『キヴォトス』。
それは『外の世界』からは隔離された、あやふやな神秘に満ちた青き世界を指す。
超巨大な一つの『学園都市』と表現できるキヴォトスではあるが、同時に都市という表現には不釣り合いなほどに広大な土地を所有しており、東と西ではまるで異なる光景が広がっているほどだ。
学園都市の中に無数に存在する学園、それぞれが一つの国であると考えたほうがイメージをしやすいだろう。
砂漠化の問題に悩む過疎化の学園を他所に莫大な水を用いている学園もあるなど、学園ごとの資源格差も激しいことも、我々が知る世界の問題点と似通っていた。
そんなキヴォトスだが、学園都市の名前に相応しく、学生を主体とした行政が敷かれており、それの中枢となる運営組織が『連邦生徒会』である。
ヴァルキューレ警察学校やSRT特殊学園などの風紀維持を目的とする学園とも深く連携を取ることで、学園都市そのものが物騒な上に縄張り争いが強い故に存在する、それぞれの学園における自治区間での対処の難しい犯罪への対処を行うなど、キヴォトスの平和を監視するという役目も担っていた。
その連邦生徒会長によって立ち上げられた連邦捜査部がある。
これこそが、『シャーレ』だ。
具体的な活動目的は存在せず、多くの学園、多くの学生からの要請に従って動くというなんともあやふやな、それこそ生徒会長の人となりを知らなければ、会長が連邦生徒会の予算を私的利用するために立ち上げた悪辣なお飾り部署と考えたほうがしっくりと来るだろう。
だが、そのシャーレはそこに存在する一人の大人――『先生』の献身的で的確な活躍によって、キヴォトスでも一目置かれるほどの存在になっていた。
先生は学園間の巨大な政治的問題はもちろんのこと、一生徒の非常に私的で細やかな日常的悩みに至るまで、学園都市の大小さまざまな問題を解決すべく日夜奔走しているのである。
これは、そんな先生がすっかりキヴォトスに馴染みだしたある日の出来事だ。
「……あ~あ、暇だなぁ」
ここはそんなシャーレの建物内部に入店しているコンビニ、『エンジェル24』である。
シャーレの外部からの入口はなく、利用しようと思えば一度シャーレの建物の中に入ってからまたコンビニの扉をくぐらなければいけないという、施設利用者を購入者に想定しているタイプのお店であるために、端的に行ってしまえば閑古鳥がよく鳴くようなお店だった。
それ故に、アルバイト店員であるソラが退屈そうに携帯電話をポチポチと操作をしながら、さらには実際に暇だとポツリと呟いてしまうことも多々あることだった。
店内には監視カメラが備えられているため、そんなふうにあまりよろしくない勤務態度のソラも後からいくらでも確認できるのだが、しかし、少々緩いこのエンジェル24では大した問題として扱われていないようである。
そんなこともあり、勤労中学生であるソラにとっては暇ではあるし、接客も得意ではないものの、ある程度存在する『嫌なこと』に我慢さえすれば、割のあったバイトなのだ。
「ぬ、ぬふぅっ! ソ、ソラちゃん! これ、よろしくぅ!」
「ひゃわぁっ!?」
そんなソラは、サイズが自身の適正サイズよりもワンサイズ大きいために肩紐がずれ落ちているエプロンを、さらにずりっと落とすほどに体をビクリと震わせてしまうほどの驚きを味わってしまった。
旧式の携帯電話を弄ることに夢中になったあまり、入店してきた人物に気づかなかったという失態を犯したのである。
「は、はわ……『用務員』さん……!」
しかも、それがソラが苦手とする、とある『大人』の男性であるのだから余計に驚きも大きいというものだ。
ドキドキと胸の奥が緊張で暴れ出していく。
なぜ気づかなかったのだと自分を馬鹿にしたくなるほどに酸味のあるきつい体臭が小さな鼻の中へと入っていき、その脂ぎった顔は近づかれただけで自分の顔がぬるりとした感触を覚えるほどに不快感を煽る汚いもので、『ふ~!ふ~!』と鼻息を荒くしている様は家畜小屋に詰め込まれた豚を連想させる醜さであった。
これが、『先生』ならば良かった。
接客が得意というわけでもないソラでも先生は常に優しく、暖かく見守ってくれるために、緊張をしながらもどこか安心をして業務を行えるのだが、今回訪れてきたお客さんは先生ではなく、『用務員』と人々から呼ばれる、シャーレに所属するもう一人の大人だったのである。
「ぐふ、ぐふふ……あ、あわてなくていいからねぇ」
用務員。
その名の通り、いつもスーツ姿で動き回っている先生とは異なり、基本的にヨレヨレのジャージや薄汚れたツナギなど身につけて、ダラダラと粘着質で酸性の強そうな汚い汗を流した、どこか清潔感のある先生とは対象的な存在である。
もはや誰にも呼ばれることはなくなったが、その名前は田亀フトシ。
名は体を表すという言葉の通り、とにかくふくよかな体をした中年男性だった。
