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【1-4】姉ちゃん、出会って一日で名前呼びが許されました。

拝啓 ヒナ姉ちゃんへ  姉ちゃん、姉弟とか姉妹の『絆』って強く、美しく、尊いものだよな。よく漫画で「オレ以外のヤツに負けるなど許さん」とか「前世であなたと結ばれていたの」なんて『絆』は目にするけど、そんなもの足元に及ばない程の力を持っているとオレは思う! もちろん、そんな事、オレと姉ちゃんを見てれば当然分かる事だとは理解はしている!オレは言われずとも姉ちゃんの風呂入りたいタイミングを熟知しているし、それに合わせて風呂温度もコントロールすることもできる!その内、姉ちゃんの為に学校のプールを温泉に改造する未来さえ見据えてるほどだ。 でもさ、客観的に見るって中々出来ない事だからさ。 まあ、何が言いたいかというと…オレ達以外の『絆』を見る事もすごく大事って事で、その尊さを再認識できるっつーか… つまり、今、オレの目の前に広がってる光景は。 「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!会いたかった、会いたかったよー!!」 「もう陽桜莉ったら、昨日の夜もいっぱいお話したでしょ」 と、平原姉さんに妹さんがベッタリ抱き着いて離さない状態だ。 言葉では表現できないほどあふれ出る愛情が、こちらにもずっしり伝わってくる。尊い!! 平原姉さんが「ベッドの中で」とか付け加えてるけど……うん、深く考えないようにしておこう。 「(この二人に何があったんだ?以前(2周目世界)になんか壮絶な出来事あっただろうこれ! 例えば『町全体で何か危機的状況が起こって、二人が想いのすれ違いで戦わなきゃいけず、離れ離れになる』 とかなけりゃ、姉妹が出会うだけでここまでにはならないだろう!? 映画なんかで感動の再開シーンとかあるけど、それ超えちゃってるの見たのは初めてだ。 正直言って、見てたい!撮りたい!写真に収めたい!! けど……これじゃ許可取れないし、この状況邪魔したらオレは本当のご法度野郎!百合に挟まるクソ男として、この世界システムから抹殺される気配すら感じる)」 そんな歯がゆい思いをしていると。 <トントン> 足元を叩かれる音がし、オレはそれに目を向ける。 「モンモ…」 見るとモンモが、ヤンキー座りで親指を立てて、GOサインを促していた。 「(アタシが許す!はよ撮れ…って事か!あざーす、あざーす!モンモさん!後でワンチュール奢らせてください)」 バディから許可が取れたなら、そりゃもう本人から取れたも同じ! そう自分を納得させ、息を殺し、音をも殺してシャッターを切る。 うん、ここに来て初めて綺麗な写真撮れたわ!満足だわ! 姉ちゃんの足の件がなければ、もうここで帰る勢いだわ!! けど…… 「そろそろ言った方がいいよな」 この素敵空間を壊してしまうのは心苦しいが、二人の為にどうしても伝えなければならない事がある。 オレは意を決して、この空間に飛び込んだ。 「え~と、平原さん」 「な~に?」 「何かしら」 二人が一斉にこちらを向く。 ビックリしてお互いを見た後、苦笑交じりにこちらへ向き直った。 「あ~、そっか、私もお姉ちゃんも平原だもんね。『陽桜莉』でいいよ!」 「私も『美弦』でいいわ」 ……姉ちゃん、出会って一日で名前呼びが許されました。 まあ、それは置いといて 「では、美弦さん。言いにくいんですが……スカートめくれてます」 「ひゃっ!?」 飛び上がり、スカートを抑える美弦さん。その顔はゆでだこのように真っ赤だ。 「は、恥ずかしい…」 「あはは、ごめんね、お姉ちゃん。私が急に抱きついたから」 「そして陽桜莉さん、あなたはそもそもスカート履き忘れてます。」 「はわぁ!?」  今度は陽桜莉さんが瞬間湯沸かし器のごとくゆでだこだ。  美弦さんの後ろに必死に隠れる姿に女の子らしさが見えてとても良い!姉ちゃんもこれくらいオレを意識してくれたらな~…… 「え~と…なんかすみません。オレ、もう行きますね。早く水崎に話つけにいかなきゃ」 「あっ、待って白井くん」 逃げるようにその場を去ろうとするオレを引き留める美弦さん。 「さっきお話したことの繰り返しになっちゃうけど、今の紫乃と話をしても解決はしないわ。それより『山田さん』に協力してもらった方がいいと思うの」 「山田さん?」 いきなり出てきた謎の名前に疑問符はつきない。誰?昨日会った中にそんな人いたかな? 