社会人になって2年めになり、仕事にもある程度慣れて少し余裕が出てきた。ただ、毎日職場と自宅の往復で彩りのない生活の繰り返しだった。たまにはなにか変わったことをして人生に彩りをもたらしてみようか……なんて考えていたある日、最寄り駅から自宅までの間に雰囲気の良いバーがある事に気づいた。
酒を飲んだ経験といえば、大学生のときの仲間との安居酒屋での飲み会か、職場の飲み会くらいだった。落ち着いた雰囲気でゆったりとグラスを傾ける……そんな大人の飲み方に憧れはあったが、なかなか実践する機会はなかった。これもなにかの縁だ!と思って、一念発起して入店してみた。
カウンターだけの小ぢんまりとした店内には、他に客はおらず若く美しい女性のバーテンダーだけが立っていた。バーテンダーといえばダンディなおじさんというイメージがあったが、若い女性とは珍しい。しかもスラッと背が高い上に、後ろでまとめられた髪は凛々しさを感じさせる。一方で、タイトスカートにピッチリと貼り付いた大きなお尻と、ベストのボタンを弾き飛ばさんばかりに大きな胸からは強烈な女性的な魅力を感じさせる。あまりの美しさに目を奪われて、バーの入口で立ち尽くしていると、声を掛けられる。
「いらっしゃいませ」
女性にしては低めのハスキーボイスは、だが艶やかさを兼ね備えており、耳に心地よく染み入るような声だった。客に向かって微笑みかけるその笑顔も、営業スマイル特有の貼り付いた感じがない自然な笑顔で、ただでさえ美しいその顔を一層魅力的に見せる。
「お客様、当店は初めてですか?」
「うぇっ!?……はっ、はい……」
ぼーっと見惚れていることに気づかれていないか心配になりながら、通されたカウンターに腰掛ける。
「お飲み物は何になさいますか?」
「えっ……う、う〜ん……」
今までこんなふうにおしゃれな所でお酒を飲んだ経験はない。カクテルリストに書いてあるカクテルをみてもよくわからない……。そもそもカクテル自体まともに飲んだことがないのだ。味の想像がつくわけがない。リストを見ながら迷っていると、バーテンダーさんが助け船を出してくれた。
「最初の一杯ですから、まずは飲みやすいロングカクテルなどいかがでしょうか?……そうですね、定番ですがカシスソーダなどいかがでしょうか?」
カシスソーダなら居酒屋でも飲んだことがあって味のイメージもわかるし、ここは素直にバーテンダーさんの言う通りにしよう。
「それじゃあ……カシスソーダをお願いします」
「はい、少々お待ちください」
そういうとバーテンダーさんは、鮮やかな手さばきでステアするとあっという間にバーカウンターにカシスソーダを差し出す。
「どうぞ、お召し上がりください」
「どうも……うわぁ、すっごく美味しい!居酒屋で飲んだのとは全然違うなぁ……」
カシスの甘酸っぱい果実感と、ソーダの爽快感が絶妙な比率で混合され、全体をレモンの酸味がとりまとめている。大衆居酒屋でバイトが作るカシスソーダとは、名前は同じでも味は全くといっていいほど別物だ。思わず余計な言葉が口をついて出てしまう。
「ふふっ、ありがとうございます」
「あっ、すいません。居酒屋なんかのと比べちゃって……」
「いえいえお気になさらず。居酒屋さんはお料理も色々と提供しないといけませんが、当店はドリンクメインでお店も小さいですから、お酒に神経を使えるんです。それぞれの良さがありますから」
バーテンダーさんは、怒るでもなく僕の発言をにこやかにフォローしてくれる。凛々しい見た目とは裏腹に、物腰は柔らかくとても心地よい。気づいたらあっという間に一杯目を飲みしていた。バーテンダーさんは会話をしながらも客への目配りを忘れないようで、絶妙なタイミングで声をかけてくれる。