身長は先生よりも低く、一部の生徒からは見下されるほどに小柄なのだが、同時に先生や生徒たちとは比べ物にならないほどに体の『厚み』がある。
ブヨブヨとした大量の白い肉を体に内蔵してあるフトシは、それ故にエネルギー効率も悪いようで、フーフーと息切れをするように鼻息を立てながら、ソラへと差し出した買い物カゴの中にコンビニ弁当やお菓子、お茶にジュース、菓子パンから惣菜パンまで、多種多様な食物を詰め込んでいた。
ソラは大食いの趣味を否定するつもりなどないが、この容姿の人間がこれだけ大量の食物を爆買いしている様を見ると、どうしても『豚』という、それも清潔感のあるそれではなくぎゅうぎゅうに家畜小屋に収められた、悪臭を漂わせながら体に泥と排泄物のついたものを思い返してしまう。
それでもソラは、『うえっ』とえづいてしまいそうな気持ちを必死に抑え込んで会計を進めていくのだった。
「あ、ありがとうございました。こ、こちらお釣りに――――ひぅっ!?」
「ぶふぅ、あ、ありがとうねぇ、ソラちゃんっ♪」
だが、最後にお釣りを差し出した際に、ガッとそのクリームパンのような丸い手が俊敏に動いてソラの手を掴んだ。
恐る恐ると差し出していたソラの小さな手は、大きく太い手に挟み込まれて、ナデナデとなんとも気持ち悪い動きで擦られていったのである。
ヴァルキューレ警察学校の生徒が居れば、非番であろうともそのまま婦女暴行の罪で現行犯逮捕をされても何もおかしくないほどに変態的な動きだった。
「ま、また来るからね~♪」
「あ、ありが、と、ござい、ましたっ……」
ソラの中学生特有のハリのある柔らかな肌を楽しんだフトシは、自身の持っていたエコバックに大量の食物を詰め込んだ後に、ぶんぶんと短くて太い腕を動かしながら立ち去っていった。
ソラにとっては、嵐のような災害である。
「…………辞めようかなぁ、ここ」
ガクリと肩を落としながら、ソラはバックヤードへと戻って入念に手を洗い直すのであった。
◆
改めて、田亀フトシについて軽い説明を行っておこう。
フトシはシャーレの先生と同じく、『外の世界』からやってきた『大人』である。
これに関してミレニアムの特異現象操作部やヴェリタスなどが立てた推察では、『恐らくは、先生がキヴォトスに連邦生徒会長の『要請』によって迷い込むように来訪することで何らかの要因が混じり合い、本来は望まれもでいなかったはずの用務員の田亀フトシもまた、キヴォトスへと迷い込んでしまったのだろう』というものである。
その正誤は未だに論証が足りずにはっきりとしていないが、それでも連邦生徒会としては、生徒会長によって招かれた先生、その先生と時を同じくしてキヴォトスに現れた外の世界の大人を『関係のないことです』と素知らぬ振りをするわけにはいかなかった。
誰もが虎視眈々と連邦生徒会の隙を狙い、それを論うことで学園間同士の揉め事を大きくして、自身が所属する組織への益を取ろうとしているからである。
そんな経緯もあり、フトシは先生と同じくシャーレに所属する立場となったのだ。
この世界に来る前は雇われの清掃員を行っていた上に工業高校の出身ということで、最低限の管理人活動が行えるということから、フトシの役職は『用務員』となった。
先生が華々しく、あるいは地道に生徒たちを助ける横で、フトシはその女性ウケの悪い――いや、同性であっても嫌悪感を覚える者も多いため、人間ウケが悪いといえる醜い風貌を持っていたために、細々とした陰日向を行く業務を行っていたのである。
そんなフトシだが、不満こそ抱いていても『早くこんなところから元の世界に帰りたい』と願うようなことはなかった。
ここでフトシのパーソナルデータを開示していく。
田亀フトシ、年齢は29歳の独身男性だがフケ顔の上にハゲが進行しているために実際は一回り以上上の年齢に、今ならばアラフォー男性に見られるような醜男である。
吃音のクセがある上に人見知りも激しく、そのうえで自身が心を許した相手には止まることなく自分本位な面白くもない話を行うという、陰気な人間特有の悪癖の持ち主であった。
さらには、嫉妬心も根深く、自身よりも高身長、高収入、高学歴、そしてイケメンの男性へと憎悪とも呼べるほどの悪感情を抱く向きがあり、先生本人は心を開いて接しようとしているものの、フトシ自身は先生のことを蛇蝎のごとく憎んでいる。
両親はすでに居ない、無理心中を測られて20年前、9歳の頃に死亡したためだ。
それ以降は施設で育てられ、また、両親からの虐待被害により大人というものに強い恐怖心を抱いており、さらには学校生活で同級生たちからその不細工な顔立ちと肥満体を揶揄されて虐められていたこともあって同年代の子供も苦手という、典型的な人間不信の少年期を過ごしていた。
しかし、中学に上がる際、同施設でもっとも顔立ちの整った美幼女から無垢という概念を形にしたような笑みとともに一輪のお花をもらったことで、その性癖もまた開花してしまう。
