前編

1話 2話 【プロローグ】 ここは『ドスケベ幻想郷』。 今から500年以上前に隆盛を誇った『オタク・カルチャー』、つまりはアニメであったり漫画であったりライトノベルであったりゲームであったり、今では『忘れ去られてしまった物語の登場人物たち』が流れ着いてしまう、東方projectに存在する幻想郷によく似た世界...
『ふぎゅぅぅぅ~…………』
一瞬のことだった。
幸せな4Pセックスで浮かれていた三人は、突如として現れた安心院さんに対応できなかった。
『所有するスキルを把握するためのスキル』を持つ安心院さんでなければ数え切ることもできないほどの数のスキルを所有する安心院さんは、瞬きの間に三人にダメージを与えることと体を不思議な力で拘束することを同時に行って、瞬時にこのBBチャンネルのためのスタジオを制圧してみせたのだ。
「まったく! 本当に好き勝手をやってくれる問題児だぜ、君たちは! それもこんな空間を作って……この僕でも十分も時間をかけちゃったじゃないか! おまけにドスケベ幻想郷での時間軸とは歪めちゃってるから、彼が拉致された時間ピッタリに来るはずだったのにタイミングをズレてしまったじゃないか……!」
「す、すごいっ! BBちゃんやアカネちゃん、山城総組長を簡単に拘束しちゃった……例の見開き連発シーンみたいに……! 安心院さんって、こんなに強いんだ……!」
安心院さんは『1京2858兆0519億6763万3865個』のスキル――に加えて、このドスケベ幻想郷で別作品のキャラクターとの交流を経てそのスキルをさらに増やして、『4京7254兆2022億0149万2224個』のスキルを所有している。
しかも、そのスキルの中には自身のスキル数や内容を完璧に把握するものや、所有するあるスキルとあるスキルを組み合わせて有用な効果を発揮できるかを探し当てるものまで存在している。
この組み合わせて新しい効果を発揮するということを利用することで、安心院さんができることというのはまさしく万能を越えて全能にも等しい。
その無数のスキルを大胆に用いて、原作で見せた『無双シーン』を再現してみせたのだ。
肝田の目には空中を埋め尽くすほどにスキル名が浮かび上がる様を幻視してしまったほどである。
「ああ、ここはドスケベ幻想郷だから僕も幾分か強くなっていてね。別作品のキャラクターから刺激を受けて、僕のスキルも増えたり強化する方法をコピーで身につけることが出来たし、管理者ってことで世界そのものから出力のバックアップも受けているのさ。この三人は面倒なタイプだけど、少なくとも管理者である僕に勝てる道理はないってやつだよ」
原作漫画の名シーンを、アニメでの再現や実写作品での再現ともまた異なる、『現実』に行って見せるという、まさしく文字通りの『原作再現』というものを味わった肝田は、思わずといった様子で心からの称賛を漏らしてしまう。
それを向けられた安心院さんは、嬉しそうに胸を張る。
すると、そのセーラー服の下に収められた爆乳おっぱいがぶるるんと魅力的に揺れた。
「ごくりっ……!」
その姿に、全裸のままチンポを露出している肝田は生唾を飲んだ。
安心院さんに助けられたのは良いことなのだが、同時に100回のセックスをするつもり満々だった気持ちが削がれた一面もあるのだ。
ぐぐぐっと、巨根チンポが持ち上がっていく。
「あっ……❤」
当然、そんなむき出しの欲情に気づかないはずもない。
安心院さんはいつもの飄々とした態度などどこへ行ったのか、嬉しそうに頬を染めながら、それでいて恥じらうようにチラチラと肝田の巨根チンポを盗み見しだしていく。
そして、すぐさまにその聡明な頭脳で算盤を弾き出した。
(う~ん、これはどうしようか……! この空間、正直なことを言えば面倒ではあるけど壊せないってほどでもないんだけど……ここを素直に出ても、結局はまたマーリンに肝田くんを独占されるってもんだろう?)
BBが創り上げた『100回セックスをしなければ出られない部屋』は、確かに強靭な結界である。
セックスをする以外の方法での脱出はほぼ不可能に近く、それは次元を移動する力を持っているものでも同様だ。
100回セックスをしてしまえば無条件で絶対に出れるようになっているからこその強固な力を持った空間と言えるだろう。
とは言え、『概念』的なものへの対処法というのならば、このドスケベ幻想郷においては安心院さんと同等と呼べるような存在はそれこそ数える程度しかいない。
そのため、安心院さんがその気になれば、多少疲れはするもののこの空間を破壊して元のドスケベ幻想郷の世界に戻ることは容易い。
だが、それはそれでデメリットがある。
元に戻るということは、肝田がお気に入りの体験型映画をまた楽しもうとして、自分の相手をしてもらえない可能性が高いのだ。
(それってどうなんだ? それよりは……セックスしないと出れない部屋にかこつけて、色仕掛けで彼を夢中にして学園都市エリアに移住させるのが賢いやり方ってものだろう? うん……アリだね。というか、それ以外はないってレベルだ! よしよし、僕ってば賢いぜ!)
