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あぐりとたねのこと

久しぶりにエゴサしたら、あぐりとたねの感想を書いてくださっているつぶやきを見つけて。


あぐりは感想やお手紙をいただく機会が今までで一番多い漫画でした。

その方たちは自分とあぐりを重ねて、生き方に勇気をもらったと、

「これから何度も読み返す漫画です」と言ってくださる方もいて。

今日見かけたツイートは直接わたしに向けてではない感想文だったけれど、

私の名前に「ありがとう」と書いてくださっていました。


この場を借りて、こちらこそお礼を言わなければ。


見つけてくれて

受け取ってくれて

感じたことを伝えてくださって、本当にありがとうございます。


個人的なご事情を含めて書かれていたツイートでしたので、そちらにお礼を書き込むのは

躊躇したのでかわりここに今の気持ちを留めておこうと思います。



あぐりとたねは、私が描いた漫画の中で、人気は一番なかったと思います。

題材も描き方も、メジャー向けではなかったのでしょう。

だから、終わるのが決まったと告げられてから、もっとこう描いていれば、もっとスピーディーに

話を進めていれば、恋愛にもっと焦点を当てていれば…とにかくもっと野菜のことを

たくさんの人に知ってもらえる工夫があったのではと後悔ばかりでした。


でも、あぐりたちをなんとか幸せにしてあげたくて真剣に考えて、全3巻でなんとか

描きたいことは描けたと思っています。

終わってから数ヶ月かけてじわじわと、描いてよかった、という気持ちが強くなって来て、

最近やっと確信が持てました。

感想を下さる方々の手紙に書かれた人生や、救われたと言ってくださった方々の言葉で、

これはこの方たちに届けるための漫画で間違いなかったんだと。

私が言うと語弊があるかもしれないけど、あぐりとたねは、いい漫画になったと思います。

女性の生き方、野菜のこと、食べること、仕事とは、幸せとは…。

あぐりの幸せを追うことで、わたしも気づいたことがたくさんありました。

私にとって、とても愛しい作品です。


華のある漫画じゃなかったし…いや、はっきり言うと地味でしたし、そのあたりが私の漫画が

たくさんの人に届く力の足りなさだということを改めて自覚できて、身に染みて勉強にもなりました。


これから自分を信じて漫画を描き続けて、過去の作品も再び脚光を浴びることがあるよう、

そんな形で応援してくださった方々に恩返しができるといいなと思っています。


あぐりを描けて、ほんとによかった。

描かせてくださって世に出していただいた担当編集さんや、ココハナ編集部さんにも感謝しています。


そしてあぐりたちを愛してくださった方々へ。


本当にありがとうございました。

これからも時々、思い出していただけると幸せです。


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