今回は「発音」をいじくり倒す際の技術について書き殴っていきます。
※画像は猫村いろはに「花に亡霊」を歌わせた際のAメロの終わりの部分です。
先日Synthesizer V(シンスブイ)を買いまして、
触ってみた感じが結構ボカロに近い使用感というか、
「そういえばボカロでは発音をいじくり倒していたな…」
とボカロでしか使えなかった技術を色々思い出し、
チャンス!これを記事にしよう!と思い立ったわけです。
何故ボカロでしか使えずUTAUでは使えない技術かというと
説明が難しいんですが、
UTAUは「エディタ上で発音を崩すのは苦手」
という所感がありまして。
細かい音量調整が出来ないというのも一つ大きくありますが、
例えば、BPM180で16分音符を並べると
ボカロの合成方法では子音や母音が潰れて弱くなり、
UTAUの合成方法では
VC部分が消えるかCV部分が異様に独立するかなので、
「あ」の後の「お」のオーバーラップを大きく上げて混ぜる事で
やや曖昧な母音を作ったりとかは得意でも
曖昧な促音・子音を作るというのが困難でして…
(vocalshifterやDAWなど外部ツールを使用すれば出来る場合もあります)
なのでこれから書く技術は
基本的にボカロやシンスブイ用のものになります。
UTAUでも出来るやつも結構ありますがちょっと手間です。
ちなみにこれらのやりやすさは音源によるので
出来ない事もままあります。ご了承ください。
・カ行⇔ハ行にする
カ行→ハ行の場合
子音をフェードインする形に削ればそれっぽく。
勢いがありつつも子音は弱めor短めのハ行が欲しい時。
気になるならハ行の子音を良い感じに混ぜても〇。
ハ行→カ行の場合(手間)
子音を削ってカ行の子音を混ぜる。この場合カ行の子音が強めの方が良いかも。
ハ行の子音が長いほど囁きorくどめになるので場合によって使い分け。
元からハ行の子音が強い場合は子音の形をカ行っぽく形作ればそれっぽくなることも。
(四角を斜めに半分にした三角のような形)
・サ行・ツァ行⇔タ行にする
サ行・ツァ行→タ行の場合
子音をやや~極僅かに残すように削れば子音弱めのタ行っぽく。
サ行→タ行の場合は促音部分の子音をゴッソリ削るか促音をタ行のものに置き換える。
逆にタ行をツァ行に置き換えるだけでも少しくどめのタ行っぽくなる。
タ行→サ行・ツァ行の場合(手間)
子音を伸ばすか削ってサ行・ツァ行の子音を混ぜるor置き換える。
サ行・ツァ行の発音よりタ行の発音がどうしても好きなとき用。
・ナ行⇔ダ行にする/マ行⇔バ行にする
ナ行→ダ行・マ行→バ行の場合
子音を極僅かに残しつつ削れば弱めのダ行・バ行っぽく。
子音の削る音量によっては軽く鼻づまりっぽく出来たり。
かなり弱めのダ行・バ行にしたい時はそのまま置き換えてもいい事も。
ダ行→ナ行・バ行→マ行の場合(やや手間)
アタックを弱めつつナ行・マ行の子音を混ぜればそれっぽく。
ナ行・マ行よりダ行・バ行の発音の方がどうしても好きなときか
鼻声っぽい・アタックが強いダ行マ行がほしいとき用。
・ハ行をア行にする
子音をごっそり削ればアタック弱めのア行っぽく。
ブレスと発音の合間が狭い時に使うと息を吸ってる感が強化される気がする。
・バ行をワ行にする
子音を弱めつつワ行の子音や「ウ」or「オ」で詰めればそれっぽく。
少し勢いやメリハリのあるワ行になるかも。
特に「wu」を作りたい時に有用。
・ギャ行をヤ行にする
子音を弱めつつヤ行の子音や「イ」で詰めるか混ぜればそれっぽく。
少し倍音を含んだヤ行になるかも。
特に「yi」を作りたい時に有用。
・ダ行をラ行にする
母音で子音・促音を詰めるとそれっぽく。
ハキハキ感、舌はじき感がより欲しい時。
それでもダ行すぎる場合はアタックを削ったり
ラ行の子音かナ行の子音を混ぜると良い感じになることも。
・清音を濁音にする
「ン」で促音を詰めつつアタックの狭い部分だけピッチを下げるとそれっぽく。
それでも清音みが強い場合は子音を弱めるといいかも?パ行も同様。
※サ行・シャ行→ザ行・ジャ行はこの方法では出来ません。
シンスブイなら子音の強さを20~60%にすればそれっぽく。
・ヤ行・ワ行を作る
