから。  しかし、しつこく繰り返される男の滋味な指遣いに、どこか肉体がフワフワとしてくるのを感じてしまう。特にケモノ耳の根元をじんわりと揉むようにされた時などは、甘美な痺れが下腹部に向かって走り抜けるのだ。そしてそれを拾い上げるかのように電マの振動とリンクしていく感覚がフブキの官能を煽り立ててくる。あからさまな性的な箇所を責められている訳では無いのに、じっくりと火照らされていくような肉体。その制御不能な変化に、フブキは困惑と焦りを感じていた。 「ふふっ、いちゃいちゃするの楽しいねぇ、フブキちゃん」  男に耳元でそう吹き込まれ、フブキの頬が染まった。卑劣な侵入者と、そんな愛情溢れた営みの真似事をされて息を荒げているなど、はしたなさ過ぎる。その背徳感にすらどこか倒錯的なものを覚えるのだから屈辱極まりない。  口角を卑しく吊り上げてニヤつく男に、フブキは顔を背けるようにする。肉体の内側まで見通すような、粘ついた視線が堪らなく嫌なのだ。 「なに~? 恥ずかしがってるの、フブキちゃん?」  男はそう言いながら、ケモノ耳を執拗に弄りだしてくる。ファザータッチを保ったまま、付け根から扱くような繊細なタッチ。 「ふっ、んあっ、や、やらぁ……」  キツネ耳は完全に男に弱点として把握されてしまっているのだろう。フブキの行動に対して咎めるようタイミングでそこを責め立てられる。焦れったさを伴った感覚は、フブキの心をも逆撫してくるようだ。下半身では電マは角度を変え、ショーツからハミ出た尻房を揺らしてきている。 「ほら、またピクってした。可愛いねぇ」  男の語りかける口数が増している。それに伴い、その距離も段々と近づいて来ていた。生ぬるい吐息が耳孔をくすぐり、ぶるり、とフブキの肩を震わせる。気づけば、男と密着と言っていい程の距離感になっていた。 「フブキちゃんの体温、感じるよ。あったかいね」  フブキの鼓膜を甘く揺さぶる男の言葉。侵入者として無法にフブキを縛り付けている相手でなければ、その心地良さに身も心を委ねてしまっていたかもしれない。しかし、己を律して男への嫌悪を滲ませた視線を送る。 「や、やめて……ください……。やめて……」  まともな会話のキャッチボールを取り合わないよう、ただただ拒否の意思表示だけをする。その選択肢こそが、正しいものだと信じて。目を瞑り、壊れたレコードのように同じ言葉だけを反芻し、拒絶と忌みだけを訴え続ける。  いつしか相手の心が折れる事を待ち望むというそんな脆過ぎる想いなど、しかし男に伝わるはずもない。一際優しく髪を撫でる男の手の感触が伝ってきたと思った次の刹那には…… 「んっ?! んむっ、れろ、ちゅっちゅ……っ」  その唇を、男の舌で割り開かれていた。前の陵辱でファーストキスを奪われ、執拗に口腔内を責め立てられたのを思い出す。予期出来たかもしれないその濃厚な接吻に、呆気に取られてしまうフブキ。その隙に男の舌は口内を蹂躙し、唾液が流し込まれる。男の舌使いは巧みで、フブキのそれに優しく絡みついては、的確に悦楽を煽ってくる。そのまま歯茎をなぞられたり、上顎を舐め上げられたりすると、思わず甘い呼吸が鼻から漏れ抜けてしまう。 「ちゅっ、れろれろっ、んむぅ、ちゅむぅっ、んんぅ、っは」  一方的に粘膜をぶつけられ、思わずねぶり合うその行為は確かにディープキスとして成立してしまっている。目を白黒させながら、その淫靡な感覚に打ちのめされてしまうフブキ。呼吸が苦しくなってきた頃に、後頭部へと回されていた男の手の力が弱まり、唇を解放される。 