ゲームのシナリオでラーメン食ってるだけ
Added 2020-03-07 15:58:51 +0000 UTCこうして毎日のように学校にクライの様子を見に来るのもこれで三回目か~ もしかして僕クライが居なくなって寂しいのかな…? 嫌々まさかね、家にクライが居ないお陰でいろいろ自由だし!…自動でご飯が出てこないのが玉に瑕だけど。 「クライ遊びに来たよ~っと」 何時ものように校庭から自分の教室を確認してみる…先生は~…居なさそう! もしかしていつも僕ってラッキーだったり? キンコンカンコーン 「あ…チャイムだ…」 前と同じで昼休みとかそんな感じ?それとも今終わるところ?…時計確認せずに出てきちゃったしそんなの分んないや まぁこうして校庭で自分の教室を見るためにピョンピョンといつまでも飛び跳ねてる訳にもいかないし… 今日も突入しちゃいますか! 「れっつごー!わーい」 タッタッタっと二階まで階段を駆け上がり、辿り着いた教室の後ろの窓から中の様子を確認する。 クライは居るかな~っと… 「うーん…良く分からん!」 先生居ないの確認してるしもう入っちゃうか! ガラガラガラ 「しつれーしまーっす!」 元気よく教室の扉を開けると… スチル変更 あ…!居た! 「やっほークライ~!遊びに来たよ~♪」 椅子にふんぞり返っていたクライがこちらを見て驚いたような顔をする。 「マッディ…!?」 スチル変更 「へへへ~遊びに来ちゃった~」 「お前良く先生に見つからなかったな…」 「まあね」 我ながらよくやると思いますよっと 「クライ何してるの?昼休み?サボり?」 「ひ~る~や~す~み~…サボりの方だったらどれほどよかったか…見てよこのプリントの量」 「わあお…」 机の上にはプリントが山のように積まれていた。 「これ終わるまでは家に帰してくれないってさ~一週間で終わる量じゃないんだけど」 「まーじーでー?あははーご愁傷様~」 「ぶっちゃけお前の方がヤバそうだけどな」 ソダネー先生に見つかったらヤバいねー 「まぁ、僕は学校行ってないようなもんだし」 「ははっそうだな、よく知ってる」 一緒に暮らしてたんだからクライが知らないわけないよね 「でもなんかお前の顔見たら現実逃避つーか癒されたわ…来てくれてサンキュ」 「どーいたしまして」 そう言いながら空いている椅子の背もたれに腰を掛ける。 「昼休みなんでしょ~?ご飯食べないの~?」 「お前さてはそれが目的で来たな!?」 「へへへーバレたか~」 まあクライの所に行けば飯にありつけると思ったのは間違いではない 「う~んっと」 バキボキと音を鳴らしながらクライがグーッと背伸びをする 「マッディも来たし飯でも食いに行くか~!」 「おおー!」 嬉しそうに拍手をしたはいいものの… 「クライって学校から外に出れんの?」 「ん?出れるよ?別に監禁されてるわけでもあるまいし」 「まー時間内に戻るのが条件だけど…」 「じゃあ、あんまり時間無いね…」 「多少遅れても大丈夫だよ、いざとなったらそのまま逃げだしてやる!!」 「おおー!クライ!その意気だ!」 そんな訳で町までやってきたのだ! 「うわ~思ったより人通り多いね~」 「そうだな~お前はめったに昼間外に出ないもんなー」 まーねー 「何食べるの~?」 「何食べようか~近いとこだとラーメンとかあるけど」 「あ!いいね!ラーメン食べたい!」 「じゃ、そうしよっか…昔よく通っててさー卵が50円なんだ~」 「うおー!!マジで!?」 「マッディ卵好きだろ~?いっぱいおまけしてもらおうぜ!」 「うんうん!そうするー!」 