「お次は何になさいますか?」
「え〜っと……その、実はこういうオシャレなお店は初めてで……カクテルのことも全然分からなくて……」
バーテンダーさんの前でこれ以上見栄を張っても仕方ない……そう思って、僕は思い切って正直に伝えることにした。きっとこのバーテンダーさんならいろいろと教えてくれるだろう……という信頼感もあった。
「なるほど、では私がお客さまの好みにあいそうなおすすめのカクテルをお作りするというのはいかがでしょうか?」
「本当ですか!じゃあ、お願いします!」
「かしこまりました。それでは二杯目はショートカクテルをお作りさせていただきます。すこしお待ちくださいね」
そういってバーテンダーさんは流れるような動作で次のカクテルを作り始める。今度は、シェイカーにお酒とオレンジを搾った果汁を入れ、洗練された動きでシェイクする。一連の動作に心と目を奪われていると、目の前にカットされたオレンジを添えたカクテルがサーブされる。
「こちら、バレンシアになります。アプリコットリキュールとオレンジビターズ、そしてフレッシュオレンジジュースを混ぜた爽やかなカクテルとなっております。どうぞご賞味ください」
「いただきます……んっ!おいしいです!」
口をつけると搾りたてのオレンジジュースの爽やかな酸味と、アプリコットリキュールの甘味、そしてオレンジビターズの苦味が絶妙に混ざり合い、相乗効果で引き立てあっている。グラスも事前によく冷やされており、最後の一口まで美味しく飲めるように心配りが行き届いている。美味しさのあまりごくごくと飲んでしまわないように気をつけながら、しっかりと味わっていく。
まだ二杯とはいえ、アルコールが回ってきたのか心なしかバーテンダーさんの目が熱っぽく此方を見つめているような錯覚を覚える。静かな店内できれいなお姉さんと二人だけでいる気まずさもあって、矢継早に次のお酒を頼んでしまう。
「すごく美味しかったです!次のカクテルをお願いしてもいいですか」
「ふふっ……♡ ずいぶんカクテルを気に入っていただけたみたいですね。それでは次のカクテルをお作りします。今度は少し目先を変えて、ハーブ系のリキュールを使ったものにしましょう」
そう言うと幾つかのリキュールをシェイカーに入れシェイクし始める。シェイクしたものをグラスに注ぎ、そこにソーダを入れると色が白濁する。不思議なカクテルだ。
「こちら、キスミークイックになります。ペルノーというハーブ系リキュールを使ったカクテルで、カクテル言葉は『幻の恋』と言います」
「えっ……?カクテル言葉……ですか?」
刺激的なカクテルの名前に加えて、カクテル言葉という聞き慣れない単語に思わず動揺しながら聞き返してしまう。
「はい、カクテルにはそれぞれカクテル言葉というものがあります。花言葉のようなものですね。例えば、最初のカシスソーダは『あなたは魅力的』、二杯目のバレンシアは『お気に入り』といったカクテル言葉があります。カクテル言葉を使ってそれとなく相手に思いを伝えることもあるんですよ……♡」
「へぇ……そんなものがあるんですねぇ……まぁ、でも僕には彼女も居ないし、関係ない話ですね……ははっ」
「あら……♡ お客様は魅力的ですよ……♡」
「あはは、お世辞でも綺麗なお姉さんに言われたら嬉しいなぁ」