「ぷっ、あぁ……っ」  ようやくまともな呼吸を許されて、貪るように口をパクパクさせるフブキ。そんな情けないような姿にも、男が送る視線はどこか優しげだ。 「ごめんね、キスが無かったから機嫌悪かったんだね、フブキちゃん」  見当違いの理屈を囁かれる。しかし今の酸素が足りない状態のフブキでは、それを正す事もままならない。そのまま男はフブキに覆い被さるようにして、抱きしめてくる。首筋にキスを重ね、そのまま耳元まで舐め上げてきた。 「んっ、ああっ」  そんな緩い責めにも、切羽詰まったような声が漏れるようになってしまう。男はその反応を愉しむかのように、鎖骨を撫でながら耳珠を唇で挟み込む。しつこく啄まれながら、いつしか電マを放棄していた手が臀部に回ってきていた。むにぃっ、とお尻の肉を掴み取るように指が食い込んでくる。 「ゆっくり、ゆっくり……ね……」  呟くように、男がそう言う。その言葉通り、ゆっくりとした手つきがふとももの付け根周りをマッサージのように這ってきたと思えば、次は尻たぶを揉み解される。下着ごとヒップ全体を両手で大きく撫で回し、時折、桃丘を割開くような手つきなり、また元に戻る。その指先一つ一つの動きをフブキは敏感に追ってしまい、腰はゾクゾクと震える。  そして、絶妙なタイミングでまた熱烈なキスをされる。舌先を吸われ、唾液の交換を強要され、粘膜の塊同士が絡み合う。そんな風に口の中全体を慈しまれながら、お尻を卑しく撫で回され続ける。それらをひたすら繰り返され、フブキの思考は、くらくらと酩酊していく感覚に陥っていった。ピンク色の霞が、頭の中を侵食してくる。 (やっ、やだ……こんなの……っ)  とは思いながらも、意識を背けている下半身のじくじくとした感覚が、無視できないほどに膨れている。正当で丁寧な前戯のようなタッチとキスに、肉体はあっさりと心を裏切ってしまっているようだ。その事実の嫌悪が、フブキを苛み続ける。  ショーツごと捏ねられ、その布地はだいぶお尻の谷間に食い込みを見せてしまっていた。その隙間を縫って男の細長い指が少しづつ核心に迫るような動きを見せてくる。もどかしさすらあった愛撫が、かなり際どいラインを責め始めたのだ。桃丘のクレバスを押し開くようにしながら、窄まりの僅かに外側を指先が撫でてくる。 (そっ、そこ、お尻の……ッ)  と、フブキは危惧から眉根を寄せる。その恥いる心情を読み取ってきたかのように男は頬に口寄せてくる。 「知ってる? お尻でも気持ちよくなれるんだよ?フブキちゃん」  そう言って耳たぶに吸い付いてきたと思えば、男はアナルを押し込むような指圧を繰り出してきた。同時に鼠蹊部をくすぐられ、官能を無理矢理紐付けられてしまう嫌な感覚に苛まれる。  それに加え、結局は容赦ないベロチューの波状攻撃までも始まるのだ。卑猥で、濃厚な口吻をされながら、後孔の表面を指先がこれでもかと往復していく。そうされるとまるで、尻穴を舐めしゃぶられている錯覚さえ生まれてしまうのだ。それな熱源となり、フブキの下腹部を重くしていく。 「いちゃいちゃするの楽しいねぇ、フブキちゃん」  キス責めが中断されたかと思えば、そんな言葉ばかりを吹き込んで来る男。どこまでも卑しく耳を燻りなが、しつこく菊門をくすぐりつけてくる。外気を流しいれてやる、といった意思を感じる程にクレバスを無理矢理開かれてしまえば、異常な程の羞恥心に頭がおかしくなりそうになる。 