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【2-6】「ニーナさんだっつってんだろうがああああああ!!!!!」

「お姉様を…返せ!」 目の前にそびえ立つ白井弟フラグメントを指さし、叫ぶニーナ。 「p-k2,a:q.@dmahk;ぁm」 それに対しフラグメントが返した答えは、ただ純粋な物理攻撃。 ブォンと風を裂く音を引き連れ、大きな蕾状の腕をハンマーのように振り下ろし、ニーナを押しつぶしにかかる。 「遅え!!」 雷を纏い、巨大化した剣を上空へと振り上げ、腕の接合部分を即座に断ち切る。切れた腕から発した火花が燃え広がり、地へと落ちる前にその存在をチリへと変えた。 「うっ…」 フラグメントにダメージを与えた瞬間、小さく発せられる悲鳴。 それは、ニーナの守るべき存在、『平原美弦』の口から発せられたものに他ならない。 「お、お姉様!?」 エーテル不足を起こしているのか変身が完全に解け、制服姿へと戻る美弦を見て、ニーナは表情を曇らせる。 「(…チッ、こいつ、体が液体でできてやがるのか? これじゃあ、電撃を使った攻撃が全部お姉様にも通っちまう。一体どうすれば?)」 そんな思いに冷や汗をかき、悩んでいると。 「固定化…するんだ…」 「!?…モモ!!」 美弦と共に捕らえられてる『田辺モモ』が、正気を取り戻し、ニーナに助言を送った。 「…へへ、サンキューな…山田ちゃん…ビビッとくる刺激で目ぇ覚めたぜ…」 「ニーナさんだっつってんだろうが!てか、テメ―がついていながら、何、お姉様を危険な目に合わせてんだよ!!」 「…わりーな、説教なら後で聞いてやるよ…今は、うッ…フラグメントの…固定化が先だ…やり方は分かんだろ…?」 『固定化』…暴走したフラグメントに触れ、その想いに同調し、静める儀式。 「確かにお姉様と記憶を共有した時、見たが……」 1周目の美弦が、多くのフラグメントを固定化してきた姿は、この脳に焼き付いている。 自身でやり遂げた経験はないが、希望を力とするブルーの指輪となった今なら、十分可能だとは思う。 「け、けど…本体は、あの頭だ。あそこまでどうやって……」 人質により、電撃が封じられてる状況で、自身の数倍もある身長の『てっぺん』まで到達しなければ、フラグメントに触れる事はできない。その途中で、触手につかまれば、以前のような辱めを受けるのは確実だろう。 <ゾクッ> 思い出しただけで身震いがするその記憶が、ニーナの身体を氷つかせ、気後れさせる。 しかし、ニーナの迷いとは正反対に、揺るぎなく強い瞳を向けてモモは口を開く。 「全力の雷撃をこいつに打ち込め」 その狂気としか思えない発言に、ニーナは動揺する。 「は?お前、何バカなこと言って…」 「雷撃打ち込んで、こいつの本体丸裸にしろって言ってんだよ!それなら安全に固定化できんだろうが!!」 「アホか!お前やお姉様がいるのにそんな事できるわけ…」 「いいからやれ!美弦は、アタシが死ぬ気で守る!お前の雷くらいアタシのバリアで余裕だっつーの!」 「け、けど…お前、その体で…」 エーテルが足りず、今にも変身解除されそうなのは一目瞭然だった。 しかしモモは決して引かない。さらに踏み込んで、ニーナの心に火をつけようとする。 「はっ!なんだよ、ビビっちまってんのか?それでアタシから美弦のバディの座を奪おうだなんて笑わせるぜ。」 「なっ!?」 更に、トドメのダメ出し。 「パンパースとでもバディ組んでるのがお似合いだな、山田ちゃんよおおおおおおおおお!!!!」 <ブチブチブチブチ!!> 血管が切れる音と共に、ニーナの怒りのボルテージは、限界点を突き抜けた。 「うるせーーー!!!!!」 次の瞬間、最大限の雷撃を繰り出す……事もなく、フラグメント本体へと焦点を定め、走り出すニーナ。 「なっ、山田…バカ、何を!?」 その行動に動揺するモモ。しかし彼女は、足を止めない。 『ahbfnjankcajcpa;:da:!!!』 