だから安心院さんは、BBが作ったこの茶番を乗っ取ることにしたのである。
どこか超越的な言動を感じさせる安心院さんだが、自身の欲望に忠実なのであった。
「そうだね、ちょっとばかりこの空間は特殊なほどに頑強ななものさ。僕を持ってしても、セックスをする以外の方法で脱出するのは難しいってものかな。だから……ふふふ❤ 君には僕とセックスをしてもらうことになるんだぜ❤ なにせ、それ以外の脱出方法はないんだからね❤」
「あ、安心院さんと……セックス……!」
安心院さんの嘘を疑う様子もなく、肝田から明らかに欲情した視線が注がれる。
それだけでゾクゾクとした快感を覚えた安心院さんは、欲深くも自身が欲しい言葉を言ってもらえるように、話術とも呼べない単純な技で肝田から言葉を引き出していく。
「おっと、すっかりヤリチンのモテモテくんになった君は、僕みたいな得体の知れない女とセックスするのは嫌だったりするのかな? こんな荒っぽくて女の子らしくない口調の僕だけど、さすがにそれは女の子として傷つくってもんだぜ?」
「い、嫌じゃない! 安心院さんと、セックスしたい!」
「っ~~~~❤❤❤❤」
自分が求めてそう口にするように誘導したはずなのに、安心院さんは恍惚とした笑みを浮かべながらぶるると体を痙攣させる。
軽くではあるが、イッたのだ。
一切の愛撫もされていないというのに、安心院さんは肝田の言葉でアクメに達したのである。
(これは……ちょっと、想像以上にやばいぜ❤ ここまで僕を満たしてくれるなんて……彼にはたっぷりとご奉仕をしてあげないとね❤)
安心院さんの方はすっかり乗り気である。
そのセーラー服に包みこんだドスケベボディをわざわざ淫靡に揺らして肝田の目を楽しませながら、ソファーに座っていた彼へとゆっくりと近づいていく。
「本当はスキルでもっと素敵な、王様が使うようなベッドを出しても良いんだけど……君、さっきのセックスでさぁ、このソファーを使ったセックスに興味津々だろう? なんだかこっちのほうが、カップルが昂ったままそのまま貪りあって……って感じがするからね」
「それは……そう、かも……!」
肝田の肩をゆっくりと押すと、スキルを使われたわけでもないのに肝田の体がそのままソファーをベッドにするように倒れ込んでいった。
全裸姿のままですでにガチガチに勃起しているチンポが地面と垂直に隆起し、天を突くようなその凄まじい雄々しさを見た安心院さんは、ぺろりとと舌をナメて興奮を顕にする。
そうして、その股間へとゆっくりと自身の愛らしく清楚な顔を近づけていくのだった。
「それじゃ、学園都市エリアの管理者、安心院さんによる濃厚フェラチオ奉仕をさせてもらおうかな❤ このドスケベ幻想郷でも有数のテクニシャンって自覚はあるからね……たっぷりと気持ちよくなってもらおうか、なっ❤」
は~~~むっ❤ ちゅぅぅぅ、れろろろぉぉ~~❤
太く硬く、そして長く勃起したチンポを安心院さんは小さな口を開いていき、その全てを口内に呑み込んでいった。
「んじゅるるぅぅぅっ❤ ちゅぅぅ、れろろろぉ❤ むちゅぅ、じゅぱっ❤ じゅるるる、れろれろろおろろぉぉ~❤」
「ふぎゅぅぅっ! あ、あったかい……! 安心院さんの口があったかくて、ふわぁ!? し、舌が絡みついてきて、やばっ、気持ち良すぎるっ……!」
いや、肝田のマジカルチンポは安心院さんの小さな顔よりも大きなものなのだから口内だけでは物理的に収まるはずもなく、安心院さんは口の中だけではなく喉奥までも使ってフェラチオ奉仕をしていたのである。
太いチンポが狭い喉を拡げるようにミチミチと埋め尽くしていき、それこそ並の女性ならば呼吸さえも不可能で窒息死すら心配になってしまうような状態だ。
その状態からさらにその小さな頭を素早く深く動かしていき、肝田の長すぎるチンポの先端から根本まで濃厚なフェラチオ奉仕を行っていく。
(ふふふ❤ 僕のスキルを使えば、どれだけ激しい動きをしても思考をクールな状態で維持できるし、仮に気道を完全に塞がれても生存活動を可能にできる❤ だから……んぎゅぅぅぅ~❤ こうしてぇ、チンポを喉でびっちり締め付けながら無呼吸フェラチオもできるってものなのさ❤
し・か・も……ふふふ❤)
「うわぁっ! や、やば……レベルが違うっ……! 気持ちいいってことしかわからなくなるぅっ!?」
(まずは手始めに……性的快感を上昇させる感度操作の『満ちれば絶頂(イージープレジャー)』や、多幸感を味わわせる精神感応のスキルの『身恍の心惚(アビスアクメ)』も稼働させて、その上で人類史で最上級の娼婦並のテクニックを発揮できるスキルの『淫聖性女(シャフハト)』も組み合わせちゃおうかな❤
ああっ、この世界で意識を繋いでから今が一番満たされているって感じだぜ❤)
男に奉仕をするためだけに神にも等しい安心院さんがスキルを惜しみなく使うというそれは、まさしくスキルの無駄遣いと言う他ない行為だった。
だが、それはこのドスケベ幻想郷という世界のことをよく知らない者の価値観に過ぎないだろう。
力比べも陰謀の企ても、結局は暴力や知力といった『力』を誇示することに他ならない。
しかし、このドスケベ幻想郷にはその誇示して認めてくれる相手が居ないのだ。