「あっ、お、お尻、もう、やめ……」  そこまで口にしたところで、男の唇がその先の言葉を紡ぐ事を許してくれない。生暖かな舌が口腔内に侵入してきて思考を阻害し、アナル責めへ抵抗力を奪っていく。思わず括約筋の力が緩んでしまうと、その浅口を男の指先が撫でた。 (れろれろっ、ちゅっ、お、お尻ィ……っ、むっ、ちゅるる……ッ!)  そこだけは嫌だ。侵入なんて、もっての他。そう拒絶したいが、絶え間ないキス責めに既に意識は曖昧だ。 (やらっ、やっ、やぁ……っ)  熱に浮かされたうわ言のような抗拒。余りに儚いと思えたその想いは、果たして…… ──するんっ。  別の形となって叶えられた。男の指は、アナルではない箇所を這っていたのだ。  蜜壷の入り口までを導く溝を、ショーツの上から指はっきりとでなぞられた。あらゆる愛撫で散々昂らされた肉体に襲いかかる、明確な性器への一撃。ゆるりと緩慢な指の動きではあったのだが、その刺激はフブキにとって鮮烈なものだった。腰が跳ねる。視界が白く染まる。 (むっ?! んんっ、あぅ、ちゅっちゅっ、れろれろ……っ)  そんな反応などお構い無しに男はフブキの舌先を食み続ける。キスで甘やかされながらも、緩々と女芯を下着越しになぞられる。その責めは決してすぐさま絶頂へ導くような強い刺激ではなかった。しかし確実に、フブキの官能を煽り立てるものである。  その証左か、フブキの表情が一気に蕩けた雌のそれへと変貌してしまった。それに対し、男の舌技も興に乗るのだから、フブキはどの刺激が快楽の源なのかシナプスが正常に機能しなくなってしまう。 (ちゅむぅ、れろっ、ひゥっ、あっ、や、やらぁ……っ)  悦楽の荒波に、脳味噌が淫らに弄ばれる。思考回路はとっくに麻痺し、肉体は翻弄されっぱなしだ。ショーツのクロッチ部分から、本気蜜に濡れた女唇が透けてしまっているが、それを自覚など出来ない。あまつさえ、いつしかまたもアナルを狙われている事すら、官能の渦中に囚われているフブキには分かっていなかった。  皺を丁寧になぞられ、爪先が意地悪く縁を引っ掻いてくるのに、その刺激に浅ましくヒクついてしまう。そのはしたなさも認識出来ず、被虐的な悦楽に酔いしれてしまう。 (んぁっ、あっ、やっ……んぅぅっ、あぅ、ちゅっ、れろぉ……っ)  男の執拗なキス責めに、下半身が浮き上がる。それを掴み取りるように挟み込む形で、男の両手が股間とお尻を揉みくちゃにしながら、快楽信号を送り続けてる。頭のネジが溶かされていくような感覚に目眩を覚えそうだ。  下半身は男の愛撫を受けているかのように、くねり、悶えながら、淫らな蜜の分泌されていく。それを潤滑油にされてしまえば、アナルさえ容易く男の指を飲み込んでしまうのではと危惧してしまう程の濡れ具合。  そして、嫌悪と羞恥に塗れるはずのその行為でさえ、マゾヒスティックな官能に変換されてしまっている。思考を焼き焦がしてしまいそうな性感と、それを拒むべき理性。それらがせめぎ合う中、男がショーツ越しに割れ目を押し込む動きに合わせて奏られる水音が、明らかに大きくなっていく。その卑猥なコーラスに鼓膜を犯され、もっと味わえと言わんばかりに耳たぶにキスをされる。  頭の中が桃色に染まっていく感覚が止まらない。この状態で、狡猾な男ならさらなる乙女の弱点──クリトリスすら、狙いつけてくることだろう。そこを下着越しとは言え、男の細長く、淫らな指先で可愛がられてしまえば…… (そっ、そんなの……っ)  手淫の末のオーガズムが鮮明に思い描けてしまう。