SamSuka
miruno
miruno

fanbox


【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」

拝啓、ヒナ姉ちゃんへ。 オレのいない一夜を姉ちゃんはどうお過ごしでしたでしょうか? きっと姉ちゃんは、月ノ宮へ遠征に行ったオレから、一晩も連絡がない事に、それはもう発狂寸前に心配しまくってると思い、今しがたご連絡させていただいたのですが…… 「おかけになった電話は、現在電波の届かないところに――」 というアナウンスが流れ、通じなかったので…… おそらくまたストレッチに熱心になってスマホの充電をお忘れになったのでしょう。 そんなおっちょこちょいな可愛い姉ちゃんの為に、手記という形でご報告させていただきますね。 変態メイドとナースの襲撃を回避してから、30分が経過したというところだろうか。時間はおそらく朝の7時頃。 オレこと白井弟は、トイレで粗相の始末をした後、便座に座り込んで、これからの行動を考えていた。 ちなみにここは淑女集まる『聖イネス学園』であるため、必然的に『女子トイレ』という事になるのだが……。 学園の生徒は全員フラグメントを抜かれて病院にいるとの事なので、セーフとしていただきたい。 「とにかく水崎だ!あいつを問い詰めなければ、何もわからん」 そう、事の元凶は、おそらく水崎紫乃! オレに、ここ月ノ宮で写真を撮らせ、コモンとやらの扉を開かせる事を目的としている事は間違いないが、ヤツがそれを、どのような形でサポートしてくれるのかが分からない以上、毒になる可能性も十分にある。 それに、メイドやナースの人達もそうだが、オレは昨日出会ったメンツについてもまだよく分かってないのだ。 写真を撮るにしても、誰なら協力してくれそうか、良いスポットはどこなのかくらいは把握しておきたい。 奴ならここを牛耳ってるみたいだし、情報も豊富だろう。 「よし!まずは水崎を探す事から始めよう」 オレはそう口にし、膝をバシンと叩いて立ち上がりトイレを後にした。 外に出るとすでに日は昇りきり、庭の芝とバラ達を輝かせている。 「(うん、すでにこの学校がいいスポット多そうだよな~。水崎を探すついでに写真映えする場所でも探すか)」 そんな事を考えて足を進めていると―― 「ほら、モンモー、いくわよ~……それーー!!」 「ワオーン!!」 平原(姉)さんが、綺麗なフォームでフリスビーを放り投げ、犬化したヤンキー姐さんがこれまた豪快なジャンプで口キャッチしていた。 『パシャ、パシャ』 シュールな画ではあるが、中々お目にかかれない光景に「これはチャンス」と、つい反射的にカメラのシャッターを切ってしまう。 うん、朝イチで面白い写真をゲット!! そのシャッター音で平原(姉)さんはオレに気づき、おしとやかな雰囲気のままオレに声をかけてきた。 「おはよう、白井くん。昨日はよく寝られた?」 「おはようございます、平原さん。ええ、おかげさまで。…すいません、勝手に写真撮っちゃって。あまりにもおもし……雄々しくて、カッコいい画だったので。次回からはちゃんと声かけますね!」 「まあ嬉しいわ。カッコよかったですって。良かったわねモンモ―」 「キュ~ン」 オレの言葉に心底喜んでる笑顔で、モンモの頭をなでる平原(姉)さん。ヤンキー犬(?)の方も平原(姉)さんになでられる事が至上の喜びと言わんばかりに満足顔だ。 昨日、話には聞いていたが…なるほど、二人はお互いを信頼していて、お互いが大好きなバディだったのだろう。 けど……だったら今のままは―― 「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?元は人間としての人格もあったんですよね?」 ぶしつけな疑問を投げかけてしまったが、平原(姉)さんは全てを察したかのように優しく答えてくれた。 「ありがとう白井くん。でも大丈夫よ!ちゃんとモモに戻る時もあるわ。あなたのフラグメント暴走を止めた時だって、ちゃんとモモの人格だったのよ。 この2.5周目の世界が始まったのは昨日だから、私も手探りな事は多いけど……『モモ』も『モンモ』も私にとっては大切なバディに違いないわ」 『(ホッ)』 それを聞いて安心した。この周回始まった原因オレらしいから、それで誰かが不幸になるのはできるなら勘弁願いたい。 「ところで白井くんはこんな朝早くからどうしたの?何か探し物?」 「ハッ、そうだった。平原さん、実は……」 オレは、今までの経緯を身振り手振りを加えて必死に、それはもう必死に平原(姉)さんに伝える。 彼女は、考え込むような仕草で静かにオレの話を聞いてくれた。 「なるほど。メイドとナースは、間違いなく白樺さんと詩ね。 『白樺さん』は陽桜莉の友達で、紫乃が昨日アルバイトのメイドとして雇う手筈を踏んでたし、『詩』はフラグメント戦のダメージで一時的に記憶喪失になってるみたいだけど…少し危険かもしれないわね」 「やっぱり!!だからオレ、水崎に直接会ってやめさせようと思ってるんですけど、どこにいるか知りませんか?」 「う~ん、知ってるには知ってるけど……昨夜、紫乃は 『この衣装、買いです!こっちもきっとお姉ちゃん達にピッタリです。それに私のセンスを加えれば最高の画が撮れるはず! 今の私は名監督…名プロデューサー、違う、私こそが世界の管理者です!!』 