「ちゅぅぅ~~……れろろぉ、ちゅぱぁっ❤ ふふふ……実に可愛い反応をするじゃないか、君は❤ こうして、シコシコっ❤ シコシコぉ~❤ どうだい、気持ちいいかな❤ おっと、ビクビクと震える君のチンポを見たら、聞くのも野暮ってもんだね❤ あぁ……その顔を見ているだけで、僕はゾクゾクと魂が震えるほどの快感を覚えるってものさ❤」
「くひぃっ!? て、手コキ……すごいっ! フェラチオも凄かったけど……あぁっ……! こ、これ、腰が勝手に跳ねるぅ……!」
シコシコっ❤ シコシコっ❤
キャラクターと読者では、覚える充足感は段違いだと安心院さんは実感していた。
フェラチオで限界までチンポを硬く大きく勃起させた後に、安心院さんはフェラチオから手コキに移行していく。
ニタニタとしたいたずらっぽい、しかし、愛情に満ちた笑みを浮かべながら手コキを行っていき、スキルによって身につけた神話級の娼婦テクニックで送り込まれてくる快感に肝田が切なげに顔を浮かべながら体を震わせる姿を、安心院さんは嬉しそうに見つめていた。
「ほらほら❤ そんな我慢ばっかりしないでさっさと射精しちゃいな❤ 君の愛情に報いて、僕がたっぷりと君を『愛してやろう』って言ってるんだぜ❤」
だが同時に、安心院さんには原作の『めだかボックス』での安心院さんに通ずる部分もしっかりと残されている。
超越的な力と背景を持ち、それを誰とも共有できなかったからこそ――心の深い部分ですらない、すぐに見つかってしまうような浅い部分で、『他人を侮っている』のだ。
自分を満足させてくれないかも知れないという可能性を持つ他者に期待をしつつも、どうせこの程度だろうとその聡明な頭脳に当たりをつけて、聡明であり万能であるからこそ、その当たりをつけた結果が常に訪れたことによる弊害、いや、『病理』とも言えるだろう。
そして、その根本的な部分はドスケベ幻想郷でも変わらない。
安心院さんはこのドスケベ幻想郷には自身と肩を並べる、『同格』と呼べる存在もいることを知性で理解しても、肌の感覚ではそれを理解でていきない。
また、このドスケベ幻想郷で力自慢をすることが馬鹿らしいことも知ってしまっているし、そもそもとして安心院さんはその手の力比べにさほど興味がないのだ。
だからこそ、そんな同格とされるようなキャラクターと実力や知力などを競い合うようなこともせず、ダラダラとドスケベ幻想郷が成立するための管理運営を心を殺して行ってきただけなのである。
存在そのものに根付いてしまっているその相手を見下すその悪癖は、自身をとんでもなく昂らせて多幸感を与えてくれる、もはや世界に一人となってしまった『オタク』である肝田にも向けられていた。
「ほ~ら、イケ❤ イケ、イケイケっ❤ フェラチオで高めた快感を、僕の手の中で解き放っちまいな❤ そのかっこいいお射精を僕の目に焼き付かせてごらん❤ 僕が許すよ、君はこの僕の手のひらの上で、誰よりも気持ちよくなって良いんだぜ❤」
つまりは安心院さんも口にした通り、『愛してやろう』という上位者のつもりで接してしまっているのだ。
BBたちと違って好意的な態度を取ろうとも、結局のところで大差のない反応と言えるだろう。
そして、このドスケベ幻想郷においては安心院さんのような性質を持つものは、それこそBBたちのように何人も存在するのだ。
「うぅぅ~~! い、イクっ……くぅぅ!」
どびゅるるるっ! びゅぅぅ、びゅびゅっ! どぶびゅぅ! びゅるるるぅぅ~!
「はぁ~い、お疲れさま❤ 実にかっこいい射精だったぜ❤ くくく、ピューピューと精液をチンポから発射していく勢いも凄まじいし……なるほどね、これはBBたちが瞬殺されるのも納得だ❤ 僕も……んっ❤ 隠す必要もないから言っちゃうけど、これだけで濡れてきたしね❤」
釈迦の手のひらで踊る孫悟空さながらに、肝田は安心院さんの手コキテクニックに翻弄されきってあっけなく射精をしてしまった。
肝田はビクビクと腰を跳ねさせながら、片手で蓋をするようにチンポを覆っている安心院さんの手のひらに馴染ませるような射精を行っていく。
紫からチートバフを付与された肝田の射精の精液量はとんでもないもので、普通の女性ならば片手だけでは受けきれないが、万能のスキルを持つ安心院さんにとってはその膨大な精液量も簡単に受け止めてしまう。
左手で蓋をしていたと思えば右手で蓋をしており、その間に左手にこびりついた精液をまるでチンポに染み込ませるように撫で回して脱ぎとっていき、またまた右手の代わりに左手で精液を受け止める――そのような動きを、射精で敏感になっているチンポに優しい快感を与えながら行っていったのである。
「あーあ、かっこいいオチンポがザーメンでドロドロじゃないか……仕方ないなぁ、君は❤ それなら……君がさっきから視線を離せていない、君好みに豊胸させたドスケベ爆乳をティッシュにしてやるぜ❤」
それだけでは終わらない。
安心院さんは自身のセーラー服を勢いよく捲し上げて、そのノーブラ爆乳を披露した。
栗色のロングヘアーに折り目正しくセーラー服を着込んでいた正統派な美少女女学生が持っていたとはとても思えない、スキルでわざわざ『着痩せ』して見えるように調整した安心院さんの体つきは、BBやアカネちゃんに並ぶほどのドスケベなエロ肉が蓄えられた体である。
その爆乳をゆっくりと左右に開いていき、そのままチンポを爆乳で呑み込んでいったのだ。
「へっっ……おぉっっ!? お、おっぱいにチンポが呑み込まれて……くぅぅっ! あ、安心院さん! い、今、チンポ凄い敏感だから……うわぁぁっ!」