カクテルに口をつけてみると、ハーブの爽やかな香りが鼻を通り抜けながら、甘味と苦味が混じり合った複雑な旨味が口いっぱいに広がり、いい気分になる。バーテンダーさんの柔らかな接客と、魅力的な容姿、店の良い雰囲気、そしてなによりアルコールが回ってきたこともあり思わず余計なことまで喋ってしまった。だが、バーテンダーさんはお世辞とは言え、彼女も居ない自分のことを褒めてくれさえした。アルコールの助けもあって一層店員さんに胸襟を開く気分になっていった。
「なんだかいままで飲んだことない味のカクテルだったけど美味しいなぁ……バーテンダーさんの腕がいいからかなぁ……」
「ふふっ♡ ありがとうございます♡ それでは次のカクテルをお作りいたしますね。少し見た目も飲み方も変わったカクテルにしましょうか」
そういうと、小さなグラスをカウンターの上に置きお酒を注いでいく。二種類のお酒はグラスの中で混じり合うことなく、綺麗な層を作る。そして最後に上から程よく泡立てたホイップクリームを丁寧に載せ、黒から白へのグラデーションを持ったカクテルが完成する。
「どうぞ、ブロー・ジョブです♡ お客様、こちらは飲み方にルールがあります」
「ルール、ですか?」
「はい、まずは手を後ろで組んでください。そしてその次に、口だけでグラスを咥えて、そのまま上を向いて一気に飲み干してください」
「ええっ!?そんな飲み方するんですか!?できるかなぁ……」
変わった飲み方とは聞いていたが、想定外の飲み方に驚いて大きな声を上げてしまう。バーテンダーさんは相変わらず微笑を崩さずにこちらをみてくる。カクテルを前に躊躇していると、思わぬ提案が飛び出してくる。
「それでは、僭越ながら私がまずは見本をお見せしましょう……♡」
そう言って、バーテンダーさんは頭の後ろで手を組み、僕の目の前で大きく口を開ける。ぷっくりとした女性らしい肉感的な唇と、長めの舌、そして唾液の糸を引く口は一種の性器のようにすら見えてくる。そして、僕の前に置かれたグラスを咥え込むと、そのまま勢いよく上を見上げてカクテルを飲み干してしまう。バーテンダーさんの白くて細い喉が上下し、カクテルが嚥下されていく。バーテンダーさんの髪の毛の甘い残り香、性的ですらある口内のエロス、そしてグラスを咥え込み喉を動かすその様は、まるで自分のペニスがバーテンダーさんの口で奉仕を受けているような錯覚を感じてしまい、股間が熱くなってしまう。
「ふぅ……ごちそうさまです♡ こんな感じで頂くカクテルです……すぐにお客さまの分を作り直しますね♡」
そういってキビキビとカクテルを作り始めたバーテンダーさんは、二杯目のブロージョブをカウンターに差し出す。どきどきとする胸の鼓動と、股間の熱さを紛らわせようと覚悟を決めてカクテルを咥え込み、天を仰いで一気にカクテルを飲み干す。ホイップクリームと甘いリキュールが流れ込み、甘い味わいが口の中一杯に広がる。しかし甘ったるすぎることもなく、リキュールのほろ苦さが程よいバランスを作っている。
「変わった飲み方でしたけど、美味しかったです」
「ありがとうございます♡ このカクテルの飲み方にはちゃんと意味があるんですよ♡」
「あっ、そうなんですか?」
「『ブロージョブ』というのは……♡ 英語で口淫……つまりフェラチオのことですね♡ 口でグラスを咥え込んで飲む姿がフェラチオにそっくりに見えるのでこの名前がついたそうですよ♡ ふふっ♡」
「えぇ!?フェ……っ!!」
「あらっ♡ お客さま♡ そんな動揺なさらないでください♡ 私もお客さまもいい歳ですし、これくらいの言葉くらいなんてこともないでしょう♡?」
綺麗なバーテンダーさんの口からフェラチオなんていう淫語が発せられたことに、驚きを禁じ得ない僕はあからさまに動揺してしまった。バーテンダーさんは悪戯っぽく、長い舌で唇をねっとりと一周するように舐め回す。ぷるんとした唇が唾液で一層強調され、もしあの唇と舌で奉仕されたらどれだけ気持ち良くなってしまうのだろうかと想像してしまい、スラックスの下でペニスを一層大きくさせてしまう。