ってはしゃいでたから、多分聞く耳もってくれないとおも……きゃっ!?」 平原(姉)さんの突然の悲鳴。足元を見るとモンモがオレと平原さんの間に割って入り、お腹を上に向けた状態で寝ころんでいる。 どうやらオレ達の話が終わるのを待ちきれないご様子。完全にかまってポーズだ。 「ああ、ごめんねモンモ~。……そうだ!白井くん、よかったらモンモをなでてあげてくれない?」 「え!?いやいや、どうしてそうなるんですか?オレ、男ですよ!水崎曰く、月ノ宮では人権のない存在らしいですよ!? そんなヤツが、犬化してるとは言え、女性に触れるなんて……」 「大丈夫よ!モンモは人懐っこいから、危険はないわ。それにモンモだってこれからいっぱい撮影に協力してくれると思うし、仲良くなるのは大切よ。『家族』だと思って優しくなでてあげて」 「家族……」 家族、その単語が心に響き渡り、オレの判断を鈍らせる。 あれ、おかしいな?目の前にいるのはモンモなのに…家族、かぞく、カゾク…そう心で唱えるたびに姿形は変化していき、そして―― 『(ヒナ姉ちゃん!?)』 犬耳をつけた姉ちゃんが、オレになでられるのを待っている! 物欲しそうな目で舌を出して、おねだりしている! そんなの、そんなの全力で愛でるに決まって―― そうして手を伸ばした刹那、刃物が手首に押し付けられたかのような殺気に全身の毛が逆立ちハッと正気に戻る。 目の前にいる殺気の正体に目を向けると。 それはもう。 名刀のような鋭い眼光をし― 全てを嚙みちぎるかのような犬歯をむき出しにした― ヤンキー犬が― 極上の敵意を一直線に突き刺していた。 「ヤ、ヤッパリ、平原サン二撫デテ欲シイッテ言ッテマス…」 一瞬で乾いた喉からなんとか言葉を振り絞るオレ。 それを聞いた平原さんは、パッと笑顔を向ける。 「まあ!白井くん。モンモとおしゃべりができるのね、すごいわ! もう、モンモは本当に甘えん坊さんなんだから!ほ~らよしよし」 全力でモンモのお腹をなでたり、頬をすりつけたりする平原さん。 それに対しモンモも「キュ~ん、ウォ~ん」と喜びの雄たけびを上げ始めた。 すいません、平原さん…オレ、犬言葉なんて分かりません。 平原さんの位置からだと、オレの頭に隠れて、モンモの顔は見えなかったと思いますが……けどオレ、すごく小さな声ですけど、モンモの言葉を聞きました。 その内容は―― 『アタシと美弦の邪魔をするナ』 この人、ゼッテー人格戻ってるでしょ!! 姉ちゃん…やっぱり月ノ宮は魔境です!報告を終わります。 ・コモンの扉が開くまで残り95枚 =================================================== というわけで、月ノ宮出張編の続きです。 今回は『モモてんてーは犬のままなのか?』という疑問符に焦点を当てたストーリーとなっております。 お姉様に素直に甘えられるからという理由でワンちゃんモードになり続けててるだけでしたねw お姉様もお散歩一緒に行ったり、面倒見るの楽しそうなので、この2.5周目月ノ宮を一番エンジョイしてるバディなんじゃないかと思います。本編が辛かったから、これくらい幸せでも問題ないでしょ☆ 白井弟は、一日ヒナちゃんに会ってないだけで、幻覚見始めてるんで、フラグメント再暴走の日も近いと思います。 実は、この2.5周目始まってから、未だ女の子に触れてないというブルリフ世界の男主人公の鑑だったりします。 触れたのは、周回前の陽桜莉ちゃんによるヒザ蹴りだけです。 弟君の幻覚で出てきた犬ヒナちゃんは『寄せて変形しているおっぱい』描くための練習だったりします。 貧乳好きなので、あまりこういうの描く機会ないんですよね。 あとモンモとポーズは同じですが、実はトレスではなく、それぞれキャラに合わせた体型で描いてます。 モンモが素足なのに、ヒナちゃんは靴下履いてる理由は、ブルリフファンなら察していただけるかと思います。 ついでにお姉様が投げ、モンモが咥えたフリスビーに関しても察していただけると思います。 それでは、また次回、月ノ宮で会いましょう!(中くらいの星)

【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」 【1-3】「平原さん、このモンモさんって、ずっと犬化したままなんですか?」

Comments

感想は、いついただいても嬉しいですよ~! 小説風に書く技術は素人ですので、読むの大変でしょうし、問題ないです。 感想ありがとうございます。 ちなみに、文章は補助的な役割で、イラストだけで、大概何起こってるのかは分かるように配慮して作ってはいます。 ヒナワンは、モンモとの性格の違いを出すために耳の形を柔らかくしたりと少し変化を加えてます。 素材の方で真っ裸ではなく靴下だけ残しているのは弟君の防衛本能だと解釈してください。 フリスビーは、2周目でモモてんてーがネツァク倒した時の戦利品とかじゃないですかね💦

みるの (ブルリフ多め)

犬ヒナちゃん、サイッコー……🤤 感想が遅くなってしまいました💦 申し訳無いです💦 しかし、今回もまたワタクシの性癖をどストレートに刺激すら素晴らしいヒナちゃんでございますわ……!!感謝の極みとはこの事です……!!😍🙏 後、お姉さまそのフリスビーどこに売ってましたの?w

H-T(0)


More Creators