むにゅむにゅぅぅぅ~~❤ ずりずりぃぃぃ~~❤
お掃除パイズリである。
安心院さんのテクニックで射精したザーメンが一滴残らずチンポにつけられていたが、それらのザーメンが爆乳をティッシュのように扱って拭き取られていくのだ。
しかも、安心院さんの肌は最高級のシルクよりも心地よい感触を与えてくれる、見た目だけではない本物の美少女こそが求めるツヤツヤで瑞々しい肌である。
肝田はその快感に、まるで陸にあげられた魚かと思うほどに全身を激しく痙攣して快感をアピールするのだった。
「あぁ……君は本当にかわいいぜ❤ BBちゃんやアカネちゃん、恋が監禁しようとした理由もわかるってものだ❤ こうして一生、僕が与える快感で悶えて、僕のことを縋るように見つめさせたい……そんな僕らしくない欲望が芽生えちゃうぐらいなんだから❤
さてさて、BBが用意している『カウンター』も数字が繰り上がって、セックスが一回カウントされたみたいだし……さっさと、次のセックスに行こうか❤」
そのどこかマゾヒズムとしての要素のある快感を貪っている肝田の様子を、安心院さんは清楚やミステリアスという登場時の印象など欠片も感じさせない、実にサディスティックな笑みを浮かべて見つめる。
もうすっかり、『調子に乗っている』と言って良いだろう。
「さてさて、それじゃ今度は……僕のオマンコで気持ちよくしてあげよう❤ 僕以外のオマンコで満足できなくなっても責任は取らないから悪しからず、だぜ❤」
そうして、安心院さんはあまりの射精の快感にぐったりとソファーへと倒れ込んでしまっていた肝田に跨っていく。
そのまま、発情しきった結果としてぱっくりと開いているオマンコにコスコスと擦りつけていき、爆乳ティッシュによるパイズリ掃除で綺麗にしたチンポを、再度ドロドロの愛液で汚していくのだった。
「んくぅっ❤ ふぅぅ、はぁぁ……❤ ど、どう、だい……❤ 君以外の男を知らないオマンコ、その入口の感触は……❤」
「しょ、処女……!? 安心院さんは、処女なの……!?」
ぐるん、と。
肝田は視界が裏返るような衝撃を覚えた。
めだかボックス本編における安心院さんは『3兆4021億9372万2311日を生きている』と述べるシーンがあるが、その間に一度もセックスをしていないと自白したではないか。
恐らく、原作を考えるとこれらは矛盾する部分があるかもしれない。
しかし、このドスケベ幻想郷に居る安心院なじみは、厳密に言えばめだかボックス本編の安心院なじみであると同時に、それに触れた読者たちが『創作上のキャラクター』として望んだ、二次創作などや掲示板での作品語りなどの要素も含まれている。
そのため、『熱心なファンが抱く深い理解を示されている安心院さんのイメージ』と『一度読んだだけ程度の読者にとっての漠然として安心院さんのイメージ』が混じっている安心院さんが、このドスケベ幻想郷にいる安心院さんなのだ。
また、他者と価値観を共有できない神に等しい安心院さんが、肉体関係を結んでもいいと思うほどに対等な関係に近づけた人物が居ない――あるいは、そこまで安心院さんに近づけたからこそ肉体関係を求めなかった人物しか居なかったという『仮定』も、十分に成り立つ。
さらに、安心院さんがもしもセックス自体に興味を覚えたとしても彼女はそのスキルを用いて擬似的に体験をすることもできるために、その『好奇心を満たすためだけにどこの誰とも知らぬ男とセックスをする』という推測も排除することができる。
そういうことから、『安心院なじみは処女である』という前提を持っているのが、この幻想郷の安心院さんなのである。
「当然さ❤ もちろん、知識として様々な性行為を認識しているし、スキルによってそういうアブノーマルなセックスを疑似体験しているから精神面では処女とは言い難いかもしれないけれど……この体は男を知らないまっさらな体なんだぜ❤ そんな僕の処女を奪うのは、このドスケベ幻想郷にとって神である君こそが相応し――――」
安心院なじみほどの超越的な存在でありつつ、また清楚な女学生という像を形にしたような存在が処女であること。
それがどれだけ男に興奮を煽るものなのか、安心院さんは理解していないようだった。
BBがアカネ、恋が処女であったと時と同様に、あるいはそれらも超える興奮で、肝田の視界が真っ赤に染まってしまう。
「あ、安心院さんッッ!!!!」
そうして、まるで少し前の出来事が『再現』されるような出来事が行われた。
安心院さんのスキルによる計算ではマゾヒズム的な快感を味わうために安心院さんになされるがままに騎乗位奉仕を受けて喘ぐだけのはずの肝田の手が動き、ガシりと安心院さんの細い腰を掴んだのである。
「――――へっ?」
これもまた、BBたちのような間の抜けた声が安心院さんの喉から漏れ出す。
このドスケベ幻想郷において、『準・管理者』と呼べる程度に強力な力を持つBBたちよりも、正式な『管理者』である安心院さんは上位の存在である。
それは先ほど、アクメに達して満足に動けない状態だったといえ、その三人を簡単に捕縛した安心院さんの姿からもわかることだろう。
「安心院さんっ、も、もう、我慢出来ないよっ!」
――――だが、そんな『力の序列』は肝田の前には何も関係ない。
「ほぎゅぅっぅぅぅぅっっ❤ おぉぉ、ほぉぉっぉっぉっ❤」
ずぶずぶぅぅ! ぶちち、ぶちぶちぃ! ずぶりゅ、ぬぷぷぅ! ぬっぷずぶりゅぅぅぅ~!