そうなってしまえば、後は男の手中のようなもの。そんな未来を幻視して、フブキは生唾を飲み込んだ。が…… ──するっ、と男の両手の感触が消えていった。恋人同士のように密着していた肌も、あっさりと引き離れていく。  そんな突然の行動に、一瞬困惑してしまうフブキ。絶頂まで導かれるのを半ば覚悟してしまっていただけに、拍子抜けのような状態になってしまっていた。そんな卑しい心理に気づき、頭を振るようにして、顔の赤みを誤魔化す。  火照りきった身体の芯はそのままで、空白の数瞬が過ぎていった。そこに言いようのないもどかしさが募っている事もフブキの精神を追い込んでいく。様々な感情が複雑に絡み合い、混沌とした色をフブキの表情に映し出させる。そこから向けられた視線など構う様子などなく、男は鼻歌混じりだ。そして、ベッドに縛り付けたフブキの右手に手を伸ばし、カチャカチャと拘束具を弄っている。 (な、に……?)  薄く浮かび上がる解放という文字。しかし、そんな期待を容易に抱くほどフブキはおめでたくない。訝しみながらも、実際手錠を外された右手で身体を抱くようにするが、そうすると咎めるように、ツンッ、と肛門の爪を立てられしまう。そうされるとどうしても力が抜けてしまうのだ。そんな風に淫らに覚えこまされた肉体が恨めしい。そんな事を思っている内に、男は淡々と自分の作業を進めていっているようだ。 「ちょっと、な、なにして……っ」  とフブキが投げかけようと、男は応えずただ黙々と続ける。フブキの右手を引っ張って、右足首に固定。同じように次は左手、と。少しでも抵抗のような動きをすれば、アナルが狙われるので、フブキは押し黙る他ない。そして下半身を引き寄せられたと思ったら…… ──ぐるんっ、と身体を回転させられた。 「なっ、なにこれ……っ」  柔軟性が仇となったその体勢──ベッドのうえで強要され、固定されてしまったそのポーズに絶句する。  足と腕を左右それぞれ括り付けられ、大きく開かされた上で、身体をくの字に折り畳まんばかりで股間を惜しげもなく晒し出すような形。まるで子供のおむつ替えのようなあまりに屈辱的で、それでいて情欲を煽り尽くす姿勢を強いられているのだ。俗に言う──まんぐり返し。  下着に包まれた自分の下半身が、余りに無防備に、そして淫靡に視界に映し出される。その情けない有り様に、フブキの表情が歪むが、対して男は愉悦に満ちたような笑みを見せるだけ。 「いやっ、いやっ、こんなの……ッ」  いたたまれなさに、手足を振り回そうとする。しかし、それは拘束具がガチャガチャと金属音を奏でるばかりでで、何も意味を成さなかった。  固定状態から抜け出す糸口すら掴めないのは先程と変わらない。ただただ恥ずかしさと屈辱が何倍も増したような絶望的状況なだけだ。 「ふふっ、フブキちゃんの可愛い場所がよーく見えちゃう格好だねぇ。ほら、自分でもわかるでしょ?」  男はそう言いながら、内股に指を押し当ててくる。そのまま鼠蹊部まで這っていき、むにぃ、と柔肉を広げるような指遣いをしてくる。大陰唇が下着からハミ出して覗き見えてしまう程媚肉が引き伸ばされると、そのいやらしさに堪らずフブキが赤面してしまう。  まるで、何も隠せやしないぞという事を知らしめるかのような男の手管に、ぞくりと腰が震え官能の汗が滲んでしまう。 「やっ、やだァ……っ」  ベッドに押しつけられるようなこの体勢では、拒絶の意志として首を振ることもままならい。そんな無力な様にも、男は、 「イヤ、じゃないでしょっ」  と無慈悲に言い放ち、下着越しの後孔に指を立ててくる。