すなわち、ロリータ・コンプレックスである。
そう、田亀フトシは幼女に強い性的興奮を示す変態性癖ロリコンの持ち主なのだ。
前の世界では奇跡的に犯罪者として捕まらず、さらにはレイプや痴漢などの肉体への直接的暴力行為にこそ走らなかったものの、通学路を全裸コートで待ち構えてお目当ての美幼女が現れた瞬間の性器を見せつける『露出プレイ』や、幼女の下着を盗む『下着泥棒』を行いつつその下着にどっぷりとした精液をぶっかけたまま郵便ポストにお返しするなどという、それこそ少女たちの心に大きな傷をつける変態行為に走っていた、捕まっていないだけの犯罪者である。
ここでやっとフトシ自身の背景を語る前の話に戻ってくるのだが、そんなフトシにとって、このキヴォトスは『夢の楽園』である。
元の世界ではお目にかかることさえ出来なかったほどの、フトシ好みの美幼女ボディの持ち主がこのキヴォトスの学園都市には大勢存在するからだ。
小鳥遊ホシノ。
浅葱ムツキ。
美甘ネル。
モモイ・ミドリの才羽姉妹。
丹花イブキ。
霞沢ミユ。
パッと挙げてみただけでも、ロリコンであるフトシにとっては垂涎物の美幼女たちが当たり前のような顔をして町中を歩いているのだ。
しかも、彼女たちは現在は高校生(イブキは少々年齢が異なるが)というではないか。
高校生まで成長をしてもこのロリロリしいロリ可愛い肉体だというのならば、それはつまり、成人と呼べる年齢になってもその神の奇跡のような美幼女ボディが維持される可能性が高いということだ。
それならば、フトシに前の世界に未練はない。
あとは、この野蛮で危険なキヴォトスという世界で、どのようにしてあの美幼女たちを性的にモノに出来ないかということだけなのだが――――。
「ぶひひっ! そ、それじゃ、先生! ぼ、僕は……生徒に隣の部屋で『性指導教育』を行いますねぇ! デスクワーク、がんばってくだちゃ~い♪」
キヴォトスでもっとも危険な地域の一つ、『ブラックマーケット』で偶然にも手に入れた『催眠洗脳銃』が解決してくれたのである。
まるで出来の悪いおもちゃのような、メカメカしいものの幼さの残るデザインの『催眠洗脳銃』は、生物学的に雄である人間がトリガーを引くことで特殊なビームが発射されて、それを受けた存在は一時的に深い自己喪失状態となって、トリガーを引いた人間の声帯から発せられた言葉を常識であり、それが自分の考えであるかのように刷り込まれてしまうのだ。
そう、ポルノ作品の催眠ジャンルにおいて、携帯電話やスマートフォンなどが社会に流通しだすことで主流となった『催眠アプリ』、それが出る前ではスタンダードな催眠ガジェットだった、あの『催眠洗脳銃』である。
これは、過去のロリコンポルノにも触れてきたフトシだからこそ理解したもので、ブラックマーケットでも、『ただの玩具』として二束三文で販売されていたのだ。
キヴォトスに暮らす命とは異なり、フトシや先生は銃で撃たれれば死ぬ。
そんな銃弾が飛び交う危険地帯であるブラックマーケットにフトシが顔を出していたのは、そこで取引されている過去の卒業アルバムや隠し撮り写真などを購入するためだったのだが、そんなものを買おうとしていた気持ちさえ吹っ飛んで、フトシは鼻息を荒くしながら催眠洗脳銃を販売している荒くれ少女に突進したのだ。
ブラックマーケットにテンポを開いているその少女は、本来ならば搾り取れる相手からはとにかく搾り取ろうという悪辣な心を持っているのだが、鼻息を荒くしながら脂ぎった顔に粘着質な汗を流しているフトシが気持ち悪すぎたため、値段を釣り上げようとすることすらせずに押し付けるようにその催眠洗脳銃を売り払ってしまったのである。
こうして、田亀フトシというロリコン犯罪者が絶対に持ってはいけないスーパーアイテムが渡ってしまったのだ。
フトシや先生のような、外から来た人間ならば殺せる銃を持ち歩く生徒たちに対して、フトシはその心を殺せる洗脳銃を手に入れた、というわけである。
「さあ、ヒ、ヒナたん! 早く『性指導室』でイチャラブな、童貞と処女を交換っこするセックスをしようね~♪」
「せ、先生っ」
そして、最初にその毒牙にかかったのは学園都市でも一、二を争うマンモス校である『ゲヘナ学園』は『風紀委員長』、『空崎ヒナ』その人だった。
ヒナは、先に上げたロリロリしい生徒たちの中にも十分に食い込める、低い背丈と未成熟な肉体、美人系の顔立ちだがそれはあくまで『将来は美人になるんだろうな』というもので、今の顔立ちはなんとも幼気で愛らしい、そんなロリ美少女だ。
そんなヒナは今、フトシの毛むくじゃらで短いが太い指にガシリと小さな肩を掴まれて、どこか不快感を煽る汗臭さの満ちた胸板にぐいっと引き込まれている。
フトシの行動と肉体に軽い不快感を抱いてしまい、ヒナは自身の前にいる信頼する『先生』へと助けを求めるような声と視線を思わず向けてしまう。