「うぁ……僕には刺激が強すぎますよ……女の子と付き合ったこともないんですから……」
「へぇ……♡ お客さまは十分魅力的だと思うんですけどねぇ……♡ さて、次は今のカクテルのアレンジカクテルにしてみましょうか♡ 味の違いを楽しんでくださいませ♡」
そういってバーテンダーさんは、カウンターに新しいグラスを出すとテキパキと新しいカクテルを作る。
「こちら、ディープスロートになります……♡ 先ほどのカクテルにウォッカを加えた度数の高いカクテルです♡ カクテルの意味は……その様子を見るにお分かりのようですね♡?度数が高いのは、その分激しいフェ・ラ・チ・オ……♡ つまりディープスロートを表しているというわけですね♡ 飲み方は先ほどのブロージョブと同じように、口のみを使ってお召し上がり下さい♡」
「はっ、はい!いただきますっ!」
バーテンダーさんの口から矢継ぎ早に紡ぎ出される卑猥な言葉に気圧されて、会話から逃れるために下を向いて、口でグラスを咥える。そして顔を上げると目に飛び込んできたのは……
「ふふっ♡ そうですお客さまっ♡ 上手にお口で咥えていらっしゃいますねっ♡ 口の中に流れ込んでくるアルコールのあつさをよ〜く味わってくださいね♡」
「んぐふぉっ!?ゴホッ!ゲホゲホッ!」
バーテンダーさんはそう言いながら口の前に片手を添えて、口を大きく開けながら舌を挑発的に突き出し、まるでそこにペニスがあるかのようにフェラチオをする仕草をしはじめたのだ。先ほどのカクテルより強い度数のアルコールが口の中に入ってきたことに加えて、目の前であまりにも刺激的な光景を見せられた僕は、思わず激しくむせ込んでしまいアルコールを顔一面に撒き散らしてしまった。
「ゲホン……ッ!おっ、お姉さん!?一体何をしてるんですかっ!お酒をこぼしちゃったじゃないですかっ!?」
「ふふ……っ♡ ちょっとやりすぎちゃいましたか……♡ あらっ♡ お客様のお顔にもアルコールがついていらっしゃいますね♡ いまキレイにしますから、少しだけ目を閉じていただけますか♡?」
「は、はい……」
バーテンダーさんは悪戯っぽい笑みを浮かべながら、僕の抗議を煙は煙に巻いてしまった。指摘された通り、むせた拍子に飛び散ったアルコールが顔について気持ちが悪いこともあり、大人しく目をつむることにした。
そして、顔に温かくて柔らかいものが触れる。上質なおしぼりだろうか?しっとりとして吸い付く絹のような肌触りと、ちょうど人肌くらいの心地よい暖かさだ。それに加えて鼻をくすぐる甘い香り、それも少しミルクのような香りが混じっていつまでも嗅いでいたいほどに心地よい。匂いを肺に入れるたびに、頭がボーッとするような感じがする。全身がとろけるような、ふわふわとした浮遊感につつまれる一方で、この匂いを嗅ぐたびにペニスは痛いほどに勃起し、先端からは透明な液がとぷん……♥とぷん……♥とこぼれ出しスラックスにシミを作っていく。一体僕の顔に当てられているこのおしぼりはなんなのだろう?疑問が押さえられずに、うっすらと目を見開いてみる。
「……うぇ!?な、なんですかこれっ!?」
「あっ♡ 目を閉じていてくださいと申し上げたのに……♡ 開けてしまったのですね♡ 暴れてはいけませんっ♡ しっかりお顔をキレイにするので動かないでくださいっ♡ えいっ♡」
「んぶぅっ♥♥♥」