雷撃がないなら恐るるに足らず、そう嘲笑するかのようにフラグメントが吠え、残った腕から複数の触手を繰り出す。 「触手上等だよ!捕まったら終わりってんなら……全部避ければいいだけだろうが!」 一点集中で、襲い掛かってくる無数の触手を、真上へと飛び上がり、かわすニーナ。 しかし、追尾機能でもついているかのように、触手も上空への浸食を開始する。 「そもそもなぁ、お姉様守りきれてねえ分際で、バディ名乗ってんじゃねえ!」 叫びながらも、身体をひねり、触手を蹴り上げ、幾度もトリッキーな方向転換を行い、フラグメント本体へと距離を縮めていく。 『ahlfabm;aa;nbajmacbhda;j!!』 だが本体も黙ってはいない。 ヌルっと頭を上部へ引き上げ、身体とギリギリ繋がるラインを保ちながら、上空への距離を稼ぐ。 そして。 <6本の触手での同時攻撃> 「チッ」 ニーナは、舌打ちと共に手足を動かし、服をかすめる紙一重で攻撃をかわすが、それこそが罠。 触手は左右3本ずつ、彼女を包み込むように展開されており、逃げ場は下にしかない。 そして、かわされた触手はターンし、背後から襲い掛かる。 このままでは、本体に触れるよりも先に、触手の方がニーナへと到達する事は確実。 それを悟ったニーナは。 『自分の体に電撃を流した』 <ピタッ> 電撃という弱点属性の発生に、急ブレーキをかけるフラグメントの触手。 ニーナが、自力で作り出したボーナスタイム。 「ぐっ…痛っ、それと、言い遅れたけどな…」 自傷ダメージに顔をゆがませながらも、指輪輝くその手を前へ突き伸ばし、強く叫ぶ! 「ニーナさんだっつってんだろうがああああああ!!!!!」 <ドン!>という音と共に、ついにフラグメントへと到達するニーナの手のひら。 触れた瞬間―― 青い波紋が拡がり。 辺り全体を光一色に染め上げた。 2. 「ここは……なんだ?」 フラグメント内部へと干渉し、立ち尽くすニーナが見た光景は、あっけにとられるものだった。 ピンクのカーテンにピンクのクッション、乱雑に脱ぎ捨てられたスポーツウェアのパンツ。 今までの緊張感とはかけ離れた日常の風景。そう、ここはまるで…。 「女の…部屋?」 ポカンとしながらも、自分の立ち位置を確認するかのようにつぶやくニーナ。 そんな彼女に、聞き覚えのない声が届く。 「どうしたの?」 不意打ちにビクッとしつつも、即座に、謎の声がした方向…。 自身よりも低い位置へと目を移すと、一人の女性がペタン座りでこちらを見ていた。 左右非対称のショートボブの黒髪に、バッチリと開いたキレイな瞳、 露出度の高いスポーツウェアを着て汗をかいてはいるものの、その肌は白く美しい輝きを放っている。 「(こいつは……知ってるぞ)」 直接出会った事はない。しかし、覚えてはいる。 ニーナは、自身の記憶を辿り、彼女の正体を手繰り寄せる。 紫乃との記憶継承。 その中に出てきた白井弟とのやりとり。 彼をからかうようにちらつかせた複数枚の写真、そこに写っていた女性。 「白井の……姉?」 そう、目の前にいるのは、白井弟が叶えたい願いの中心人物。 彼の頑張る理由のすべて。 彼の実姉。 『白井日菜子』その人だった。

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Comments

コメありがとうございます。 パイセンは本当素直でウソがないキャラなので、ド直球で動いてくれて、気持ちがいいですね! ヒナちゃん降臨が記憶のものだとすでにバレてるの草ですw 続きはすぐに更新しますので、楽しみにお待ちください。

みるの (ブルリフ多め)

頑張った!パイセン頑張った!!😭👏👏👏 作品次第では十分に主役を張れるだけの精神性をお持ちなので納得の大活躍ですわッ!! そして、「白 井 日 菜 子 降 臨」(記憶だけど) さあ、ついに弟くんの性癖がバレる時が来たか……!!

H-T(0)


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