「おごぉぉぉうぅぅうっ❤ おぉぉ、は、入ってきたぁぁ❤ そんな、ぼ、僕の処女膜っ❤ も、もっと余裕を持って捧げるはずだったのにぃ❤ 簡単に、ぶちぶちって破られっちゃたぁぁ❤ 肝田くんの素敵なチンポでぇ、はひぃ❤ お、オマンコが勝手に媚びるみたいに、は、反応しちゃうぅぅっ❤」
このドスケベ幻想郷においては安心院なじみとBBたち三人の間に明確な差があるはずなのに、安心院さんはその三人となんら変わりなく、『本来は自分がリードするはずだったのにあっさりと主導権を握られてしまう』ちうシチュエーションに落とされてしまったのである。
それは、安心院さんにとっては屈辱のはずだった。
彼女とて好き好んで超越者をやっているわけではないが、それでも超越者としての能力からかどうしても『自分が望んでいるシチュエーション』を求めてしまうのだ。
「ちょ、ちょっと待ったっ❤ 肝田くん、ちょっと、ちょっと待ってくれ❤ このままじゃ、満足に奉仕も出来やしないっ❤ ほ、ほら❤ 君ももっと気持ちよくなりたいだろう❤ い、今のまま乱暴に腰を掴んで、ガシガシって下から突き上げられると……おほぉっ❤ こ、こんな無様な声が出てしまうぐらい、気持ちよくなっちゃうんだよ❤ だから、一旦僕にリードを譲って、だねぇ……❤」
そのシチュエーションに反するような肝田の行動と安心院さん自身の内側から湧き上がってくる快感に、頭が沸騰したかのように熱に浮かされて、安心院さんからまともな思考が吹き飛んでしまう。
おおよそ安心院さんには相応しくない、『されるがまま』という言葉が似合ってしまうほどに、安心院さんは今、歯を食いしばり鼻の穴をわずかに開いた無様な快感を堪えるブサイク顔を作ってしまっているのだ。
そのため、この快感を送り込んでくる肝田へと必死に動きを弱めるように懇願していく。
「好き……好きだ、安心院さん! 僕に処女をくれるって思ってくれて、本当に嬉しい……! 安心院さんのことも、大好きなんだ……!」
「ふぎゅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~❤❤❤❤」
だが、その安心院さんの言葉は、『安心院さんは処女である』と『そんな安心院さんが自分を初セックスの相手として認めてくれた』という二つの情報で興奮しきっている肝田には一切届く様子がなかった。
安心院さんの細すぎる腰をガシリと掴んだまま、まだ誰も踏み入れたことのないオマンコを自身のチンポの形に作り変えるような激しさで腰を突き上げていく。
その際に安心院さんへと愛情の言葉を口にしていくと、安心院さんはすでに崩壊しかかっていたブサイク顔が、その言葉を向けられる多幸感とオマンコを犯される快感で完全に崩壊してしまうのだった。
同時に、その強烈な幸福と快感によって、安心院さんは忘れていたことを、あるいは思い出さないように無意識に封印していたことを思い出した。
(あぁ……あぁっ❤ そ、そうだ……この感覚だっ❤ 僕達が当たり前のようにもらえていて、いつの間にかもらえなくなって、こんなところに流れ着いてしまったから忘れてしまった、あの感覚はこの感覚なんだっ❤ 僕みたいな宇宙よりも長く生きているはずの設定のキャラでも、たった数百年のドスケベ幻想郷での生活に耐えられなくなってしまうほどに焦がれた、あの感覚っ❤
どんなキャラクターでも、読者や視聴者、プレイヤーたちから感情を向けてもらえていたあの頃は覚えていたのに、すっかりと忘れてしまっていた❤ これが――――キャラクターとして『認知』してもらえる感覚なんだ❤)
それは、このドスケベ幻想郷のキャラクターたちが何よりも求めていたものの正体だ。
『愛情』や『情熱』、あるいは『承認』や『認知』など様々な言葉が含まれていた、認められるというものである。
創作物であるキャラクターたちは認められるために生まれてきたが、それらは忘れ去られてこのドスケベ幻想郷に流されてしまった。
宇宙よりも長く生きているキャラ、それこそ安心院なじみであっても耐えきれないほどの絶望と虚無感に襲われ――それでいて死ぬことも出来ない程度には『期待』を抱いてしまうものだった。
あの頃の甘美な感覚を、もう一度味わせてくれる時代が訪れるはずだという、なんの根拠もない希望である。
万能に等しい安心院さんではあるが、『上位次元』である肝田たちの世界を『観測』することはできても『干渉』することはできない。
それは、『境界を操る程度の能力』という次元への干渉に特化したキャラクターである八雲紫が、このドスケベ幻想郷に蔓延る不思議なエネルギーやスキルなどのバックアップを受けて初めて行えることだ。
安心院さんは原作でも『めだかボックスは週刊少年ジャンプに連載される漫画である』ということを知っているような振る舞いをしていたが、その感覚を他者と共有することも理知的に証明することも出来なかった。
それと同様に肝田の世界を上位として、このドスケベ幻想郷は下位の世界であるために、安心院さんでも上位次元の未来を見ることは出来ない。
『肝田優太』という存在が現れることを、安心院さんはもちろん他の未来予知のスキルを持つキャラクターでも予言することはできなかったのだ。