幾度となく躾のように解され続けたそこへの刺激に、フブキは甘い吐息をこぼしてしまうのだ。 「くっ、うっ、ふっ……ううぅ……」  性器では無いはずの部位から広がる官能の波。それを無理矢理引き出すための容赦無い男の責めが、まさに眼前で繰り広げられてしまっている。嫌悪感を塗り潰すような狡猾な手捌きで、臀部の割れ目を這い回り、腰が震える。心までも辱めるような甘い肛悦が、フブキの身体の奥に響くのだ。はしたなくて、情けなくて──気持ち良い。 (こっ、こんなの……っ)  確かに羞恥心も煽ってくるその光景に、しかしフブキは目を背けられない。指の腹で、とん、とんっ、と優しく菊座の入り口をタップされる度に、微弱な甘い痺れが背筋を伝う。呼応するようにくねる尻尾が、ひどく艶めかしく思える。  男もその反応に気を良くしたのか、尻尾までも撫で始めるのだから危うい悦楽が背骨を這っていくのを止められない。そのまま脳髄まで理性を溶かすような毒が侵入してくる感覚。それに慄くような反応は、肛門のひくつきと、じわりと溢れる蜜液という形で表れてしまう。 (わたし……こんな、濡れて……っ)  自分の股間をこんなにまじまじと見つめた事など、今まであるはずも無い。布地越しの媚肉の盛り上がりにシミが浮かんでいるその様は、自分のはしたなさを突きつけられているよう。羞恥の炎に炙られるような錯覚がフブキの精神を苛み続ける。 「ふふっ、フブキちゃん。こんなに濡らしちゃって……。可愛いなぁ……。よしよししてあげたらもっとシミが広がっちゃいそうだねぇ」  男は嬉々としながら言葉でもフブキを嬲ってくる。 「あっ、ああっ、ふぅんッ、やっ、あっ」  その指使いは巧みだ。下着の布地が擦れる刺激にすら甘い痺れを覚えてしまうような昂った状態。その上男の指先は的確にフブキの感じ入る箇所を絶妙な加減で捉えてくるのだから、抗えるはずもない。  菊座と、陰唇の内側をゆるりと撫でまわされ、性感帯の感度がどんどん尖っていくのがわかる。そうして、シナプスを狂わせたようにあえなく勃起していく淫核。その神経の塊を意識させられるように、周りを爪先かりかり、かりかり、優しく掻いてくる。  ショーツ越しのもどこしさと共に、官能の核に蓄積させられる甘く痺れる快感。 「んっ、くっ、ふっ、はっぁっ……っ」  気丈さを保とうとしていたはずが、喉を迫り上がる嬌声ははっきりと色気に濡れた雌のものになっている。その自らの声にすら羞恥を煽られるのだから負のループは止められそうにない。 「フブキちゃん、もうお尻でも感じられるようになってるよね~。偉いぞ~」  男が意味のわからない言葉で、フブキの耳を汚しにかかる。肛虐と呼ぶには余りにトロ火のようなその責めに、じっくりと炙られてしまえば、フブキの肉体は焦がれていく。アナルのヒクつき具合は、丁寧に性感帯として切り拓かれてしまった証左。 「いやっ、いやぁ……っ、こんな……っ」  自分の下半身のだらしなさが精神を蝕み続ける。色々な意味で目を逸らせない現実がそこに存在しており、屈辱と官能がうねりを上げて自分を壊していくのをフブキは黙って見ているしかない。今摘まれているのは、クリトリスなのか、それとも恥孔なのか。脇を引っ掻かれ、労るように撫でられ、捏ね回され、その緩急の波に呑まれている性器は、果たしてどちらなのか。その答えがわらないまま、フブキは追い詰められていった。 (おっ、お尻とクリの同時責めだめぇ……っ、分からなく、なっちゃうぅ……っ)  実際、アナルの皺を爪で優しく引っ掻かれれながら、クリトリスが、つんっ、と微弱に弾かれる。その、異なる二点の同時刺激は、フブキの感覚を確実に狂わせていった。  未熟な性感が剥き身にされながらも自在に転がされる。制御を男の卑劣な手管に握られ、文字通り手も足も出せない。そんな時間が数十分に渡って繰り返され続けているというのであるから、フブキの心は限界に近かった。そして、それを悟られたかのように…… ──ずるんっ。  と、男がフブキのショーツをズリ下げてきた。その突然の行為と、自分の桃尻が半分くらい垣間見えてしまうような状況に、フブキの頭が真っ白になる。 (なっ、なっ、こ、こんな……っ)  乙女の花弁は辛うじて隠れているものの、アナルは剥き出しというフェティッシュさに溢れた恥辱的格好。肛門の蕩け具合を見せつけられるようで、羞恥心がどこまでも昂っていく。その恥ずかしい箇所を守るように、思わず、キュッ、と窄まる菊の門が健気で、そしてとても淫猥に思えてしまう。 「ははっ、今、可愛く反応したね。フブキちゃんの、お尻の、あ、な」  男がそう言葉で教えてくるのは、フブキの被虐心を煽りたいが為だろう。そう理解していても、辱めとしては十二分な効果だ。フブキは顔を真っ赤にして、唇を噛んだ。臀部が震える。これからされる事に戦慄し、更にアナルが窄まっていくのが分かる。  しかし…… ──するんっ。  と、男の指先が後孔の僅かに数ミリ外側を優しく撫でる。そうされて、括約筋が一瞬だけ強張り、そして力が抜けていく。その隙を狡猾な男が見逃す訳がなかった。 「あっ?! あ、ああっ!!」  自分の下半身に行われる、あまりにいやらしい手つきに驚愕するフブキ。それは…… ──くぱぁ。  菊の花が開かされてしまう、そんな淫猥な光景。窄まりの傍に指を添えられ、無理矢理こじ開けられてしまったのだ。様々な愛撫でほぐされた孔壺は、いとも容易く解放されてしまい、男の指先に付いた蜜液を呑み込むかのように伸縮を繰り返す。  そのいやらしさに、官能の火が灯ってしまうのがフブキが身体の制御が効いていない所以か。  男はそんな戸惑いも弄ぶかのように、 ──くぱっ、くっぱぁ、と実際は聞こえないそんな擬音まで鳴りそうな程に、いやらしくアナルを開閉させてくる。そんな辱めを、しかしフブキは甘受するしかない。何よりそんな指遣いからも、悦楽を引き出そうとする肉体の浅ましさが憎らしいのだ。堪らず目を背けてしまうフブキ。その瞬間、つぷっ、と肛門の浅口への異物感が背筋を走った。 「あっ、やっ……っ」  かなり小さい刺激とは言え、排泄器官への侵入に思わず声を上げ、そこに目を見やる。細く白い棒のようなものが、アナルに突き立っているのが見えた。その正体がわらないまま、フブキはとにかく拒否の意思表示として声をあげるのは必然。 「やっ、やだ……っ、やぁ、なにこれぇ……」  逃げるように腰を揺らそうとするが、拘束具に引かれたベッドがギシギシと軋むばかり。そんな些細なノイズのせいか、男が眉を顰める。 「んー、もうちょっと大人しくして欲しいなぁ、フブキちゃん。じっくりお尻開発してあげるからさぁ」 「だから……っ、お尻いやだってぇ……」  フブキは半泣きの様相で、必死に身体を捩る。それに対し、男の表情には明らかに不愉快さが滲み出た。 「今まだ綿棒だけどさぁ、そんな聞き分けないなら、一気に極太バイブにまでレベル上げちゃうよ? そんな事したら拡がったフブキちゃんのアナル、戻らなくなっちゃうかもねぇ?」  