視界いっぱいに肌色が広がっていると思うと、そこにはベストとシャツのボタンをはだけ、片側の胸を出して、僕の顔に押し当てているバーテンダーさんの姿があった。ブラはしておらず、代わりに乳首の部分にハートマークを模したニップレスが貼り付けられているだけであり、ほとんど胸は丸出しに親しい状態であった。驚いた僕は思わず頭を引こうとするが、バーテンダーさんは見た目にそぐわない強い力で僕の頭を抑え込むと、自分の胸に引き付ける。僕はなすすべもなく、バーテンダーさんの大きな胸に顔中を覆われてしまい、おまけに驚いた拍子に肺から出た分の空気を吸い込もうとする反射で大きく息を吸い込んでしまう。その結果、服と胸の間で一日中熟成されたバーテンダーさんの濃厚なフェロモンを胸いっぱいに吸い込んでしまうことになる。今日のんだいろいろなリキュールの甘さを遥かに超えた、暴力的ですらある強烈な甘ったるさをともなったフェロモンは肺だけでなく、脳まで犯し尽くし僕の身体は限界を迎えてしまった。
「んん゛っ♥ あっ♥ んぶぅぅぅ〜〜〜♥♥♥」
ぶぴゅ……っ♥ ぴゅるっ♥ びゅぴゅるっ♥ とぷ……っ♥ とぷとぷ……っ♥
ペニスに一切触れられていないにも関わらず、漏れ出るように射精をしてしまった。甘い余韻が全身に広がり、力が入らなくなる。腕はだらんと地面に向かって伸び、腰も足も力が入らずバーテンダーさんの胸と腕に支えられてなんとか姿勢を保っている状態だ。オナニーとは比べ物にならないくらい気持ちのいい、これまでの人生で一番の射精を味わい脳みそがトロトロの液体状になっていくかのような錯覚を感じる。スラックスが汚れることなど気にせず僕は、気持ちよさに身を委ねていった。
「ふぅ……っ♡ お顔の方はすっかりキレイになりましたね……♡ んっ♡ この匂いは……っ♡ ふふっ♡ お客様っ♡ ズボンの方に白いクリームがついてしまったようですね……♡ 先程のカクテルのホイップクリームですかね……♡?」
「……ぅぁ……っ♥……ぁっ♥ はいぃ……っ♥」
「こちらも……♡ キレイにしてほしいですか……♡ お客様……♡?」
「……っ♥♥ おっ、お願いしますっっ♥♥♥」
頭にピンク色の靄がかかったように思考がまとまらず、バーテンダーさんのいうがままに首を縦に振ってしまう。どう考えてもまともな状況ではないのに、濃厚なフェロモンで犯されてしまった頭は本能に従ってしまう。射精した直後にも関わらず、ペニスは硬度を保ったまま次に与えられる快楽を今か今かと心待ちにしている。次はどんな気持ちいいことをしてもらえるのか……想像するだけで背筋がゾクゾクして、ペニスの先端からはよだれを垂らすように透明な雫がとろぉ……♥とこぼれだす。
「あは……っ♡ うなずいちゃいましたねっ♡ それでは、しっかり気持ちよくして差し上げますからね……っ♡ 私は一切手加減しませんから……♡ 気持ちよすぎて頭がおかしくならないように、覚悟しておいてください……ねっ♡?」
そう言いながらバーテンダーさんはカウンターから出て、バーの入口の鍵をカチンッと閉めてしまった。そしてこちらを振り向くと、とても蠱惑的な表情で僕を見据える。その目で見据えられると、「この人には逆らえない……」と本能レベルで感じさせてくる。
「それじゃあ……♡ まずは汚れたズボンをぬぎぬぎしましょうか♡ はいっ♡ まず立ってくださいね……♡」
カチャ……カチャ……スルスルッ……ストンッ……むわぁ……
ベルトの金具に指を掛けて緩めると、あっという間にスラックスを下ろしてしまう。そして精液とカウパー腺液でぐしょぐしょになったトランクスがあらわになり、スラックスの中に押し込められていた青臭い匂いが空気中に開放される。