それでも、安心院さんたちは見えない未来が訪れることを信じて――いや、妄想して、このドスケベ幻想郷を創り上げたのだ。
いつか、自分たちを認めてくれて愛してくれる人が現れた時に、その人へと心の底から幸せにしてあげようと、そんな願いを込めて。
「ほぉぉっ❤ おっ、おほぉぅ❤ ぼ、僕も、好きだよっ❤ 肝田くんっ❤ 僕が、僕達が待ち望んでいるオタクくんっ❤ 本当に……本当に君は、僕達を愛してくれているんだね❤」
「好きだよっ……! 最低だけど、セックスの時に言うことじゃないけど……みんな、みんな大好きなんだっ! 僕は、アニメも漫画もゲームもラノベも、みんなみんな好きで、それに出てくるみんなも好きなんだぁ!」
「ふぎぃっ❤ これ、やばぁっ❤ き、君が愛してくれるだけで、おほぉっ❤ 脳が壊れちゃいそうなぐらいに、スキルで抗う気も湧いてこないぐらい、幸せぇぇ❤ 精神安定のスキルも貫通されちゃってるぐらいの、気持ちよさで溺れるぅぅっ❤」
「もっと! もっと気持ちよくなって! 僕だけじゃなくて、安心院さんもみんなも! 気持ちよくなって欲しいんだ!」
思えば、その万能性が故に安心院なじみというキャラクターは『誰かになにかをしてもらう』という経験が薄いキャラクターと言えるだろう。
そこに叩きつけられる、愛という名の幸福と快感は安心院さんのつまらないプライドを壊すには十分すぎるほどの破壊力に溢れたものだった。
パンパンと腰を突き上げるたびに、自身の体から力が抜けていき、与えられる多幸感を素直に受け入れられるかのように心の壁が崩れ去っていく。
「あぁっ❤ 好き、好きぃっ❤ 肝田くんっ、僕も君が好きだ❤ もっと、もっとセックスをしようっ❤ 僕と君が溶け合って一人の生き物になっちゃうぐらい、ぐってんぐってんのドッロドロな濃厚セックスだ❤ な、情けないけど……もう僕は動けないから、たっぷりと君が犯すんだぜっ❤」
その崩壊した心身は、数多のスキルで人類史上最高の娼婦を上回るほどの性奉仕を可能とする安心院さんの動きを止めてしまった。
情けないほどに乱れきっており、安心院さんの腰はすっかりと抜けてしまいぺたんと肝田の股間に落ちてしまっている。
「あぁっ❤ ほぉ、んひぃぃっ❤ 見える、かいっ❤ 君が腰を突き上げるたびにぃ、ぼ、僕の君好みの爆乳がぶるんぶるんと揺れているのが❤ 目でもチンポでも楽しんで欲しい❤ もちろん、耳でも楽しめるように、はひぃっっ❤ こ、こうして無様な喘ぎ声と淫語で、君を楽しませてみせるからなぁ❤」
「あ、安心院さぁん……!」
じゅぽじゅぽっ❤ ぱんぱんっ❤
破瓜の血が流れ出ている結合部から、オマンコがかき乱される水音が鳴り響く。
その卑猥な音に混じって安心院さんの耳心地の良い美声が淫らに歪み、肝田を楽しませるには十分すぎるほどのエロすぎる言葉が放たれるのだ。
チンポから伝わる快感と、アヘ顔に歪んでいる美貌とダイナミックに揺れる爆乳が同時に映る視界から感じる優越感に、そのエロすぎる音が合わさったことで、肝田はすでに射精を堪えることが出来ないほどに昂ってしまっていた。
「あぁ……❤ あの安心院さんがあんなに乱れるなんてぇ……先輩、すごすぎですっ……❤」
「わたしたちの拘束を維持できなくなるぐらいだもんねぇ……管理者より上ってことじゃん❤」
「認めるしかないわ……❤ 私たちなんかよりも、彼はずっとずっと、格上の存在だって……❤」
そんな安心院さんの乱れっぷりを見せつけられては、拘束されていた三人は喉を鳴らす他なかった。
元々、先ほどのセックスですっかりと『肝田を拉致監禁の末に調教をして都合の良いペットくんに作り変える』という野望がポッキリと折れていたが、そこに安心院さんという最上位の存在が簡単に屈服した姿を見せられたことで、三人は肝田へと崇拝にも似た視線を向けていた。
わずかに聞こえるその甘い声と熱烈な視線に肝田も本能的に気づいて、自身の中の雄の本能を限界まで昂らせてしまう。
「ふぅぅ~~! 射精、するよ……! 安心院さんに、全部出すからねっ……!」
「あぁっ❤ 来て、来てぇ❤ 肝田くんの子種を僕の胎にたっぷりと注ぎ込んでっ❤ 君と僕の子ども絶対に可愛いはずだぜ❤ 処女喪失と初受精を同時に体験させて欲しいんだぁ❤」
気が遠のくほどの快感だった。
ただでさえ安心院さんのオマンコは『名器』という褒め言葉が馬鹿らしくなるほどに気持ちの良い最高級のマンコだ。
それに加えてマンコだけではなく顔もスタイルも抜群で、その上で肝田に情熱的に愛を囁いてくれるのだから、八雲紫から与えられた『ドスケベ幻想郷を楽しむ』ためのチート能力がなければ早々にお漏らし射精をしていただろう。
その性豪になるためのチート能力を持ってしても堪えきれない射精欲求に従い、肝田は安心院さんのオマンコへと精液を解き放つのだった。
「くぅぅっ……キ、キメるよ! 安心院さんの膣内に射精を……ぉぉぉっ!」
「おひほぉぉっっ❤ くるぅ、くるぅぅ❤ オチンポがオマンコの中で膨らんでぇ❤ 子宮口でチンポにファーストキスされちゃって、ふぎゅぅうっっ❤ イグッ❤ イッグうぅっぅぅぅっ❤」
どびゅるるるっ! びゅぐっ! びゅるるっ! どぶびゅどぷぅぅぅっっ!