ヤ行を作る場合
各母音の頭に短い「イ」を入れるとそれっぽくなりやすい。
語中の場合はイを挟んでから各母音に繋げればそれっぽくなりやすい。
普通のヤ行と同等か少し柔らかめになることも。
前述の「イ」を「エ」に置き換えるとより曖昧なヤ行になることも。
ワ行を作る場合
「ア」「イ」「エ」の頭に短い「ウオ」か「オ」を入れるとそれっぽくなりやすい。
語中の場合も「ウオ」か「オ」を挟んでから「ア」「イ」「エ」に繋げればそれっぽくなりやすい。
普通のワ行と同等か少し弱め・曖昧なワ行になる。
※「ウ→各母音」ではワ行っぽくなりにくいことが多いので
「ウォ」「wu」は作りづらい。音源によっては作れることも。
・拗音を作る
各母音の頭に短めの各イ段の発音を入れるとそれっぽくなりやすい。
各エ段の発音でもいい感じになる場合も。
例…短めの「キ」から「ア」に繋げれば「キャ」っぽく。
「キ」が長いほどくどめの「キャ」に。
・ファ行・ヴァ行をワ行として使う
ファ行をワ行として
子音が息になっちゃった系ワ行にしたいとき用。
囁いてる時や低音の時、レンジが広い時に使うと合いやすい。
ヴァ行をワ行として
勢いが強めになったり少しくどめの歌い方にしたいとき用。
ロックな曲に合うかも。
・オ段をア段にして使う(より音源による)
ア段の発音がオ段っぽい音源で特に有用。
高音部分で使うと叫んでる風に出来ることも。
中音域で使うと口を大きく開いたオっぽく出来ることも。
置き換えるのではなく「オ段→ア」「ア段→オ」にフェードした方がよいことも。
ボカロかシンスブイならOPE/母音の強さを調整するとよりよくなったり。
・エ段をア段にして使う(より音源による)
ア段の発音がエ段っぽい音源で特に有用。
前述のものと同様に高音部分で使うと叫び風に出来たり。
置き換えるのではなく「エ段→ア」「ア段→エ」にフェードした方がよいことも。
ボカロかシンスブイならOPE/母音の強さを下げるとよりよくなったり。
・イ段をエ段にして使う(より音源による)
ボカロならOPEを下げたり、シンスブイなら母音の強さを下げたり。
やや開き気味のイ段っぽく出来る。
置き換えるのではなく「イ段→エ」「エ段→イ」にフェードした方がよいことも。
おおよそこんなもんですかね。ほかにも
「きぇ」を「け」として使ったり
オ段をウ段にして使ったりア段をオ段にして使ったり
日本語の音源で英語っぽく発音させたい時などなど
という事がしたい時もありますが、
使いどころがかなり限定的なので割愛します。
また、軽い補足ですが、
口の形の遷移というのは「イ⇔エ⇔ア⇔オ⇔ウ」(逆順も然り)
となっているので母音をいじる際はこれに則ると自然になりやすいです。
今までの調声語り・技術解説が
ピッチ適当にいじってるにょ~
子音とかダイナミクスとか促音とかペチャクチャペチャクチャ~
無声化こんな感じでぺろぺろ~って感じだにょ~
オタク爆発!!!!!!
という具合だったので(所感
という錯覚に陥りました。
というかシンプルに備忘録として優秀(自画自賛
そしてこちらはリクエストです。
使用音源は「ジウラ・カザギリ-凱風-」です。
マシュマロいただいてから時間が開いてしまって申し訳ない…
(一応FANBOX内で公開するためustは自作です。)
それとお知らせなのですが、
FANBOXの更新を9月分をもって終了します。
はじめるのも終わるのもいきなりですみません。
理由としてはネタ切れ、無断転載対策が面倒、など色々あるのですが
私が伝えたいのは
それまでに支援者限定で色々配布したりするし
更新が終わったら配布も終えるから配布物のDLはお早めに!
ということです。
ちなみにリクエスト・質問募集は7月いっぱいで終了します。
10月からは、いままでに公開してきた記事を
多分非公開にするかも…?一部全体公開にする…かも…?
とはいえ、普段言ってない・言えない事を好き放題に書くというのは
個人的に思ってたより実りのあるものでした。
誰かのためになってるかはわかりませんが…
6月がなんだか忙しくて配布物をなにも用意できず申し訳ない…
8月と9月の更新も熱中症で死んでなきゃ頑張ります。
see you next time…