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ブルリフ澪-PiSS 【5-10】 解説

※解説なので、ネタバレを含みます。本編をお読みいただいた後、目を通していただけると幸いです。  本編: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24072576 お読みいただきありがとうございます。 かくして、やっとおねー様がブルーリフレクターになってくれましたね。推し二人が、辛い目に合う話だったので、精神的にキツかったですが、おねー様が、やっと未来に向けての一歩を踏み出せたので良かったです。自分自身を抱きしめてあげられて本当に良かったです。  初回プレイ時は「おい、ふざけんな!大丈夫なんだろうな? このルート本当に幸せになれるんだろうな!?」と、おっかなびっくりで進めていきましたが、結末まで見たら、「マジで、このルート進めてきて良かった」と涙したくらいです。  確かに、このくらいやらないと、おねー様はずっと自分を罰し続けるからなぁ……。 さて、解説ですが、今回は二つの事柄をお伝えさせていただきます。 ①美弦の赤指輪について 『ブルリフR』最終回、二周目世界でのコモンにて、水崎にフラグメントを固定化するために青指輪になったのに、どうして『澪-PiSS』では、赤指輪に戻っているのか?  その答えは、R最終回時の青指輪化は、『水崎を守りたいという想いからくる突発的なモノ』であるからです。  おねー様は「あなたと出会ってから、私の中にはずっとあなたの苦しみがあった」と言ってます。その後、水崎の嘆きや怒り、ずっと戦い続けていた事を知り、それと同調する事で、フラグメントを花の形に『固定化』する事に成功しました。(花に戻した後、崩れ落ちているのは、固定化後の疲労の描写)  フラグメント固定化はブルーの能力であり、ルージュでは成し得ない故に、水崎にフラグメントを返すためには、何が何でもブルーに戻る必要があったのではないか?という解釈です。  それでは、おねー様は、必要に応じて、ブルーとルージュをスイッチできるような割り切れる性格なのか?と言われるとそれも違います。  一つの問いを出しましょう。  仮に水崎事件後、おねー様が皆と一緒に地上に戻ったとして、その後―― 『自分がブルーリフレクターである事』を許せるか?  それを考えた時、答えは『NO』ではないでしょうか。 「散々フラグメントを奪ってきた私が、そんな簡単にブルーに戻っていいはずがない。汚れた罪人が他人の心に介入していいはずがない」と、心に『ストッパー』をかけて、赤指輪のままな方が自然な気がするんですよね。  その根拠としては、23話で、リョーカさんは青指輪になり剣もブルーに変化してるのですが、おねー様はルージュのままコモンでの戦いに臨んでいる事からも予想できます。 『紫乃を助けたい』という想いの団結でコモンへ行ってるのに、言い出しっぺのおねー様だけ赤指輪のままというのは、かなり不自然。 更に言うなら、リフレクターになれば本来ケガも治るのに、罪の証の傷が残り続けてるところを見ると、自分の罪が許せなくて、心に相当重い枷をつけてるのだと考えられます。  以上の要素から、自分の過ちを忘れないために残した『罪の証の傷』が、心の在り方にブレーキをかける事に繋がり、絶望を力の源とする『赤指輪』のままである。  そんな解釈が前提で、『澪-PiSS』では、おねー様は『赤指輪』スタートです。 ②指輪達の動機について  今回の『ハザマ世界』での目的は、ヒオ×ルカの時とは異なり、『ループを回避する事』ではありません。  おとーと君フラグメント、モンモ指輪、美弦指輪のそれぞれが、 『美弦(さん)には幸せになってほしい』  という共通の願いで構成されてます。(それプラス、モンモは欠けたフラグメントにおねー様の涙が染み込み、リンクしているので、同じ『ハザマ世界』内の話になります)  具体的な心境を表すと、 おとーと君 ・・・「罪の証とかよく分からないが、このままじゃ絶対いけない。何か美弦さんの力になれる事はないか?(5-1参照)」 モンモ指輪・・・「美弦は自分を追い詰めすぎなんだよな~。誰も責めちゃいねーってのに……何か良い決着のつけ方はないか?」 美弦指輪・・・「我が主『美弦』は、今一番救われなきゃいけない存在だ。何とか過去を断ち切って、前に進ませてあげたい」  って感じですね。  ちょうどそこに、フラグメント暴走が重なって、夢を叶えられる状況が生まれたので―― モンモ指輪は『陽桜莉ちゃんがフラグメントを壊さなかった未来を提示』し、 美弦指輪は『自身の罪の証の結晶体(=原種)を倒させる』事で、未来に進んでもらおうと考えました。 『モンモ指輪=陽桜莉ちゃん』『美弦指輪=原種ミオ』の役割です。  とはいえ、二つの指輪が協力したわけではなく……、  モンモ指輪 :「ふうっ、陽桜莉のフラグメントも無事だし、これで美弦は傷つかず平和だぜ!」  美弦指輪 :「それじゃ根本的な解決になってない!もし記憶が戻る事があったら、また自分を責め始める!自分の罪そのモノを抜き取る以外、解決はない!」  といった、喧嘩に近い感じで行われてます。  しかし、おねー様は見事、指輪達の答えの一歩先である『自分の罪以外も全て認めてあげる』という解答を導きだしました。 そう、 おねー様は確かに、重罪を犯したかもしれないけど、その根底は悪意ではなく、 『陽桜莉ちゃんを助けたい』っていう願いからなんです。  タイムリミットがある中で、ブルーでは救えない。そんな状況下で水崎からルージュの方法を提示され、それに懸けるしかなかったって話なので、その過程と自分の想いを見つめずに、『罪』の部分だけ見て生きるのは、やはり違うと思います。  なので今回、『原種』という形で、自分の想いを他人のモノとして客観的に見つめる機会が与えられたのでしょう。  その結果、 『自分の根底にある想いも大事なモノだった』事に気づき、自分の頑張ってきた道筋にも目を向け『受け入れる』事ができたので、心のストッパーが外れ、やっと『青指輪』になる事ができたという結論です。  大体ねぇ、おねー様が罪の証をあのまま残し続けたままじゃ、周りだって幸せになれないんですよ!  着替える度にあの傷見せられるわけですし、市民プールとか温泉とか温泉とか温泉とかも一緒に楽しめないなんて…… 「そんなの神が許しても、ねーちゃんが許すわけねーだろ!!」  と、おとーと君が言っている。  これで『澪-PiSS』完結後に、ヒナ×美弦の『おねーちゃんタッグ温泉イベント』ができますね。卓球でポロリとかできますねw  長くなりましたが、まとめとして「このエピソードはブルリフだからできる話」だと、私は思っています。  それぞれが、より良いと思った主張を展開し、すれ違いながらも最後は、未来に向けた一歩を踏み出せる。  例えそれが『夢の中』の話であっても、現実に目に見える形で、その後の心の変化(青指輪)が反映される物語は、中々ないのではないでしょうか? 『百合』とか『世界の危機』なんてのはただの素材で、私にとっては、これが大好きなブルリフの形です。 最後までお読みいただきありがとうございました。

ブルリフ澪-PiSS 【5-10】 解説

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