(20██/12/01)
「天使を見た」という目撃情報が、██市の住民から複数寄せられた。
当初、一部のネットミームに起因する悪戯かと思われたが、機構の職員からも同様の報告が寄せられたことで、遺失物が関与する案件として認定。
調査が開始された。
(20██/01/16)
市内の高等学校に潜入している職員の調査により、当該遺失物と関与している可能性の高い人物が特定される。
乙種遺失物「かー030号」
ブロンド髪の少年。
推定年齢12歳。
頭頂部に、僅かに発光する小さな輪が確認できる。
光輪はかー030号の頭頂部付近に常に存在し、あらゆる外的接触を受け付けない。ホログラムのように実体がなく、どのような原理で輪が存在しているかは不明である。
また、その光輪を知覚できるかどうかには個人差がある。
光の輪を認識できる人間には何らかの共通点があると思われるが、現在調査中である。
光輪を視認したり接触したりしたことによる精神汚染・健康被害などは確認できていないが、念のため一般市民には3等級記憶処理術が施される。
人的・物的被害がないこと、かー030号本人の精神汚染鑑定に問題がないことから、本案件は現地の職員による対象の監視にとどめておくこととする。
(20██/02/16)
「死亡した赤子が蘇生する事案」を担当している尼木上級職員より、かー030号が人体蘇生現象に関与している可能性があるとの提言。
確認のため、現在職員による調査が行われている。