「用務員さん、『ヒナ』のことよろしくお願いします。ヒナ、用務員さんの……いや、『指導員』さんの指導には絶対服従だからね?」
「あっ…………」
しかし、先生はいつものような優しい笑みを浮かべながら深々と頭を下げるばかりか、まるで子供に言い含めるような優しげな、けれど反論を許さない正論であるかのように、ヒナへと用務員のフトシに抱かれるように言ってくるのだ。
これこそ、先生がフトシの『催眠洗脳銃』によって都合のいいように書き換えられた何よりの証拠であった。
そう言った悪辣な手法を用いられていたことを知らないヒナの心には、『性指導は絶対にしなければいけない』という常識がありつつも、『その性指導を先生にしてもらえず、あまつさえ先生から別の男に抱かれるように命じられる』という絶望を感じて、目の前が真っ暗になるほどの衝撃が与えられるのだった。。
「ぐ、ぐひひぃ! 僕に任せてくださいよぉ! まだロリそのものな体の、ヒ、ヒナたんを立派なレディにしてあげますからねぇ!」
「……っ!」
自分よりもイケメンで背が高い先生が、自分の頭の位置よりも低く頭を下げる様子をフトシはなんとも楽しそうに見下ろしていく。
フトシの中にある醜悪な劣等感が卑劣な方法で拭い去られたことによる興奮なのか、ヒナの体を更に強く、まるで先生に対して『ヒナはオレのもんだ~!』とアピールするかのように引き寄せてった。
ヒナは、たくましさの欠片もないブヨブヨとした柔らかい、けれども女子生徒たちのような『甘さ』とでも言うべき感触とも程遠い、肥満の成人男性が持つ特有の不快感を感じながらも、その小さな体をさらに小さくしながら耐えるほかなかった。
何故ならば、『性指導において指導員田亀フトシはこれ以上ないほどの教員である』し、『性指導員に対して暴力的な行為を取ることはどんな醜態よりも恥ずべきことである』という、フトシによって都合よく植え付けられた常識が、フトシの体を跳ね除けようとする意思を阻害しているからだ。
(ぐひひ……! や、やっぱりヒナたんはこの誤認催眠には抗えないよねっ! ヒナたんは風紀委員長で真面目な女の子で、決まりや常識を破ってまで先生に泣きつくようなことが出来ない子なんだからな~♪)
この二つの異常常識を誤認させる催眠は、ヒナのことを注意深く監視(ストーキング)してきたフトシだからこそ選ぶことの出来たと言えるものだった。
空崎ヒナはその魂の中枢にどっしりとした『信念』や『プライド』というものがあるというタイプではなく、当たり前とされる『常識』や『ルール』というものを無意識ではあるが重んじて、それに則って動いていくタイプであり、そして、その常識やルールというものを破る人間にそれらを押し付ける力もあった。
だからこそ、ヒナは漠然とルールを破ってはいけないと考えているし、強い好意を寄せている先生に対して、そんな掟破りをする問題児だと思われたくないという思考も働いてしまうのである。
(先生は僕の行動に対して全面の信頼を抱いて、一切の疑問を抱かないお人形さんになってもらったし……後は♪ わざと薄くしてる性指導室っていうヤリ部屋で……はぁ…はぁ……! ヒ、ヒナたんと童貞と処女を交換っこするんだ~! ぶひひぃ!)
そのヒナの性格を、ヒナ自身の問題解決に奔走することなどせずにひたすらに息を潜めて、時には命の危機にもなる銃弾飛び交う空間にも足を運んで、フトシは命知らずの狂ったストーキングを続けることで把握したのだ。
密かにヒナがコンプレックスにも近しいものとして囚えていた己の性格を利用して催眠プレイを楽しむことに、フトシは罪悪感など抱くことも一切なく、それどころかむしろ、そのアイデンティティや個性とも呼べるものを利用すること自体に強い興奮を覚える始末であった。
このような性的興奮を得る事自体が、田亀フトシが醜いのは外見だけではなく、その脂肪の鎧の奥にある魂と呼べるものさえも醜悪であることを示している。
「ぐふふ、それじゃこっちだよっ、ヒナたん!」
「あぅっ……!」
ヒナの細い腕を乱暴に握りしめて、やはり乱暴に手を引いて先生の執務室の隣に位置する『性指導室』へと連れ込んでいった。
もしも、ヒナにその肉体に見合った強度にしかないのならば骨がポキリと折れてもおかしくないほどに乱暴な、性欲を抑えきれない暴力的な行動である。
だが、空崎ヒナはそのゲヘナ学園風紀委員長の名前に相応しい、キヴォトスでも上位に位置する強力な神秘を持っているために、肉体的強度を持っているために、ただただ、先生の部屋を出た後もそちらの方角を切なげに見る余裕があるほどだった。
そんな、ゲヘナ学園の誰もが畏れ敬う『鬼の風紀委員長』でもあるヒナの可愛らしい姿を見て、フトシはこれならば――――『ハードなプレイ』にも耐えられるだろうと、その外見と内面の醜悪さが見事に混じり合った、気持ちの悪い笑みを浮かべる。