「んふぅ……っ♡♡ こんなヤバい匂いをプンプンさせて……っ♡♡ 私のことを誘ってるんですかっ♡♡ あ〜っ♡♡ 今まで人間界で上手くやってきたのに……っ♡♡ こんな性癖ドンピシャの可愛い男の子でっ♡♡ おまけに初物だなんて……っ♡ 警戒心ゼロの獲物が目の前に来たら、こんなの我慢できるわけないでしょうがっっっ♡♡♡!!!」
「ひっ♥ 急にどうしたんですかっ♥ んひぃっ♥♥」
ズルッ……ブルンッ……ちゅっ♡……ちゅっ♡……はむっ♡レロォッ♡れろれろぉ〜〜♡♡……ジュルルぅぅぅ〜〜〜っっっ♡♡
つい先程まで大人の余裕を醸し出していたバーテンダーさんは豹変して、腹をすかせた獣のように目をギラギラとさせながら、僕のトランクスをずり下ろすと、飛び出てきた精液まみれのペニスに、一切の躊躇なく亀頭にキスをし、竿にもキスをしたと思ったら、そのまま根本の陰毛に高い鼻先をうずめながら、睾丸を咥え込む。
「んふぅぅ〜〜〜っっ♡♡♡ ひゃわいいたまたまひゃいこ〜っ♡♡ んぶっ♡♡ しぇいえきの相性もばつぐんっ♡♡♡ こんなにょっ♡♡ もう我慢できなひぃっっっ♡♡♡」
「うぁっ♥♥ だめっ♥♥ 咥えたまま喋らないでっっ♥♥ たまたま舐めながらしゃべっちゃだめっ♥♥ あ゛っ♥♥ 吸っちゃやだっ♥♥ やめてぇっ♥♥」
睾丸を咥えながら喋られたせいで、甘い痺れが下腹部に伝播する。男の弱点である睾丸を無防備に他人の口内に差し出しているという危機感と、綺麗なお姉さんに自分の恥部を舐め回されているという倒錯的な感覚が入り混じり、目の前の現実を現実として上手く認識することができない。ペニスはギンギンに硬度を取り戻し、先端からはダラダラとカウパー腺液がこぼれ、あとちょっと刺激されれば射精してしまう……となったその刹那、バーテンダーさんは口を睾丸から離してしまった。
んぶぅっ♡♡ じゅるるぅっ♡♡ じゅぽぉっ……♡♡
「んえぇ゛っ♥♥!? なっ、にゃんでぇっ♥♥!!」
「ふふっ♡♡ どうしたのかしら……♡? 『やめてぇ♥♥』って可愛い声で懇願するから言うことを聞いてあげたんですが……♡♡ なのにそんな切なそうな顔して……っ♡ おかしいですねぇ♡」
「ぁっ♥……うぅ……っ♥♥」
「あぁ……っ♡♡ そんな目に涙を浮かべて……っ♡♡ そんな可愛い顔しないでくださいっ♡♡ もっと気持ちよくして上げたくなっちゃう……っ♡♡ ねぇ……♡♡ 私はただのバーテンダーじゃないの……♡ 淫魔族なの……♡♡ 人間界に紛れ込んで、禁欲しながら人間として普通に生きていたんだけど……あなたみたいなドンピシャな男の子を見つけたから……っ♡♡ しかも初物の極上品を……っ♡♡ それで理性がトンじゃって……っ♡♡ これまで抑え込んでた性欲が爆発しちゃったの……っ♡♡ いまならまだ戻れるわ……でももし……アナタが構わないって言うなら……っ♡♡ 私のお口にそのかわいいおちんちんを入れて……っ♡♡ コレまでの価値観がぶっ壊れるくらい極上の快感を味あわせてあげる……っ♡♡」
ぱかっ♡ レロォ……っ♡♡
バーテンダーさんが口を開くと、粘度の高い唾液が糸を引き、長い舌が動き回りペニスを今か今かと待ちわびている。こんなところに限界ギリギリのペニスを入れたらどうなっちゃうんだろうか……と恐怖を覚えると同時に、どれだけきもちよくなれるんだろう……♥♥という期待も高まってしまう。理性が脳内に危険信号を灯す一方で、ペニスは早く射精したいっ♥♥と本能に訴えかけてくる。僕の理性は、人間の三大欲求の一つの性欲の前に、おまけに射精寸前でお預けされるという性欲が極限まで高められた状態では、あっさりと消え去ってしまった。そして僕は、ペニスを誘い込もうと待ち構えているバーテンダーさんの口内にペニスを差し出してしまう。