その台詞に込められた嗜虐の意思は、男の瞳の澱みからもありありと感じてしまう。その圧に、もうフブキは逆らえない。ぐりぐりと綿棒でほじくりあげてくるその刺激に、ただ黙って耐える他なかった。 「っ、くっ……」 「よしよし、いいこだねぇ。そのまま大人しくしてれば、もーっと気持ち良くしてあげるからねぇ」  愉悦を滲ませたその声音に、フブキは震える。男は綿棒を操りながら、ガサゴソと何かを漁る音を立てる。全てがフブキにとって不安を煽ってくる要素に成り立ってくる。  お尻の穴を緩慢に開発されながら、これ以上一体何をされてしまうと言うのか。男の狡猾で淫猥な手練は、フブキの予想を遥かに超えてくるのだから、そんな思考は無意味なもの。しかし、そう切り捨てる余裕も無いのが今のフブキだ。負のスパイラルに陥り、精神がどんどんと擦り削られていく。 ──とろぉ。  不意にお尻にしたたる感触。 「ひィっ……」  冷たくてぬめったその液体が臀部に滴り、小さな悲鳴をあげてしまうフブキ。ローションだ。男の手のひらから垂れる、粘ついて糸を引くその液体の卑猥な様に、ぶるりと悪寒が奔る。  ぬちゃぁ、と、どこか淫猥に思える音がフブキの鼓膜を震わす。脳裏に、それをどう使われてしまうのかをイメージしてしてしまい、身体の強張りが増す。お尻にも力が入り、綿棒の感覚を窄まりで感じ取ってしまう。 「ふふっ、緊張してる? フブキちゃん。じゃあ、ほぐしてあげるからねぇ」  男はそう言うと、ローションをたっぷりと纏ったその指先で…… ──ぐにゅるんっ。  尻尾を掴みあげてきた。 「ひィう……っ!?」  思わず悲鳴をあげてしまうフブキ。敏感である尻尾を狙われる事が頭から無かったタイミングでのローションによる愛撫。毛並みと馴染ませるように、根本から先までを入念に撫でまわされ、背筋にぞくぞくと快楽のさざ波が走ってしまう。 「うっ、あ……はあ……はあっ……」  片手では綿棒でのお尻虐め、もう片手では尻尾への粘液責め。二つの刺激がスパイラルを描いて、フブキの官能を容赦なく追い込んで来るのだ。アナルと尻尾という性感帯が直結していくようで、フブキの下半身の昂りも集束されていく。官能の波は、すぐに大きなうねりに変わり、フブキを呑み込んでしまう。 (こ、これっ、だめ……っ、あ、あたまのなか、へんに……っ)  綿棒がアナルを出入りする度に、ローションのぬめる音が淫猥に響き渡る。肛門を犯されているなんて、到底受け入れられない状況なはずだが、倒錯的な快感が子宮にまでも響くのだ。甘い疼きがそこでぐつぐつと煮え滾り、フブキの思考を溶かしていく。  その性感を更に引き出そうと言うように、男は綿棒を、ぐりんっ、と回転させる。尻尾も丁寧で的確な前後動で扱き上げられ、女芯からはどんどん雌汁が溢れ出てきてしまっている。ショーツのクロッチ部に染みが広がっていくという視覚的な快楽の証拠が、フブキの背徳感を加速させる。 「やっ、あんっ、ち、ちがうのっ、ちがうからぁ……っ!」  男はそんな乱れきったフブキの反応を愉しみながら、綿棒で掬いあげた腸液すらもローションと混ぜ合わすような手捌きまで加えてくる始末だ。 「あっ、やっ、ああっ」  アナルをほじくられて甘い嬌声を上げてしまう自分に、自己嫌悪に苛まなれながらも、その愉悦に抗えない。逃げ場の無い快楽のるつぼに囚われ、下半身のはしたない箇所から噴出する官能を処理しきれずに、ただただ翻弄される。 