「じゅ、準備はできてるからねっ! ヒナたんの、成長記録だから……ぐふふ、後で先生にも見て貰うようのビデオカメラ! ミレニアムまで行って、全自動カメラドローンとかまで買ってきたんだよぉ! それも無音で飛んじゃうからセックス……じゃなくて、性指導の邪魔にはならないよぉ!」
そして、ヒナの手を引いたフトシが入室したシャーレの一室を『改造』して造り上げた『性指導室』とは――――端的に言えば、『ラブホテル』であった。
幼女趣味とも呼ばれそうなピンク色の、それでいて同じピンクでも種類が異なるピンクの壁紙とベッド、絨毯などで統一されており、カーテンやベッドのシーツなどいたるところに大量のフリルがあしらわれている。
これはロリコンであるフトシが、ロリ美少女を抱くならばこういう可愛い部屋が良いという欲望を全開にして造り上げた内装だ。
しかし、その内装も問題ならば、そこに置かれた様々な『アイテム』もまた問題だった。
あらゆるところに三脚で固定されたビデオカメラが設置されており、それはポルノビデオの撮影現場を思わせる配置なのである。
「か、カメラっ……!? そんな、恥ずかしい……な、なんとか、辞めれないんですか……用務員さん……」
もちろん、普段は迫力溢れる風紀委員長の振る舞いをしても、プライベートな部分である清純無垢なロリ美少女のヒナがそのようなポルノビデオの撮影風景を知るはずもないのだが、それでもその意味を理解できないほどに頭が悪いわけがない。
自身の痴態と撮影をされると知って、ヒナはすがるように、嫌いというほど関心を抱いてもいなかったフトシへとすがるような視線を向ける。
「用務員さんじゃなくて、せ、先生っ! 先生って呼んでよぉ! 僕も、ほら、性指導員で指導する立場……き、君の先生なんだからさ!」
「っ~~~~!」
だが、そんなヒナの懇願をフトシは最悪の形で切り捨てていく。
自身のことを顧みてくれた、風紀委員長のヒナではなく生徒のヒナとして寄り添ってくれる大人の男性であり、ヒナにとって初恋の人とも呼べる先生にだけ許していた呼称を自分にも向けろと、この醜男は要求してきたのである。
それでもそのまま湧き上がる衝動に従ってフトシを吹っ飛ばしたりしなかったのは、ヒナが抱える克己心と、あるいはこれもまた、催眠洗脳銃で植え付けられた『フトシに危害を加えてはいけない』というルールがあったのかもしれない。
とにかく、そんな風にヒナが自分を抑え込んだことは、ヒナにとって不運でありフトシにとっては幸運であったというだけだ。
フトシは今、複雑な気持ちを抱え込んでいるヒナの小さな体を抱きしめて、そのままふわふわの、シャーレの予算を利用して購入した上等なベッドへと並び座るように腰掛けていく。
「その、先生は、『先生』だけだから……用務遺産駄目なら、お、おじさん……おじさんって呼ぶわね……」
「おじさん……おじさんかぁ。あんまり良くないけど……あっ、でもエロ漫画っぽくてそれもいいかなぁ」
「だから、その、おじさん……カメラを、止めて……」
「え~!? ダメダメっ! これは『性指導に絶対に必要なこと』なんだからね! それとも、ヒナたんは性指導に従えない悪い子なのかな?」
「そういうわけじゃ……うぅぅ~……!」
ヒナがカメラを止めるように求めるものの、『性指導に必要だ』と言われれば押し通されてしまう他なかった。
それでもヒナはなんとかこの不快な男から離れようとしながらも、フトシにぐいっと腰を掴まれて引き寄せられれば抗うことが出来ない。
「それじゃヌギヌギしていこうね~♪ ぶひひっ! かっこいい風紀委員長の制服を脱いで、そのままの空崎ヒナたんの姿を指導員の僕とぉ……これから『教材』としても使用されて見ることになる、カメラの向こうの人たちに見せていってね♪」
「あぁっ……」
「ぶほぉっ! こ、これ、興奮する……! あのヒナたんの、誰も触れたことのない裸を見るために、その服を僕が脱がしていく……! これだけで射精しちゃいそうなぐらいだよぉ……!」
そのまま、マントのように羽織っていたヒナの体には大きなコートを脱がされるばかりか、お人形遊びをするような手つきで、そのコートの中にあるゲヘナ風紀委員の制服もまた脱がされていく。
興奮によって震えるその手の動きさえも女性の性的な嫌悪感を誘うその動きに対して、ヒナは歯を食いしばり、目を瞑って耐えることしか出来ない。
とにかく、催眠洗脳銃によって支配されたヒナはフトシに抗うことが出来ないのだ。
そうして、ヒナはついに下着姿にまで剥ぎ取ったのだった。
「っぅぅぅ~~!」
ヒナは自身の下着だけとなった体を隠すように前かがみになり、その細い両腕で自身の体を掻き抱いていくものの、それでその美しい体を完全に隠せるはずもない。
そんなことはヒナ自身もわかっている。