卵50円はヤバいな!!500円で10個トッピングできるじゃん…ヤバいな!! 「なんかバカなこと考えてるだろ~」 「ファッ!?そんなことないよ!?」 「はははっまぁいいや、ほら…そこの角曲がったところ」 クライとお話ししている間にいかにもラーメン屋ですって感じの赤い暖簾が見えてきた。 「お邪魔しまーす…」 「ラっしゃいませ~!何名様ですか~?」 元気な店員さんの声に圧倒されながら僕は指でピースサインをしクライは普通に 「二人です~」 と答え、混んでいるのか僕らはカウンターの席に案内された。 「結構混んでるんだね~」 「時間も時間だからな~普通のラーメンでいい?」 「いいよー…あ!!卵!!卵3つ!!」 「はいはい、卵な」 「うん!」 メニューを眺めていたクライが水とおしぼりを持って来てくれた店員さんに手際よく注文してくれた。 あ…自分だけチャーシュー麺にしてる…ずるい!! 「チャーシュー麺はズルいぞ!!」 「ははは、分けてやるから」 「許す!」 「まだっかなっ♪まだっかな~?」 既に割り箸を割って食べる準備万端の僕とそんな僕を見てクライが楽しそうに目を細める…なんか日常って感じで尊い 「あ!キタ!」 「はい、ラーメンとチャーシュー大盛りね!」 あ!しかも大盛りにしやがったコイツ…! でもまあいいや…おいしそ~!ちゃんと卵三つ…否!!四つあるぞ!!素晴らしい!! 「凄いだろ~もともと卵付いてるんだ~ほい、チャーシューと俺の分の卵」 「いっいいの~?」 「もちろん♪付き合ってくれた?…学校来てくれたお礼」 「わーい!いっただっきまーす!」 「うまー!!」 「だろー?連れてきてよかったー!」 「僕も連れて来られてよかったー!はい、卵半分あげる」 「はははっ全部食っていいのに」 「こんなにうまい食べ物を独り占めにしたら勿体ないよ!」 「ははっそうだね」 ん~このしょっぱさが身に染みる~~!卵もめっちゃ美味しい!! 個人的な卵の食べ方は白身と黄身を分けて黄身の方をスープに浸して食べるのが大好き! あ~…美味しいなー…でもこれ食べ終わったらクライとまたお別れしなきゃいけないのか… そう思うと少し寂しい… 「どうしたー?マッディ卵でものどに詰まらせたか?」 「ううん、違うよー」 「そっかーそれにしても何でこうラーメン屋の水ってうまいのかなー?」 「あ!分かるーピッチャー直ぐ空になるよねー」 「ほい、水」 「ありがと」 クライが卵を味わいながら食べている僕のコップに水を継ぎ足してくれる。 って言うかもう食べたのか…早っ!? 「スープもさー全部飲んじゃうよね~」 「飲んじゃうね~」 「罪深いな~」 「罪だね罪」 「水飲む?」 「飲む」 そんなやり取りをしている間に僕の器も空になった。 「あ~美味しかったー!ごちそうさまー」 「ごちそうさま~感謝しろよ~?俺に」 「感謝する!めっちゃする!!」 「ははは…よしよし」 クライは満足そうに笑って僕の事をよしよしってしてくれた。 「ありがとーくらいー」 カウンターの席にだらしなく腕を伸ばし、そこに頭を預けながらお会計を済ませているクライをのんびりと眺める。 学校…帰っちゃうんだな… クライとこうして過ごしているのが当たり前だったのに、それがほんの少しの間出来なくなるってだけなのに 僕…寂しいのかなー? 「分かんないや」 「なにがー?」 「なんでも」 「ありがとうございましたー!」 クライとのんびり学校まで戻って校門前でさよならをした。 もうすぐ帰ってきてくれるよね…なんかしんみりしちゃってるな僕… 折角クライが居ないんだ!もっと楽しまないと!! さーて!お家に帰ったら何をして遊ぼうかな!?