「ひぃぃっぃっっ❤ ふぐぅ、おぉっっ❤ お、お腹が破けるっ❤ 精液で、お腹が破られるぅぅっ❤ 熱い、多いっ、凄いぃぃっ❤ こ、こんなの❤ いくら僕でも耐えられるわけないぃぃっ❤」
ドンッ、という音が聞こえてきそうなほどの激しい射精が放たれる。
脈動をするチンポからはその震え自体に衝撃が伴っているかのように、騎乗位で跨っている安心院さんは情けなくピィィィンと仰け反りながら、ぶるると全身を痙攣させるという器用な真似で快感をなんとか受け止めようとしていた。
激しい勢いと精液の量が多いだけの射精ではなく、長い射精でもあった。
まるでこの射精が人生最後だから遺伝子を絶対に残そうとしているかと思っているほどで、ただでさえガチアクメに達している安心院さんをより強烈な快感の境地へと追い立てていくほどだ。
「し、子宮でザーメンを吸い取ってぇっ❤ 淫魔たちの精液をエネルギーに変換するスキルを使ってなんとかこの快感をやり過ごして……おほぉっっ❤ 無理っぃぃっ❤ スキルを使えないぐらい気持ちいいぃぃ❤ この精液を別のに変えちゃうのを無意識に嫌がっちゃうぐらい、君の精液を欲しがっちゃてるぅぅぅっ❤ おほぉぉ、ほぉぉっ❤ おっほぉぉぉぉぉぉぉっ❤」
安心院さんはそのあまりの快感に、騎乗位の姿勢から肝田の体へと向かって倒れ込んでしまう。
アクメ失神である。
「はぁ……はぁ……!」
「おほぉぉ……ほぉぉ……❤」
長い射精を終えてチンポを勢いよく引き抜きながらも、安心院さんの爆乳とデカ尻、そして、その強すぎる実力とは裏腹に華奢な体躯を抱きしめる。
間抜けなアヘ顔を浮かべながらオホ声を漏らしている安心院さんは目覚める様子もなく、そのまま無意識に甘えるように肝田の胸板へと頬を擦り寄せていく。
肝田優太は安心院なじみを、ただセックスをしただけで倒してしまったのである。
「すごいすごいっ❤ 先輩すごいです~❤ 安心院さんが無様にアクメ失神しちゃってますよ❤」
「まさか安心院さんまでこんなやっつけちゃうなんてすごすぎぃ❤」
「あぁ……あなた、本当に他の人とはレベルが違うのね……神、ってことかしら……❤」
そんな肝田の周りへと、安心院さんがアクメ失神したことで完全に拘束が解けた三人の雌が媚びるようにすり寄ってくる。
「でもでも❤ 安心院さんを倒してもセックスの回数はまだ6回だけ……❤」
「あと94回もあるね……ねっ、ねぇねぇ❤ どうする、どうしたら出られるかな~❤」
「四つもちょうどいい『オナホ』があるけれど……ふふふ、ヤることは決まってるわよね❤」
「うぅぅ~~……! み、みんな……!」
そして、この空間は『100回セックスをしないと出られない部屋』である。
それを満たすにはまだ十分の一もセックスを行えていないのだ。
どこかからかうように、しかし、下から媚びるような声でセックスを求めてくるBBとアカネ、恋のエロさに我慢できず、肝田は抱きしめた安心院をソファーに座らせると、三人の導きに従って、耐久100回セックスに挑戦していくのだった――――。
「おほぉぉ……ほひぃぃぃい……せんぱい、ちゅきぃぃ……❤」
「はへぇぇ……き、肝田くん、セックス強すぎぃ……かっこよすぎぃ……❤」
「わ、わん……わんわんっ❤ ご主人様、だいしゅきだわ~ん……❤」
そんな耐久セックスも終わり、BBの作ったスタジオの床に三人は倒れ込んでいた。
穴という穴から精液が流れ出ており、BBは肝田のことを『愛する先輩』だと心の底から思うようになり、アカネは『大好きな恋人』とのセックスで幸せそうなアヘ顔を浮かべており、恋は朦朧としながらも『仕えるべきご主人様』である肝田の投げ出された足を顔に乗せて犬の真似をしながら舌を這わせていた。
セックスを数えるカウンターはすでに『100』を刻んでおり、先ほどまでは硬く閉じられていた扉が開かれていく。
「じゅるるぅぅぅ~、ちゅぅぅ~~……ちゅぱっ❤ おめでとう、肝田くん❤ 君は見事にそこの三馬鹿の目論見を打ち砕き、しかも正攻法でこの空間をクリアしたんだぜ❤ さすがは僕らの愛する、世界でただ一人のオタクくんと言ったところかな❤ んちゅぅ、れろろ、れろれろぉ❤」
そんな肝田を褒め称えるのは、100回のセックスを達成した絶倫巨根チンポにお掃除フェラをしている安心院さんだった。
最初のどこかサディスティックな印象を与える笑みはもはや欠片もなく、肝田に媚びるような、それでいて愛情と優しさにも満ちた不思議な笑みを浮かべながら、熱烈な奉仕を行っている。
「う、うん……ありがとう……」
「なに、礼はいらないとも❤ さて……ちゅぅぅ~~、ちゅぽっ❤ お掃除フェラは終わりだ❤ うん、これで君のかっこいいオチンポ様は元通りだぜ❤」
一方で、肝田はどこか浮かない顔をしていた。
100回のセックスの最中は夢中になっていたが、それを終えることで賢者タイムを迎えたことで冷静になってしまったのである。
そして、改めてその冷静な頭で安心院さんやBBたちを見つめていく。
(本当に、幸せそうだなぁ……僕みたいな浅いオタクが『好きだ』っていうだけで、この子たちはこんなにも幸せになれるんだよな……)
それは、今までも薄っすらとではあるが考えていたことだった。
すなわち――――。
(僕がヤるべきことは……このドスケベ幻想郷でセックスをすることなんかじゃないよね……? 彼女たちを幸せするにはためには、元の世界でもっともっとオタクを増やさないと……! そのための布教活動をやるのが、作品として僕の心を癒やしてくれて、このドスケベ幻想郷で僕を好きだと言ってくれたみんなに報いる道ってものじゃないのか……!?)