「山田さんは、クセッ毛のツインテールで……そうだ!昨日、詩と一緒にあなたのフラグメントを狙いにきたリフレクターよ」 「ああ、あのシリ出……って美弦さん、オレ、命の危険しか感じないんですが!?」 この人、おしとやかな常識人に見えて、やっぱ変わってるんじゃないだろうか?普通、昨日襲い掛かってきたヤツを護衛にと紹介はしないだろう。 それを見通したかのように美弦さんは補足を続ける。 「山田さんは、詩のバディなのよ。詩との付き合いは長いし、性格も知り尽くしてる。だから詩の行動を先読みして、あなたを守るのに適任だと思うわ」 それにお姉ちゃんの頼みって言ったらきっと協力してくれるよ!と陽桜莉さんが後ろから援護。 「…………」 う~ん、そこまで言われるとすがってみる価値はあるかもしれない。 「分かりました、行ってみます。それで、その山田さんは今どこに?」 「それが分からないのよ。昨日の戦いの後、ここに運んだのだけれど、いつの間にかいなくなっちゃってて……」 「どこか行きそうな場所とかないですかね?」 その問いに『う~ん』と考え込んでしまう平原姉妹。 いや、紹介したわりに詳細うっす!太鼓判おせてねーじゃん。不安しかない! と、その停滞を破るかのように 「ひおり~、ひおり~」と遠くから叫ぶ声がする。 声の方向は 平原姉妹の背中側、そしてオレの真正面に位置する場所だ。そちらへ目を向けると見知った顔が、こちらを目指して走ってくるのが見えた。 『(ゲッ、羽成さん!これは…マズい!!)』 手にスカートを持ってるところを見ると、おそらく陽桜莉さんに届けにきたのだろう。 ぶっちゃけ、オレは羽成さんにかなり警戒されている。これ以上こじれて、写真撮影をガードされる展開はご遠慮願いたい!! 「じ、じゃあオレはもう行きますんで!とにかく町中探せばその内見つかるでしょ、ごきげんよう!!」 「ちょっ、白井くん!?」 美弦さんが再び引き留めようとするが、それを振り払うがごとく、オレは即座に逃走を開始した。 当然だ!! だって、羽成さんは…。 スカートがめくれてるどころではなく。 スカートを履いてないどころでもなく。 服そのものを着ていなかったんだもの。 ……姉ちゃん、『月ノ宮』はやっぱり魔境です。 ・コモンの扉が開くまで、あと94枚 ===================================================== というわけで、弟くんは『山田パイセン』を探しに行きましたとさ。 自分で書いといて言うのもどうかと思うけど…上手くいかんだろこの計画! 時間としては、モンモと戯れた10分後というとこです。 陽桜莉ちゃんが起きてすぐ、お姉様がいる事が夢でないと確認しに行動した結果が今回のお話になります。 急いでたからスカート履き忘れちゃったんですね~。 ルカちゃんも、起きたら陽桜莉ちゃんがいなくて、スカート残ってる事に気づいた後「あの男に陽桜莉のパンツが見られちゃうかも!」と危機感あらわに動いた結果がこれです。 前とパンツデザインが違うのは、次の日だから履き替えてるのは当然との配慮です。 今度はどういうパンツで行くかな~と考えるの超大変!! 今回も弟くんは『百合に挟まるクソ男』を無事回避。実際、書いてる身としても『安心して行動させられるキャラ』なので、計算も何もせずに自由に動いてもらってます。 というわけで、お楽しみいただけたら幸いです。

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Comments

みるのトープに巻き込まれちゃうと大変なんだな〜と分かる一枚ですねw リフレクマ柄のパンツ描きたかったんだもん。 時系列的にはまだ七夕前ですからね。この時点で二人が再会出来てる流れを本当やりたかったんです。 今回は紫乃たんも一緒に七夕祭り目指せますね! 瑠夏ちゃんは元々クールポンコツなのに、男が存在する事で、更にポンコツになってますね。 弟くん、読者視点ではちゃんと役に立ってるぞ〜

みるの (ブルリフ多め)

表で、尊さの極み……!!😭🙏 ってなっていたら、真実はコレというw (いいぞ!もっとやれ!🤤 しかし澪、帝と見届けて来た者としては、この段階でこの二人が再会し分かり合えているというのは、とてもとても感慨深いですわ……!!😭(絵面はエロス極みですけどw そしてどんどんドジっ子(?)属性が付与されていく瑠夏ちゃんw

H-T(0)


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