「やだぁっ……こんなのぉ……っ」  嫌だと言いながらも、何が嫌なのか根本がもうわからない。声色には悦楽が隠しきれなくなっていて、吐息の艶も増す一方。自分の肉体が男によって狡猾に開発されていく。その事を実感すればする程、被虐の歯車が噛み合っていくような感覚がフブキを蝕んでいく。 (らめ……っ、らめぇ……っ)  綿棒の抽挿が、ねちっこさを増していく。それに対し、不浄の窄まりがヒクつく様が見えてしまう。恥ずかしさと快感で、肌に汗が滲む。ショーツに染み出す愛液も止まらない。感度が、どんどんと鋭敏にさせられていき、限界に近づいていく。 (きもひいぃ……っ? しっぽと、おひりなのにぃ……っ?)  恥孔で感じてしまい、プライドが崩れていく。全身が陶酔に侵食され、心と肉体との間に亀裂が入っていくような危機感に襲われてしまう。 「ほら、アナル弄られて濡れてるのわかるでしょ? フブキちゃんがお尻弱々の変態さんになっちゃうねぇ」  悦楽に支配されつつある思考では、男の声も完全には届かない。 「ね、わかるでしょ? ここ、ぐちょ濡れになっちゃってるの、ね」  反応を返せないフブキに、男はショーツ越しに染みの箇所を指の腹で押し込む。  ぬちゅっ、といやらしい水音がしたのは、男の指がローションを纏ったままだからというだけではない。花弁から蜜を吐き出す女芯は、もう決壊寸前の様相だ。 「ねっ、ほらっ、わかるで、しょ? ぐちょぐちょ、なんだよ」 「やらっ、やらぁ……っ」  リズム良く、ぐっ、ぐっ、と指圧を繰り返されると、ぢゅっ、くちゅ、と、淫液が泡立つような音が響いてしまう。そうされながら、肛門は綿棒でほじくり返され続ける。 「とりあえず、一回イッとこうか? もうじゅうぶんにお尻気持ち良くなったでしょ」  男はそんな事を言いながら、ぐりんっ、と布地越しの恥丘を捻るように押し込む。綿棒の動きは加速し、耐えず官能を流し込んでくる。  その妖しく繊細な手管は、途端にフブキの下半身を蕩かしていった。 (あっ、あたま、へんに、なるぅ……っ。こっ、これ……イっ……)  子宮が伸縮し、切なさが爆発的に高まっていく。そして、男が尻尾をぎゅっ、と握り込んだ手でそのまま親指をショーツに這わせる。親指でまた、ぐりんっ、と円を描くように淫唇の筋を刺激された途端、フブキの身体が震える。 「イっ……イっ、くうぅ……っ」  呻くようにそう声を零すフブキ。数瞬後、まんぐり返しという屈辱的で窮屈な体勢にも関わらず、腰が上擦るように跳ね上がった。 「あっ! ああっ! おっ、おひりなのにっ、やらっ、やあっ、あっ、んあああァぁぁぁッ!?」  全身を火照らせたフブキの桃色の肢体がビクビクと震え、ショーツでは受け止めきれなくなった愛液が内腿までも濡らす。アナルへの刺激も紐づかされたオーガズムを叩き込まれ、脳みそが混濁する程の快感の奈落に落とされてしまうフブキ。 「あっ、あう……っ」  その絶頂の余韻は強く、深い。お尻が呼吸に合わせて上下し、アクメ直後のいやらしく香り立つ股間がヒクつくばかり。ショーツ越しにその縦スジを浮かばせ、その奥から恥蜜をまだ、とろぉ……っ、と卑猥に滴らせてしまう。フブキはそんなだらしない自分の下半身を、虚ろな瞳ながらもはっきりと認識していた。 →中編 https://jo-itazurad4c.fanbox.cc/posts/8650991


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