「……ッッ♥♥」
「は〜いっ♡ おちんちんくんの入るとこはこっちですよ〜♡♡♡ ほ〜らっ♡♡ 淫魔の極上お口まんこにおちんちん差し込んで、快感で頭おかしくしちゃおうねぇ〜♡♡」
ちゅっ♡♡ じゅぷ……っ♡♡ じゅぷぷ……っ♡♡
「おぉぉ〜〜〜っ♥♥♥ お口あったかいっ♥♥ こんなのだめっ♥♥ すぐに射精ちゃうっ♥♥ あぁっ♥♥」
口に入れただけで、バーテンダーさんは入ってきたペニスに舌を添えるだけで舐め回したりしないのに、凄まじい快感が押し寄せてくる。そして射精寸前だったペニスはあっさりと限界を迎えてしまった。
びゅるっ♥♥ びゅるるっ♥♥ ぶびゅうぅぅぅ〜〜〜っ♥♥♥ びゅびぃぃぃっっっ♥♥♥
じゅるっ♡ じゅぞぞぞっっっ♡♡♡ じゅちゅぞぞぞっっっ♡♡♡
「んっ♡♡ 射精きたっ♡♡ 濃厚ザーメン流れ込んでくるっ♡♡ やっべ♡ウマすぎるっ♡♡ こんな極上精液っ♡♡一滴も逃さないように吸い上げてやるっっ♡♡ おらっ♡♡ もっと飲ませろっっ♡♡」
「あ゛っっ♥♥ そんな吸い付いちゃ……っ♥♥射精止まらなくなるっっ♥♥ うわぁ゛っ♥♥ おぉぉ〜〜〜っっっ♥♥♥」
ぷっくりとした肉厚な唇が竿を締め付けながら吸い付き、口の中の空気を吸い上げてしまう。その結果口内の圧力が下がり、ぬるぬるの口内粘膜に射精中の敏感な亀頭が完全包囲されてしまう。おまけに、先程から虎視眈々とペニスを狙っていた長い舌が亀頭を舐め回し、さらなる快感を咥えてくる。ペニス全体に同時多発的に様々な快感が発生し、射精中にさらに次なる射精が始まってしまい、一続きの長い射精のようになってしまう。限界を迎えたペニスをじゅるじゅると吸い上げられ、射精直後の敏感なペニスに快感を上塗りされ射精はたっぷりと一分ほど続いた。流石にこれだけたくさんの射精をしたせいで、あまりの気持ちよさに腰が抜けてしまい、足もガクガクと痙攣している。
長く続いた射精が終わり、ペニスの硬さが少し失われ、口とペニスの間に小さな隙間が生まれ口内の圧力が元に戻る。唇の締め付けが緩んだのをいいことにペニスを引き抜こうとすると、バーテンダーさんはガッ!と腕を腰に回して引き止める。
「はっ♡? なに逃げようとしてるんですかっ♡♡ こんな濃厚ザーメンを淫魔に飲ませて……っ♡♡ この程度の量で満足するわけないじゃないですかっ♡♡ さっきはキミにリードさせてあげたけど、こっからは私が責める番よっ♡♡ 射精直後の敏感おちんちんをたっぷりお口で愛してあげるっ♡♡」
「うぇ……っ♥♥!? そんにゃっ♥♥ もう出ないっ♥♥♥ あっ♥♥ やべでぇ゛っ♥♥」
「やめるわけねぇだろっ♡♡ もう出ないって♡♡!? 出すんだよっ♡♡ 私の超絶フェラテクで勃起不全になったって無理やり勃たせて搾り取ってやるっ♡♡」
ズニュっ♡♡ じゅるるっっ♡♡ ちゅぞっ♡♡ じゅぞぞぞっっっ♡♡ ずるる〜〜〜っっっ♡♡♡
「あ゛〜〜〜っ♥♥♥ だめっ♥ それだめっ♥♥ そんな吸い付き方したらっ♥♥ こわれるっ♥♥ ちんちんこわれちゃうっ♥♥」
ペニスの生殺与奪を握った淫魔の唇は、あわれな犠牲者のペニスに断頭台のギロチンを振り下ろすようにプルプルの唇で竿を挟み込む。そして再び口内の空気を一気に吸引し、口内の圧力を下げる。圧力が下がった結果ペニスは無理やり奥まで引きずり込まれ、亀頭は喉奥まで到達する。唇の先端がペニスの付け根にキスするようにくっつき、ペニス全体を完全に飲み込み射精直後の敏感ペニスは淫魔の極上の口内に余すところなく拘束されてしまった。そして、長い舌は亀頭から裏筋まで舐め回してくる。