それでも隠そうとするのが人の心というものだが、フトシの暴力的ですらある野蛮な視線は、ヒナの純情なその心さえも踏みにじっていく。
「う、うひょおっぉぉぉ~~!」
どんどんっ、と。
フトシは奇声を上げながらベッドを手でたたき、さらにはその巨体で上下運動を行うようにはねて、ギシギシとスプリングをきしませるほどに悦びを全身で表現をしていった。
それこそ、ジャージの下に抑え込まれてしまったチンポはすでに痛いほどに固く勃起をしてしまうほどである。
その痛みを少しでも薄れさせるために、『ヒナたんと脱がしっこするんだ!』と決めていたことも忘れて、自分自身の手で乱暴に脱ぎ捨てていったぐらいだ。
「み、見てっ! ヒナたん! 僕の体も、見てぇ!」
「な、なにをっ……!」
フトシのその名に見合った肥満体が露出される。
体質というだけでなく生活習慣から生まれるそのブヨブヨとした脂肪を大量に備えた肥満体は怠惰の象徴のようだった。
だが、服だけを脱がされてフトシはジャージとその下のシャツだけでなく、下着もまた同じように脱ぎ捨てて、自身がこじらせた露出性癖も相まって、その全裸体を見せつけていく。
ヒナは、見たくもない全裸体だとしても『性指導員』であるフトシの指示には逆らえない。
嫌々ながらも、下着姿を隠すために前かがみになってうつむかせていた顔を起こして、フトシの醜い裸体を薄っすらとだけ開いた目で直視をする。
「って、えっ……❤」
ビキビキっ、と。
下着まで脱ぎ捨てたことで当然のように勃起していたチンポがヒナの目に強引に入り込んできたのである。
そこで見せたヒナの反応は、なんとも予想を外れる出来事であった。
「えっ、大き……そんな、おじさんが、こんな……素敵なオチンポの持ち主だったなんてっ……❤」
ドキドキと、ヒナはその小さく薄い胸の奥にある心臓を高鳴らせ。
キュンキュンとかろうじて初潮を迎えて女性器の一番奥の子宮を唸らせてしまったのだ。
もちろんこれはヒナがどうしようもない、男の魅力をチンポで判断するような変態ビッチ女という本性を持っていたわけではなく、当然、催眠洗脳銃によって植え付けられた催眠暗示の影響である。
外見にも内面にも長所らしい長所を持っていなかったフトシが唯一他人より上回っているといえるもの、それがチンポの大きさだ。
同じ男性のシャーレ職員である先生相手にも『勝っている』と胸を晴れるそれを、異性への魅力の中枢に据えたのである。
すなわち、『チンポの大きい男性は、他の外見や内面などどうでもよく感じるほどにとても魅力的に映る』という催眠だった。
「えっと、あっ……んぅ……❤」
「ぐふぅっ……! ヒ、ヒナたん……! 肌もすべすべだよぉ! ハリがあるとかそう言うレベルじゃなくて、ぼ、僕の指が押し返されるみたいな……! これにチンポ擦り付けたら……どうなっちゃうんだろう……!」
チンポが大きい。
ただそれだけのことで、先ほどまではフトシに対してのヒナの反応が変わった。
もちろん、まだまだ嫌悪感が大きいことは否定できないが、それでもヒナの病的ですらある真っ白な肌をサワサワと自分勝手に動く手を、受け入れるように背中をすっと伸ばしたのである。
毛むくじゃらの短くて太い指は、先生のそれともヒナ自身のそれともまるで違うものだった。
「ぶひひ、ヒナたんは下着はちょっと大人っぽいよね。先生のところに行く当番の日だから、背伸びしちゃったのかなぁ? でもでも、ロリータボディなのにセクシーな黒の下着っていうギャップも可愛いよ~♪」
「ふわっ、はわ、ぁぁ~……❤」
ヒナはその短くて太い指が体を這うことで、どこか切なげな声を漏らすようになった。
それは明確な性的興奮を得ていることを意味しており、それを承知の上でフトシは偉そうにヒナの下着の『品評』を行っていく。
ヒナがいま見に付けているのは、どこか大人っぽさを感じさせるレースが盛り込まれた黒い下着であり、それは確かに、つるぺったんでくびれもあまりない幼女体型のヒナの印象からは遠いものだった。
一方で、その大人っぽい下着ということがヒナの社会的地位、つまりはキヴォトス全体で一目置かれている『最強』の一角であることを感じさせてくれる。
その迫力すらあるセクシーなものと、どこか頬が緩む可愛い体型のギャップに、フトシはこれ以上ないほどに勃起させていたチンポをさらに固く、太く、長く、大きくさせていくのだ。
「ほ、ほらっ! ヒナたんも受け身なだけじゃなくて、男の人を気持ちよくしようとしないと! こ、これは性指導……『大人に奉仕できる女の子』になるための授業なんだからさぁ!」
「ひゃうぅっ❤」
自分の指を拒まずに切なげな息を漏らすヒナを見て、調子に乗ったフトシはその小さな手を掴んで自身の股間へと導いていく。
風俗店も人間が怖くて言ったことがない真正童貞であるフトシにとって、そのヒナの手は自分の手以外で始めてチンポに触れられる手だった。