――――ドスケベ幻想郷を自分だけのものにしていいのか、という葛藤だった。
オタクが消えてしまった世界で、オタク・カルチャーから生まれた彼女たちは愛されることがなくなってしまった。
だからこそ、唯一のオタクである肝田のことを神のように崇めるのだ。
安心院さんも、BBも、アカネも、恋も。
肝田の知る限り、もっともっと『超越的』であったキャラクターがこんな簡単に幸福感に溺れてしまっているほどに、彼女たちは『オタクの愛』に餓えているのである。
ならば、肝田がやるべきことはオタクとしての布教活動であるべきだろう。
「そうだ。この扉を開くみたいに……僕は、元の世界に戻らないと……!」
100回セックスをしないと出られない部屋から出るための扉が、まるで現実に戻るための扉のように肝田は思えた。
ごくりと喉を鳴らして、後ろ髪を引かれる思いながらも、肝田はフラフラとした動きでその扉へと向かおうとするのだった。
だが、しかし。
「あ~ん、センパ~イ❤ まだまだ、ここでセックスをしましょうよぉ❤」
「そーそー❤ どーせ元の世界だと独占できないし、時間の流れも全然違うしさ❤」
「向こうじゃ恥ずかしくて出来ないことを、ここでたっぷりと媚びさせて欲しい……わんっ❤」
その肝田の体に、三人の魅力的な美少女キャラクターが絡みついてくる。
ムチムチとしたドスケベボディが肝田の体に触れて、甘い吐息を吹きかけられながらエロすぎる言葉を口にするものだから、絶倫巨根チンポは簡単に復活してしまった。
「えっ、あ、うっ……ぅぅ……!」
そして、肝田はその誘惑に抗えない。
元々が性欲の強い性質である上に、その媚びてくる相手が自分にとって理想そのものであるオタク・カルチャーの美少女キャラクターなのだ。
しかも、アカネが口にした『時間の流れが違う』という情報が肝田を惑わせる。
このBBのスタジオとドスケベ幻想郷の時間の流れが異なるように、ドスケベ幻想郷と元の世界の時間の流れも微妙に異なるということ紫から説明をつけているからだ。
それならば、もっとこのドスケベ幻想郷で遊んでも良いのではないか。
故に、オタクであること以外は平均的な一般人である肝田は、その誘惑に抗えないのである。
「…………ふふふ❤ 肝田くん、君は勘違いしているんだぜ❤」
三人とハーレムセックスを再開した安心院さんは、柔らかく笑って独りごちた。
そう、肝田優太は勘違いをしていた。
「君は自分のことを浅いオタクだなんて思ってるだろうけど……とんでもない❤ 何もないところで、誰もいないところで、こんなにも僕達を愛してくれた君は特別なオタクくんなんだ……❤ 他の誰とも替えようのない、たった一人の愛情深い、ガチオタなのさ……❤ もう、君の愛を知ってしまえば、僕達は他のオタクくんの愛じゃ物足りないってものさ……❤」
そう、肝田優太は十分に特別なのだ。
誰も愛していないものを愛して、古臭いものだと嘲笑されるものを驚きを持って接してくれる。
肝田の生きた時代は文化が成長しきったもので、だからこそ、軽んじられる向きがあった。
右向け右の精神は別に日本人特有のものではないし、その精神を未だに人間は克服できていない。
流行っているから、勧められたから――そんな理由での愛も、尊いものだろう。
だけれど、餓えた彼女たちに与えられた肝田の極上の愛は、もはや毒と言ってもいいほどに魂を犯している。
「たっぷりと愛してやるよ、肝田優太くん❤ その準備は――――『月』で、束がやってくれているからね❤」
◆
そこは、月面都市だった。
ドスケベ幻想郷は言うならば地球の裏側や地球の影というべきもので、規模こそ違えども蒼い惑星である。
そうして、当然のように衛星である月も存在する。
ここはとある目的のために『未開発地区』として今までは誰も足を踏み入れていない地区だ。
だが、数ヶ月前から急ピッチで都市開発が勧められていたのである。
ドスケベ幻想郷が持つ科学的技術と魔術的技術の両面をフルに稼働させたことで、驚異的なスピードでその都市は完成を迎えようとしているのだ。
「ふんふんふーん♪ ふん、ふんふーん♪ 肝田くん、喜んでくれるかな~♪」
その責任者こそが、篠ノ之束その人であった。
原作からも特徴的な巨乳がさらに豊乳化した爆乳を揺らしながら、原作のアニメEDテーマを鼻歌
で奏でながら、その指を驚異的なスピードで動かして遠隔マニュピレータを複数操作して、唯一未完成の『宮殿』を自らの手で完成させていたのである。
「肝田くんの大宮殿っ❤ 肝田くんを王様にした都市っ❤ 地球に残されたドスケベ幻想郷のみんなが空を見上げたら、肝田くんのいる月を崇めることが出来る……う~ん、やっぱり月につくるって初期設定、完璧すぎぃ~♪」
そう、ここは肝田が『管理者』として治めるための『月面都市エリア』であった。
いつか自分たちを再び愛してくれるオタクが現れたのならば招待して、王様として治めてもらおうと、ドスケベ幻想郷が作られたその当初から予定されていたエリアだ。
そして、肝田優太という待望のオタクくんが現れたことから、改めて彼の好みをプロファイリングをして彼好みの都市を設計して、超常的なスピードで創り上げられた都市なのである。
「ここが寝室で~、こっちがお風呂場で~♪ 客間も多めに作って……メイドたちは雑魚寝の四段ベッドでも詰め込んどきゃ良いよね♪ 大航海時代の奴隷よりきつめでも、このドスケベ幻想郷の薬学なら問題のない丈夫な体が作れるしね~♪」
束はマルチタスクを可能とする聡明な頭脳をフル稼働させながら、来たるべき淫猥なピンク色の未来を夢に見る。
元々がサイコパス気質である束にとっては肝田以外の人物はどうでもよく、肝田だけが気持ちよくなれる世界を作るために――――。
(終)
カツ
2024-12-21 08:04:30 +0000 UTCモースギー
2024-12-21 03:47:11 +0000 UTC