先程の射精で硬さを失ったかに見えたペニスは、本人の意思に反してみるみるうちに硬さを取り戻してくる。強すぎる快感に生存本能が危険信号を発し、ペニスを口から脱出させようと腰を引こうとするが、バーテンダーさんの手ががっしりと腰を押さえているせいで逃げることもできない。そして硬度を完全に取り戻したペニスは再び射精に向かっていく。
びゅっ♥ びゅるっ♥♥ びゅるぅぅぅ〜〜〜っっ♥♥♥
じゅっ♡ じゅっぽっっ♡♡♡ ぐっぽっ♡♡ ぐぷぷっ♡♡ ちゅぞぉぉぉぉぉっっ♡♡
「ふーっ♡♡ 精液ウマすぎっ♡♡ どんだけでも飲めちゃうっ♡♡ おらっ♡♡ へばってんなっ♡♡ まだ搾るぞっ♡♡ 腰引いて逃げようとするなっ♡♡ 無駄な抵抗やめて快感に身を委ねろっ♡♡」
「ーーーーっっっっ♥♥♥」
僕が射精したことなどお構いなしに次なる射精を強請ってくる。少し前まで僕の前にいた凛として優しそうな美人バーテンダーさんはもういない。今目の前にいるのは、同じ人物とは思えないほど目の前のペニスに狂喜乱舞し、本能むき出しにして精液を貪る一体の淫魔だ。僕はもはや喘ぎ声を上げる事もできず、声にならない叫びを上げるしかない。そして、僕の腰を掴んで固定したバーテンダーさんは顔を前後させ、ペニスにさらなる刺激を与えてくる。
びゅぴぃっ♥♥ びゅるるるっ♥♥ びゅっ♥♥
じゅぽぉっ♡ ちゅぞぞっっ♡ じゅるるるぅぅぅぅぅう〜〜〜♥♥♥
「んふぅっ♡♡ また射精きたっ♡♡ おらっ♡もっと射精せっ♡♡ まだまだ終わらねぇからなっ♡♡ 精巣が空になるまで帰れると思うなよっ♡♡♡」
そして次の射精だ……頭の中は真っ白になって、目の前はチカチカとしているような錯覚がする。もはや思考もまとまらず、これが何度目の射精かもわからない。ただ一つわかっているのは、この快楽拷問は僕の精液が文字通り尽きるまで、決して終わることがないということだ……
翌日
気がつくと朝になっていた。目が覚めると、僕は自分の部屋に居た。昨日あれだけ汚したはずの服は、一切の汚れがなくなっていた。しかし、身体には昨日の快感の余韻がしっかりと刻み込まれていた。昨日のはお酒を飲みすぎて見た夢なんだ……と自分に言い聞かせるために身体の疼きを抑えようとオナニーをしてみても、勃起こそするが一向に射精できる気配がない。結局その日は、会社を休んで一日中オナニーをしていたが、欲求不満が溜まっていく一方で一度も射精ができなかった。そして夜になって、僕は誘蛾灯に吸い寄せられる虫のように昨日のバーにふらふらと向かっていった。バーのドアを開くと、そこには昨日と同じバーテンダーさんがカウンターに立っていた。
「いらっしゃいませ、席はこちらでよろしいですか」
バーテンダーさんは昨日の痴態が嘘だったかのように普通に接客してくる。やはり夢だったのだろうか……という疑念が頭をもたげてくる。
「お客様、お飲み物は何になさいますか?」
「え、えぇっと……その……ブロージョブ……ってありますか……」
疑念を払拭するために、僕は思い切って昨日の記憶に残っていたカクテルを注文する。
「ふふ……っ♡♡♡ お客様……♡♡ 少々お待ち下さい……♡♡ お客様のために特製ブロージョブをご提供させていただきます……っ♡♡」
注文した瞬間、店員さんの目の色が変わる。そして店員さんは昨日のようにバーのドアに鍵をかけると、ゆっくりと僕に近づいてくる。僕はやはり昨日のは夢じゃなかった……という喜びと、今日はどんなふうに気持ちよくされるのだろうと思いながら期待で股間を膨らませた……