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ナクヤムパンリエッタ
ナクヤムパンリエッタ

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マシ

珍しく2時過ぎに寝れた。

最近はさっぱり眠れなくて、なんだかんだ5時とか6時とかに入眠し、16時頃におきて、そのまま布団でぼおっと麻雀をするか、もしくは何もしない毎日だった。

何も考えない麻雀は時間をすり潰すのにちょうどいい。四麻はしない。考えることが多いから。三麻で、東風で、振込なんて全く考えずに役を作る。上がることしか考えない快楽だけの麻雀。ポン、ポン、はい、トイトイ。終わり。何も考えないけど、時間だけが回る。ポン。ポン。振込。リーチ、上がり。昔はどうやって時間をすりつぶしていたんだっけ。よく思い出せない。きっとこの麻雀も、数年もしたら人生になかったことになる。意味のない持ち点が動く。どこかに消えていく。それを繰り返して、気絶するように眠るのを待って、眠った後に頭がマシな一日が来ることを願うガチャ。毎日毎日ガチャを回すのだ。9月は全部ドブガチャで、丸ごとどっかに消えてった。

何回も、何回も、変な夢を見る。身長よりももっとデカい、おっきなおっきな猫がのしかかってくるような睡魔に抗えず、何度も二度寝して何度も夢を見て、そして16時過ぎに起きた。13時間くらい寝ていたのか。でも最近は、起きても起きても頭がドロッと最悪だったから(俺は明け方に眠ると必ずこうなる。頭が働かないで、使いものにならないのだ。完璧な夜型ですっきり生活できれば最高なのに、と何度思ったことか)、今日はちょっと気分がよくて、ああまあレアというか使い勝手のいいノーマルくらいのガチャだった。いつもはノーマル以下のゴミ。

どうにか、部屋に積もったテイクアウト食品のゴミを纏める。気力がないと、買い食いばっかりになって、部屋がどんどん汚染される。食品のにおいが部屋に充満して、足の踏み場もなくなって、小蠅が飛んで、どんどんどんどん濁っていく。ゲームのステータスみたいで何ともわかりやすいことだ。ピザ、ピザ、コンビニ、マック、マック、部屋からゴミがなくなって、元からあったゴミが見えるようになった。うんうん、まあ、「マシ」だな。

そういえば今日は金曜日なんじゃないか。1ヶ月、ああもう2ヶ月近いのか。2ヶ月近くぼーっとしてると郵便受けにお前は保険料を払っていないぞっていう紙とかが貯まる。俺がただ何か、まっすぐな一日、社会でなんとかこんにちはって言えるくらいの日を探してる間に、世界はちゃんときれいな毎日を繰り返している。その結果、俺は保険料を2ヶ月くらい滞納したアホということになる。その通りでございます。郵便受けを開けるのが怖いという意味不明な供述。平く言えば発達障害による「未知の状態」への不安による忌避。結果としては保険料滞納。対応としては抗不安剤とか飲めばいいんじゃないかって思うけど、ガチャに失敗した毎日で、どっかのタイミングで抗不安剤を飲んで、後ついでにドーパミンも足りませんねってセロトニン出しませんかって栄養摂取して日光浴びてビタミン作って生成しましょうって、そんなんできたらこうなってねえわな。取り掛かり不安が降り積もってるのにどうやって抗不安剤を飲むことに取り掛かればいいんだ。どうにか社会をクリアしましょうってクエスト、俺のやつ難易度設定バグってないか。苦しいとか辛いとか全然なくて単純に灰色。なにもない。なんか脳の物質が足りてないなあってどこかでボンヤリと感じている。トレーシングペーパーの向こう側に規則正しい現実が回ってる。状態と対応と結果を正しく計算しましょうって、対応は結局俺が動かなきゃいけない。そこまで元気じゃないだけだ。だりーのだ。俺だってもっと起きていたいのだ。でも世界は過ぎていく。

でも今日は珍しくレアくらいの日だったので、保険料を払う意思を電話することにした。役所に電話する。いつも思う。役所に電話してどうされましたかって聞かれたら「よくわかりません、申し訳ないのですが助けてください、もしくは何か助かる方法があれば教えてください。つまるところ、国が作った仕組みが全くさっぱり理解できないのです」と言いたい。でもそれは多分あんまり歓迎されないだろう。誰やねんお前という感じだ。俺だって役所の人に、業務以上の負担を背負わせたくない。普通は結構わかるらしい。俺もすげー元気な時はわかるんだけどな。脳みそがなんだかとってもボンヤリしてるんです。これってきっと意味不明だ。算数だったか数学だったか、俺は小数点とか因数分解とかがさっぱり理解できなかった。そもそも1とか2とか、存在しない何かの話をなんで、みんな見えないのに、「とりあえずあります」で進めることができるのかわからなかったのだ。1とか2とか、なんとかわからず話聞いてるのに、0.ナントカとかナン分のとかもうお手上げなんだけど、先生にうまくその疑問を伝えられない。そして多分、学校の先生もそれを説明する術は持ってないみたいだった。ていうかそもそも学校あんまり行ってなかったんだけどな。どうでもいい回想が巡る。

電話がつながって、あのお、保険料を払ってないんです、というと、保険料を扱うナントカ科につながって、ハイ、この分が未納ですね、じゃあこういうハガキを送るので払ってくださいと言われた。支払いできますか?俺は、日本語に、なんて返せばいいかわからなくてぼーっとしてしまい、とりあえずハイ、と言った。なんか金がないから分割とかにしてたやつが、まとまってる気がしたけど、何を言ってるかわからないので人のふりをするのに精一杯だ。それからついでに、ナントカとナントカがの振込書はありますか?みたいなことを言われて、え…あ…わかりません。といった。本当は何語で喋っているのかわからなかったんだけど、相手はきっと、この人は文意を理解しており、振込書の所在がわからないんだろうな、と思っただろう。本当はもっともっとなにもわかってません。じゃあ同封しますと言われて電話が終わった。受話器が置かれている絵のボタンを押す。まあなんか電話はできたけど、まだ全然俺って人間じゃなかったなあ。と思った。よくあることだ。それから電話の内容をボンヤリ思い返す。払えるか払えないかというと払えなそうな金額だったなあ。でも、とりあえず、保険料が未納のヤバい人から、払う意思があるやばい人に格上げされたので、まあよかったかなあ、と思うことにした。これから考えよう。もしかしたらもっと元気な日が来るかもしれない。あの、すみません、日照時間が減っていて、脳内物質が足りなくて。なんて、言えるわけない。うん、まあよしとしよう。よし。昨日よりは、マシ。きっと。きっとマシ。うん。

マシ

Comments

とてつもなく今の私に優しく作用した記事です、こんな文章が存在してくれるなら、となぜか久しぶりに涙が流れてホッとしました。本当に久しぶりに自然と。(うまくいえなくてごめんなさい)ありがとうございます。支援開始を勘違いしていて「あとがき」が読めませんでしたが過去の記事も少しずつ読んでみたいと思います。


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