ビクビクと背中が震えるほどの肉体的興奮と精神的興奮を同時に得てしまうほどである。
(す、すごい……❤ おじさんの、おちんちん……ビクビクって脈打ってる……❤ 私の手じゃ収まりきらないぐらい大きくて、肉体の一つというよりも、なんだか銃みたいな迫力があるかも……❤ 手をちょっと動いちゃったらそれだけで跳ねちゃって、なんだか先っぽから透明な、おしっこじゃないネバネバの液体も出てくるし……❤ なんだか、楽しいかも……❤)
そんなチンポに手を導かれるセクハラを受けたヒナは、そのチンポから伝わる熱を感じて、視線を逸らすことができなくなってしまった。
ヒナの小さな手では、親指と人差し指で輪っかを作ることも出来ないほどに太いチンポは、しかし、その小さな手が身じろぎするだけで大袈裟なほどにビクビクと脈打つのである。
そんな大袈裟な反応が少しだけ面白いのか、ヒナはじぃっとチンポを見つめたままその手を拙い動きではあるものの、上下に動かしていくのだった。
「うひょぉっ! あ、あのヒナたんが僕のチンポをニギニギしてるっ! そ、そこから、少しでいいからシコシコってして……ぉぉ~! たまんないなぁっ!」
シコシコっ❤ シコシコっ❤
結果として、ヒナも感じたように鈴口から濃厚な先走り汁を零していく。
その先走り汁がローション代わりになってフトシのチンポとヒナの手にもまとわりついていき、ヒナの手コキがよりスムーズになっていくのだ。
今行われている手コキにテクニックと呼べるようなものは一切存在しないが、それでも空崎ヒナという、頭に『超』がいくつもついてしまう絶世の美少女に行われていると言うだけで、経験豊富で技術を持つだけのブス風俗嬢が行う巧みな手コキなどよりも、何倍も気持ちよくしてくれる。
ヒナは熟女好きの男をでさえもロリコンに落としてしまうであろうほどの美少女であるため、ロリコンであるフトシにとってはもはやそのまま魂が抜けていきそうなほどの快感だ。
だが、醜悪な外見と内面を持つフトシは、その貪欲性でさえも人並み外れたものである。
性指導の名のもとに、さらに濃厚な、催眠で無自覚に精神を凌辱されているヒナを貶める行為へと移っていくのだ。
「ぐひぃ、ひ、ヒナたんっ! むちゅ、ちゅぅぅぅ~~~~♪」
「へっ……? ふぐぅっ!? んんぅ、きゅぅ、んちゅぅぅ~~!?」
フトシの分厚いタラコ唇が、ヒナの色素の薄い柔らかな唇へと押し付けられていく。
不意打ちのそのキスに、ゲヘナ学園の風紀委員長であるヒナは全く対応できなかった。
外見も内面も際立った物を持つ絶世の美少女である空崎ヒナの一生に一度のファーストキスが、田亀フトシという良いところなど一つもない不細工男に奪われてしまったのである。
「んぅ、ちゅぅ……❤ ちゅっ、ぅぅ~……」
それでも、ヒナはチンポに手を添えたままそのキスを受け入れたのである。
ヒナほどの強者ならばフトシの体を強く押して跳ね除けて、『キスだけは許してください』と毅然に主張することも出来たはずなのに、その押し返すための手は、右手はチンポをシコシコとシゴキあげていた。
もちろん、フトシに強い好意を抱いてファーストキスを捧げたわけではない。
その顔は苦しそうに歪んでいるし、その大きく見開かれていた瞳の端からは涙が薄っすらと溢れだしていて、チンポを握っていない左手はベッドのシーツをぎゅっと掴むことで、そのファーストキス泥棒をしたフトシの凌辱に耐えている。
それでも、そのキスを跳ね除けない程度には、ヒナは催眠下で起こった変化でこの『性指導』を受け入れるようになってしまっていたのだ。
「ふぅぅ! ヒナたんの唇、美味しいっ! ツバも、あっまいっ! これ、いくらでも出来るっ! 食事も忘れるぐらいキスできちゃう! んちゅぅぅ~♪」
「んぐぅぅ!? じゅるぅ、ちゅぅ、ごっくぅ……ぅぇ……!」
そんなヒナの葛藤など知るよしもなく、フトシはそのキスに夢中になっていた。
もちろん、フトシにとってもこれがファーストキスである。
じゅるじゅるとこぼれ出る唾液を飲み込み、それでいてヒナの唇を自身の太い舌で割っていって、ヒナの小さすぎるほどの口内に溢れている唾液を奪い取るように舌が蠢いていった。
その唾液を美味しい、甘いと嬉しそうの喉を鳴らして呑み込んでいくフトシであるが、当然、ディープキスを行えば片方だけの唾液が片方の口内に移っていくということにはならず、ヒナの口内にもフトシの酸味の強い臭い唾液がどんどんと流れ込んでいくのである。
濃厚なディープキスはその唾液を吐き出すことも許さず、呼吸のためにもヒナはそれを飲み込むしかなかった。
(あ、あれ……? でも、ちょっと……ううん、すごく……あったかくて、ぽかぽかする……? 味はきついけど、思わず嫌な声出しちゃったけど、そんなに嫌じゃない、というか……?)
