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ナクヤムパンリエッタ
ナクヤムパンリエッタ

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お兄ちゃん、役所の人は怒らないけど、17時に閉まっちゃうよ。でも、夏が来たね。

起きたら16時30分だった。

これを言ったら、数人が自分はこういう風にしました、こういう制度があります、ここから支援を検索できます、と教えてくれた。教えてくれた方、ありがとうございました。

どうやら役所的なところに相談すると、貸付などの一時的な救済措置を受けられるらしい(条件とかは色々あるっぽい)。


でもこういう塩梅で、今日もこの時間に起きました。

慌てて役所に電話する。役所の人って怒ったりしそうで怖いよ、お兄ちゃん(ロリヤムパンリエッタ)。でも役所の人は大抵優しい。ただ俺が役所に行くときは、大抵が顔に縦線冷や汗息切れ混乱困惑大迷惑って感じで様子がおかしいからかもしれない。このリズム脳よくに出てくるけど多分粉砕玉砕大喝采だな。


電話したら、役所の人はやっぱり優しくて、それでやっぱり俺はダメ人間だった。16時に起きるのが好きだけど、どうにも6時に起きれる人とはうまく話せない。でも役所の人は優しいままだ。透明な膜。しどろもどろになりながら話を進めると、どうやら色々書類を用意しなきゃいけなくて、考えればわかることなんだろうが俺の脳みそからはすっぽりと抜け落ちていたのだった。いつも通り。

なにかご質問はありますか、と聞かれたので、あの、7月分は月末までに書類を持っていけば間に合いますか?と聞くと、いや、今日が金曜日で今月は明後日終わってしまうので…と返され、頭の中に水冷装置がついていたのかなと思うほどスーーーーっと脳みそが冷えていった。計画性のなさ!見積りの甘さ!グルグルと何度したかわからない自責が駆け巡るがそれでも今日も生存しています。離れた意識で返事をして、曖昧に電話を切り、しばらくカーテンの上の方を見つめた。


呆然としたまま散歩をした。散歩は金がなくてもできるからいい。

朝起きてから(16:30は朝ではないが、俺にとっては朝である)何も食っていなかったので倒れそうになる。ラーメンが食いたい。ラーメンを食う金がない。空は青く、蝉が鳴き、コンクリートが生ぬるく、夏がうるさかった。

知らない道を歩こうと進んでいくと、巨大な鉄塔があって、巨大な鉄塔に向かって進むが遠く大きな鉄塔はずっと大きさを変えない。それがすごい強そうで、夏の夕暮れの生青い空に映えるものだから心がワクワクした。自分がどんだけ歩いても、でっかいものはあんまり動いて見えないのが好きだ。地球にぶっ刺さった鉄の杭、あるいは空にぶっ刺さった。全部壊してくれよとも思う、きっとずっと思い続けるんだろう。冬がずっと来ないで、半袖のまま散歩していられたらいいのにな。酒買って帰る。コンビニでお金をおろして、目をつぶって2000だけ引き出した。高校生の頃から、ATMから下ろす額が変わっていない。改札で前の人がSuicaに2万円とか入れてると尊敬の目で見てしまう。昔からずっとそうだ。酒を買って帰ってもずっと夏だった。最近、蝉を見つけるのがうまくなったんだ。電柱に蝉がしがみついていて、ぼーっと眺めた。家に帰って酒を飲んだらハイボールなのにパンの味がした。パン。蝉とかパンとかそんなことばっか考えて、テポテポ歩いて、2000円握りしめて、朝方に眠る、ずっとこうしてたいだけだったのにな。家賃のことが脳から溢れそうなのを押し込めて、寝ることにした。みんなが起き始める、朝の6時前に。

お兄ちゃん、役所の人は怒らないけど、17時に閉まっちゃうよ。でも、夏が来たね。

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