だが、そんなヒナの体に幾度目かもわからない変化が起こる。
その流し込まれて喉を落ちていったフトシの唾液が、どこか心地よく感じたのだ。
確かに臭いはきついし酸味は強いし、そもそもとしてチンポが大きいことで見直して評価を改めたものの、それでもどこか嫌な印象を持つ相手であるフトシだが、その体液に好意的な印象を抱くようになったのである。
もちろん、催眠洗脳銃によって書き換えられたことが原因だ。
ヒナは今、『田亀フトシの体液が遺伝子的に相性バッチリで、その臭いや味が大好きになる』という洗脳を施されて、人体の不思議か、脳がそう思うことで肉体もまたそれに適応してきたのである。
先ほどの、『ぅぇ』となる感覚は、その脳の異常がまだ完全に肉体に馴染みきれてなかったための反応にすぎないのだ。
「んちゅぅ、ちゅぅぅっ~~……❤ ちゅっ❤ じゅるるぅ、ごくっ❤ ごく、ごっくんっ❤」
やがて、右手で優しくチンポをシゴく手とは反対の左手が、ベッドのシーツからフトシの体へと伸びていく。
優しくフトシの体に触れているその手はフトシのことを受け入れたことを意味しており、さらには、自身の口内を蹂躙するフトシの舌のように動かしはしないものの、流し込まれていくフトシの唾液をなんとも恍惚とした顔でうっとりと飲み干していくのである。
それは、一見しただけではまるで、年齢差という壁も吹き飛ばした純愛の果てに結ばれたイチャイチャラブラブカップルのようだった。
「じゅるうぅ……! そ、それじゃ、ヒナたん! チンポを気持ちよくしてくれるヒナたんへのお礼で、ぼ、僕もオマンコじゅぐじゅぐしてあげるねぇ! ぐひひ!」
「んぅぅ~❤ んぅ、きゅぅぅぅ~❤」
その構図に気付いたフトシは、さらにその『イチャイチャ度』をあげるために、ヒナの薄っすらと開きつつある脚の間にその太い指を突っ込んだのである。
オマンコを下着越しに『こすこすっ♪』とリズミカルに刺激していくことで、ヒナの下腹部が熱くなっていく。
当然だろう、遺伝子的に相性抜群の男と濃厚なディープキスをしつつ、その手コキをしている手には同じくその男の体液が心地よくまとわりついているのだから、性的興奮を得ないほうがどうかしている。
これはヒナがはしたないとか淫乱とかいう話ではなく、牝ならば不感症などの問題を抱えていなければ当然起こり得るという、生物的反応の話だ。
「ぐひひぃ~♪ ヒナたんの背伸びしたセクシー下着が愛液で汚れていくよ~♪ ヒナたんのツバも美味しいけど、こっちも……ちゅぱっ♪ じゅるるる、ちゅぱぁ~♪ うん、美味しいねぇ!」
「あぅぅぅ~…………❤」
しかも、その下着の内側から溢れ出した愛液によって一瞬で下着が濡れそぼってしまい、その下着越しにフトシの指を湿らせてしまった。
その湿りを感じ取ったフトシは指を口元に持っていき、大の大人がおしゃぶりをしゃぶるかのような気持ち悪い動きで、ちゅーちゅーと音を立てて吸い出したのである。
これには、真面目で性的な事象に疎い、そう言った関係には控えめな性格であるヒナの顔は周知で顔を真っ赤に染めてしまった。
「ほらほら、一緒に僕の指を挟んで……こうやってキスだっ!」
「んぅぐぅ❤ ちゅぅぅ、じゅるるぅ、ちゅっ、ちゅぅぅぅ~~……❤」
その指をフトシとヒナの唇で挟んで、そのまま舌を伸ばしてお互いの舌をフトシの短くて太い、毛むくじゃらの指にからませていったのである。
なんとも淫靡な光景であった。
フトシのような醜男の究極とも言える不細工男と、ヒナのような神秘的とさえ表現できる美少女のディープキスは実に背徳的で、このシーンだけでこの映像は高値で販売することが可能だと断言できるほどだ。
「ふわぁぁ…………❤」
その長いキスが、終りを迎えた。
ゆっくりとお互いが唇を離していくが、そのきれいに整ったビスクドールさながらの美貌は、どこか間の抜けた風に唇を薄っすらと開いて、真っ赤に顔を染めていた。
(これが……大人の、キス……❤ すごい、かも……❤ おじさんのキスでもこんなに心地良いなら、先生とのキスはもっと……❤ せ、性指導も、悪くないのかな……❤)
そして、それはヒナ自身に与える快感も相当なものだったようだ。
ヒナのイメージする漠然とした性行為が塗り替えるような衝撃と言えるだろう。
ただ舌を交わらせるだけのそのキスが、どうしようもなく変態的で、どうしようもなくぽかぽかと心地よい気持ちにしてくれるのだから。
唾液でテカテカに光った色素の薄い唇をヒナはふわりと触って、なんとも官能的な息を漏らしていくその姿はなんとも淫靡なものだ。
それこそ、聖人君子と称えられるような立派な男性でも一瞬で最低最悪の幼女レイプ犯という誰からも蔑まれる存在に堕落させるほどの魔性さえ感じるではないか。
「ふ、ふぉぉおっ! ヒ、ヒナたぁぁんっ! も、もう、我慢出来ないよ! さ、早速やるよ! 性指導の……本番! 処女を僕に捧げるセックスを!」
そんなロリコンでない者をロリコンに変えてしまうほどの魔性を放っているのだから、最初から最低最悪のロリコンのフトシに与える衝撃は言葉にすら出来ないほどに大きなものだった。
しかも、あの空崎ヒナがそんな振る舞いをしている原因が自分とのディープキスなのだ。
フトシは鼻息を荒くしながら、ヒナの体から離れていって、なんとも幼女趣味を感じさせる淡いピンク色のベッドへと大の字で寝転がったのである。
その体の中心には、ヒナとのキスと手コキですでに暴発寸前まで膨張しているチンポがビキビキと脈打つように屹立していた――――。
(続)

koinj
2024-07-10 10:23:07 +0000 UTC